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線路は続くよどこまでも〜詩板の車窓から〜

1 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/14 22:28 ID:eGoA4IrV
行き先は誰も知らない。
隣町かもしれないし、よその国かもしれないし、もしかしたら銀河かもしれない。
私たちは旅人です。日常の喧騒から逃れたい時、夢うつつでフラフラ歩きたい時。
この列車はすぐ傍で停まっています。
「詩」という切符さえあれば、誰でも乗れます。
でも、その切符の有効期限は一日です。
さて、あなたは列車の窓から、何が見えますか?
ちなみに私は電車マニアではないので、SAGE進行で列車は進みます。
あしからず。

2 :名前はいらない:02/08/14 22:31 ID:r86w8sic
愛国から幸福へ

3 :名前はいらない:02/08/14 22:31 ID:iEwvEJgg
絶望という名の地下鉄 ですね?

4 :chacha ◆cha/UWe. :02/08/14 22:36 ID:0TsT3PpV
>>2-3
古いね、あんたら…

5 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/14 22:40 ID:eGoA4IrV
>>2 切符は?
>>3 あなたも切符は?
   この列車に名前はありません。
   あなたにとっては日の光の見えない絶望かもしれませんが、
   できることなら降りる頃には少し絶望を忘れていて欲しいです。

6 :名前はいらない:02/08/14 22:57 ID:r86w8sic
ゆうべより乗客が増えたような
気のせいでせうか?

7 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/14 23:09 ID:eGoA4IrV
とかいって私も切符不携帯。

「明日の話」
銃声が響いて
花が首ごと落ちました
この胸を刺すのは なに?
そこかしこで
笑い声がするけれど
目の前の群像に顔はない
鳥は一斉に飛び立ち
鐘は夜明けを告げたのに
私はまだ手探りでしか歩けない
波の音が少しずつ 少しずつ
遠くなっています
そうして私も少しずつ 少しずつ
笑顔が上手になるのでしょう
ほうら また
明日が始まる

8 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/15 00:13 ID:FGe8R00m
日付が変わったので、ひとつ。

「青い金髪」
哀しいかな彼は金髪    風に吹かれても金髪
泣いても金髪       ひとりでも金髪
すねても金髪       空腹でも金髪
ケンカしても金髪     甘えても金髪
迷子でも金髪       反吐が出ても金髪
眠れなくても金髪     置き去りにしても金髪
非難しても金髪      いつだって金髪
      哀しいかな 彼は金髪

     ねえ 手をつないでみてよ
      光に透けそうな 金髪

9 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/15 00:50 ID:FGe8R00m
IDにちなんで。

「room」
今夜も
きっと明日の夜も
私はここにいる
それが当然のように
目を閉じる
一筋の線が泳ぐ
なだらかな曲線を描いて
求めるものを探す
耳をふさぐ
心地よいリズムを刻む
なによりも温かい
音楽を奏でる
夜は長いし
昼間は知らない人みたいだし
ここが私の居場所でしょう
このままでも良いでしょう
きっと明日もここにいる
ただ ひとりを受け入れて
そして眠る

10 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/15 01:16 ID:FGe8R00m
「渡り廊下の脇の水呑場」
たとえば
君を象徴するものを考える
私は
炭酸水
それしか思いつかない
一息で飲み干す
快晴の空を
飛行機が突き抜ける
この場面
暑いねって君が言って
暑いねって私は答える
この会話
冷えた風が
都合よく吹いて
だまる
汗が ぽたん
もっと君と
話すべきだったけど
言葉にならなくて
口づけした
放課後の掛け声が
耳の奥に残った
君のイメージ
あの夏の
私の落し物

11 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/15 01:30 ID:FGe8R00m
>>4 古いところからの引用ですかね??
  不勉強なもので、分かりません。
  
やっつけ仕事みたいに頑張ってみました。もう寝ます。
♪あ〜しくじった しくじった♪ 

12 :簡単な言葉で ◆TEEEEEEE :02/08/15 01:56 ID:XxdowYIf
途中下車

どうにか読める速さで流れゆく景色に
きつい言葉の数々を解かないよう努める

行き過ぎた看板のつづりを反復し
答えを探すことを投げ出した

少しだけ上がってる窓に風は吹き込まない
刃物の視線は交わる瞬間実体化しそうだ

思い違いで開いた空間を想い
膜を張った視界で防がった

絶え間なく横切る瞬きの間の電柱は
漂う沈黙から息継ぎのタイミングを計る

もう数えることさえしなくなる
焦らされる衝撃を待つならば自ら降りた

13 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/15 02:42 ID:FGe8R00m
しまった眠れない…と思って見に来たら、あら、乗客さま。
>>12
途中下車ですか。ありがとうございます。あなたの切符、確かに受け取りました。
やりきれなさ、あきらめ、自責、うっすらとした絶望
おそらく加齢とともに
おそらく後悔として
それらばかりが増殖していく
それでも答えだけを急かされるから
またひとつ かつての自分を裏切る
優しい言葉を期待していたとは
とても言えない
景色だけが めまぐるしく変わっても
変わらないものを
ぼくを
きみを
探すように
また 一回りして
景色を眺めよう

14 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/15 03:03 ID:FGe8R00m
さすがに眠くなってきたので寝ます。
不定期で、私が車内を巡回します。
どんな色の切符か、私にみせてください。
でないと私の無駄な切符だらけになって、
言葉を無駄に消耗してしまいますから。

明日はどこまで行けるかしら?

15 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/15 13:38 ID:FGe8R00m
「くらげ」

私はいつから
この海に漂っているの
長い髪を
水面になびかせているの
ゆっくりと
私の身体は沈んでいく
ゆっくりと
私は海面の光を見上げる
まるで螺旋みたい
そう思ってまた沈む
底まで身を沈めてみても
きっと私が求める答えはない
そんなことは知っていた
けれど

少しずつ海に侵食されていく身体
私はうっとりと
まだ見ぬ海底を
おもう


16 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/15 13:55 ID:FGe8R00m
たとえレスがつかなくとも
無情にも列車は行くのです。
だって線路が続いてるんだもん。
これからこの列車は「青春一直線」に乗り換えをいたします。
振り返らずに今を生きたい人、あまり良い思い出のない人は
お乗換えください。
ちょっと昔を懐古してみたい人、大切なものを置いてきてしまった人、
また、青春真っ只中の人は、お乗りください。
では、しばらく、青みのある切符で、この列車は走ります。

17 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/15 14:13 ID:FGe8R00m
「帰り道 橋の上」

踏み潰してしまえ
そんな約束
一度たりとも
守られたことはない
夕暮れの指きり
当てにしていたわけじゃなし
日が落ちるのが早いことを理由に
逃げようとしないで
帰り道の半分で
違う約束を思い出さないで
僕は明日を見据えているんだ
そんなことは私の約束を守ってから言って
二台並んだ自転車が
遠ざかっていったのは
ただの不安だと言って
予兆だなんて
思わせないで

18 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/15 14:37 ID:FGe8R00m
「カクテル・モラトリアム」

あたし もう少しで
10代とお別れ
ささやかにお別れ
なんだか今までの記憶が
居場所を失って
まぜこぜになって
新しいカクテルができそう
このままでいいのかなって
迷いながら
グラスを持つ手が
揺らぐ
そこに映るあたし
どんな顔かしら
そのカクテル
どんな味かしら
眺めていても
答えは出ないし
ほら 色があやふやになるから
どうせ
すぐに飲み干すことになるんでしょ
さようなら
あたし
ちょうど10代に
飽きてたところ

19 :名前はいらない:02/08/15 15:00 ID:e41ZUyQx
切符手に入れたら、乗せてください。

20 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/15 20:39 ID:FGe8R00m
>>19
どうぞどうぞ。いつだって待ってますよ。
切符を手に入れるのにも、労力いりますからね。
まだ私は身を削ってでも詩を作る気力があるようなので、
今のうちにやっときます。

21 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/15 21:43 ID:FGe8R00m
改行が多すぎるって言われちゃいました。
悔しいけど、二つに分けます。  くそう。

「ともしび」

あの夏の夜
線香花火は確かに
落ちて消えてしまったけれど
消えないで
なんて願いも叶わなかったけれど
本当はすぐ消えてしまうこと
分かってて受け入れてる
自分に気付いていた

あまり都合の良いことを
考えないようにして
悪い結果の言い訳を
始めから考える癖が
作られていた頃の話

 

22 :ともしび(続き) ◆MASyU/iM :02/08/15 21:45 ID:FGe8R00m
君はきっと変わらずにいるね
でもそれは嬉しくも許せなくもある
変わらないなら
何故もう僕といられないの
最後まで言えずじまい
君は卑怯
僕はもっと卑怯

ただ少し弱いだけさ
ただ少しうまくいかないことが続くだけさ
どこまでこれが通用するかな
ちょっと試してるだけさ

あの夜のともし火の話
落ちた花火を
惜しんでいる君の前で
次の花火を出して
踏みつけたのは
僕の方だったね

きっとそういうことだったんだ

23 :簡単な言葉で ◆TEEEEEEE :02/08/15 22:22 ID:XxdowYIf
繊細な手つきでマドラーを操り
彩りと比重の兼ね合いを図りながら
慎重に重ねていきます。

プースカフェを作るのはこれで2度目
知ったか男の為に私は
最高の技術を費やします。

積み重ねられるプリズムは
柔らかいクリスタルのラインから
伸び行く影をも色づけます。

7層目のグランマルニエが
ゆっくりと匂いを咲かせ
甘ったるい香りが立ち込めます。

この香りに想いを込めて
あなたに送った私は
以来作っていませんでした。

至極の一杯を限りなく優しく
喜ぶ女性の方に男は
ストローで混ぜてしまいました。





24 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/15 23:55 ID:FGe8R00m
>>23
ご乗車、ありがとうございます。
おや、その切符は少しここのより青みが強いですね。
大人のミッドナイトブルーですね。綺麗な青です。私は好きです。
無表情な内に思いを秘めたバーテンダーの思い入れなど知らない男が
趣もなく美しい色の層を混ぜてゴチャゴチャにしてしまった、ということですかね。
すみません、さほどお酒に詳しくないもので。
誤読だったらごめんなさいね。
彼、もしくは彼女の仕事への誇り、それゆえの悲しみ、気持ちを押し殺す日々がみえました。
なんとなく。
またのご乗車、お待ちしております。

25 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/16 00:22 ID:QreSF05c
いい感じで下がって参りました。
どんどんこの列車は急降下いたします。
ご注意ください。

またもや、IDにちなんで。
「SF」

何よりも不思議なのは
あなたの眩しさ
それは午後の陽がやわらいだ頃
いっそう光を増す
何よりも不思議なのは
あなたの澄んだ声
それは何気なく横たわり会話をする時
いちばん私の耳にしみ渡る
夢の中で
あなたが目の前で喰い殺されたの
でも
不思議と悲しくなかった
私の中であなたの身体は
翡翠の原石で成り立っていたみたい
とても綺麗だったから
私 おかしいかしら

今日もあなたは
目覚めると優しく微笑むのでしょう
そのとき私は
夢の中の獰猛な獣の
気持ちが分かるの
さあどんな顔で
目覚めようかしら

26 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/16 00:49 ID:QreSF05c
レスがないと好き放題になってまいますね。
これはこれで気楽。
さて、また自分で言っておいて変な色の切符を持ってきてしまいました。
青臭い色のをみつけなきゃ。

「カーテンとホコリ」

揺れる揺れる
窓際はいつも揺れている
茜射す教室
君とふたり
無人の机の列が
寡黙に黒板を見つめてる
今日僕は
大きな失敗の予感がして
うまく帰れない
だから君だけ
先に帰っても良いのだけれど

ふわりと大きな風
光に舞う
カーテンとホコリ
それはどこまでも
はかないような
いとしいような

ねえ
僕は少し汚れすぎてしまったから
どうか 君の白い手で
僕の頬を
ぬぐって

27 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/16 01:05 ID:QreSF05c
そろそろ寝ます。また眠れなかったら、フラッと来ます。
見えない誰かに、ちょっとだけ聞いて眠ることにします。
そこから、どんな景色が見えますか?
ではでは。

♪とーおーりゆくーきーいしゃにーなんとなーくみみーをすますー♪
あら、失礼。

28 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/16 16:37 ID:QreSF05c
「横暴な水色」

ひとしずく
落としてみて
きみのひとみから
きっときれいだから
もっと落としてみて
あたし うれしいから
君なんか
ずっと 泣いて いれば いい

29 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/16 16:51 ID:QreSF05c
「果汁100% 粒入り」

漠然とした不安が
いつもあちらこちらにあったよ
なにもないのに
いつも振り返りたくなるんだ
誰も呼んじゃいないのにね
空を切る
一瞬の隙間を
誰かに見られているんじゃないか
いつのまにか
大切なものを
粉々にしたまま
どこかに置いてきてしまったんじゃないか
壊すのはあまりに簡単だから
いつも
直すのは難しいんだってこと
忘れちゃうんだよね
失敗

ねえ これは不純物かな
それとも僕は不純物かな
この中にいてもいいのかな
みんなこんなにも
輝いているのに

いつか
まぜこぜになって
僕のことも分からなくなるかな
なら
もっと振ってちょうだい

30 :DO ◆L7PXncWo :02/08/16 20:37 ID:5IiyyQGZ
 初恋の思い出

誰だって
オカシクなんだろう
こんな退屈なレールの上
走ってって

僕の頭を
狂わせるようなモノなんて
キミなんかには何もないだろう
だから憧れんのさ

久々に見たキミは
僕の知り得ない何かで
やたら苦しんでるようで

キミは少し枯れてて
ただ流行のピアスで取り繕って

とてもほっとしたんだ

僕らは何がしたくて
シャワーのように流れる日常風景で
汚れ堕ちてってんだっけ?

キミは僕のことが好きなんだっけ?
意思表明しないからってんで
キミのせいにして
逃げ回ったんだっけ?

31 :DO ◆L7PXncWo :02/08/16 20:47 ID:5IiyyQGZ
>>30書き終わって気づきましたが・・
詩中の「退屈なレール」とはスレタイと関係はないです。
多分に誤解を招きそうなので・・・念のため。_(._.)_

32 :あずさ2号:02/08/16 21:30 ID:uMj1bsrN
信州行き

さよならは いつまで経っても とても言えそうにありません
私は あなたから 旅立ちます

旅立つ私のこころを 知っていたのでしょうか?
インターネッットから離れてしまえば
愛は終わると知った

33 :簡単な言葉で ◆TEEEEEEE :02/08/16 21:43 ID:XLIkKQOi
地球の長い午後

やがて地球は片側を太陽に向けたまま止まってしまった
そして永遠に続く昼がやってきた

世界は地表を晒すのが許せないのか
緑は全てを覆い尽くした

生き物は本能を糧に存在し
それは人間といわれた生命にも平等だった

はるかなる知識とゆるぎない思想は失われ
生存こそが命だった

・・・圧倒的な映像で表現された世界に私は魅了された。
作中の生物は私の頭の中で実存する生き物となった。

ハヤカワSF文庫SF224
「地球の長い午後」
ブライアン・W・オールディス
1977 原作1962

34 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/16 21:46 ID:QreSF05c
>>30 31
DOさん、ご乗車ありがとうございます。よい感じでございます。
私は三連目と四連目で少しギクッとしてしまいました。
その場面がリアルに思い浮かべられます。
後になって思い返してみると、余計なにが本当だったか分からなくなるものですね。
淡い青色の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。

35 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/16 21:56 ID:QreSF05c
>>32
これは、「あずさ二号」の替え歌ととっても良いのでしょうか?
「インターネッット」がとても気になってしょうがありませんが…。???
私はネッットで恋愛はできません。
ネッットから離れるだけで終わってしまう愛なんてクソですわ。なんて。
汚い言葉、失礼。
早朝の空の色の切符、受け取りました。またのご乗車お待ちしております。

36 :あずさ2号:02/08/16 22:33 ID:uMj1bsrN
>35
「狩人」の歌ってた「新宿発8時ちょうどのあずさ2号」って
今は走ってないんだよね。
でも、今年春頃、特別にイベントかなんかで走らせた。
ただ、列車のダイヤがどうしても8時ちょうどには出来なくて
8時3分とかになったらしい。

あーでも「狩人」って字をみた途端、似たコテハンの人思い出した(w
今でも、我、我、我ーーってカキコしてるのかな?


37 :簡単な言葉で ◆TEEEEEEE :02/08/16 22:44 ID:XLIkKQOi
小さな小さな箱庭を造り続けています
沢山の人を招待してきました

箱庭は少しずつ大きくなっています
ベリーの垣根を張り巡らします

箱庭はどんどん美しくなっています
やさしくマメに剪定をしています

しかし箱庭は人が去ったら
いっとき荒れてしまいます

でも次に訪れる人のために
箱庭を造り続けます

箱庭はより落ち着けるようになっています
オールドウッドのベンチを置いています

箱庭は笑いが溢れるようになっています
小さな池を作っています

しかし箱庭は人が去ったら
荒れてしまいました

それでも私はあなたのために
今日も水を撒きます


38 :あずさ2号:02/08/16 22:57 ID:uMj1bsrN
上の方で、いかいかがどうとかって騒いでるけど
3日前に来たばっかりの初心者だから
何いってるのか意味ふめ。
ちょっと他板でもロムりに逝ってくるね。

39 :DO ◆L7PXncWo :02/08/16 23:41 ID:5IiyyQGZ
>>34
読んでくれどうもアリガトーゴザイマス
早速またご乗車に来ました(w

独り言ですが、昔は、なんでみんなの書く詩は
ああも難解なのだろうかと(w 思ってたんですが
考えてみれば言葉が命ですから当然ですね。
自分が書いてみて思いました。

40 :DO ◆L7PXncWo :02/08/16 23:51 ID:5IiyyQGZ
 KID A

目的の無い人生は
つまらないものだよ

そのとうり
目的の無い人生はつまらない

「現実見据えてるんです」
なんつって
手頃な快楽に身を浸らせて
愚痴ることだけが
生き甲斐なら

今すぐ死んだ方がいい

41 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/17 03:12 ID:iegLM22b
>>33 >>37
「簡単な言葉で」さん、ご乗車ありがとうございます。
二つも切符が。さて、どうしましょう。
「地球の長い午後」とは、きれいな言葉ですね。小説のタイトルですか。
恥ずかしながら、私はその作品を読んだことはありませんが、「SF」ですか。
その作品が想像力をかきたてる、とても魅力的なものだと分かります。
こんど読んでみましょう。
「箱庭」は、私も好きな言葉です。どんな箱庭を詩の中で使おうかと実は企んでいました。
これは、彼女(もしくは彼?)の心の箱庭ですか?人と親しく接するには、
心の中を曝け出す部分がありますから、箱庭に招き入れる、という表現はよく合っていると思いました。
荒れても、また次はその欠点を克服するように進化していくのですね。
いつもそのようにありたいですね。
二色のきれいな切符、ありがとうございました。またのご乗車、お待ちしております。

42 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/17 03:31 ID:iegLM22b
>>34
早速、また乗車していただき、誠にありがとうございます。
そうですね、私も他の人の詩が難解で難解で…。
言葉は命、その通りですね。即興は、上手くいけばそれでも良いのかなと思いますが、
やはり推敲した詩とはオーラが違います。もっと言葉を大切にしなければ…。

>>40
身につまされる言葉です。はあ〜・・・。
目的はあったはずなのに、目前の快楽に溺れて、それを誰かのせいにして・・・。
見覚えのある状況。端的なのがますます説得力ありですね。
でも、最後にうっすらと絶望感が見えました。
はるかな青色の切符。受け取りました。
またのご乗車お待ちしております。

43 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/17 03:43 ID:iegLM22b
今日のIDは微妙。無理やりなことをしてみます。

「たまご」

もう起こさないで
揺らさないで
私に何も求めないで
中身が何か知ったかぶりで
そんなつまらないものに
なるための命じゃない
しずかに
分離して
すこしずつ
融合して
私は
私で
あるために
この中にいるの
分裂する細胞
そのひとつひとつに
私がいることを
証明しなくては
納得いくまで
だまってて
今ちょうど
気持ち良いところ

44 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/17 03:53 ID:iegLM22b
「めくれた空」

帰り道
やつれたアスファルト
汗を流した短い影
どうでもいいはずの昼の音楽が
今日はやけに耳につく
ふと
空を見上げる
この裏側の空も
同じだけきれいなら
少し救われる
そんな気がした
なぜかは
知らなくとも

45 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/17 04:07 ID:iegLM22b
やばい、夕方寝ちゃったから目がさえて仕方がない。
明日、というか今日から、少しずつ忙しくなる予定です。
だからあまり詩を書きにここへ来られないかも、なので、今の内に・・・。

書くものに詰まったら、高校時代の青臭い詩でも載せてやれとか思っていましたが、
今読み返してみてちょっとシャレにならないシロモノだったので断念。
今書いてるのもどうだとつっこまれたら何も言い返せないので、この話題には触れないで。
では、ほかのスレに載せてしまいましたが、こっちにも持ってきます。
高校時代のものです。

46 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/17 04:16 ID:iegLM22b
少しリライトしてみました。

「てのひら」

あなたの手のひらが揺れて
光がさし込んできました
あたしは
熱い洪水の中にのみ込まれて
あなたを見失いそうになりました
まばゆい黄色の空が
静かに息をひそめてゆきます
このまま ふたり あかね色に染まったら
ひとつになれるのかしら
あとかたもなく
溶け込むことができるのかしら

ただ 世界は色を変えて
あたしひとりを
置き去りに

47 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/17 04:38 ID:iegLM22b
>>38
下の方で良いのです。

とりあえず、落ち。苦し紛れに布団の中へ。
今日はBGM無し。それでは。

48 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/17 13:10 ID:iegLM22b
「椅子の下」

こぼして
落として
椅子の下
手が届かなくても
身体をねじってでも
手をのばす
転がる
指から
するり
もういちど
骨を引き伸ばしてでも
けして
椅子から降りてはいけないルール
こぼして
落として
転がって

49 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/17 15:15 ID:iegLM22b
「いちまいの は」

あしたのあさ
わたしは
あのくすのきの
はの
いちまいになる
ちいさくとも
わたしは
からだじゅうに
めまぐるしい
ようみゃくをはしらせるのだ
おもてにも うらがわにも
わたしは
おびただしいちからを
みなぎらせる
それはなんて
うつくしいことだろう
うつくしいことだろう
ひっしにえだにしがみつく
いちまいの
わかい は
わたしはうまれてはじめて
いきることになる

50 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/17 16:12 ID:iegLM22b
        「走れ!」

     何故かはわからないの
      でも そんな気分
       あなただって
       わかるでしょ
       ほら あれよ
わたしの「全細胞が走れと言っている」わけよ
     おかしなことじゃないわ
      あなたからもホラ
        きこえるわ
         走って
       夜になっても
    太陽は裏側で燃えてるんだから


51 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/17 16:25 ID:iegLM22b
ひとりごと

あさはかな言葉が
いたるところで
大手を振って歩いてる
こんなもののために
あるのではないの
いきぐるしい
みぐるしい
「だんだん気にならなくなるよ」
そんな慣性の法則
いらないわ

お前、手に持ってるのは何だ?
剣か?銃か?

私はこれでもって
歩いてきたの
そうね
切符というところかしら?
溢れ返ることしか知らない世界
私は
本当の言葉を
探してる
うん
目的としては
悪くないでしょ?

52 :あずさ2号:02/08/17 19:05 ID:qGegRGy+
あんまり書き込みしてないけど
この板をウロウロしています。
ちなみに閉鎖的なスレの1もやってます(w

住んでた都会のワンルームマンションの壁が薄くて
隣人の話声がうるさいって大家に苦情をいいにいったら
逆にそんな事気にするあなたの方が悪いと言われて
ここなら静かに暮らせるかなと思って引っ越してきました。

田舎の実家は、父母が亡くなって、兄夫婦と子供がいて
兄嫁とは、いまいち性格合わないんで帰れないし。


53 :DO ◆L7PXncWo :02/08/17 20:09 ID:s1mHzzk7
>ましゅうさんの詩
コンバンワ〜
「椅子の下」って詩がとてもおもしろいです。
何で椅子から降りてはいけないのか。
他にもましゅうさんの詩は不思議な雰囲気が漂ってますね。
今日も詩かきます。

54 :DO ◆L7PXncWo :02/08/17 20:24 ID:s1mHzzk7
 学校の屋上でタバコ

うさんくさい
自己表現の嵐
見ると自分が一発
ブチかましたくなったりする気持ち
まぁ、俺も分かるんだけど

だけど俺は
自分がヨゴレヤクやるなんて
いやだし
傷つけ合いを
自ら始めるのも
メンドークサイんで

結局自分も
特別ではないというコトさ
なんつって
他の子と
手ぇつないで
生きてる

55 :あずさ2号:02/08/17 20:41 ID:qGegRGy+
>54
>他の子と
>手ぇつないで
>生きてる

一人じゃ何も出来ないから?
多分、他の子も一人じゃ何も出来ない子ばかりだよ。
一人じゃ何も出来ない子ばかりが集まっても
前向きには生きていけないね。




56 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/17 20:45 ID:iegLM22b
>>53
DOさん、今夜もご乗車、ありがとうございます。
そうですか?私の詩って不思議ですかね?
自分では、分かりやすくてしょうがないように思ってて、
もっと色々な表現を駆使しなければ…と思っているのですが…。
書きたいものが私の中で定まってないのかも???駄目だわ。
椅子の下は、アレです。「自分ルール」です。「トンネルを出るまで息しない!」
とか。ちょっと、童心にかえってみました。
>>54
青い切符ですね。「屋上」と「タバコ」が結びつくと、「素に帰ろうとする自分」
になります。私のイメージでは。所々にあるカタカナが、若さの象徴みたいですね。
大人ぶって、割り切ってる風な彼の、「他の子と手ぇつないで生きてる」と
認めている様が健気で可愛らしくて切ないですね。
切符、受け取りました。またのご乗車、お待ちしております。

57 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/17 21:12 ID:iegLM22b
>>52
あずさ2号さん、切符がないと、切符不携帯で捕まっちゃいますよ。
気をつけて。
折角、詩板にいらしたのですから。一度、見せてください。
日ごろ思っていることが、そんなにあるのですから、勿体ないですよ。
>>55
あまり野暮なことは言いたくないのですが、恐らく、
あずさ2号さんが仰っていることを、>>54の詩は暗に言っているのだと思いますよ。
素晴らしい読みです。鋭い。
でも、それだけではなく、もっと色々な意味が含まれてますよ。
よく読んでみてください。きっと分かります。
あくまで、今のここのテーマは、「青臭さ」ですから。なんて。

58 :あずさ2号:02/08/17 21:20 ID:qGegRGy+
ひとりで旅にでる
ひとりで窓の景色を見つめている

「何を考えている」
「何も…」
「何故、誰にも話さない」
「話す必要がないから」
「重くないのか」
「一人でも背負えるし」

淡々と生きて、何も望ます、失うものを恐れないーその強さ
一人で生まれたのだから、一人で死んでいく、決して寂しくない。

59 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/17 21:46 ID:iegLM22b
>>58
はい、あずさ2号さんの切符、確かに受け取りました。
あなたは、強い人なんですね。なあなあの関係を強く拒む人なんですね。
恐らく、この詩でそう言いたいのですね。…構いませんか?
私も、無理に関係を築こうとは思いませんが、「淡々」とは生きたくはないと
思っています。別にここで言うことではありませんが。
自己完結で終わらせることができるのも強さですが、それが逆に誰かを悲しませていることがありますから…。
「強さ」とは何か。難しい問題ですね。
何せ、表裏一体の危うさの中に私たちは存在しているのですから。
ん?意味不明??とにかく、強い青の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。

60 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/17 22:06 ID:iegLM22b
「キレモノ注意」

これ以上近づくな
お前 切っちゃうぞ
馴れ馴れしく触るな
お前 毒が回って死ぬぞ
なにせ生まれながらの切れ物ですから
これが精一杯の優しさなんです
器物破損
もうむやみにさせないでくれよ
ほら 街の影すら
俺を避けてる
孤独か
それもいいが
それってみんな持ってるだろ
だから別に特別でもないって
独りのが楽
だって何も俺を変えないで済む
尖がっていたいんだ
丸くちゃ
転がりすぎて いけねえ
間違ってはいないさ
何が正しいかは
知らないけど

61 :DO ◆L7PXncWo :02/08/18 00:52 ID:g14rn7GG
>ましゅうさん
>私の詩って不思議ですかね?
なにか世界が。まぁ、人って心はひとりひとり別世界の住人ですからね。
それにしても「青臭さ」がテーマとは知らなかったっす。
なんで切符が青なんだって思ってたんだけどそーいうことか(w

>あずさ2号さん
詩に向かい合ってくれたのなら万々歳です。マジで。
・・自分の書いた詩に後々フォロー入れるのもあれなんで。メンゴ

62 :DO ◆L7PXncWo :02/08/18 00:59 ID:g14rn7GG
 たいとる おぶ まいん

みんなで旅にでる
みんなで窓の景色を見つめている

「何を考えている」
「楽しいなって」
「何故、誰にも話す」
「話す必要があるから」
「一人で背負わないのか」
「重いし」

貪欲に生きて、多くを望み、失うことを恐れるーその弱さ
一人で生まれたのだから、一人で死んでいく、寂しく。

63 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/18 02:18 ID:yD9ZN95E
>>62
はい、そうだったんです。今は「青春」テーマだったんです。勝手に。
一応始めは何かしら統一した方が良いかなと思いましてね。
レスが50いくくらいまでかな〜とか思ってたので。そろそろネタつきそう?
いえ、このテーマはなんだかいくらでも出来そうな勢いだったため、もうこの辺で、
打ち切り!なんで、これからは好きな色の切符でどんどん乗車頂けると嬉しいです。

ところで、なんだか野暮なことをしてしまったようで…申し訳ないです。
こうやって、1つの詩に向き合って意見を言い合うというのは、
何よりその人のためになりますからね。色々な角度から見ることができる機会ですから。
そういうのがあったら、是非言ってください。
…私の1人歩きしちゃってる詩にも…。長くなりそうなので、次に。

64 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/18 02:31 ID:yD9ZN95E
>>62
これがDOさんバージョンですか。
「人それぞれ」というつまらない言葉でくくりたくない一連のやりとりですが。
私はどうもこちらよりの人間ですが、決して望んでこうなったわけでもなく、
ただ人の温もり(って言葉もクサイですが)に触れていると手放したくなくなったり…。
確かに、生まれる時、死ぬ時、人は1人ですが、生きていく上で本当に1人では
生きていけないんですよね。う〜ん、私が単に寂しがりやなだけかしら??
というか生まれる時も一人じゃ生まれられないです。そういうことなんです。…多分。
ああ、私の駄文スレになってしまう…。誰か止めて…。

65 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/18 02:38 ID:yD9ZN95E
なんだか今日は色々と考えさせられました。
あまり、詩は書けませんでしたが、また違う収穫があったので、満足してます。
なんだか見放され感がそこら辺に充満している列車ですが、
みなさん、切符ができたら是非乗車してください。
そして私の詩にイチャモンつけてください(w
悔いが残りますが、明日は朝からバイトの為ここで落ち。
それでは、皆様のご乗車、お待ちしております。

66 :DO ◆L7PXncWo :02/08/18 18:53 ID:5PSTc9Yl
>>62
>なんだか野暮なことをしてしまったようで…申し訳ないです。
いえ、大丈夫です。

>確かに、生まれる時、死ぬ時、人は1人ですが、生きていく上で本当に1人では
>生きていけないんですよね。う〜ん、私が単に寂しがりやなだけかしら??
>というか生まれる時も一人じゃ生まれられないです。そういうことなんです。…多分。
そうですね・・。
別に個人的に、詩で哲学思想をを誰かに押しつけるつもりはないですしね。
おもしろいからあずさ2号さんの詩を拝借させていただきましたけども。
単純に、自分は独りでない人生を歩むつもりですけれど。

67 :DO ◆L7PXncWo :02/08/18 19:02 ID:5PSTc9Yl
>ましゅうさん
「果汁100% 粒入り」って詩がとても良いと思いました。
うまいですね。


68 :DO ◆L7PXncWo :02/08/18 19:12 ID:5PSTc9Yl
 哲学者のコトバ

誰にでも
隠れた才能
熱中できるモノ
本当に強い情熱を注げるモノがある
キミも
大きな夢を持て
信じればきっと叶う

なんて言葉に
騙されるな

ただ生きてるだけで
素晴らしい

なんてコトバに
騙されんな

69 :あずさ2号:02/08/18 21:05 ID:FntQ+F4w
アップルキャンディとオレンジジュースを片手に
ひとり、電車に乗る

お気に入りのスピッツを聴きながら
ぼんやりと窓の外を眺めている
静かでささやかな時間

アップルキャンディをなめ終わるまでは
あなたのことだけを考えて

オレンジジュースを飲み終わるまでに
あなたへの手紙を書いてしまおう

70 :あずさ2号:02/08/18 21:06 ID:FntQ+F4w
ごめーん、sage忘れた

71 :名前はいらない:02/08/18 21:43 ID:FntQ+F4w
何気に70ゲトしてる♪

72 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/19 02:20 ID:6pThSE7y
やっとオウチに帰れました…。ちょっと、今はレスだけで落ちます。すみませぬ。
つうか、いやん、浮上してるわ。下げなきゃ下げなきゃ。

>>66
DOさん、今晩も乗車頂きありがとうございます。
そうですねえ、詩は押し付けるものではないですからね。あくまで作者の世界の表現の手段で
あって、それをどう読み取るかは読み手の自由で、そこが詩の面白さでもあります。
作者も思っていなかった深い所まで読み手が掴むこともありますし、そのような詩を
書けるようになれたら、それは素晴らしいことですね。
>>67
いえいえ…。勿体無いお言葉です。ありがとうございます。ただ日頃思っていた漠然とした
ものを詩にしてみようと試みてみたものです。まあ、ほとんどの詩がそうなんですけど。
私は、ラストがちょっと気になってます。リライトの余地ありまくりかと…。
とにかく、お褒めのお言葉ありがとうございます。とても嬉しいです。
>>68
「騙されるな」の後は、どう展開するのでしょうか?どうとも考えられてしまいます…。
「哲学者のコトバ」は、人間賛歌とまでは言わなくとも「前向きな言葉」として
ここでは捉えられてますよね?そして、その後で、「騙されるな」と言って突き放しています。
が、その後の説明はありません。「哲学者のコトバ」とは、彼らが長年悩み苦しみ考え生きて、
その上で出された1つの結論であり、彼ら程考え抜き、悩み、それを克服した経験を持たない
私たちが安易にその言葉を信じると痛い目にあうぞ!…と私は取りました。
ただ、どこまでも突き落としたいのか、それとも別の抜け道があるのか?
それを匂わす複線があれば、もう少し完成度が上がるかも…などと偉そうなことを言ってしまいました。
でも、私はこの詩で色々な想像が膨らみましたから、十分でしたよ。
高潔な朝焼けの色の切符、確かに受け取りました。またのご乗車をお待ちしております。

73 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/19 02:40 ID:6pThSE7y
>>69
あずさ2号さん、ご乗車、ありがとうございます。早速、切符を受け取らせていただきます。
「アップルキャンディ」、「オレンジジュース」、そして「スピッツ」がこの詩の
キーワードかなと思わせていただきます。
どれも言葉のイメージとしては「軽く、爽やかで、甘く、ちょっと酸っぱい」という感じです。
私は一番「軽さ」が重要ポイントかと…。心地よく、自由な時間。それが、
「静かでささやかな時間」に繋がるのだと思います。それはとても脆く儚い大切な時間です。
そして、その間だけ、この詩の彼、もしくは彼女は、ひとりでも「あなた」と傍にいられる。
その時間の儚さ、愛しさを言っている詩と、取らせていただきました。
通り過ぎていく羊雲の色の切符、確かに受け取りましたよ。
>>70 謎が解けました。まあ、旅にはそういうこともあります。すぐに潜っていきます。
>>71 初めての2ちゃんらしいレスです。どうも有難うございます。こういうのもアリかな(w
では、またのご乗車、お待ちしております。

明日は、多分、もうちょっとは時間があるはず…。
それでは、おやすみなさい。

74 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/19 14:24 ID:6pThSE7y
「たそがれパラノイア」

西向き
たそがれ
帰り道
うしろに
続く
長いかげ

来ないで
たそがれ
パラノイア
かたかた
ゆれる
ランドセル

みないで
たそがれ
パラノイア
はやあし
たいよう
落ちないで

75 :続き ◆MASyU/iM :02/08/19 14:25 ID:6pThSE7y
ななめに
せおって
六弦ケース
それより
ちいさな
あのこを追って

どうして
たそがれ
パラノイア
ごめんよ
おうまがどきのせい

やめてよ
たそがれ
パラノイア
はやく
おうちに
かえらなきゃ・・・

さよなら
たそがれ
パラノイア
ひらいて
とじて
またあした


76 :DO ◆L7PXncWo :02/08/19 16:32 ID:lZMhhhvj
>>72ましゅうさん、こんちわ
そこまで詩に向かい合ってくださるとは思いませんでした。
ありがとうございます。

>それを匂わす複線があれば、もう少し完成度が上がるかも
いや、本当にその通りですね。そう思います。
ちょっと不完全すぎたかも。頑張ります。
次の詩でもう少しそこいらへんを伝えようかなと思います。

77 :DO ◆L7PXncWo :02/08/19 16:36 ID:lZMhhhvj
>>74
パラノイア。個人的に最近知った言葉です。
いい言葉ですよね。

78 :DO ◆L7PXncWo :02/08/19 16:45 ID:lZMhhhvj
 仙人のコトバ

退屈な日々 それはそれでよしとしよう
夢も目標もない これはこれでよしとしよう

いいんだ
だって僕は金持ち
仙人のように
生きている

真夜中
独り酒を飲んでる
なにもないけど
これはこれでよしとしよう

まるで全て悟ってるよう
金あるだけで
偉そうね

ブタ
ただのブタ

79 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/19 20:51 ID:6pThSE7y
>>76 
DOさん、ご乗車ありがとうございます。
長ったらしいレスを読んでいただき、ありがとうございます。
>>77
「パラノイア」。響きが良いんですよね。意味は…「偏執病」。ううむ。
それでも、詩としては魅力的な言葉です。

ちょっと、ここで落ちます。切符は、後でちゃんと受け取りますので。
しばしお待ちを。

80 :お露:02/08/20 21:24 ID:GOFjHTZ/
>ましゅう
幽霊でも切符いるのかしら?

81 :お露:02/08/20 21:38 ID:GOFjHTZ/
何気に80ゲトー

82 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/21 22:15 ID:wD5M4DFA
やっと時間ができた…。

>>78
お金があるために、あくせく働く必要もなく、持つべき目標もなく生きていく日々。
何も求めることなく、毎日をやり過ごしていく日常。
「これはこれでよしとしよう」自分を省みようとする努力もしない。
それは仙人の無欲ではなく、堕落の無気力。
私は人間なので、仙人とは違って時間が限られています。なるべく、
無気力にならないようにしたいのですが…。目標はそう簡単に見つけられる
ものではないから、色々悩んでしまうのです…。
憂鬱な曇り空の切符、確かに受け取りました。またのご乗車、お待ちしております。

83 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/21 22:20 ID:wD5M4DFA
>>80>>81
幽霊ですか。夏ですからねえ。もう終わっちゃいますけど。
この世に留まるくらいですから、思うこともたくさんあるでしょう。
是非、その恨み辛みを詩にしてください。
成仏できるかもしれませんよ。ご乗車お待ちしております。

84 :DO ◆L7PXncWo :02/08/22 01:32 ID:sJl9Snz/
>>82
ましゅうさん、おかえりなさい
詩、読んでくださってどうもです。
そうですね、そんな感じです。
ウーン、暗い詩(w 暗すぎるのはもーやめよー。反省。
じゃ、また

85 :簡単な言葉で ◆TEEEEEEE :02/08/22 17:51 ID:LkdXcxC/
これは夢だと思ったんだ
でき過ぎた話だから

焼きつける日差しから
ゴールポスト裏の木陰
遠目に見ても君なのはわかったよ
約束の返事を待ってるんだ

照れくさくて死にそうだ
でき過ぎた話だから

冷やかしを背負い
大事な話の時なのに汚くてごめんね
一晩かけて考えた言葉は
最初のセリフでつまづいて消えた

飛んでく心を思わずつかまえた
でき過ぎた話だから

思いつく言葉は
驚くほどストレートで
それでなくても俯く君は
切りそろえた髪に瞳を隠した

恥ずかしくて消えてしまいそうだ
でき過ぎた話だけど
でもありがとう

86 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/22 22:44 ID:2Rdibgcy
「メヂカラ」
驚いたのは
彼女の睫毛
あまりにも潔く
上を向いていたこと

わたしは何も言うことができませんでした
言うべきことは
たくさんあるのに

息をのんだのは
彼女のまぶた
鮮やかな青が
奇跡の光で輝いていたこと

わたしは泣いてしまいそうでした
聞きたいことは
たくさんあるのに

神様 彼女を殺してください
出来なければ
彼女の目を奪ってください
わたしには
言うべき言葉がもう見当たりません
言葉を失ってしまうのです
わたしはこんなにも醜く
彼女はあんなにも美しいのです
彼女の眼差しで呼吸が出来ないのです

神様 それも無理なら
わたしを消してください

87 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/22 23:00 ID:2Rdibgcy
「哀しいサカナ」

あなたの前では
わたしは一匹のサカナになる
瞬きのできない目で
鈍い銀色の身体で
口をパクパクさせるだけのサカナ
あなたのまわりは水がなくて
近寄ることも
息をすることもできない
だけどあなたが笑うから
性懲りもなく
今日もあなたのそばへ
わたしは一匹のサカナです
泳ぐことしかできない
しがないメスのサカナです
泳ぎ着く場所が
例え波打ち際の岩山の隙間でも
そこで息絶えても
泳ぐしかないのです
哀しくても
涙はたちまち水に溶けてしまうのです

わたしはサカナです
いつか水の無いところで生きたいと願う
一匹の サカナ

88 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/22 23:54 ID:2Rdibgcy
>>85
「簡単な言葉で」様、ご乗車ありがとうございます。
早速、切符を拝見させていただきます。
違っていたら、申し訳ございませんが、もしかして、前のテーマで詩を書いて頂いたのでしょうか?
ありがとうございます。「ゴールポストの裏の木陰」、「冷かしを背負い」の
言葉の選択が上手です。「切りそろえた髪」で瞳を隠した彼女と彼の身長差。
「大事な話の時なのに汚くてごめんね」が微笑ましいですね。
恥ずかしさと嬉しさと自分の格好の申し訳なさでグルグルしている彼の姿が目に浮かびます。
放課後の空の一番きれいなところを切り抜いたみたいな色の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。

89 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/23 03:58 ID:d3p0duqL
「ピアノの恋人」

僕の手は何も掴まない
君の小さな手には宇宙があるのに
僕には何も無い
君の手もつかめない
君の小さな手は
時を止めて誰かを待っているのに

鍵盤の上
くるくる踊るように
小さな両手が走るのが
奇跡としか思えなかった
その旋律は僕のモノだと
勘違いしたかった

いつまでも君の手は小さいのだろう
だけど僕の意味もなく大きな手には
けして収まりきらない
僕の手は何の音も
奏でないから

90 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/23 04:04 ID:d3p0duqL
あ〜今日はなんかダメだ〜!こんなのが書きたいんじゃない〜!
時間の余裕がないと人間だめです。
そして良い精神状態でなきゃ私は書けない。
ので、ここで落ちます。無念。
まだしばらく忙しいのですが、是非乗車してください。
レスはできます。ヘボレスですけど・・・。あう。おやすみなさい・・・。

91 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/23 12:58 ID:d3p0duqL
>>84
すみませんレスの順番がおかしいです。あんな感じで宜しかったのですか。
それは安心しました。ふぅ。
来週からは自由な時間が戻ってきますから、是非、違う感じの詩も見せてください。
誰のものでも詩を読むことが好きなのです。
それでは、ご乗車お待ちしております。

92 :DO ◆L7PXncWo :02/08/23 15:32 ID:evHSclhT
 昼間、釣りをしました

釣りをしてる
川で
昼間
ただ静か

ボンヤリと
記憶の川
思い出す
聞こえてくる

 卒業できるのー?
 できるさぁ
 就職頑張ってねぇ
 言われなくたってなぁ

ブクブクプク
走馬燈みたいでおかしいと思ったんだ
こんな最期かよ
マジかよ!!

ザバー
あ、どうもありがとうございます
「泳がなきゃ、溺れるに決まってると思うんだけど」
ごもっともで・・

93 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/23 15:47 ID:d3p0duqL
>>92
ご乗車ありがとうございます。
記憶の川を辿り、白昼夢のような懐かしい日々が蘇り、気が付くと目の前の川で
溺れてしまっていた自分。いつか泳ぐことをやめていた自分。
通り過ぎの誰かに引き上げられて、やっと気付くことが出来た自分。
そこからまた、進むことができるかどうか。そこが重要です。
まだ彼(?)は釣りを続けるのでしょうか?そこが知りたいです。
歪んで定まらない水面の色の切符、受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。

個人的には三連目のやり取りを身近に聞くので楽しく読めました。

94 :ひとりごと ◆MASyU/iM :02/08/23 21:11 ID:d3p0duqL
拙い詩は押し付けられたら汚いものだと
狭い思想は押し付けられたら醜いものだと

言葉がかわいそう
わたしはかなしくなりました

95 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/23 21:45 ID:d3p0duqL
「性癖」

もっと顔を歪ませてくれ

すぐに終わらせてやるから心配するな

後には何も残らないさ

誰も傷つきやしない

どこまでも優しく葬ってやるよ

それで俺も終わる

それが全て

俺を終わらせろ

96 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/23 22:15 ID:d3p0duqL
「アンコンディショナル・ラヴ」
あなたの彼岸
わたしの此岸
あなたの運転席
わたしの助手席

そこを通り抜けるのはいつも冷たいものでした
それは実態のない象徴のようで
いつもわたしを困惑させた

あなたのステージ
わたしの客席

割り切っていけるかしら
既に知ってしまったわたしに
うまく立ち回ることができるかしら
ただひとつ
こちらとあちらは
相容れることなどできないのに

解り合うことも
求めることも
叶わぬあなたに
わたしは変わらぬものを信じることができる
それは とても 強く この胸に

97 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/24 00:21 ID:y2l8hcbo
日常に潜む狂気
過去に残る残骸
傷跡
信念
絶望
見てみぬふりはできない孤独
渇望
そして少しの希望

それらが表現できるよう
私は比喩を求める

98 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/24 00:30 ID:y2l8hcbo
>>97
「過去に残る残骸」って・・・。ダメじゃん!
「過去の残骸」で良いや。失礼。
多分眠れないのですが、明日5時起きなので落ちます。
では、25日に会いましょう。

99 :DO ◆L7PXncWo :02/08/24 22:38 ID:SIVxmjIu
>>93
ましゅうさん、ありがとうです。
うむむ・・詩の説明考えてたんですけど・・
やっぱ説明って苦手かも。
ホントダメだ(笑
とゆーわけで、また詩を書きます。

100 :DO ◆L7PXncWo :02/08/24 22:49 ID:SIVxmjIu
 釣りに行こう

「あーあ、人生にうんざりさぁ」
「どうしたの」
「このままじゃいけないのに何もしたくないんだ」
「つりでもしながらかんがえよう」
「そうだね」
ボチャン、ブクブクプク
「わ!」
「ありがとう」
「泳がなきゃ溺れちゃうよ」
「そうだね」
「きょうはもうかえろう」
「そうだね。でもなにもわからなかったね」
「いいじゃないか。ぼくたちはこたえをさがしてみたんだ
 なにもしないよりずっといい」
「そうだね」
おしまい

101 :DO ◆L7PXncWo :02/08/24 23:16 ID:SIVxmjIu
>>100
と言ってもまた分かりづらいかも・・スンマセン・・

102 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/26 00:48 ID:fDkF3esR
やっと帰って参りました。おやおや、少しだけ進んでいるようですね。
お待たせいたしました。切符を拝見させていただきます。

・・・100超えてる?あら、じゃあ、上げてみようかなあ〜(ニヤリ

103 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/26 00:57 ID:fDkF3esR
>>99 >>100 >>101
DOさん、ご乗車、ありがとうございます。
今度は2人で釣りに行っているのですね。
いえ、こちらの淡々とした会話の方がやはりDOさんらしいというか、
なんだか分かりやすいです。「泳がなきゃ溺れちゃうよ」
この言葉に気付かなくちゃ・・・。私にとってはこれが答えです。
午後の水しぶきの色の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。

さて、下がっていきましょう。

104 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/26 01:11 ID:fDkF3esR
「ウッベ」
ウッドベース
唸ってちょうだい
ここ一番のラインで
走ってちょうだい
テンポキープ テンポキープ
それだけ忘れないで
滑らかに動く彼の指なら
何も怖くないわ
歌ってウッドベース
突き抜けてウッドベース
あなたが落ちてしまうと
何もかもが台無しなの
ドラムもピアノもテナーもペットも
耳そば立てて道しるべ
ねえ うねりを作って
音の渦を巻いて
低音の洪水
この夜の終わりも
巻き添えにして

105 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/26 01:31 ID:fDkF3esR
「メトロノーム」
だれのものでもない目で
あなたを見つめた
あなたは誰かのものだったから
ふいと目をそらした

明日目覚めた世界が
今日と同じものだとは信じない
誰の心もリアルタイムで
動いているもの

規則正しいメトロノームも
そのうちずれて
足を引きずるみたいになるの
新しい世界では
新しいリズムの中で
新しい心の
あなた と わたし

まだわたしは誰のものではなく
あなたには誰かがついてるけれど
それは音もなく近づいてくる
狂いにも気付かずに

106 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/27 17:38 ID:4rJO2m/Z
「クローバーは泣かない」
クローバーは泣かない
少女に引きちぎられても
その手はどこまでも柔らかくて
優しく優しく冠にしてくれるから

クローバーは泣かない
少女に戯れに踏まれても
喜びに満ちた笑顔には
晴れ渡る空が似合うから

クローバーは泣かない
少女に選別され摘み取られても
四つの葉に託す願いには
何の罪もないから

クローバーは泣かない
そこに息づいていれば
きっと誰かが見てくれるから
きっと誰かに愛されて
また次の季節に生まれ変われるから
そう 信じているから

107 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/27 17:51 ID:4rJO2m/Z
「緑の手のひら」
木陰で君とおしゃべり
話し疲れて眠る君
手のひらは緑
印象派の緑
昨日
君と階段をのぼる夢を見た
どこまでも続く暗い階段を
君と二人
強く握り締めた君の小さな手は
いつか朽ち果てて土くれに
その中で
小さな緑の芽が ひとつ
夢の意味など知らないけれど
僕は君の手のひらが緑なのを
少しも不思議だとは思わない
そのまま生まれたての緑を両手に抱え
僕は階段をのぼっていくんだ
どこまでも
どこまでも

階段は暗い
でも
君の手が緑なのは分かった
それはとても
素晴らしいことだろう

108 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/27 18:14 ID:4rJO2m/Z
目を閉じる
私は大地と繋がっている
足の裏から
幾万も枝分かれした根が広がり
その先に私は
抱えきれない愛と悲しみの力を得る
そして いくつかの 怒り 
私は息を止める
極限まで息を止める
苦しさで目を開ける
途端空気が肺になだれ込む
そして思い知らされる
ああ 私はこんなにも生きている と
そのことがどうしようもなく
嬉しくて
哀しい

私の身体で
脈だけが激しく
波を打っていた

109 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/27 19:12 ID:4rJO2m/Z
「箱庭の町〜すべてが赤になる〜」
朝焼けを飲み込んだカラス
ごみ捨て場に戯れトマトを探す
信号は一時停止の点滅を止めない
ヘッドライトも知ったこっちゃない

ここは工場の煙だけが高い箱庭の町だから
誰もが背中を曲げて歩くんです

ユーリの唇は赤に濡れて
夕べの人を思い出そうとしてたけど
夜のネオンはみんなの顔を揃って赤にするから
思い出せないってゴミ箱を蹴ってた

朝焼けスモッグは悪くない
ユーリの頭も悪くない
この町の古いネオンも悪くない
雑食のカラスも悪くないさ
大人たちの猫背だけが
ボクを苛立たせるんだ

老いぼれた野良犬が
落し物のネックレスを咥えてた
朝焼けを反射した イミテイション・ルビー
ボクはそれを奪って綺麗に拭いた
この町に生きるユーリに きっと似合う
ツンと伸ばした背中で
ボクはユーリの元へ戻った

110 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/27 21:05 ID:4rJO2m/Z
「泣き虫ピアス」
去年開けたピアスの穴も
だいぶ安定してきました
あの頃 わたしは あなたを求めて
1人で泣きじゃくってばかりでした
あなたの部屋の明かりを見るたび
この胸は締め付けられてばかりで
後ろに乗ったバイクのシート
あの感触が恋しくて
わたしは理不尽な失恋を受け入れられずにいました
誕生日を迎え
二十歳になったわたしの両耳には
今は別の人からのプレゼントが光っています
鏡でそれを見るたびに
滑稽だったわたしを
少しは微笑ましく思えるのです
わたしは あなたが居なくても 大丈夫だったんだ
車で彼が待っています
もう行こうと思います
心から あなたに
「さようなら」

111 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/27 21:52 ID:4rJO2m/Z
あ、108のタイトルは「脈」で。

「欠けた満月」
あれは本物の満月じゃあ ない
本当の満月は
あの夜をさかいに消えてしまった
今夜夜空に浮かぶ満月は
大切なものを失ってしまっているんだ
分かるだろう
ある日をさかいに
大事なものを見落としてしまったんだ
有りえないことじゃない
ごらん 私にはもう
あの月がただのハリボテに見えてしまう
神経を張り巡らせた美しさ
感情を掻き立てる狂気
あれは
ただ丸いだけがとりえの物質の塊
悲しいんだ
そう見える満月が
そう見えてしまうこの私が
あの夜をさかいに
大切なものが 確実に
消えた

112 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/28 16:03 ID:fBkWSOcB
「セブンスター」

夜のドライブ
暗い海へ
熱にアタマをやられたまま
線香花火で夏を締める
風の強い浜辺ならば
炎の命もより短い
あなたのライターも
心もとない
火をつけるその指は
誰にも触れようとしない
四人で囲む火花
あなただけが遠い目
満ちていく潮
落ちていく月
最後の花火が尽きた後
あなたの煙草だけが燃えていた
その煙でわたしは
満たされてしまいたかった
この夏が過ぎても
あなたの口もとに
小さな ともしび

113 :DO ◆L7PXncWo :02/08/28 17:02 ID:mLHMPvCE
>>103
読んで下さってありがとうです。よかった。

今日も詩載せていただいていいですか?
じゃ、載せます。

114 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/28 17:11 ID:fBkWSOcB
>>103
どうぞどうぞ!

1人で寂しかったんです・・・(爆

115 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/28 17:15 ID:fBkWSOcB
↑は>>113 です・・・。
またやってしまった・・・(鬱

116 :DO ◆L7PXncWo :02/08/28 17:24 ID:mLHMPvCE
>>114 レス無いと寂しいですよね(笑 (^^=

117 :DO ◆L7PXncWo :02/08/28 17:25 ID:mLHMPvCE
 初恋の思い出2

ナンもない気がして
ただ、空っぽのままで
自分の全てが嘘くさかったんだ

ナニカが欲しくて
適当に悟ったふりで
それなりのこと言ってただけだったんだ

自分が醜く見え始めると
よけいに地に堕ちてしまいそうで・・

僕等は何処へ行っても
未だ何も変わってない

変色も
変形もしてなく

いつでも変わらない僕等として会えるだろう

その時は笑顔で
それじゃあ、その日まで
蒼く澄んだ空の下で・・

118 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/28 18:10 ID:fBkWSOcB
>>117
DOさん、ご乗車ありがとうございます。切符を拝見させていただきます。
>>30の続き・・・と、とっても良いですか?とりますよ?とります!
30の「僕」と違って、何かしらの答えを得たように思います。
「僕らは何も変わっていない」ということが強みになっているようです。
肯定的な普遍。そうして、ようやく思い出から歩き出すことができたのですね。
再会の笑顔が良く似合う、澄んだ空の色の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。

119 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/28 20:01 ID:fBkWSOcB
「コクーン」

ああ 溶けていく
わたし からだを ばらばらに して
伸ばした手が
先から先から分解されてく
細胞レベルの崩壊
痛いのか熱いのか
それとも気持ち良いのか
分解され形成されゆく後に
どんな姿になるのだろう
ねえ わたし まだ 考えて いる

 ああ 
   あ。
あなたのことさえ忘れて
私は大人には
なれないよ
胎動する私を
まだ誰も 知らない

120 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/29 14:05 ID:2ksO8RbL
「この森の果て」
ねえ 君の手は一人歩き
いつからか僕から離れて
暗い森を早足で行くの
ここは人気の無い森だから
暗闇だけを味方に大きくなるの

君を見失った
僕を許して

耳をつんざく突風が
奥へ奥へと僕を誘う
そこに君がいるとは
もう思えないけれど

影が後ろから僕を覆う
何よりもうるさいのはシジマ
鼓動が早くなる
そこに近づくにつれて

風鳴りが響く
それは
一度も聴いたことがなかった
君の悲鳴に似ている

121 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/29 21:07 ID:2ksO8RbL
「キラキラ」
むかし金色の稲穂の海を
視界いっぱいに抱きしめていたの
そこに吹く風のこと
みんな知ってるんだと思ってた

窮屈な広さを知ってから
私の城壁は脆く崩れていったの
ねえ道しるべなんてどこにあるの
誰も正しいことを知ったふりで
本当は何も分からないのね

ここにキラキラ光る最後の星があるの
私の小さな手の上でしか光らないのだけれど
全て消えてしまった今になって
やっと気付くことができた
問い掛けても何も返ってこないけれど
私の手に道しるべはあったの
私しか照らさない星
私にしか見えない星

それは涙を流すたび
頼りなさげにだけれど
瞬く それはそれは綺麗に
ありがとう
まだ 私は大丈夫

122 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/29 21:29 ID:2ksO8RbL
「名もない怪物」
名もない怪物が
夜から夜へと大移動
彼らには実体もない
だから仲間のことを知らない

見てくれよ俺のこと
本当は気付いているんだろう
ほうら お前のすぐ傍に
見るんだ俺を
呼ぶんだ俺の名を

夜から夜へ
獲物から獲物へ
ありもしない名前と
実感の持てない自分の存在感を求めて

俺のことを無視できないだろう
そうら俺を見ろ

仲間に気付かぬまま
誰の名前も呼ばぬまま
彼らの旅は続く
固執するたびに失われていく
影にも気付かずに

俺の名前を呼べよ

123 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/30 01:44 ID:MNOXUx2g
「リアル」
生まれていく明日
死に近づく今日
化石の昨日

どこに行っても同じ
手のひらの運命線は変わらない
一握りの今
指の隙間から逃がさないで

振り返ることを覚えたら
進むことを怖れてしまう
容赦ない時間のシャワー
洗練された身体になりたい

さらさらと
それはいつも流れていて
ただの効果音
ただの風景に
気をつけなくちゃ成り下がる
耳をすませて
瞳をひらいて

ほら あの産声が
あなたには聞こえる?

124 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/30 01:48 ID:MNOXUx2g
>>123
>ただの風景に
違うなあ。「背景」だよ…。訂正!
他にも、後から見直してリライトしたいものがチラホラ。
即興はやっぱダメだわ。ちょこちょこと、リライトしたものも載せていきますね。

125 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/30 23:11 ID:eOtZ0tcS
ひとりごと

「恋愛」という関係において
「重ねる」ことは
目的なのだろうか?
手段なのだろうか?
いま それがとてつもなく分からない

いつも この段階でおかしくなる
ただの倦怠というものかしら
いいえ 私きっと これからも 誰とであろうと
ここから進めなくなるだろう

私にとっては手段なのだ
なにかしらの目的のための
けれど目的が何なのかが 
分からない

あなた 目的って言ったわね
「その後」の私を結果だと
そうでない時も結果だと

あなた 私に 何をしたの?

ただの独り言なのだけれど
どうしても分からなくて
あなたといても今じゃもう
寂しくて たまらない

126 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/31 00:59 ID:t7xnPAdY
「はさみ」
ちょっきん
どこにでもあるはさみで髪を切る
あなたのやる気ない伸びっぱなしの金髪
襟足を中心に
徐々に 徐々に
ざく ざく ざく
うっとおしければ全体をすいてみる
しゅっ しゅっ しゅっ

どうせまた伸びてしまうし
どうせその内ちゃんと切るんでしょ
なら 今だけ
あなたを私の好きにさせて
こんな金髪
私にも気付かない細胞
きれいさっぱり忘れたいのに

はさみが金属で良かった
持ち手がプラスチックで良かった
本当はすごく
私は熱くなっているから

想いだけ伝えてよ
この熱は
秘密にしていて

127 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/08/31 23:49 ID:t7xnPAdY
「ブラインド・ワールド」
虚ろなカラスが飛び交う
灰色の電柱は無言で立ち尽くすだけ
いま空は厚い雲に覆われている
物言わぬ風は
心なしか怯えているよう

だれか返事してください
ここには誰もいないのですか

食卓からはおいしい匂いがするね
きっと隠し味のカレーだよ
ぐつぐつ煮込むんだ
野菜の形も分からなくなるくらい
それでも子どもたちは
嫌いな野菜を選り分けるんだ

どこかで銃声がした
まだ争いは続いているの

雨が降りそうで降らない日々
降っても晴れても
きっとその日
世界は終わる

128 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/01 00:01 ID:wHzg7z97
「おままごと」
おままごとしましょう
わたしがママよ
ほら かえったら うがい てあらい
おそいから おやつはあしたにしなさい
しゅくだいはあるの
ごはんができたらおりてきなさい
きょうはどんなことがあったの
そう ただしくんはえらいわね
パパはきょうはおそいの
だから さきに おふろに はいりなさい
おふとん きょう ほしたから
きっと よくねむれるはずよ
あしたは なんじにおこすの
そう わかったわ おやすみなさい
あれ あなたのおなまえ なんだったっけ
ごめんね わたしもよばれないから
はなしかけるだけで なまえをいわなかったわね
で わたしたち なまえ なんだったっけ

129 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/01 14:19 ID:wHzg7z97
「再生と光」
誰のものでもない落とし物
もう
忘れられたから
いらないから
探す人もいなくなって
落とし物ですらなくなって
ただのゴミに劣化する
その様を
手のひらの上で眺めている
なす術もない孤独に
身を寄せる

光を求める
本能に従う虫のように
私は
光に向かう

130 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/01 14:27 ID:wHzg7z97
駄文。
明日から数日間、旅行をする為お留守状態になります。
書き込みできないけど、戻ってきたらちゃんと復活するので。
いえ、独り言ですから。
でも、もしも見てくれてる人がいたら、お好きに乗車してください。切符携帯の上でね。
ちゃんと受けとります。
それでは、駄文終わり。時間が許すまで、私を乗せて、この電車は進みます。

131 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/02 03:33 ID:Ip3M9K2V
「青い迷走」
青い青い青い
何もかもが青い
空が海が街が
笑いかける人並みが

青い青い
どうしようもない
爽快だといいたいのか
憂鬱だといいたいのか
こんな青い世界に
俺は生まれても良かったのか

青い青い青い
何もかもが青い
それはどうしようもない
この星の青さ

132 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/02 03:36 ID:Ip3M9K2V
一時間だけでも寝るかな…。皆さんごきげんよう。
数日後帰ってくるので、とりあえず、上げときます。
ではでは。

133 :名前はいらない:02/09/02 07:36 ID:uoJykGI4
【社会】鉄道ファンの中2、線路に耳をあて列車にひかれ即死 静岡

1 :レコバφ ★ :02/08/31 22:36 ID:???
31日午後3時10分ごろ、静岡県御殿場市東田中のJR御殿場線狩屋踏切近く
の線路で、同市西田中、中学2年、石田亮介君(14)が上り普通列車にひかれ
て即死した。
 御殿場署によると、列車が約50〜60キロで加速中、踏切の約30メートル
手前で運転士が、約50メートル先にいる石田君を見つけた。右耳を左側の
線路にあて、進行方向を向いてしゃがんでいたという。警笛を鳴らして
急ブレーキをかけたが、間に合わなかった。
 現場は御殿場駅から約2キロ。緩やかな左カーブの単線で、見通しが悪かった
という。
 石田君はミニチュア列車を集めるなど鉄道ファン。線路に響く列車の音を
聞いていて、接近に気づくのが遅れたと同署はみている。踏切近くに石田君が
乗ってきたと見られる自転車があった。

※以上記事引用しました。全文はリンク先参照して下さい
http://www.asahi.com/national/update/0831/022.html
sさんんの依頼です。ある意味、鉄オタの殉職か。。

134 :名前はいらない:02/09/02 07:36 ID:uoJykGI4
362 :名無しさん@3周年 :02/08/31 23:27 ID:x8tb7Cl9
パパ、今日ね電車の足音を聞いてきたんだよ
すごくでっかい音でね、ごっとんごっとん走るんだよ
電車に乗って遠くに行きたいなぁ
だって、また学校が始まると、みんなにいじめられるんだもん
先生もいじめるんだもん、パパはいつもいそがしくって話聞いて貰えないし
ママは、がんばれがんばれって言うだけだし
電車っていいよね、あんなに大きくておっきな音立ててるのに
誰からも邪魔だって言われないんだよね
電車の足音がごっとんごっとん近づいてくるよ
ごっとんごとっん ごっとんごっとん
僕も連れてい行ってくれないかな、遠くに遠くに連れて行ってくれないかな
ごっとんごっとん ごっとんごっとん ごっとんごっとん

135 :名前はいらない:02/09/02 07:38 ID:uoJykGI4
190 :名無しさん@3周年 :02/09/01 03:42 ID:N2WRGfoC

   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  | ⊂⊃  (〇〇)[国府津]| /
  |┏━━┯━━┯━━┓|  プアァァァァァァァァン!
  |┃    |    │   ┃| \
  |┗━━┿━━┿━━┛|
  |____|_____|____|          鉄
  |   ○|     |○   |      線   ヲ
  | ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|   何  路   タ
  |____|___|___|   の  に   や
   │   │[=.=]|    |    声   し
   └─┰┴──┴┰─┘   ?  み
    ::::/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;\::::        る
    /         \        は
   /           ∩( ´∀`)     ┬___
  /             \∩∩)     (*)(*)
                   :::::::::       :::::......::::::



136 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/05 00:17 ID:VLOocpxQ
帰ってきて速攻寝てました。
・・・切符不携帯なのでレスなし。

「浮世逃れ」
萱葺屋根の民家
うねる山道
ノスタルジックな音楽バス
夕焼け赤とんぼの群れ
光を反射する稲穂の海は金
清流はささやかに
人の時間も伸びやかに
念願かなってこの里へ
蕎麦茶の香りに満たされて
手を繋いでバスを待つ
良かった
こんなにも私は
あなたと共有している
木陰に冷やされた風
疲れを癒す

また あなたと
ここへ来れる?

137 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/05 02:49 ID:VLOocpxQ
「相互粉砕」
あなた 私を咀嚼している
わたし あなたを反芻している

粉々になったところで
世界の見方が変わるとも思えないけれど
再構築の末に
何かが突然変異を起こすかもしれない

あなたは私を壊して再生
私はあなたを壊して再生
その 繰り返しのなれの果て

眩い光の天使となるか
醜い闇の怪物となるか
わたしたちは今
破壊している

138 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/06 22:50 ID:YAoo7Q5P
「白昼夢・悪夢」
あなたの中のわたしが
一人歩きして
わたしよりも先の場所で
わたしを笑っている

この映像は何だろう
現実の光景ではないが
しっかと見えてしまう

        むしろ現実よりもリアルに

もう此処にはいられない
あなたが見ているわたしという人間は
わたしではない
わたしの居場所がない

無意識という名の
名もないわたし
栄養たっぷりに育てられ
大きく 大きく 肥大して



        そしてわたしは食べられた

139 :霧都 ◆LWQf3H.k :02/09/07 02:02 ID:GiHeh4Fq
−私的小旅行−

地図帳と写真集
虫眼鏡とメモ帳
ペンを持ったら
小さな旅へ

遠くへも
近くへも
思いのまま

言葉を探して
風景に見とれて
時は過ぎていく

気が付けば
外は真っ暗

小さな旅を終えて
晩御飯の支度
「今日は、何を食べようかな」

こんばんは。そしておやすみなさい。(←何しにきたんだ、自分!)

140 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/07 02:07 ID:r1QAWrLh
「空っぽ・穴・もしくは平日の昼間に目が覚めるのこと」

虚空に誰かの名を呼ぶ
 空を裂くだけ
 音が響くだけ
始めから期待などしていないから
とても心地よいんだ
返事など
そんなもの


    不意に君を思い出した
    あまりに唐突すぎて
    僕は

泣いてしまった 

141 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/07 02:28 ID:r1QAWrLh
>>139
っとと…。知らず知らずで失礼しました。ちょっとした交通事故発生。
霧都さん、ご乗車いただきありがとうございます。
こんな辺境まで小旅行いただいてしまって・・・。では、切符を拝見させていただきます。
小さな旅を、時間の限り、思いのままに楽しんでいる様子から、最終連でいきなり
日常に切り替わる所が面白いと思いました。旅の余韻が無さ気なようで、実はいつものレシピに
新鮮なおいしさを感じとれるような…。個人的に「まっくらくらいくらい」を思い出してしまいました。
切符は光を反射した緑の金色です。では、またのご乗車、お待ちしております。

142 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/07 02:34 ID:r1QAWrLh
「小旅行いただいてしまって」って・・・。
「していただいてしまって」?いやいや、「していただいて・・・」かな。
日本語間違い、禿しく鬱でございます。
正しい日本語難しい(><)

143 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/07 20:37 ID:r1QAWrLh
「カフェオレ」
ボサノヴァ流れるあのカフェで
あなたとカフェオレを飲むこと

木枯らしに吹かれて帰宅して
君がカフェオレを入れてくれること

なんとなく二人して寝つけなくて
開き直ってカフェオレを飲むこと

暖かい陽気の中でくつろいで
ソファで並んでカフェオレを飲むこと

とっておきの豆と
お気に入りのカップ&ソーサー
ミルクフォーマーのふわふわミルクで

かけがえのないもの
それを慈しむこと
知ることができた

ありがとう

144 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/09 00:57 ID:n0M+DSLt
「諦め」
いつからか夜は
月をなくして
東から西へ
行ったり来たり

光を無くした私は
爪先立ちの足取りで
ドアからドアへ
彷徨って

ただ
彷徨って

振り返ると
それはただの闇ではなかった
醜悪な偽善と
腐乱した後悔と
鬱屈した欲求が
うねりを上げて巻き起こる
底のない絶望

私は瞳を閉じて
それらに身体を空け渡した

145 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/09 01:08 ID:n0M+DSLt
IDがADSLみたいだ!!いや、言ってみただけ。言ってみただけ。

「性─サガ─雄」
それには抗えないのかね
たったこれっぽっちの為に
息を荒立てて
汗をかいて
見たことない視線を作って

そんなに必死になることかね
その目に映るのは誰なんだい
違う何かを求めて
そのクセ虚無感がどうのって

求めるもののすれ違い
それで抱き合ってても
結局は1人

本能の寂しさ
男の子って哀しい

だから愛しい

146 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/09 21:59 ID:n0M+DSLt
「といかけ」
あれはなんという星ですか

これはなんという花ですか

あなたは誰ですか

わたしのことを知っていますか

目の前のどんな事象にも

向き合うことができますか

死にゆくことは

美しいですか

生きることは

醜いですか

あなたのてのひら

誰かのぬくもりを

知っていますか

抱いていますか

147 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/09 22:06 ID:n0M+DSLt
「夜の特権」
今夜 空は
混じり気無しの闇で
君の枕もとに潜り込む
なのに君は
簡単に受け入れてしまうから

とばりの音は
沈黙の音がする
それを知ってから僕は
眠れなくなってしまった
夜に魅せられちまったみたいに

君の寝息は
生まれたての風みたい
妙にくすぐったくて
僕は

寝られないことも
苦じゃなくなった

148 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/09 22:18 ID:n0M+DSLt
ひとりごと

嫌いな人も
「いつか死ぬ」って思ったら
憎めなくなるなら
わたしの嫌いな目の前のアボガドも
「いつか絶滅する」って思ったら
憎めなく

なるはずがない。

149 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/10 02:55 ID:YGKMKD+y
「穴」
この闇は
深さだけを追求したような穴の底
どんなに叫んでも
地上に声は届かない

かつて
地上にいたとき
高い高い穴の入り口から見える空は
あんなに美しく見えていただろうか
頼りなく狭い
ぽっかりと浮かぶ空

この穴の底が
何よりも暗いからだろうか
取り囲む世界は
むかし思っていたよりも
色鮮やかだったのか

身動きもとれない
暗く狭く深い闇の中
ここでなら
あの罪人も許せる気がする
傷ついた誰かを
初めての感覚で労われる気がする

ただ自分だけを
戒め続けて

この闇の中で
私は瞳を閉じる

150 :DO ◆L7PXncWo :02/09/10 04:35 ID:vPE4/kFY
おはようございます。
うっす初恋の思い出2は>>30の続きです。
「性─サガ─雄」が素敵です。
「穴」もめちゃ良いと思いました。
感想書くのにがてです。
すんません。
切符、持ってきたんで載せます。

151 :DO ◆L7PXncWo :02/09/10 04:36 ID:vPE4/kFY
『いいの』
疲れた身体
血液うまく巡らない 頭がボンヤリしてる
灰色のビル群
人混みため息愚痴
傍観して 皆そうしてる 自分もそうしてる
喧噪 飛行機が飛ぶ 無神経な人とかさ 好きで 嫌いで 愛してて 
聞こえたセリフ 「君のためなら死ねる」 派手に流れたBGM
誰かいる? ねぇ、そこ誰かいる? 僕と同類「仲間だね」
すがった事 確かな事 「それは無い」と皆言ってる
探してる 掲げてる 誰にも分からない事 だけど自分は正しいと思ってる 僕も思ってる
笑顔 誰かの事 「寂しい」 本当の感情 そして偽物の

 こんにちは よろしく それでは さよなら 僕 君 知らない人 知ってる人
 いつか 今 これから 明日から 「今?」 「過ぎた過去」 遅すぎた? 過ぎた事

思い出し 音が聞こえ 「音だ」 「なんの?」
瞳に映る物 「涙拭いて」 そこにあるもの 「何もないの?」 それで「いいの」

 「いいの」

子供の頃 小さい頃 もっと前は前世 本当は無いモノ 宗教とか神様 本当はいないはず 「幻だよ」
現実 社会の事 マスコミが伝えた 知る事 無修正のポルノ 感動と得た世界観
思春期の1シーンと引き替えに 君の舌 真夏の屍 汗ばんだ掌 うるさい冷房
子供の頃の大人達 あの先生達 社会の歯車 僕のお金 クスリを買って飲んで それで

あの交差点 手を振った 別れた時 その過去 

 「それで」 「いいの?」 「いいの」

 「うん・・いいの。ありがとう」
微笑んだ

152 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/10 16:27 ID:YGKMKD+y
>>150
あら、DOさん。は、早いですね。こんにちわ。ご乗車ありがとうございます。
良かった、「続き」ととって良かったのですね。一安心。2が続きであるなら尚更。
とりあえず、行き場のない私の駄切符を閲覧していただいて本当にありがとうございます。
それだけでも、もう十分なのですよ(T-T)

…誰も見てないさ!って思って書いてしまっても、やっぱり誰かは見ているもので。
拗ねてしまいそうでも、大切に作らねば、と改めて思いました。見てる人がいるわけですし。
なら即興やめれという話ですが、ううむ。ちょっと、まあ、色々あって即興にならざるを得ない感じです。

153 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/10 16:50 ID:YGKMKD+y
>>151
では、切符を拝見させていただきます。
これは少し、今までと(といっても全て知ってるわけでないのですが…)少し趣の異なった色ですね。
主人公の視点、感覚、記憶を象徴的な言葉の連なりで表している部分と、「君」とのやりとりの部分。
前者の時間の流れは怠惰にやり過ごして、感情を押し込めようとしている主人公の日常が伺えます。
そして、それとは対照的に「君」の一挙一動を追う、リアルなスピード感。効果的な表現ですね。
その表現であるからこそ、最後の「微笑んだ」が色鮮やかに浮かび上がります。
ただ、始めの二行で少し違和感を覚えました。多分、それから続く言葉よりも、そこだけ
主人公の状態に関して説明的すぎ…というか、体言で終わってないからかな?と思いました。
ですが、言葉の少ない会話が良いと思います。それだけで色んな感情が見えましたよ。
では、果ても知らない曇り空の一点の晴れ間の眩しさの切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。

154 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/10 20:03 ID:YGKMKD+y
某匿名投稿スレに投稿した詩なんですけど…。めっちゃ推敲し直したい。
した後だったら、載せても良いかな?…「日曜日の風」って題なんですけど…。
とりあえず、推敲したらの話なんですけどね。

真っ白な気持ちで
お米を研ぎます
雑念などいりません
そんなものに構ってる間はありません
お米は真っ白に光るべきです
新米ならなおさら
こんな汚い感情など
邪魔にしかならないのです

無垢な白
純潔の白
静寂な白
純粋な白

昨日のあなたの知らない顔
あなたの横の知らない女

召しませおいしい新米を

155 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/10 22:12 ID:YGKMKD+y
>>153の私が偉そう…。すみません。

>>154の題は…ううむ…「白米と女」で…

156 :DO ◆L7PXncWo :02/09/10 22:51 ID:nhb5KrKk
こんばんわ
今日はキセルで登場です。

いえいえ、気にしないでください
読んでくれてマジありがとうです。
確かに全然工夫の余地有り。

じゃ、捕まらないうちに(・−・)/

157 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/11 00:09 ID:/VO3fHwM
>>156
DOさん、大丈夫。
切符は一日有効ですから、その時点では全然捕まりませんよ。
また新しい切符を見せてください(*^-^*)
以上、車掌の一言でした。

158 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/11 20:46 ID:/VO3fHwM
「お上手」してあげる
だれにも言っちゃダメよ
「お上手」してあげる
あなただけ 秘密よ

ほら 
夜も星を落として急かしてる
そんなに慌てないで
お日様もようやく寝息をたてたばかり

「お上手」なことしましょう
あたし と あなた さえ いれば良い
くぐもったため息が
きれいにきれいに
指の先から滴り落ちる
なまめかしい一対の蛇が
今夜水たまりの中から
一匹の蝶々に生まれ変わる
燐粉振りまいて
光の国に落ちていくのよ

「お上手」なことしましょう
満ちていく月に
軋むおとぎ話の一片を
おすそ分けしましょう

159 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/12 23:20 ID:0uZXxL4K
>>158は、「お上手」。そのまま。
詩なんだかなんだか分からないものを作ってしまったのですが、とりあえず載せてみます。
長いの・・・。

「ラジオは電波が届かない」
ここは天然ラジオの産地なんです
女が言った
でも 電波が届かないから アレなんですけど
恥らうように上目遣いで続けた

私は  
ああ そうなんですか
と 合い変わらず熱い珈琲を手に
さして声色も変えず答えた

なぜ天然ラジオの話になったかは覚えていない
その時 レコードがかかっていたのは覚えている
気まぐれなベイシーのピアノが
妙に彼女の動きにあっていた

ほら これですよ
と 女は例のラジオを差し出した
それは傍から見て普通のラジオと変わらなかった
どうです 今年家の畑で採れたんです
女が良い子良い子するようにラジオを撫ぜる指を目で追った


160 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/12 23:21 ID:0uZXxL4K
(続き)
そのうち
撫ぜていた右手の動きが徐々に速くなり
残像の速さになり
とうとう
天然ラジオは摩擦の熱で
焼け焦げた臭いを発しだした
あなた どうしたのですか
問い掛けたが
女は恍惚としたままで遠くに視線をやったままで
少し 汗も かきながら
う ふ ふ ふ ふ
左手に抱えたラジオを
右手で もう 憎くて仕方がないようにしかみえないくらい
撫ぜつづけて 撫ぜつづけて 撫ぜつづけて

ぴたり

と そのまま果ててしまった
私は 立ち尽くしたままのソレを抱きしめて
もっと 早く 会いに来るべきであった
と 一人 悔やんだ

熱いラジオのベイシーは拍手を受けていた


161 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/12 23:59 ID:0uZXxL4K
「我」
天井のシミに
死神を見た

嗚咽だけ発する生き物になる

お布団の匂い
いつかの あなたの 汗

瞳こじ開けても歪む風景

いつからだろう
混濁した意識でもって自分を呪う
いつまでだろう
養分をただ悪戯に浪費する日々

あたしはいつまで
あたしでいられるだろう
あたしはどうして
あたしでしかいられないのだろう

むしろ
不確かなあたしを求めすぎて
失ったのは
あたし自信ではないだろか

あたし

どこにいるのだろう

162 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/14 00:22 ID:BKqJK3O+
「女の子は苛まれた」
不憫なアノ子は13歳
もう白と黒の区別も分かるお年頃
膨らむ胸などいらないと
生臭い子宮などいらないと
スカートを引き裂いた桜の行列
ふわふわしているセーラー服の
ひらひらしているスカーフが
生ぬるく首を締めている

膨らむ胸などいらないと
生臭い子宮などいらないと

美しいアノ子は13歳
長い睫毛のアレルギー
くしゃみした途端漏れた息が
堪らなく汚らわしいと思う

ママ
学ランが追いかけてくる

163 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/14 21:05 ID:BKqJK3O+
「焼失」
見ている
背筋に沿ってしなだれて
あなたを頭のてっぺんから
見ている
感触だけを残して

昨日のあなたは知らない顔で
うらぶれた夕日を従えていたから
あの鋭い視線に焼かれたら
あとには何も残らないでしょう

アタシ 焼カレタ カナ

見ている
枯れた花より乾いた身体で
あなたには決して気付かれない
見ている
足音すら立てずに

入り乱れたグラウンド
砂煙の向こうの喚き声
金網だけを掴む十本の指
あたしは

ため息を味方にして帰るだけ

164 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/15 01:34 ID:hi7lpIg/
「フルフル」
ふるふる
よぎった泡沫の
絶え間ない愛しさに小雨ふる

ふるふる
交差した道に
指絡ませた二人の間

足並み揃えた秒針の
行進を止めた瞬間に

ふるふる
優しく音もなく
寄せ合う二人に小雨ふる

ふるふる
世界を包み込む
このまま溶けて消えれば良い

165 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/15 03:16 ID:hi7lpIg/
駄文
ああ、言葉が出てこない・・・。
無理して言葉をひねり出しても、虚しくなるだけのようです。今の私には。
そういえば、昨日・・・14日で、ちょうど一ヶ月目を迎えました。
何が足りないのかな。足りていると思っていたものは、実はハリボテだったのかな。
嘆くだけが能ではないのだけれど。
しばらく、ここを沈めようかなぁ・・・。
目が覚めたら、またどうなるか分からないのだけれど・・・。

私はどこに行きたいのだろう?

166 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/17 23:27 ID:KP9EidqX
「箱庭の町〜夕暮れリピーター〜」

知らない足跡を辿って
行き着く先はいつもの工場
あそこで何が作られているか
誰も語ろうとしない

うつむいた途端影の伸びに気付く
この町はこんなにも夜を欲しているのに

老いぼれた太陽が隠れようとする
よそも同じなのだろうか
同じように死にかけた光で
この空を染めるのだろうか

瞳に映る全てが昨日と違うのに
一つもその違いを述べられない

見届けてやるよ 今日は
お前が悲鳴を上げて落下する様を
そして早く
新しい太陽でこの町を照らしてくれ

帰り支度の大人達
みな同じ顔で通り過ぎていく
下を向いた集団に混じる
ユーリのまっすぐな瞳を捉える
僕は
夕日に背を向け彼女の方へ

走った

167 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/17 23:34 ID:KP9EidqX
しまった、箱庭の町の少年の一人称は「僕」じゃなくて「ボク」だった。
訂正。

やはり、書けない…。困った。

168 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/18 02:11 ID:L1nFbMUh
「夜道 唾を吐き捨てる」
踏み切りに閉ざされた夜道
立ち尽くして走る影を見送る
所詮 手のひらの正義
薄笑いで自虐することも可能
せめてもの救いは
みんなも笑ってくれたこと

神様 この星の夜です
この瞬間にもあなたは生と死を弄ぶ

唾吐き捨てた夜空では
膨れ上がった月が雲に潜む
この夜が明けたら
誰よりも早く君に会いたいと願った昨日
手ごたえのない風に巻かれて
もうここから動けない

神様 見ていてください
こうも人間は脆く儚いのです

握り締めた右手
もう何も残さない左手
せめてもの救いは
君も笑ってくれたこと

どうか見ていて

169 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/18 02:36 ID:L1nFbMUh
「生キタ屍 死人ニ口無シ」
私を血も流さず殺したのはあなたです
ええ
間違いございません

私を言葉もなく殺したのはあなたです
私を見て見ぬふりして殺したのはあなたです
私をそれでも愛していると言って殺したのはあなたです

ええ
間違いございません

涙も流さず
いえ
既に死んでいることにも気付かずに
沈黙という武器で私を殺したのは



あなたなんです

170 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/20 03:58 ID:DYEhaalm
カスピ海ヨーグルトを、友から譲り受けた。るん♪

「落日、あなたを想う」
薄紅色に爛れている
あなたの肌に触れたら
たちまち私は溶けてしまうだろう
美しい終末の炎を見ながら

この想いとは
間違いだろうか
死すら恐れぬ欲望とは
あり得るのだろうか

鱗雲が流れを速めて
まだら模様の幻燈を作る
空から雫が落ちてくる
あの鱗が かつて海にあった頃の名残
あなたはその一片を
大事に大事に拾い
そして
舐めた

171 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/25 02:23 ID:5C3ArcO5
「落日、君を思う」
優しい色彩に落ち着いた光が
我先にと君に集まる
明度を落とす前に
君の姿を捉えなくては
僕は今夜 後悔するだろう

目の前にいるのに
こんなにも儚い影
昼間の熱に浮かれたままで
いられなくなる境界とは何処

雲の流れさえも止めて
夕凪を呼んで
君に落ちる僕の影も消して
忠実な君の曲線だけを抽出しなければ
ふいに君の小さな手のひらが
僕の頬に柔らかい感触を残す前に

172 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/26 22:24 ID:p1JuC0Wz
「ギョロメ」
得体の知れない気体を吐き出し
剥き出しの身体で地上を這いまわる

あっちこっちあっちこっち
粘膜だらけの皮膚ではどこに行っても痛すぎる 
             安息の地を求めて
ぎょろり
飛び出た目玉で辺りを見渡す

             なんだ
             俺と同じ奴等ばかりじゃないか

ぷかぁぷかぁぷかぁ
腹の底から笑った
得体の知れない気体を吐きながら 

173 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/27 00:50 ID:NhmnN09G
「雫」
指を伝ってこぼれていく水滴
一節ごとに止まって また流れて
指の先でギリギリまで溜まって

ぽたり

その重量
その質感
その潔さ
その儚さに

私は愛しさと羨望を重ねる

174 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/27 01:07 ID:NhmnN09G
この声が届く頃
あなたは遠い人になる

出したことのない声で言ったことのない言葉を吐いた
それは私が知らなかった私だけれど
あなたはどこかで気付いていたのでしょう

浮世を重ねても望んだ世界にはならないこと
妄想と現実の繰り返し
あなたは何時気付いたのでしょうか
私は今更気付いたのです

夜は明けてもまた同じ夜が訪れるということ
朝はいつも違うのに
私は目覚めるたびに
そのことに戸惑うのです

あなたとの距離は遠くなるばかり
あんなに近かったから余計
私はあなたを思う時間が増えていきます
でもいつか そのイメージすら
曖昧になっていくのでしょう
今は それが辛いのです
だから私が
遠い人になろうと思うのです

175 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/27 10:01 ID:NhmnN09G
「焦燥」
膝が言うことを聞かない

みすぼらしい程弱い足腰では
このスピードについていけない

しっかりと見つめているだけでは
どうにもならない

走らなくては

気持ちは先走ってばかり
ああ また
膝が痙攣してる

176 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/28 03:06 ID:OjLVfaw+
古い骨を噛んで眠る

朝はまだ来ない

きしきし音が口の中で鳴っている

夜はまだ逝ってくれない

骨を強く噛む度に心臓がひどく痛むのは
私を貫いた銃弾が
この身体に残っている証拠

少しずつ肉をえぐって
今度は私の骨に
噛み付くつもりなのだ

まだ明日にならない
まだ
私はあの日の中

177 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/28 12:08 ID:OjLVfaw+
「駄」
成績を取りに行ったら教官との人生相談
果ては嗚咽交じりの会話
インナーチャイルドがどうのこうの前世療法がどうのこうの
「仕方がない」ではなく「居直ることが重要」
「自分を愛することは大切」「自分を責めるな」




無理です

178 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/28 12:32 ID:OjLVfaw+
探る
そこに何も無いということを確かめるために
弄る
この手は何も悦ばさないことを思い知るために

非生産な存在
養分を吸い取って二酸化炭素を吐いて汚れを溜めて臭いを放って
誰かの機嫌を損ねて誰かを傷つけて誰からも嫌われて

それでも生にしがみついて

帰り道はいつも
私を世界から隔離する

179 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/30 01:02 ID:jWZjAppY
「存在の否定により成立する存在」

お馬鹿さんだこと
消滅を心から願うことはあっても
自滅を願うことはない
結局
生きるということを渇望しているのだ
強く

これから先も
私は私を許さないだろう

180 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/30 23:16 ID:jWZjAppY
愛しい人を
傷つけてしまって

そのことに傷ついて




181 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/30 23:29 ID:jWZjAppY
沢山の優しい人が
この手を取って
この身体をすり抜けて行きました

その度に何かを失っていったように思います
まだ間に合うでしょうか
まだ私はあの頃と同じ気持ちで
同じ星を見つけることができるでしょうか

思い切りきつく髪を結いました
そうすることで
いくらか上手く上を向くことができます
でも
そんな時に限って空に星はないのです

いつか
夜空を真っ赤に塗りたくってみせた少年のことを思い出しました
そして あの星を指差して教えてくれたのです
彼は私に大切なことを告げようとしたのですが
何も知らない木枯らしが
彼を連れ去ってしまったのです

本当は知っています
あの時から
私の中の あの星は
ずっとずっと不在なのです

赤い夜空を失ってから
ずっと

182 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/30 23:46 ID:jWZjAppY
発展途上の気持ちのままで
誰かを思っても
不完全な愛は
剥き出しの幼さで
深く残る傷跡だけを作る

その痛みに耐えられなくて
残酷な自己愛は
二人を引き離す
自分だけ守るように

傷跡とは癒えるものではなく
内側へと沈みゆく異物

その異物に触れるたび
胸の痛みが疼く
もっと上手に
誰かを愛せるように

183 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/30 23:58 ID:jWZjAppY
ひとりごと。
私ってば、思春期の乳臭い女子かよ!?って突っ込みたくなるほど詩が青臭い。
こんなん、発達心理だかなんだかで習ったことやないの。
いかんいかん。一人よがり。これが一番の悪。
明日から授業始まるし、そろそろ元に戻ろう。元も、ろくなもんやないけど。
馴れ合い?自己満足?自慰?
どれも正解で、どれも間違い。
泣いていても朝は来て、腫れぼったい目のまま光を受け入れる。
私は私の足によって、立ち上がる。
そういうこと!!

184 :ましゅう ◆MASyU/iM :02/10/01 11:39 ID:qbrjyW9J
セーラー服を着たシロツメクサ

身体を震わせて

茂みの中へ逃げていった

185 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/03 21:35 ID:xR2IVUPf
?トリップが10桁?じゃあ、今までのはどうなるの?
ってことで、TEST。

186 :Mew ◆uSezxvwowc :02/10/05 23:05 ID:GTis94vr
「みじかい幻」

みじかい間の幻でした
それは
とても柔らかな
月の光より速く優しい日々

目もくらむ悲しい光
トンネルに遮られて
僕は揺られて
僕の生み出したモンスターと
電車の中
彼は弱虫で
隅っこで怯えていた
終わりを恐れて

この単調なリズムが
またあのみじかい幻を呼び起こしたんだ

停車駅を告げる声で目覚め
少し泣いた
無機質なプラットホームは
涙を弾いた


187 :Mew ◆uSezxvwowc :02/10/05 23:07 ID:GTis94vr
ひとりごと聞いてしまいました(・∀・)


188 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/06 23:50 ID:NVRLiHDS
>>Mewさん
ご乗車ありがとうございます。ひとりごとは右の耳で聞いてしまったら速やかに
左の耳から吐き出すことをオススメします。逆もまた然り。
今ちょっと体調を崩しているため、詩を書いたり切符を拝見する体力すらがないのです。
申し訳ございませぬ。また、戻ってきたときに・・・。

189 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/14 19:44 ID:aWWXvMap
「雨と珈琲」
カサブランカが流れていました
外は相変わらずの雨で
私を喫茶店の隅から放してくれません
雨音混じりのBGMで
この髪の毛が濡れてしまったと錯覚しました

珈琲が甘いのはお砂糖の所為
冷めてしまったのは何の所為?

目の前には
いつか あなたと交わした銀の指輪が
太陽の輪っかみたいに光っています
そうです 確かにあの日は晴天でした
でも今は終わりのない雨空なのです
あの日のままではないのです

珈琲がまろやかなのはミルクの所為
冷めてしまったのは誰の所為?

190 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/14 19:49 ID:aWWXvMap
ええ本当は
分かっているのだけれど

二人席の空席が
二度と埋められることはないと
冷めた珈琲に ぽとり
あたたかな一雫
ここにも雨が降るのかと上げた
私の顔が雨模様でした

191 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/15 00:10 ID:uvz4K1R6
「うさぎのシッポ」
うさぎのシッポだけを売る男に会いました
彼はうさぎをシッポの部分だけしか愛せないそうです
だからシッポを切断するときも
辛くないそうです
きれいな真綿色のシッポさえ手に入れば良いから

不思議なことに
そんな時にもうさぎは鳴かないそうです
しばらくはその衝撃に驚いているそうですが
そのうち何も無かったように跳ねてどこかへ行くそうです
白いからだを赤に染めたままで

どこまでが本当の話かは分かりません
買う側の罪悪感を少しでも減らすための嘘かもしれません
でもそれが本当だとしても
シッポを切られたうさぎは
方向感覚をなくして血を流しすぎて
どこかでのたれ死ぬことでしょう

私は切断されたフワフワのシッポを一つ手に取りました
それはきっとうさぎの躰のごく僅かな部分にすぎないのでしょう
でもそれは確かに彼らのお尻にくっついて
愛らしく揺れていたのです
生臭いほどの日なたの匂い
私は
男から一つだけ買って
一度も振り返ることなくそこから立ち去りました

192 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/15 00:33 ID:uvz4K1R6
あ、なんか動物虐待とか言われそう。
勿論フィクションですよ。私は動物好きですよ!ええ、ほんとに。
あしからず。

193 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/19 00:44 ID:ejS3V95b
>>186 Mewさん
遅れてすもません。えっと、体調回復したのですが、
数日前から今度は違う病気になってしまいました。
いつ治るか分からないので、今のうちに切符を拝見させていただきます。

とても幻想的で、淡く眩い色彩と薄暗いモノクロ世界の対比が美しいですね。
最後の二行が好きです。大切なものの突然の消失と、自己批判。
みじかい幻という名の儚い時間。
トンネルというものは、突然世界を黒く覆って、また突然元の世界に連れ戻す。
実は詩的な対象なのですね、こんなスレタイのくせに何も考えてませんでした(爆
ええと、それでは。切符の色だけでも、綺麗な色彩にしましょうか。
優しく淡い色彩の切符、確かに受け取りました。またのご乗車、お待ちしております。
忘れ物のないよう、お気をつけてください・・・

194 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/26 00:32 ID:DDcVnpkb
「薬指」

使い古されてゆくもの
日常の中で
あなたとの約束の中で
薬指は擦り減っていく
寂しい唇を飾るために

紅差すためにあるという指
毎朝紅く染まる指

二人の間で消耗されゆくもの
それはきっと薬指
右の指がなくなれば
次は左の指が減っていく

磨り減って両指が消えたとき
二人は終わってしまう

今日も紅を差すこの指は
また少し減ってしまった
残り僅かな左の薬指
終わりを止める術はただ一つ

あなたがこの指に約束の指輪をはめること

195 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/26 00:48 ID:DDcVnpkb
駄文
体調回復。復帰?いたします。
えっと、休んでて、ぼちぼち書き込んだりROMしてて、「SAGE進行」、「詩の感想」、「自スレ」
というものについて考えてみたりしました。
今までさんざん他の人も論じてきたことなんで、あまり言いたくないんですが、自分の中でも
このスレを否定的に捉えてしまって、これからどうしよう?とか考えてみたんですけども…。
放棄…はあまりにも無責任なので、とりあえずここは全部使い切るということにしました。
で、今かなり沈んでるんで、時々は浮上させます。
詩は、あくまでも「切符」として扱い、批評めいたことはせず(ていうかできてないし)、
感想というか私個人の詩から受けた印象やイメージを述べます。いらなかったら、感想いらないと
ことわってくだされば、「ご乗車ありがとうございます」とだけ言っておきます。
あと、ここのタイトルから電車関係の詩を書いてくださる方が多いですが、それがテーマじゃないですよ。
一応。あなたの世界から見た風景…という意味で…。
いや、多分皆さん分かっていらっしゃるとは思うのですが。
長いです。続きます。

196 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/26 00:58 ID:DDcVnpkb
あまり論じたりするような堅いところではないし、そんな頭も持ってないので、
気楽に書き込んでくださればと思います。
本当は、自分のスレよりも他のスレに参加したい気持ちが強いです。
ですが、なんだか今思うようなものが書けないので、リハビリの意味で自スレに引き篭ってます。
どこかで「寂れた自スレ」って書かれちゃって、とっても寂しかったし(w
どうぞ、お相手してください。
では、長々と失礼いたしました。
次の駅は200です。それまで各駅停車で、お付き合いください。

197 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/26 01:46 ID:DDcVnpkb
「愚者の玩具」
お前みたいな奴は
藁紙の上で転がしてやるよ
底が破けるまで
端から端まで転がしてやる

破けたら?
落ちるだけだよ
グシャッ!て

目が回ろうが
吐き散らそうが
お前が落ちるのを見届けるまで
俺が転がし続けてやる

だから安心して転がれ

右に傾けて
左に傾けて
藁紙の薄さだけが
お前の命を救っているんだ
それを忘れるなよ
お前は
落ちるために転がるんだ

摩擦して弱った藁紙は
お前の重さを投げだすから
その時お前が落ちて
グシャッ!てなるまで
転がしてやる

それまでここにいるから安心しろ

198 :Mew ◆uSezxvwowc :02/10/26 04:19 ID:nfTdFCTl
>>193ましゅうさん
確かに最後の二行はけっこう気に入ってます
このフレーズから広げて作った感じですた

体調復帰おめ
これからお気をつけて・・・

(今回は無賃乗車・・・186も実はリライト・・・たいーほ?
今度いくつか持ってきます

199 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/26 15:46 ID:DDcVnpkb
>>198 Mewさん
どうもどうも。ありがとうございます。
無賃乗車くらいどうってことないですよ(w
リライトも全然かまいませんよ(^-^)
いつでもいくつでも良いので、またいらしてくださいませ。

つぎは200!

200 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/26 16:01 ID:DDcVnpkb
「プラグ」
回路を走る電流
私から出るたくさんのコードが
この世界につながろうとしている

心の奥まで接続する
小さな火花
それから世界が開く
けれど

悲しみだけが
どこにもつながらない

誰かを求めるコードが
行き場を無くそうとしている
でも大丈夫
きっとまたどこかとつながる

だけど
悲しみだけが
どこにもつながらない

このままじゃ
負荷なしでショートしてしまう
その前に

このエネルギーの行き先を
どうか教えて

201 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/26 16:49 ID:DDcVnpkb
「トロルの森」

人であって
人でないような

はたまた
どんな人間よりも
純朴で愚鈍

見上げるほどの巨体に
今日も北風が吹きすさぶ
じっと
過ぎるのを待つ

一たび声を上げれば
周囲の森の木は全てなぎ倒されてしまうから
どこにも身を潜められないから
息を殺して
夜も過ごしてる

大きいのに
ひとりぼっちだから
怖くて仕方がない

人なのか
人でないのか

きっと完璧に人でない方が
幸せに違いないのに

202 :ドン・亀・鉄五郎 ◆YdTp8oxx7. :02/10/28 00:42 ID:bQwPQ93P
ましゅう様。約束通り、お迎えにあがりました。
銀河鉄道の車掌ことドン・亀・鉄五郎でございます。

はっきりいって、あなたは梁山泊スレの審査員をやる為に
生まれてきたお方です。私にはわかるんです。

あなたも運命を実感されたなら、どうぞ本スレの方へ。
寸評等は任意ですので、星の気蓋な煌きのままに。ぢゃっ。

203 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/28 10:55 ID:8e4kFd6q
「白い個室」
剥き出しの白壁に
無理やりはめられた窓枠
ガラスはまだ入れてない
枠が大きすぎて
そこらへんのでは物足りない

ヒビの入った厚い壁
無機質な温度で景色を包む
無糖コーヒーの香りと苦味
そんな色の街を見渡す
   空は
   空の色はどうだったっけ
   思い出せないし
   今じゃもう見たくもない


204 :続き ◆ACMASyU/iM :02/10/28 10:56 ID:8e4kFd6q
風だけが物々しい
うねって響いて
私まで巻き込んで
ここから落とそうとする
   空は
   空はあまり好きじゃない
   目に見えないものに流されているから
   突き動かされて
   無言で急かそうとするから

そうだ
カーテンだけでもつけよう
それでこの白い部屋を飾ろう
それで少しでも
剥き出しの窓枠を隠してしまおう
風に吹かれて揺れても
許してあげよう

カーテンをつけるのは私の希望だ

205 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/28 11:02 ID:8e4kFd6q
>>202 ドン亀さん
わざわざこんな辺境の路線にお越しいただき、誠にありがとうございます。
えっと、女の子は運命という言葉に弱いのが定説?ですが、もう少し考えさせてください。
なにせ、詩を書くのもままならないので、審査員なんて…。
私にも出来そうであれば、本スレか雑談スレの方に伺います。

206 :ドン・亀・鉄五郎 ◆YdTp8oxx7. :02/10/29 20:19 ID:xjO6jWJ4
>>205
承知しました。よいご返事、お待ちしております。
ちなみに、審査とは申しましても人気投票みたいなものなので、
ざっと目を通してみて、気になる作品だけ鑑賞してみて、
ご自分の好みに合うものを選んでいただくだけで結構ですから、
誰にでもできます。亀にだってできるんです。

あまり構えずに、お気軽に参加していただければ幸いです。
ちなみに丁寧語使うのは物凄く疲れました。お返事待ってるぜ!ぢゃっ!

207 :ドン・亀・鉄五郎 ◆YdTp8oxx7. :02/10/29 20:20 ID:baNTSYSL
>>205
承知しました。よいご返事、お待ちしております。
ちなみに、審査とは申しましても人気投票みたいなものなので、
ざっと目を通してみて、気になる作品だけ鑑賞してみて、
ご自分の好みに合うものを選んでいただくだけで結構ですから、
誰にでもできます。亀にだってできるんです。

あまり構えずに、お気軽に参加していただければ幸いです。
ちなみに丁寧語使うのは物凄く疲れました。お返事待ってるぜ!ぢゃっ!

208 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/10/29 23:14 ID:lczz2dy2
>>206-207 ドン亀さん
事故でしょうか、二つも。とりあえず雑談スレの方に返事しておきました。
気に入ったものだけなら、なんとかなりそうです。多分。
丁寧語の亀さんが見られて、大変不思議な気持ちです。いつも通りで結構ですよ。
でも、その前に「月」で一つ考えなくては・・・。

209 :名前はいらない:02/10/31 00:29 ID:VQM/QyRD
「名もない星」
このまま 名もない 星になれたら

出逢って二百六十六日目の夜
やっとあなたと抱き合えた
もう欲しがるだけの子供は卒業します
これからは
傍にいるだけで満たされる生まれたての赤ちゃんになる
だから

このまま 名もない 星になりたい

あなたに名前をつけてもらう日まで
私は誰のものにもならない
ただ傍にいる
この気持ちが伝わらなくても

抱き合ってから一晩たてば
あなたは知らないふりして手を振るのでしょう?
それくらい知っているから
だから もう一度生まれ変わって
生まれたての気持ちであなたに出逢う
だから この瞬間に

私は名もない星になるから

210 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/11/01 23:28 ID:qYz3kGSF
「箱庭の町〜木枯らしと陽炎〜」
木枯らしの季節に陽炎が揺れる
焦点の定まらない眼差しの群
その中でただ一人
彼女だけが直線の光でボクを貫いた

そうしてやっと分かった
ボクの 来た場所 行き先

だれもボクに振り返りはしない
この町に生まれながら拒絶反応を起こしたから
そしてボクは何を見ようともしない
工場の煙には紛れてやらない

ボクの肺にそんなものはいらない

昼過ぎに目覚めたユーリと
窓からこの町を眺めた
この視界にスッポリ収まる貧相な景色
額縁は立ち込める分厚いスモッグ



211 :続き ◆ACMASyU/iM :02/11/01 23:28 ID:qYz3kGSF
この町は閉ざされているのよ
四方形に工場と煙で区切られているの

ユーリが呟く
長い睫毛をピンと伸ばして
黒い瞳は感情を殺して

木枯らしは手当たり次第引き裂いてばかりで
季節を分断しようとするのに
この町に居座り続ける陽炎を断ち切ることはできない
恨めしく睨んだ低い空
耳元でユーリの髪がゆれる

黒を夜の海に浸したような長い髪

ユーリの白い手が
もう寒いわねと言って
小さな窓をピシャリと閉めた

212 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/11/04 15:58 ID:2QszbEnD
「ささくれ」
ささくれが治らない
指を動かすたび
触れるたびに
細い痛みが走る
この指はもっと
滑らかに宙を旋回するはずなのに

冷たい爪の根元に
剥き出しの弱み

ささくれが治らない
今朝また一つ増えていた
私の手は 指は
滑らかな皮膚で守られているはずなのに

荒廃した土くれの
風化した跡のように虚しい

ささくれ指の私に
今日も風と水は冷たい
治す術は
次の季節に忘れたまま

213 :ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :02/11/06 02:14 ID:aC4t9v75
審査、お疲れさま&ありがとう!

つーか、ここでも俺、二重カキコとかやらかしてたみたいね(汗
全然気づかなかったっす(涙

えー。あちらこちらで迷惑かけまくってる亀っした。他にどこで
やらかしたかは、聞かないでくれ(涙

また遊びにくるよん。ぢゃっ!

214 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/11/06 21:12 ID:w8trbYe/
>>213 ドン亀さん
いえいえ、あなたの登場シーンはいつも劇的で、それだけで詩になってますよ(w
あんなので良かったのでしょうか…。次があるのなら、もっと真摯な態度で
詩に向かいたいと思っている次第でございます。
ぜひ、またいらしてくださいな☆

ところで、今回久し振りに投稿したのですが、後になってみるとますます恥ずかしくって
カミングアウトできなくなってしまいました。
ので、リライトしてここに載せたいと思います。
きっと、誰も見ていないわ。ええ、きっと。きっとよ。

215 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/11/06 22:40 ID:w8trbYe/
タイミングを見計らって
頭上に半月が現れる
ぼかし絵の輪郭で存在を告げる

冬目前の午後六時
それは立派な夜だった
半月は一人になったばかりの私の前に
追い討ちをかけて独りであることを告げた

そうか 私は 半月だったのか

彼と別れたばかりの私が
冷めた空に映っていた
今夜は半月であるべくして半月なのだ
満月や三日月ではなく
ただの半分

満月は満ち足りた顔で似合わない
三日月は儚げで媚を売ってるみたい

私は半月だ
ただの半分だ
半身を失ったまま闇夜を彷徨う小船
片割れを求めて東から西へと迷走する横顔



216 :つづき ◆ACMASyU/iM :02/11/06 22:41 ID:w8trbYe/
その光は
夜道を照らすには頼りなくて
落とす影も たちまち地面に溶ける
車の鮮やかなライトは
薄暗い光をかき消して轢き去った

今は冷たい空気に滲んでも
あの見えない半分の月に出会う
誰かの見えない半分になる
俯いた赤い頬は
今夜だけ独りではない

もう一度顔を上げた
白い息が半月にかかる
そうすると少しだけ
半月の輝きが増したような気がした

217 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/11/06 22:47 ID:w8trbYe/
上二つは、「半月の恋人」
これで、だいぶ変わったかな??
209の名無しは私です。常時接続の悲しい宿命。嗚呼。
本当は、10月30日に投稿し終えるはずだったのに、ちょっとの差で日をまたいで
しまった間抜けな209の私です。

218 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/11/07 01:15 ID:ha8PMekB
「白い息」
去年買ったカシュクールのカーディガンは
曇ったベージュ色が好きだったのだけれど
それにしては少しクタクタになり過ぎたので
もう 捨てることにした

 高すぎる秋空は遠く
 あと少しで手が届くと思えていたのに
 今では違う顔でそびえるものだから
 私も知らない顔でマフラーを巻くことにした

欠伸したノドの奥に
沁みる速さで空気が押し入ってきた
あまりに突然のことだったので
私はあわてて両手で隠した
指の間から 白い息が漏れて
去年の冬を思い出してしまった

  手を振っていたのは日常だったはずで
  ただ あの日だけが特別だった
  明日も逢うはずであった
  ちぢこまった小道の木々さえ
  その葉の数を変えない程の時間のはずだった



219 :つづき ◆ACMASyU/iM :02/11/07 01:16 ID:ha8PMekB
白い息はたちまち風景に溶けて
頭上にも届かぬうちに消えうせた
白々しい冷たい耳朶が
じんわりとほどけていった
涙さえ 流す暇もなかった
         耳をつんざいた
         痛ましい音の洪水
         資料画像のような私の記憶
         また その後のモノクロ画像
いけない
この季節は感傷的になりすぎる
それだけのこと それだけのこと
白い息の儚さで
この冬も終わるはずだと
密かに願った


220 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/11/07 16:37 ID:ha8PMekB
「秘密は秘密に消滅する」
見たわね
あなた 昨日の夜
死にかけた私の悦ぶ顔を

聞いたわね
あなた 昨日の昼
後に気持ちを残さない私の電話

 爪先だけで立っているには
 あまりに長すぎたから
 私はアノ時間を
 きれいに切り取ってしまった

知ってしまったのね
あなた 私の秘密
焦がれて気のふれた私の日常

  爪先は血まみれ
   どうせなら全部断ち切ってしまいましょう

忘れないで
あなただけは
昨日の私
昨日限りで消えた私

221 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/11/07 21:24 ID:ha8PMekB
「置き去りの白い蝉」

間抜けな白に犯される

奪われて
奪われて

私は

  脱殻さえ食べた白い蝉

覚えたばかりの泣き声は
聞こえた?

222 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/11/07 22:18 ID:ha8PMekB
「白昼夢にてキスをする」

一人ぼっちが怖いのならば
白昼堂々とキスしましょ

手のひらから手のひらへ
指の先から指の先へ
そして
唇から唇へ

伝わるのは温度だけじゃないこと

鼓動が重なり合う
スウィングさせてもいい
そのリズム感はパーフェクト!

喧騒という歓声
忙しい音の洪水は拍手の渦
私たちをちっぽけな中心Oにして

白昼堂々とキスしましょ
怖れていたアノ人たちは
夢の中の産物にできるから

223 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/11/07 22:29 ID:ha8PMekB
どきどき時々浮上
怖くても恥ずかしくても
探すのが難しくなったのだもの
不便だもの
仕方ないもの

                ねえ?

224 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/11/08 16:24 ID:H3FafK/U
なんだか 味気ないね

呟くキミの横顔
逆光で目を細めた

繋いだ手から伝わるのはイメージ
私たちは激しく絡まっているようで
成す術もなく解けていく事実
または その予兆

陽が落ちていくよ
私たちを茜色に染めて
まだ逝きたくないと
最後の力で燃えているよ

ねえ キミは一度でも
「あと もう少し」と願った?

明暗だけで歩いてきた道に
もう振り返らない

体温しか残さない
キミの手のひらは
最後に一度だけ
強くこの手を握った

・・・と
思い込むことにした

225 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/11/09 01:42 ID:JpGdpvVT
よそ様でお邪魔した物です。
「トリコロール」。フランス。好き。色合わせから何から。
シンプル・ベーシックの基本でしょう?

「トリコロール」
トリコロールの君にあげたい
極彩の花は枯れてしまった
ただ三色で満たされていく
君の違う顔が見たかった

  花の散る季節に
  目を背けて生きてきたような

トリコロールの君に告いたい
脆い呪文は破れてしまった
混ざり合うことを拒絶した
境界線を越えられなかった

  魂の一番おいしい所だけ
  吸収してきた半透膜のような

頬を染めて
青ざめて
冷たくなって
終わりだなんて

トリコロールの君に
いつまでも優しい歌だけを
寛容な揺りかごを
捧げるよ

何を犠牲にしても

226 :TEST ◆ACMASyU/iM :02/11/11 01:20 ID:6A09oG6T
http://book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1029331712/l50/215-216/

227 :TEST ◆ACMASyU/iM :02/11/11 01:24 ID:6A09oG6T
↑しっぱい・・・
http://book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1029331712/215-216

228 :マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 :02/11/11 22:41 ID:RHd4WOCB
ましゅうさん、最初、体育館の裏に呼び出しをかけられたのかと思いました(笑)。
あくまで参考物件です。「自分好みにつくりかえる」などと、無理解な誹謗を浴び
ましたが、あくまで文脈に沿って、たとえば、ということです。

139 :半月の恋人 :02/10/30 23:59 ID:KkaEg8AP

>>タイミングを見計らったように
>>半月が表れる
>>ぼかし絵の輪郭で存在を告げる

>タイミングを見計らって
>頭上に半月が現れる
>ぼかし絵の輪郭で存在を告げる

チャンプスレでは、冒頭の「ように」を避けるべきといいました。
つかみですから、一般的にはそういえると思いますが、もう一度読み返すと、
この作品の場合、まあありかなと。とすると、「タイミングを計ったように」
あるいは、「タイミングを計って現れたように」くらいか。朗読してみるとわ
かりますが、「みはから」は噛みます。冒頭には避けたい。



229 :マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 :02/11/11 22:43 ID:RHd4WOCB
続き
「頭上に」はいいかげんです。理由の1、たいてい月は頭より上。何も言っていな
いに等しい。理由の2、後出に「私の前に」とある。この場合、「自由は私の前に
あった」というような前ではないだろう。重要なモチーフである半月が、どのよう
に現れたかは書かれているが、どこに出たのかは書いていないと同じ。「頭上」で
「私の前」なら、「正面」とか。

「ぼかし絵の輪郭」は重複している。輪郭がぼかされている絵をそう呼ぶ。この重
複の意味と狙いは? 「存在を告げる」も不満。半月は朧だった、というだけのこ
とではないか?

230 :マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 :02/11/11 22:48 ID:RHd4WOCB
続く

>>冬目前の午後六時
>>それは立派な夜だった
>>半月は一人になったばかりの私の前に
>>追い討ちをかけて独りであることを告げた

>冬目前の午後六時
>それは立派な夜だった
>半月は一人になったばかりの私の前に
>追い討ちをかけて独りであることを告げた

「冬目前の午後六時」。思わせぶりと暗喩は違う。思わせぶりな手紙を想像してみ
たらいい。読みにくくて不愉快なだけだと思う。夜に対して意外な形容詞「立派な」
を使ったのは気に入っている箇所と思うが、そこでニマリとせず、どう立派なのか、
さらに進めて考えてみては。私なら、「立派な紳士のような夜」とか、いろいろ考え
てみる(ような、は比喩比喩しているのであまり使いたくないが)。あるいは、
「立派な紳士が携帯する黒手帳のような夜」とか、けっこう楽しいでしょ。

冒頭で、「正面に」とか「(振り返った)背後に」とか、半月がどこに出たかを明
らかにしたという前提で、次の行も「一人になったばかりの私に」くらいでいいの
では。「半月は」やや冗長。ここでは「一人」が重要。また、「一人」と「独り」
を使い分けたのだろうが、それほどの意味や効果を上げているだろうか。「追い討
ちをかけて半月は告げた」で充分では。

>そうか 私は 半月だったのか

そんな風に前の連を抑えることで、この気づきもより生きてくる。


231 :マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 :02/11/11 22:52 ID:RHd4WOCB
以下も、逐一やれそうですが、それはやりすぎでしょう。やはり冗長な、ややくど
い説明が多いように思います。もっと縮尺できる。縮尺したら、これでは足りない
と思うでしょう。まだ何か出てくるはずです。それと「彷徨う」「迷走」と同義反
復。こうした強い言葉を並べると安心して、ほかがおろそかになりやすい。魅力的
な言葉はできるだけ使わない。「満月は〜」の連で、「で」が4度も出るのは無神
経。最後に一言。リアルとは車のライト、ではないと思う。何がリアルかは、「私」
や「彼」ではない、マイマイにはわからない。

ではまた、どこかで。

232 :マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 :02/11/19 01:04 ID:vuOBbf+X
ましゅうさん、怒っちゃったかな。
優しくざぶとん勧めて、お茶も出したつもりなのだが。

233 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/11/28 21:36 ID:e6avNpka
>>マイマイカムリさん

どうもすみません、こんなに丁寧にレスいただいたのに、長い間沈黙してしまって…。
あれよこれよと、身辺で忙しくて、そしてまだしばらく忙しいのです。目が回りそうな。
私からもちゃんとレスしようと思っていたのですが、どうも頭は回らなくて、ちゃんとした
レスが返せそうになかったのです。かといって、これもちゃんとした返答とは言えないのですが。
えっとですね、決して怒ってなどいませんから、そこまで傲慢な人間ではないので、
どうかそんなことを思わないでくださいね。
ともかく久し振りに2ちゃんに、そして詩板に来ました。
もう少ししたらば、また来ます。

234 :岡田克彦 ◆ikGay75MZI :02/12/03 09:34 ID:6G4QBa1J
ま、悪いことは言いません。あんたら2チャンネラーに代表される
下界の凡人連中には、ベートーヴェンの晩年の弦楽四重奏がちょうどよいです
から、そのあたりをお聴きなさい。
間違えても、ぼくやドビュッシーの作品は聴かないように。
豚・に・真珠・でございましょう、ファッハッハッハッ・・・・・
で、ぼくのホームページK.OKADAワールド
(URL;http://debu1957.hp.infoseek.co.jp/)には
あんたら2チャネラーには似合わない私の傑作の音楽がついていますので、
ぜーーーーーったいに来ないで下さいね。


235 :霧都 ◆WISH/t.n/I :02/12/04 01:38 ID:mpG/5agW
どうも……。ご無沙汰してますね、ましゅうさん。
忙しそうだけど、体の方は十分気をつけて。
今日は、保全です、ごめんね。

旅に出たくなったら、また詩を持ってきますね。

236 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/12/09 23:35 ID:DXwMDgBF
ああ、またもや久し振りに来ました。が、今週で忙しいのも山場を迎えて素晴らしい
結末を見せる予定なので、もう少ししたら完全復活いたします・・・。

>>霧都さん・・・(T-T)ありがとうございます。霧都さんこそ、体には気をつけて。

みなさん、忘年会シーズンですが飲みすぎには注意してください・・・。

237 :岡田克彦 ◆ikGay75MZI :02/12/10 15:27 ID:B95h/V9j

お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。


238 :Mew ◆uSezxvwowc :02/12/11 00:28 ID:OtwHLH4g
ホゼンサゲ(・∀・)カンゼンフッカツキタイ

239 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/12/16 11:34 ID:fAbQyx/K
>>Mewさん、ありがとうございます。昨日、詩板ウォッチ板で初めて
 この保全の意味を知りました。感謝します。

まだ今週いっぱい、ちょっとヤバイです。レポート地獄、生き抜いていかなければ。
ちょくちょく見には来れるので、できたら詩を少しずつでも置いていこうと思います。

240 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/12/25 03:21 ID:2+xYh85Y
凍えても良いよ このままで
耳朶は冷たいような熱いような
小声で言って もう一度
ここが静か過ぎて聞き取れなかった

年に一度
知らない人たちが作った
遠い昔から続く習慣

今日はどうやら聖なる日らしい

涙とか 息とか 体温とか
繋がるものだと知って
私の縁取りはなんて自由自在なのかと思った

今日も昨日も同じ世界のはずなのに

特別な日があって良かった
メリークリスマス
鼻を赤くして二人で笑った

241 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/12/25 04:00 ID:2+xYh85Y
「クリスマスよりも三日前の夜が忘れられない」

ドライブの間も
夜景を眺める間も
あの時も
違う人のこと思い出してる

別れ際まであなたは優しいので
私は最後まで嘘をつき通す

        いつもより2割増で頑張った
        プレゼントも喜んでくれた
        こんな日に私は
        誰よりも醜くて愚かだった

雲の隙間から月が覗く
満月にもなりきれない中途半端な塊が
鉛の光で私を貫いた
隣で感動するあなたに
何も答えられなかったのは
私も「あなたの私」になり損なったから

明日は雨が降ればいい
3日前の夜みたいに

242 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/12/27 01:17 ID:VZzlqlQf
嘘に羽が生えた
私を越えて
飛んでいった

誓いとか約束とか制約とか建前とか本音とか
          全部抜きにして私を見てよ

そこに何が残るのよ


翼を得た嘘
それが全てで それが真実

243 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/12/28 02:14 ID:+FT/9DBY
「白昼夢」


「僕の舌を君の歯で噛んでくれ」

意味もなく空を切る白い腕

石油ストーブの寝言

親父のイビキ

スモーキーピンクのカットソゥ

リモートコントローラーの暴走

溶けた牛乳石鹸

黄色のバスタブの残り湯

淡い 香水の移り香

これだ 君がいた
僕を細い脚で絡めてくれた君を
やっと見つけた

歪む微笑 陽炎 抱擁
君は力なく僕を捕らえて
夢から追い出した 

244 :摩周 ◆ACMASyU/iM :02/12/29 03:00 ID:+HPdSZL1
「ワガママな両目」
今日は君の頭皮を流す
これでまた一つ
君が離れていく

散々 僕に喚き散らしたよね
もう苦しい もう何もいらない って
涙と鼻水の境も分からない程にさ
僕に何ができる?
君の答えは
私を殺して

昨日は君の両目を
この河に流したんだ
朽ちていくか
魚に食われるか
運が良ければ海に届くかもしれない

この一部分も君だったなんて
愛しくて堪らないのに

明日はどこを流そう
君の小さな爪にしようか
明日どこかを流したら
残りは僕が燃やしてあげる
灰にして海に還してあげるよ

ねえ 僕は
誰に殺されればいいんだい
愛しい君の
最期の眼差しに捕らわれた僕は

245 :Mana魔名:02/12/29 13:00 ID:bX7cFUko
悪詩を撒き散らせて なんとか今日も無事に眠れそうな そんな夜
薄板を通して 知らない誰かさん達の息遣いが聞こえてくる
風の隙間を・・・闇の抜け道を・・・
戦車と軍艦の戯れ 上を見上げ
天窓に射す光が記憶を呼び起こす
いかないで・・・ 泣き疲れてあきらめて どれくらい前だっただろう
がらくたを大切そうに抱えているあのひとを見て 昔の自分をふと思い起こす

246 :マシュー ◆ACMASyU/iM :02/12/30 19:50 ID:cIQNTE7v
>>245 Mana魔名さん
ご乗車ありがとうございます。
た、たて読みですね。でも横に読みます。
日々の喧騒の中で疲れ果てたまどろみの中、一筋の光に焼きついた記憶。
なんだか続きがありそうです。多分、この詩には続きがあるのではないでしょうか。
だけど縦読みですから、行数の制限があるのですね。残念。
折角こんなに綺麗な単語を使うのですから、また乗車していただけたら、
是非、縦読みではない詩を見せてください。
それでは、光差す海の中で生まれる群青色の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。

247 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/12/30 20:24 ID:cIQNTE7v
名前で遊んでいるだけです。
「裸数学」
きつく結んだ身体が
くすぐったいよ 息漏れ
鳥肌から歓喜
教えてあげたいよ 塊
触れてあげる

一筋の視線を
束ねて夜空に放って

軋む揺れる髪の毛が
気持ちよさそうに 震えて
これで終わる私を
力づくて巻き込んでくれた
触れてあげる
気持ちい


迸り逆流する
記憶の洪水
教えてあげる
放物線の公式
円グラフ 
一番多くもらったのはだあれ

唇から受け取る
暗号を解いてあげる
今度は
あなたの番

248 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/01 01:31 ID:R5SA1RBa
「隕石」

がなるニワトリのトサカの群
そこで生まれた小さなお前は
一握りの理性を頼りに
朝焼けに叫ぶ
苦し紛れに一呼吸おいて
詰まらせた言葉の裏側に
本能の血筋をたぎらせるんだ

こんなにも生きているぢゃないか

瞼に浮かぶのは
生まれる前に抱かれていた 宇宙 空間 暗闇 真空
今 放たれろ
生まれながらに
お前は燃えているよ

こんなにも えて いるぢゃない  か

249 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/01 01:43 ID:R5SA1RBa
あけまして・おめで・チュウ★(^ε^*)
なんて。今年もよろしくお願いします。
みなみなさまにとって、今年が良い年でありますように・・・・・☆

250 :Mew ◆uSezxvwowc :03/01/01 11:30 ID:LbaJ5oF6
∩(´∀`)∩オメー

251 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/02 13:00 ID:igvFg5Em
>>250 Mewさん
    おめー(^∀^)
    今年もよろしくです。

おみくじ引きに行きたくとも風邪でヒトゴミが嫌で行けないです。
けれど明日は人でいっぱいのライブハウスへ行くのです。
矛盾。  

252 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/02 19:07 ID:igvFg5Em
「記憶 焼却」
長い夜を抜ける その先で君は私を待ってる?

「君の焼け跡を開いて見せて」

口笛 曲名は「独裁者の最期」

「ブーメランは投げたあなたを許せなくて戻ってくるの?」

群れる常識で窒息しそう

「ずっと傍にいられたら いつか一人になるかしら?」

先から先から解けていく
この体を繊維にして繋げていた
君がいなくなった
この心を溶かして接着していた
君がいなくなった

この記憶は誰のもの
私のものであって 君のものでもあるはずなのに
こんな君は知らないよ

「もう傍にいられない」

私の焼け跡
開かれたまま

253 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/03 00:16 ID:x0hXIskR
「グレイプフルーツを片手に」

「あなた 食べませんかグレイプフルーツ」
やあやこれは見事に大きなグレイプフルーツ
生命を誇示せんとする原色の塊
鼻の奥がくすぐったい
セブンスターを洗い流して地に落とす香り

空っぽのワイングラスを片付けて君が言う
「グレイプフルーツには アルコールの分解を促進させる効果があるんですって」
君が毎週観ている健康番組の情報だろう
へえ そうかい
簡単な相槌を打って早く食べたいと訴える

一筋の切れ目から
生命の裂ける音がして
まだここにありたいと叫ぶ飛沫と匂い
その内部に潜む
外側から思いもつかぬ内側は赤紫

おい お前は原色ではなかったのかい
呼びかけたが
「あなた 食べるならお砂糖降った方がおいしくてよ」
ばら撒いた砂糖が音もなく液に溶け
どろりとして時間を止めてしまったので
そうかい
僕はまた気のない返事をして
息絶えた其れを抓み
じゅるりと 食べた

254 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/03 13:25 ID:x0hXIskR
ここにあるのは
むくりともしない
沈黙の舌

のどの奥で焼ける音がする

255 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/03 13:38 ID:x0hXIskR
ガラス越しの夜は
リアルを取り除いた瓶の底
昼間 太陽に照らされたアスファルトに
少しずつ消えない沁みが滲み始めてる

もう少しで後戻りできなくなる
それ 分かってる?

結露したガラス窓で
君の輪郭をなぞる
途端 力なく溶け出す君の笑顔に
少しだけ私の体が強張る
向こう側は先が見えない真夜中
何もかも風景に変えてしまう境界線

準備は出来た?
さあ 力を込めて

こんなもの割って砕け散ってしまえよ

すっかり水滴になった君が言った
私の右手から赤い雫が流れて
君と交わった
それは妄想ではなく

256 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/04 00:42 ID:kv2BM9MC
「秘密のメアリー 23番目の」

メアリーに体を許してから
私はちょっと貧血気味

細かく腹筋を震わせて高音で笑う癖がある
青い目で見る世界と黒い目で見た世界は脳内重力が微妙に違うと言っていた
だからときどき
おへその内側に隠したネジで調節しなくちゃいけないらしい

私は23番目のメアリーの容れ物
だけどメアリーは
永遠に11歳のままで
光に抱かれることしか知らない振りした金髪は巻き毛で
私の衝動を中から触発する

メアリー
それは少しくすぐったいよ

257 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/04 01:52 ID:kv2BM9MC
彼の車から降りる時
なんていうんだろう、ドアを開けるアレで、そのどこかに指の先を挟んだの
左手の人差し指の先ね
いってえ!
とか思ったけど、とりあえず笑顔でバイバイして
家まで歩いてる間
指の先 ほんと どくどくどくどく して
こんなに指って動くのかよっ!?て思うくらい脈で震えて
暗くてどんな風になってるか分からないまま、なんとなく左手グーにして
家の中入ったら 血が だくだくだくだく 流れてて
貧血気味の私は血に弱くって、自分の血を見てもうダメ
ほんと、よくこんなトコロからこんなに血が出るなってくらい
結構深く切ってたみたい 挟んだから 皮膚とかめくれてそうだったんだけど
キレイな切り傷 痛いけど
まあ 消毒して カットバン貼って 血を吸いまくって
今はもう大丈夫 大したことじゃないけど 久し振りに血を流す怪我したので興奮
年明け早々いいことないなあ。風邪治らないし。
新年初の駄文でした。

258 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/04 15:08 ID:kv2BM9MC
先輩痩せましたね
肉体労働のバイトが効いたんですね
ちょっと知らない人みたい
あ メガネ落とした
決めのところでなんで変な顔になるかな
気付いた人 どれくらいいるだろう

ブラックライトのライブハウスは
正月早々人で埋まって
一番奥のドラマーのこと
見てる人なんてどれくらいいるんだろう

私の連れはベース弾きだから
ベーシストのOさんの方ずっと見てて
だけどショッチュウ目が合うもんだから
二人ともずっと笑ってた
あたしも目が合って笑った

うた歌いの彼女が客席に向かって指差してる
彼女はとても格好良く白目になるので
あたしは感心しながら
その後ろのドラマーを見つめることができる
ギタリストのあの人はここからじゃ見えない
スティックが右へ左へ旋回して
空気を揺るがせて

最後まで目は合わなかったけど
まあいいや
前日車で家の傍まで
チケット渡しに来てくれたもの

259 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/05 01:15 ID:KBHGaUAy
生命線はいつも心細くて
私の手のひら全体に
深く赤い傷をつける

ここは視線が乱反射しすぎて
糸が切れた私は
脚を開いたまま笑うしかなかった

また日が暮れる
生命ってやつが減ってる

冬の冷たさに色をなくした私の手のひら
薄い手相の意味も知らないまま
存在を消そうと
裏側で血が流れてる

また
日が昇る

260 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/05 01:20 ID:KBHGaUAy
手や 胸を刺し 犯人は逃亡

手や 胸を刺し 犯人は逃亡


支離滅裂なのは私だけではない。
257の文章、相変わらずひどいな。わざとそういう風に書いたといえど。
こんなんやけん甘ちゃんて言われるんやってば。

261 :名前はいらない:03/01/05 21:49 ID:KBHGaUAy
やけん違うって言よるやんか
うちはもっと傲慢や
そんなんに騙されるほど純粋やない
全部分かっとるもん
全部分かっといてしよんやもん
もう
放っといてや

雨は嫌いやし
風が強いのも嫌いやし
どうなん
どうなん私
ほやけんなんでそんなんうちに頼むん
もう知らん
帰ってこうわい

うん
帰ってくる
もう忘れて
ほしたら うん
ばいばい

もう電話せんけん
安心してや

262 :ましゅー ◆ACMASyU/iM :03/01/05 23:12 ID:KBHGaUAy
私よりももっと優しい人に
その言葉をあげてください

ごめんなさい
もう無理です
このまま続けても意味がないこと
分かっていたまま2年過ぎました
これからは本当にしたいことをしようと思います
もう誰かのせいにして
私の無力さを無様に披露したくありません
さよならウッドベース
私はシンガーになる

せめてここで誓わせて

263 :天使のシナプス:03/01/07 01:26 ID:MqqDkCyT
神様は言いました
天使のシナプスを繋ぎ合わせて
お前は成り立っているんだ
思考 その先の一挙一動
全ては私が作った天使のシナプス回路によって生じる

其れは起き上がり
自分の身体を見て言いました

お言葉ですが神様
私には翼がありません
頭の中は天使であるなら
何故翼をくれないのですか
私は何者なのですか

神様には其れの言いたいことがさっぱり分かりませんでした
どうしてだ
お前はお前ではないか
何故 天使という一くくりの存在に
お前も属しなければならないのだ
翼を持たない体に天使の頭脳を持った新しい生命体
それで良いではないか



264 :天使のシナプス 続き:03/01/07 01:26 ID:MqqDkCyT
其れは神様の答えにうんざりして言いました
新しい生命体を作りたいのであれば
この頭脳も新しく作れば良かったのです

そう言い放って
其れは天上の城から地上を見下ろし
腕を広げて
翼のない体で落ちていきました

ああ このシナプスは
空を飛ぶということを知っている

涙だけが宙を舞いました

265 :グリーンドルフィンの続き 1:03/01/08 02:50 ID:R32G19Hm
「グリーンドルフィン教えてあげる」
そうして始まるお話は
昔おばあ様から聞いたお話

神経質な緑のイルカ
緑のイルカを見守る一人の少女
少女はイルカ達の海の番人で
首は鎖で繋がれている
神経質すぎる緑のイルカは孤立して
毎日不貞腐れてばかりいた

私はグリーンでもドルフィンでもないけれど
彼の気持ちが分かる気がした

月の沈む夜 イルカ達は沈む月の上を輪になって跳び
太陽が沈む夕暮れには イルカ達は太陽の代わりに光を放つ星になった
ただ 緑のイルカだけは一人
少女のいる秘密の洞窟でそれを眺めた

私たちには 見えない鎖がある
そう 洞窟の孤独な少女のように
目に見えないモノに繋がれて
もがいても あがいても
そこから離れることはできないのだ


266 :グリーンドルフィンの続き 2:03/01/08 02:51 ID:R32G19Hm
「グリーンドルフィン どうしてみんなと踊らないの
 みんな楽しそうに 飛び跳ねているわ」
緑のイルカ 不貞腐れたままで
「僕が跳ねても 僕だけ緑色で
 皆と違う色に光るから 皆恨めしそうに僕を見るからさ」
「皆と違うことが どうしていけないことなの
 あなたのグリーンは こんなに綺麗なのに」
緑のイルカ まだ不貞腐れて
「君から見たら綺麗でも 僕や皆からしたらうっとうしいのさ
 君はずっとそこに一人だから こんな気持ちは分からないだろうけど」
少女は少し黙って それから答えた
「グリーンドルフィン教えてあげる あなたがグリーンに生まれた理由
 私はいつもここで同じように 同じ色のイルカ達が 同じように踊るのを
 毎日毎日繰り返し眺めてきたの いつも同じで 皆同じだったわ
 だから違う色のイルカが欲しかったの ワガママでも そう願ったの
 グリーンのイルカが飛び跳ねてくれたら きっと美しくて 私ここに一人きりでも
 死ぬまで一人でも構わないって 空の星に願ったの 強く 強く」
緑のイルカ そう聞いて
とても嬉しくなって 悲しくなって
少女がいる限り 生きている限り
どのイルカよりも高く美しく飛び跳ねてみせようと 誓ったのだ

私がおばあ様から聞いたのはここまで
これはグリーンドルフィンのお話だけど
大きくなって そのお話には
続きがあることを 知った


267 :グリーンドルフィンの続き 3:03/01/08 02:52 ID:R32G19Hm
イルカの海の番人で
誰も知らない洞窟で一人きり
首を鎖で繋がれた少女のお話

洞窟は暗く 深く 険しい岩山に囲まれていた
少女はある業を負って 鎖で繋がれたまま
使命を守っていた
これ以上もなく これ以下もなく イルカ達の数を制限せよ と
少女は一匹イルカが増えると 一匹のイルカを間引いて食べた
食べれば 食べるほどに 鎖は頑丈になり
鎖が繋がる先は より強く少女を捕らえた
少女はイルカの残骸に繋がれていた
緑のイルカは暗すぎて 少女の背後にかつての仲間達がいたなんて 
気付かなかった

私は思う
少女の業とは何か
それは イルカを間引き食べることではなく
あんなに美しく 嘘を答えたこと
見えるはずがないのだ 暗く深い洞窟の奥で海の上を跳ねるイルカの光景など
何もかもが嘘で その先は


私は思う
この首に繋がれた見えない鎖 その繋がる先
私達は繋がれているのだ
少女のように
一つのお話に その先を作りながら
嬉しくなって悲しくなって
生きている限り


268 :狼と、私と、私と、:03/01/09 21:41 ID:y9SGQIIP
遠くに行くよ ほら
三頭の狼が 遠くに行くよ 見て

はらはらと木枯らしに体温を奪われていく小さな手が
小高い丘の上を指し示す
魂を抜かれて また戻されたみたいな小さな声で

赤い血を垂れ流して
三頭の狼の兄弟が 行ってしまうよ
行ってしまうよ

そうだ
あの狼等を銃で撃ったのは この私だ
もう大丈夫だ
喰い殺されることはない
小さな手が きゅっと私のコートの裾を掴む
息を切らせた私の止まない白い息が
空中を浮遊する間もなく消えては生まれる



269 :続き:03/01/09 21:42 ID:y9SGQIIP
お姉さん これで良かったの?
お姉さんは これで良かったの?
本当は 跡形もなく食べられてしまいたかったんじゃないの?
骨も残らないほど
おいしく食べられてしまいたかったんじゃないの?

私は さわりと鳥肌を立たせた
その小さな手は
その小さな声は
身体を持っていなかったからだ
いや 元々はあったはずで
その 小さな手から先が
喰い千切られた跡を残して 私のコートを掴んでいたのだ

ああ そうだ
私は彼らに
とうの昔に喰われてしまったのだ
身体は綺麗なままで
おいしく味わって喰われてしまっていたのだ
私もそれを望んでいたのに
彼らを残らず拒否したのだ
訳の分からぬ幻覚のために 私は

本当に一人になってしまった

木枯らし吹く枯野で
かつての私の残骸と共に

270 :ナゾ:03/01/10 00:29 ID:AXK9/zdF
私の顔が愛らしければ

あなたはお友達になってくれる?

271 :てゆうか、:03/01/10 00:35 ID:AXK9/zdF
ましゅうです。ここまでの名無しやら名前が題名なのも私です。
気持ちの問題で、多分3月くらいまで名無しでいます。
もしかしたら、ましゅう、と名乗って戻るかもしれないし、違う名前に変えるかもしれません。
まだ、先のことは分からないです。いつも。
この調子で詩、書いていきますが、それまでに今までの整理として、う〜ん、自分を整理
する意味で、これまでの詩を振り返りたいと思います。

272 :乱心科学者の末路:03/01/10 17:24 ID:AXK9/zdF
子宮瓶の中で培養していたのは
他でもない君自身で
くびれを描いた挿入口から
そのうち僕の両腕と共に産声を上げるだろう

君よりも純粋な君を
作って 
育てて 
愛して
愛して

ほの暗い出口を求めて
走行性の名の元に
無駄なものを省いたミトコンドリアが
精製する縁取りと妄想
それは将来 僕を抱擁する

奥までまだ届かない
ああ
挿入口は泣いている

子宮瓶の中で培養していたのは
他でもない君自身で
まだ開かない目蓋に明かりを灯して
君がここにうずくまっている

もうすぐ僕は君を
愛して
愛して

破棄する

273 :名前はいらない:03/01/11 00:02 ID:Zfg2jTPp
いま 鳥になって
飛ぶことを忘れてしまうくらい
眠る

くちばしに
朝露が落ちるまで

274 :ゼンマイ式ラバー:03/01/11 00:24 ID:Zfg2jTPp
油を切らした身体で
新しく内蔵されたあなたを感じ取る
嬉しい音を立てて
赤・赤・黄色の鳥肌センサーがくるくる回る

この身体に潤滑油を塗り込んでくださいな

手っ取り早く黙らせてくれないと
多分旧式の私が白目になって追いかけてしまう
それを眺めるのはあなたの仕事ではないって
右手のスパナが泣いています

裸っていう作業服に汗を染み込ませて
あなたからはいつも鉄の匂いがします

そうやっていつも優しく
背中を撫でてくれるから
この背に 肩甲骨の真中くらいに
秘密のゼンマイがついていると思うようになりました
それを取り扱うことができるあなただけが
私をコントロールするんです
本当です

今日はナトリウムを含んだ液が
ちゃんと黒目がちな眼から流れて止みません
このままでは私は錆びてしまうのに
微調整してくれるはずのあなたが何処にも見当たりません

私は旧式で不器用で
嘘も都合の良い忘却機能もついていないのです
あなただけが私を改良できるんです
本当です

275 :ゼンマイ式ラバーZ:03/01/12 00:09 ID:8dAxv5kX
気が付いたらこんな名前になっていた。
もっと気持ちが綺麗になったら、元に戻ります。

276 :ゼンマイ式:03/01/12 21:54 ID:8dAxv5kX
天使の堕胎

忘却の魔物

神様の棺

不思議は意外とその辺にある。

277 :ネジと蛍光灯:03/01/14 22:44 ID:Qt3qW2g/
今朝方 あなたが鍵をしめた
お道具箱の行方を 知りませんか
私が もつれた足で ふいに
ベランダを越えて 宙を舞う夢を見ていた時

蛍光灯が点滅して
終わりを告げていて
だけど私には
新しいのを買うことしかできなくて
本当はあなたに
お道具箱の中身で
付け替えて取り替えてもらいたいのに

どこ行っちゃったのよ
ねえ



278 :ネジと蛍光灯 続き:03/01/14 22:45 ID:Qt3qW2g/
右手から左手へと するり
名前の知らない部品を弄びながら
私に言葉を投げかけることで あなたは
いつか私を 一本のネジに例えて戻さなかった

蛍光灯が点滅して
私をモノクロに染めて
だんだん光を失っていくのに 今日は
お天気予報はずっと
傘マークと雫の模様
あなたが部屋を出てから私は暗がりの中で
手探りで箱を探して
這い回るネジの気持ち
違う 本当は私があなたをネジにしてた
ずっと点滅してた
あなたを無視して私は
振り向きもせず
気付きもせずに
光を当たり前にしてあなたを消耗してた

夢の中で 宙を舞いながら
下で私を見上げる あなたを見たのよ
あなたは微笑みながら 
部屋の電気を消して
そして私はどこまでも落下して

どこ行っちゃったんだろう

279 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/15 01:42 ID:i0d6iSfk
なにも心の整理できていないけれど、この名前で。
今、ホムペ作りに励んでます。まだ肝心の詩をうPできてませぬ。あう。
そんなことは置いといて、最近、「別にもう死んでもいいなぁー自分」とか思うことが
多いのに、じゃあ何故死なないのかという答えが今更ながらに分かりました。
自殺って最高に自己中心的なことですね。
どうせ死ぬなら老いても元気でいて、色んな事を成し遂げた後でコロッと逝きたいですね。
事故なら苦しまずに逝きたい。
そんなことを真面目に考えてる私、成人の主張(わら。

280 :無賃乗車スマソです ◆utatasFSi. :03/01/15 02:23 ID:zfsyf+dh
>>279
・・・近頃の成人様は立派ですね。日本も先が明るいです。
ご成人(で、良いのですよね…?)おめでとうございましたましゅう様。祝。

281 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/15 02:50 ID:i0d6iSfk
>>280
ぬおーうたた寝さん、見られちゃったんですか、あわあわ。油断。
ありがとうございます、振袖着て筋肉痛になっちゃいました。貧弱です。
私の初恋の人は医学部でがんがっているようです。きっと、まだ日本は大丈夫です。
それに比べて私はなんだー?とか、思っちゃいましたけど。くすん。
上の雑談スレ、ここんとこの私の心境に近くて、他人事に思えなくてレスしようかどうか
迷ってましたけど、貴方様がレスしていらっしゃったので、安心してROMってました。

282 :無賃乗車スマソです ◆utatasFSi. :03/01/15 03:35 ID:zfsyf+dh
>>281
いや、、いつも拝見だけはさせていただいています。
 ムゥ、ましゅう様の方が余程云いレスをつけたでしょうにね、、
余計な手出し申し訳無かったです、ましゅう様にも奈々氏の憂鬱様にも。


以下は、恥なので云わないでおこうと思っていたのですが、
ましゅう様も色々と心配されているのですよとプレッシャーをかけておこうと(笑)。
 ・・・実は、何をどう読んだのか分かりませんが、
私は>>262を詩板サヨナラ宣言かとド勘違いいたしまして、、
 凄まじく焦って詩を書きました。莫迦ですので。
http://book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1027778948/220

 書きこみ直前に気が付いて、ナンダーもういらんこんなもん、、と思いまして、
しかし勿体無いので(笑)慌てている部分なんかを数日後リライトしたのがこれです。
元のはもっとすがって大変でした、、、
 とにかく元気出してください車掌ましゅう様、と。それだけのことでした、、スレ汚しスマソです。

283 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/15 23:52 ID:i0d6iSfk
>>282
ああ、心配かけてしまってすみません。>>262はですね、本当に私的なことで、
本当にそのまんまなんです。私がサヨナラしたいのはウッドベースのことなんです。
そんでもってヴォーカルに正式になりたいっていうことなんです。
そのことで最近、精神的にまいってしまって…。人生相談板にも行ったり…(苦笑
ちなみに、貴方様のその詩、既に拝見済みでした。読んで、「わ、私のこと!?」とか
思ってレスしようかと思いましたが、いや、考えすぎだろうと思って踏みとどまりました。
その心遣いに感謝致します(T-T)ありがとうございます。
早く、健康な精神とやらを取り戻して、元気良くこの列車を進行させたいです。
それまで、見守ってやってくださいませ・・・。ここを出て行くことはないですよ、多分。

284 :蝶々の灰:03/01/16 01:33 ID:axmKE4us
穴だらけの蝶々
南の森に落ちていくよ
燃える燐粉を火の粉に変えて
緑の灰を降らせているよ

私は目蓋を焦がして
その光景を眺めた
ありふれたブラウン管に向かって
右脳に火花の生まれるイメージを描きながら

緑の灰が森の木に降り注ぐよ
枝じゅう 色を染めて
いつか緑を作ることを諦めてしまうよ
眠ってしまうよ

冷蔵庫はその間も
いそいそと氷を作って
冷たい個室の温度を一層下げて
私の一部分の熱を奪った

私が眠る間も
はるか上空の蝶の羽に
またひとつ 穴が
ぽかり

285 :無理な話:03/01/16 01:46 ID:axmKE4us
この耳ひとつあげるから

私のことが分からないって言って
悲しむのはやめてください

混沌しかないに決まっている
始めから

この耳ひとつあげるから
同じ音で
同じ言葉を
噛み砕くことができるなら

286 :適度なもの。:03/01/16 02:01 ID:axmKE4us
適度な運動
適度な食事
適度な睡眠
適度な快楽
適度な性活
適度な排便
適度な陵辱
適度な会話
適度なSM
適度な挨拶
適度な成長
適度な放置
適度な病気
適度な骨折
適度な挫折
適度な寿命
適度な勉強
適度な労働
適度な嘔吐
適度な乳房
適度な体形
適度な吐血
適度な妊娠
適度な

287 :おいしい葡萄はどこ?:03/01/17 00:37 ID:NKCDkqnv
たわわな葡萄一房を掴んで
あなたが私に見せびらかす
見ろよこんなにビッシリと実って
おいしそうだろう
なんて

私のは貧弱で
お世辞にも食欲をたたせるとは言えない葡萄
だから私は後ろ手に持って隠して
そうね とてもおいしそうね
なんて
言うしかなかった

あれから随分探した
おいしい葡萄のなる木
けれど
私が摘む途端
葡萄の実はしぼんでいく

あなたの葡萄が欲しいのに

また
あなたがおいしそうな葡萄を掴んでいた
前とは違う色ね
そう言うと
少し趣向を変えてみたのさ
おいしい葡萄の作り方 教えてやろうか
なんて



288 :おいしい葡萄はどこ?:03/01/17 00:42 ID:NKCDkqnv
本当は知っている
おいしい葡萄がどこにあるか
どうやって作ればいいのか
あんな風にがっしりと
手のひらいっぱいに掴んで離れない葡萄
私の葡萄
私の

言葉を詰まらせて
立ち去ることしかできなかった

その根っこ
ちょん切ってやろうかしら
なんて
言ってやれば良かったのに

あなたは今ごろ
新しい葡萄をお口いっぱいに頬張っている
甘酸っぱい飛沫を飛ばして
薄い皮を優しく裂いて
そして
堪能して

私の葡萄
絶対おいしくしてやるから
いつか来る最後のデザート
おいしい葡萄より
もっとおいしい葡萄

289 :山崎渉:03/01/19 14:04 ID:0KpP5AQU
(^^)

290 : ◆ACMASyU/iM :03/01/20 02:49 ID:dZLSuaO7

????ダレ?

付き合って1年目の記念日にペアリングなど・・・
ハン!
猪口才な。

ま、貰ってあげてもいいよ?

とか言ってみたい。
けど言ったら悲しむから言わない。
本当はめっちゃくちゃ欲しくって1年たってやっとかよォ〜!とか思ってたことも
言ってあげない!!!

(それ聞いて喜ぶ顔も悲しむ顔も見たくないもの)

291 :気狂い案山子:03/01/20 23:08 ID:dZLSuaO7
やばい 透明すぎる
いや 今はまだいい
大丈夫 大丈夫・・・

いや 違う
くそっ 右に反れた
違う違う違う違う
違う違う違うんだってば
も〜

そこ突付くんじゃねえよ

292 :「蜜を吸うまで」 ◆ACMASyU/iM :03/01/21 01:32 ID:1yMGXdY+
吸う
やわらかな刺の先端を
吸う
溢れて声を上げるまで

漏れてしまいそうなら
迷わず出してください
大丈夫
私が飲み込んであげる

蜜は甘いものですから

吸う
密集させた神経を意識して
吸う
あと少しで私のものになる

293 :マシュー ◆ACMASyU/iM :03/01/21 02:57 ID:1yMGXdY+
|
|゚)コソッ
|Д゚)<・・・
|Д゚)<…誰もおらんのん?
|Д゚)<…ほしたら…。
|*゚Д゚)ノ<これ、まだ完成途中のホムペ。ttp://www.aa.alles.or.jp/~matusaki/
|*゚Д゚)<・・・ショボショボやけどね。
|゚Д゚)<…じゃ、そおいうことで。
|彡サッ

294 :うたた寝死人 ◆utatasFSi. :03/01/21 04:13 ID:38jOLxzS
>>293
築城(HP)おめでとうございました。見せ方ですとか格好良かったです。 
"前の人がお題を書きこんでくれました。"は笑いました、、

本当はBBSに書くべきことなのですが、
心底ああいった場に慣れていないものでどうして良いか分りませんでした(頭悪)。
|
|゚Д゚)<・・・ど、どんまいということで。
|彡サッ


295 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/21 20:58 ID:1yMGXdY+
>>294
どうもどうも。見てくださってありがとうございます。
そんなにスグ人がいらしてくださるとは思ってもみなかったので、なんだかドキドキです。
「前の人が〜」はですねぇ・・・。分類しようがなくて、あのような形に(^^;)
はい。どんまいです。

さてはて、今日はこれから何しよう??

296 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/21 21:36 ID:1yMGXdY+
「お前、花なら枯れてるな。」

だれのせいだ。
ばかやろう。



297 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/23 03:34 ID:TEqAKdMz
光源

光には虫が群がるものさ
そんなもの蹴散らしていけばいい

蹴散らしていけばいい

298 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/01/24 02:59 ID:ueVZfyrg
「花弔い 風船のタマシイ」
この子を棺桶の中で遊ばせているのです
飛ばす風船は この子の友達です

煙に咳こんでいないかしら

メいっぱいの白い花を
この子のために咲かせてあげるのです
高いところからでも
一目でここが家だと分かるように

大きな河を渡れたかしら

種をまくのです
たくさんの小さくて白い花を咲かせる種を
満開に咲き誇ったら
そこから また風船を飛ばしましょう

いっそ そこから鋭い矢で貫いて欲しい

299 :「業に横たわる」 ◆ACMASyU/iM :03/01/25 02:27 ID:ufV0ISrd
私は傷つく側の人間か、傷つける側の人間か、と問うと
きっと、傷つく側の人間のふりをした傷つける側の人間でしょう

人間の原罪
誰も救えない

誰も救っちゃくれない

薄い膜の甘さに優越して
中から外をそっと突付いてやめない
小さな傷をないがしろにして
後ろの正面 だあれ
あなた だあれ

だから
私は私を戒めるために 苦しめるために
生きつづけなければならないのです
逝きつづけなければならないのです

300 : ◆ACMASyU/iM :03/01/25 21:53 ID:ufV0ISrd
心無い人は嫌いです
それは即座に嫉妬ととらせていただきます
残念でした
わたし そんなに弱くないの
ごめんね?

傷つかないとでも思った?
ああ
こんな気持ちでこんな言葉なんて吐きたくないのに
やっと精神的に落ち着いてこれたのに
ここの人たちにうんざり
でも あんな人ばかりじゃないって分かってるし信じてるから
誰も見てなくても一人でも私は怖くないと思えるので
ここで細々とやっていきます

そんなこんなで、300です。

301 : ◆ACMASyU/iM :03/01/26 04:45 ID:LDXXUWgx
「極彩の犬」
飢えているのね
この体を切り開いてあげましょう
出来たての温かな骨を咥えて
這いつくばってしっぽを振りなさい

あか あお きいろ
だけじゃ足りませんから
私はムラサキとミドリとダイダイを加えました
お前は原色だけでは物足りないと
盲目の両目で訴えてばかりですから

春にはクリムゾン・レッドの桜を
夏にはメロウ・イエロウの向日葵を
秋にはディープ・パープルのおばけ紅葉を
冬には有刺鉄線シルバーの雪を
おいしくいただいて私の元へ届けなさい

それが私の脳内フィルムの保存ファイル
お前は
きゅるきゅるきゅるきゅる
きゅきゅきゅきゅ
きゅっ

陽の届かない両目からビーム
極彩メインディッシュ
おいしかったわ
ありがと

302 : ◆ACMASyU/iM :03/01/26 04:46 ID:LDXXUWgx
しばらく来ません。
さようなら。

303 :2時間も5分もしばらくですし。 ◆utatasFSi. :03/01/26 06:41 ID:CPygdWT+
  [終電過ぎて、無人駅]

 まだお辞儀一つ決まらないうちに
 黄昏は褪せ駅に夜がおりる
  、、、                  ストーブの上の鳴らないやかんと
 雨雲が盗んだ汽笛を慕い線路ののびる東の裾を引く
「始発が来たら車掌室で寝よう」
 佇むホームにしんしんと闇
  。。。                  痩せていく月の声が薄れ増えるコートの内側





・・・勿論、車掌様にとてお休みは必要ですのでまぁその時のご気分で。

304 :Mew ◆uSezxvwowc :03/01/26 13:20 ID:cnvR6Wgn



´・ω・)

305 :名前はいらない:03/02/01 04:03 ID:Q7LyTebO
オルゴールの天使はとても愚かで無様で脆いのです
1つ音を鳴らす度に 死んでいくのです
とても愚かです
とても無様です
とても脆いです

なのに愛しくて堪らないのです

オルゴールの天使はとても小さいです
誰もオルゴールを鳴らせなければ
自分で鳴らせてみせるのです
音が鳴ると死んでしまうのに
本当に馬鹿です
大馬鹿です

だけどオルゴールの天使を馬鹿にするのは何人たりとも許しません
ぜったいに

306 :名前はいらない:03/02/02 17:33 ID:smN1AGsH
わたしを殺そうとする全てのわたしと戦ってる

わたしの味方はわたし1人

敵は その他全てのわたし

まだ 死ねないから

戦ってる

307 :名前はいらない:03/02/04 04:05 ID:udyU46AF
悪いけど
みんな道連れにして行くから
それくらい
分かっていたことでしょう

いまさら嘆いてみせるのは
ルール違反だって
何度言わせれば気が済むの

どうして
私と同じ覚悟を持つことができないの

みんな
みんなそうよ

どうして

308 :名前はいらない:03/02/04 23:10 ID:udyU46AF
ですから
みんながみんな自称嘘吐きになってしまえばいいんだと思います
そうすれば誰も嘘なんてつかないと思います

賛成ー反対ー賛成ー賛成ー反対ー賛・・・
ぱちぱちぱち。

309 :名前はいらない:03/02/07 03:24 ID:WU4X+ou5
明日、いえ、もう今日ですが。
・・・これから寝て、起きて。
それでもって病院へ行って全てを明らかにしましょう。
私は絵も描けるし歌も歌えるしベース(ウッドベース)だってなんとか弾ける。
体はボロボロでも、若いはずでしょう?そうなんでしょう?
今は、ろくな詩が書けません。イメージが降りてきません。
名無しで暴れていたのもバレバレだろうし。
もう僕の授業を受けないでくださいって言った先生。
安心してください。学校辞めるから。
とりあえず、みんなおやすみ。

心をもぎ取って思い切り空に投げることができたらいいのに。

310 :おじゃ魔女☆317 ◆317..n/Ke6 :03/02/08 02:24 ID:hEBkUUv2
|ω・´) <、、、

311 :名前はいらない:03/02/08 21:42 ID:2i11rJz2
>>310
│A。)<サカサマデ ジィーーーッ

312 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/09 04:55 ID:PRyzy6U1
メルシーボクー
優しい人達と触れ合うことができたため
無事ましゅうに戻ることができました。
これからは、ちゃんと、詩を作って。
さかさか作って。
子作りに励もうと思います。
お盛んに。

313 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/10 22:01 ID:kavVYGJ9
それ程遠い昔のことではありません
ピンと伸びた長い睫毛を潤ませて
古いオートクチュールに身を包ませた
ハチミツ色した髪の毛を腰まで伸ばした
小さな女の子が ひとり
気狂いメイドに支配された屋敷を抜け出して
命からがら
屋敷の前に広がる深い森へと
消えていきました
お気に入りの赤い靴も履かずに
息をはずませて
ひとり
逃げて行きました

314 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/10 22:01 ID:kavVYGJ9
彼女の足には
締め付けられた跡がありました
あの 気狂いメイドが取り付けた鎖の跡です
屋敷の主人はとうに脳みそを犯され
毎日 ミツバチを捕まえて 油で揚げては
美味しそうに食べてばかりなので
そのうち 油の毒で
身体が不自由になってしまいました
屋敷は あのメイドのものです
年増の皺ばかり気にしてすぐにヒステリーを起こす
あの馬鹿げた女のものです
小さなころ 子どものいない主人に手をひかれやってきた
夢のようなお屋敷は
あのメイドが来てから
全てが狂ってしまったのです
この世の全て美しいもの 正しいもの 愛すべきものから
途方もなく遠ざかってしまったのです

いつか メイドによって侵食されてしまいそうな
小さく細い体だけを確かな感触で 奮い立たせて
いつか 目の前に広がる 深く広い森に
昔 主人と二人 散歩して歩いた森に
守られていたあの頃と同じ森に
逃げることだけを考えて

そのときはやってきたのです

315 :|NA:||4‐YU2:03/02/13 14:00 ID:q4M4gzl2

水溜り
アスファルト
ぴちゃちぴぁ
転んだら冷たかった

文字溜り
メモリチップ
ツーターツーターツー
転んだら熱かった

晴れたらどっちもお空に消えました


316 :名前はいらない:03/02/14 03:24 ID:Q9tr7/CY
− 風のあとさき −

閉じこもったまま
向かい風に晒され
追い風に煽られ
台風の勢いで飛ばされ

気が付けば
どことはしれぬ場所で
そよ風に吹かれて
すべてを亡くして立ちつくす

戸惑いの 一瞬

317 : ◆317..n/Ke6 :03/02/14 12:50 ID:1J0ekIpc

|ω・´) <ゲト、、、、、

|彡 サッ

318 :名前はいらない:03/02/17 04:56 ID:m/Kx8OUJ
僕はぬいぐるみ
いつも彼女はぬいぐるみを抱いている

悲しい時は、僕で涙を拭き
嬉しいときは、僕を抱きしめる
いつも今日あったことを嬉しく話してくれる
そんな日は少し気分が明るくなる

落ち込んだ日は独りでは寂しいから
僕をベットの中に寝かすんだ。
そしたら彼女は少しだけ、いい顔になって
スース寝てしまう。でも僕の目は開いたまま

なんだか、その場に溶け込んで
そわっと枕元に座っている
ちょっと、古いけど
小さい頃から可愛がられてきたぬいぐるみ

汚いけど、洗濯したらダメだよって
ママに言い続けてたっけ・・・彼女は
汚いけど、僕は気にしてない

ママに洗われた日には、ひどく機嫌が悪くて
僕にまた自分の匂いをつけようとしたね
でも、それがまた嬉かった

今日もぬいぐるみは枕元で静かに座っている
僕はぬいぐるみ

319 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/17 16:26 ID:p4hlywBC
>>303 うたた寝さん
ありがとうございます。優しい切符。
ご存知かと思いますが、もう大丈夫です。あとは私が切符を作れるかどうか、、、
またいらしてくださいな。
>>304 Mewさん
コッチニオイデー
>>315 奈々氏の憂鬱さん
はるかお空からようこそいらっしゃいました。
堪るものはどこにだってあるし、
足を踏み込んで転んで傷ついてしまうかもしれないけれど
その傷だって晴れた空になれば消えてしまいます。
雨上がりの空の色の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車お待ちしております。

320 :Joker-NY:03/02/17 17:03 ID:dK4mw6Ew

[アヒル行進曲]

ぐわっぐわっ!アヒル隊長行進!
母ちゃん頑張るでーついてきー
ぐわっ ぐわっ ちゃん!
ぐわっ ぐわっ ちゃん!

元気に   ぐわっ ぐわっちゃん!
足音立てて    ぐわっ ぐわっ!
おしりふりふり  ぐわっ ぐわっ!

雑踏かき分け 突進だあー!!
ビル間を縫って 鈍行行列!

ぐわっ ちゃん ぐわっ ぐわっ ちゃん!

321 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/18 00:07 ID:R5yyju3F
少女はなんとか
森の奥まで逃げ込むことができました
木々の色は緑でも青でもありませんでした
ただ 植物の色として
そこらに広がるばかりでした

外界から閉ざされた森ですので
道とよべるものは獣道しかありませんでした
主人と来たのは何処であったのだろう
ここには救いようのない孤独しかない

心臓を躍らせて
逃げてきたのも束の間
少女は途方に暮れてしまいました

いつか
主人からお話を聞いたことがあります
この森を抜けたところに
白く塗られた壁に青い旗が翻る
大きなお城があるのだと
そこには
この国で317番目に生まれた王子がたった一人で住んでいるのだと





とかってお話考えてたんだけど、
その前に316になっちゃって317をあっさり取られてしまいました。
あーあ!!!!!!327!

322 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/19 03:06 ID:j9ZmS1VO
犯人は手や胸を刺し逃亡しました
皮膚という皮膚はみな内側の柔らかく冷めた赤黒いのを見せていました
ええ
手や胸だけです
その他はまぁキレイなものです
なんせ ガイシャは色白の若い女なものですからね
そのコントラストと言ったらもう

ええ
失礼しました 口を慎みましょう
それにしてもね
何故手を刺したのでしょうね あんなにも
殺すなら胸だけで良かったでしょうに
何故手なのでしょうね
ええ 手です 両手ですよ
裏と表も分からないくらいにメッタ刺しです
ただの肉片に成り下がっていましたよ
何故でしょうね 何故手までもあんな風に刺したのでしょうね
ここのところ彼女は家に帰ってなかったそうですよ
恋人と二人暮らしをしていたそうで
婚約もしていたとか言って幸せそうにしていたらしいですよ
男は 今 錯乱していて まともに口も聞けないのでね
何故帰ってなかったのかは分からないのですよ

ああそうだ
彼女の左手の薬指
指輪をしていたそうですが それがどこにも見当たらないのだそうです
というより指輪をしていたはずの指ごと消えてしまっているのだそうです
さぁ
彼女は何処に消えていて
どうして戻ってきて
どうしてこのようになってしまったんですかねぇ

323 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/19 03:21 ID:j9ZmS1VO
はらいそへ私も連れて行ってください
そこに流れる水でこの身体を洗わせてください
昨日 失速した一羽のカラスが
そこへ墜ちていくのを見たのです

それは はらいそ です

一昨年亡くなったおじい様の庭で
柿の木の枝の隙間から夕日が差したのです
その時おじい様は恍惚とした閉ざされた目で言ったのです
      「はらいそは近い」
次の日 おじい様は逝ってしまったのです

そこが はらいそ です

どうか私も連れて行ってください
ここは何でもあるようで何もないのです
どうして消えて逝く彼らはあんなにも美しいの
道端に腐る獣も 押し花になったカエルも
みなそこに残っているわけではないのに
いつまでも私を唆す声がするのです
それは 彼らがはらいそへと辿り付いたからです
どこにもないのに ここには はらいそは ないのに
ここにはないのです


いつからあの子は喪服で踊るようになったのでしょうかねぇ

324 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/20 03:01 ID:kgQPksDS
今朝未明に生まれた青い鳥を
両手に抱いて昇る太陽を見ました
朝焼けに濡れたお空はカーテンを朱色に染めました
きっとその露はライムの香り
小さな小さなくちばしに新しい果実を運ぶのです

大きくて透明な魚は朝を待ちきれずに東の空を目指していきました
まあるい雫が玉虫色の鱗を伝って落ちてくるのが見えましたが
尾ひれと雲が重なり合って 光が乱反射して
私は眩しくて瞳を閉じてしまいました

瞼の奥は
途方もなく深い夜のままでありました
ただ黒く生ぬるい大気の中で
音もなく青白い光を放って
一羽の立派な紺碧の雄鳥が
遠く 遠くへと羽ばたいていきました


瞳を開けると空には知らない太陽だけが残っていました
何もかもが真新しい風景画でした こざっぱりとしていました
青い鳥は 青い鳥は息を引き取っていました
あの時落ちた雫は
私の頬も伝ってポトリと青い羽毛を滲ませました

小さな果実を1つください
できれば まだ青いライムの実

325 :名前はいらない:03/02/20 03:17 ID:4sbAWgfZ
>>324 perfect!

326 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/20 05:02 ID:kgQPksDS
はらいそを夢見ていましたが
まだ私には はらいそ を表現する技量を持ち合わせていないようでした
もう少し はらいそ を眠らせて
おいしくできたら 召し上がっていただきたいと思っております

>>316
風というモチーフは好きです。
四方八方に彼らはいます。行く当てもなく好き勝手していますから。
自然現象でない風は好きではありません。
あれは心を束縛します。
知らない場所に飛ばされて、ようやくそよ風に吹かれて戸惑うのなら
その方がいくらか気持ちが楽になります。
>>317
どうせだから、切符も置いていってくださいな。
あんなに綺麗な色の切符を持っているじゃないですか。知ってますよ?



327 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/20 21:39 ID:kgQPksDS
>>318
ご乗車いただき、ありがとうございます。
私にも少女の時代がありまして、ぬいぐるみに関して、似たような思い出を持っております。
小さい頃のぬいぐるみは自分だけの友達であり、ものではありませんでしたから、
そのように大人からモノとして扱われてしまった時点で、彼らは死んでしまい、
ただのぬいぐるみとなってしまうのです。
洗われたぬいぐるみの彼は、今でも彼女に大切にされているでしょうか・・?
懐かしい柔らかい日差しの切符、確かに受け取りました。またのご乗車をお待ちしております。
>>320
どうも、ご乗車いただきありがとうございます。
ええ、どこかで見たアヒルの親子ですね。
今、遮断機は上がっておりますよ。どうぞ、お気をつけて踏み切りをお通りください。

328 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/22 20:51 ID:CilisNJf
私のもたげた頭のてっぺんから
垂れた髪の毛が陰影を作る
その先が少し伸びて
ロウソクの揺れる光に焦がれる双頭の蛇になる

これが夢でなければなぁ
これが夢などでなければねぇ

右足を上に組んだあなたの長い脚
椅子に上半身を投げ出してツンとした鼻の先
今 写真を撮って ストロボくらわせて
形ないフレームに収めて時間を奪ってしまえ

これら全てが夢ならば
これら全てが夢なのならば

私を構成する細胞や妄想や記憶など
本能や抑圧や葛藤 排泄さえ
なにもこの世にないのだろう
始めからなにもないのだろう
ここにいる あなた さえも
見ている私の夢なのだろう

小さな頃に見た夢の中で
虹色の蝶々は黒い蛇に喰われたままなのだから

329 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/23 18:56 ID:vGtN2sUx
吐露したのは半透明の大きな蛙
私は慌てて手掴みで井戸に投げ捨てた
でこぼこな皮膚は両生類のそれと同じくぬめりから
まり 私はその後1時間手を流水で洗い続けた

気付かれる前に証拠隠滅
井戸は深くて底は見えない

潜り込んだ毛布の外で聞こえたのは
昼間私から生まれた蛙の声であった
振動で結露した窓ガラスは 響き ひび
われて 私は聞こえないよう耳を塞いだ

鼓膜を通さず聞こえる声のようでもあった
それは直に私の胸をなぶり締め付けた

所詮 どこにも行き場のない蛙にすぎない
なのに蛙は暗く深い井戸の底で明けない夜の中で
飽きもせず鳴き喚き つづ 
けた 中途半端に空白も埋めずひもねす

私にすくい取られることだけを願いつづけた

自分を噛み砕いて
食べろ と
はや く

330 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/24 01:42 ID:aKQ72nWC
首筋を流れるのは泪ではありません
思い出の中で液化した いつかの翡翠でございます
どこで道筋を間違ったかは知りませんが
雛鳥は母鳥を待ちわびて乾涸びてしまったようです
そのうち荒れ果てた巣は枝から落ちて
その下を通りかかった彼に衝突し
打ち所悪く 彼は2時間後に息絶えました

ええ それは私の元へと通う彼でした
私は西日刺す部屋で待ちくたびれて
このまま私は乾涸びてしまうのだろうかと思っていました が
その前に 私 どこを濡らしてやろうかと画策しました
濡れたのは頬ではありませんでした 
その時は

巣が落ちたとき骨と気持ちばかりの皮だけの雛鳥は
たった一羽だけだったそうです
そして その雛鳥はポトリと
彼の唇の上で粉々になってしまっていたそうです

ああ 今 私もカラカラに乾いています
求めています
できるならば 私も彼の身体の上で果てたかった
泪も嗚咽も底をついて
かつて栄えた湖のなれの果てです






331 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/24 02:10 ID:aKQ72nWC
↑続く予定ですので。
 目が覚めたらするつもりですので。
 お願い。怒らないで。邪魔しないで。たまには下に走らせて。

332 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/25 00:47 ID:cvy7Z4LN
苗床のバラは枯れました
カーペットの上にかさぶたになっているのは花びらの死骸
通り過ぎる風は注意報を帯びています

私はどうかしているのだろう
求める個所だけ濡れている
彼の訪れを待っている

あの 母鳥はどこへ飛んでいったのだろう
お腹をすかせた雛鳥をおいて
どこか別の男の巣にでも行ったのだろうか
カラスにでも喰われたのだろうか

ええきっと 帰るつもりではあっただろう
きっと 彼女も事故に巻き込まれたのだ
その事故は結果
彼と私を確実に捕らえた 

脚の間を流れるものは 泪です

333 :はなまる:03/02/25 08:09 ID:JWw5EA/Z
地下スレって伝説の中だけのモノだと思っていたのに・・・・・・

334 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/25 15:01 ID:cvy7Z4LN
>>333
わぁぁんほっといてください
いらっしゃいませ&ぞろ目ゲトおめ?
・・・・ふむ。

335 : ◆317..n/Ke6 :03/02/25 18:02 ID:W00Syi0Y
>>333
狙ってたのに、、、、、、、、、

336 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/25 21:04 ID:cvy7Z4LN
>>335
そんなこともあるさラララ

キリ番も魅力的ですが、それよりも切符をくださいな。
伝説だろうがなんだろうが、ここにあるのだから仕方ないでしょう。
頑張ってここのところ詩作してみましたがままならないので、
よそ様でお邪魔したものをサルベージ。

337 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/25 21:04 ID:cvy7Z4LN
「青猿」
7オクターブの中に
横たわって夢を見たまま歩いている
この感覚を愛して止まない僕は
群青という群青を残らず飲み干してしまう
投影眼からスクリーンにB級のブルーフィルム
起承転結無しの安っぽさに口づけして
骨格だけのサルになる

ニセモノよりも嘘っぽいんだ青くないものは

音にならない鳴き声で
君も鳴いてくれないか
できれば
7オクターブのてっぺんで


338 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/25 21:09 ID:cvy7Z4LN
「肌に波が立つ」
水面を
黄色い魚がぴちぁぴちぁ跳ねて
水の中に潜り込めないでいたので
私は一思いに銀のフォークで中に突き刺してあげた

穴が開いて気泡が音を立てた

たまらなく血の匂いが噴出したので
私は嬉しくて何度もフォークを突き刺した
地底のマグマが冷めない内に殺してくれと魚が言ったので
突き刺したまま液体の中でかき混ぜてやった
フォークは銀から金に そして銅へと変わっていき

魚は息絶えて
私はシーツに打ち上げられてひとりぼっちだった
全部私がしたこと さ


339 :奈々氏の憂鬱 ◆SCodz99rtY :03/02/27 05:14 ID:5ZzCZoFB
「それから」(1/2)

深夜、あまり人の居ない車内で
女の人が嗚咽を漏らしながら
ボトボト涙を流していた。

周りを目をやると
にやにやしたOL達
困惑した顔の年配の男性が居た。

しかしその女は
全く周りを気にはしていなかった。

私は少し離れたところからしばらく見てはいたが
ああ、気の毒だなとしか感じなかった。

感情を床にばら撒き
こちらにも流れては来てはいたが
私のそれとは違う層を流れている様だった。

前に知り合いと
この電車に乗り合わせたとき
こんな話をしてくれた。

少し込みあった車内
みんな何気ない顔をして
一つの電車に乗り合わせてはいるが
それぞれ家に帰るとそれぞれが
深い悩みを抱えているのだと。
そしてこうして公に出ているときだけその顔を
表に出さないのがその人のプライドなのだと。

340 :奈々氏の憂鬱(2/2) ◆SCodz99rtY :03/02/27 05:20 ID:5ZzCZoFB

その時は、当たり前の事だと思って聞き流していたが
彼の言をふと思い返した。

しばらく私は他の人達の目を遠目で覗いて居たが
到底、自分には彼らの眼底の哀しみ等
汲み取る事は出来なかった。

だから瞳を閉じ
隅のほうで
重い頭を壁につけ
その場に座り崩れないように立っていた。

途中、寂れた町の小さな駅で
電車は急行をやり過ごす為
信号待ちとなった。
エンジンが一時停止した車内は
不気味な程の静けさに包まれていた。

どうやらその女は前の駅で降りたようだった。

----------------------------------------
梁山泊に出したものです。
線路に合うと思います。どうかお受け取り下さい。
もう朝だ、、おやすみです。

341 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/27 12:41 ID:6Zo1poeh
「ペチコートNO.9」
翻して見え隠れするペチコートはハニーピンク
裾には蝶々を縫いつけたフリル
お気に入りの音楽でもかけて
右手の果物ナイフで僕の喉元を狙ってよ
そうして飛び散ったのは血液なんかじゃない
アナスイの香水を両手首に付けて匂わす
その細い腕に通うものはただの血液なんかじゃない

ただの赤くて鉄臭いものを流してないんだよ君と僕は

証明してあげよう
そのナイフで今この喉を狙ってよ
それは ただの死ではないから

知ってるくせに

342 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/27 12:44 ID:6Zo1poeh
「とりとめのない事柄など」
とりわけ声を大にして言うことじゃないが
君の右足 ほら かかとの先からさ
さっきから白い糸がチラついてるんだ
すごく細くて 薄くて きっと長い
多分 この世の汚れとか 吹き溜まりとか
そういうのには一切関係ないんだろうな
だけど 淡い憧れとか 若い情熱とか
そういうのには少し 敏感なんだろうと思うんだ
ときどき 誰かが吸ったタバコの煙に紛れて
ゆっくりと 気持ち良さそうに伸びをするんだろうな
それはさ 確実に君から生まれているんだ
君が後ろを振り返ったって 見えやしないけどね
でもそれは君のものなんだ
僕は それの動きを気付かれないように目で追うのが好きなんだ
ほら 声を大にして言うことじゃない
ところで 今は何時だろう

343 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/27 13:14 ID:6Zo1poeh
>>339-340 奈々氏の憂鬱さん
ご乗車いただき、ありがとうございます。
ええ、先日上の方でその詩を拝見させていただきました。
切符を大切に預からせていただきます。
電車など、公共交通機関は見知らぬ人間が密集した不思議な空間だと
私は常々思っておりました。ですから、だれもがその空間に私的な
事柄を持ち込むことができないのです。
けれど同時にだれもが、その女の人のようにもなり得るのです。
そんな時、黙々と異なるリズムに揺れながら人を運ぶ電車という空間は、
とても残酷になります。自分の私的な顔を暴かれるのを拒むことと同時に、
誰かの私的な顔も拒絶しているのかもしれません。
うまく言えないけれど、深く考えさせられました。
晴れているはずなのに霞がかった初春の午後の光の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。

344 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/27 16:31 ID:6Zo1poeh
「残響」
置き去りにした白い思春期の罠など
君の細くてしなやかな腕にえぐられていくんだ
たまらない たまらない たまらない心地で
命中したダーツの切っ先に見とれたまま
絹の渦にのまれていきたい

忘れかけた雨宿りの約束など
とうに灰になっていた

寝そべる二日月は見覚えのある微笑
ねえ その尖がったところで 僕を突付くのは終わりにしてよ
夏の畦道はいつも揺れていたということ
夕立のあとの空が喚くように赤紫だったこと
引っ掻いた爪に残った赤みがかった皮膚など
打ち上げられた花火の音で吠え出した近所の老犬の最期など

君の腕がゆるやかなカーブを描いて僕に絡みついた
スピード出しすぎてこのまま転落してしまいたい
淵に落としてよ
終わりにして

345 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/02/28 14:40 ID:uFjk5A2P
「ハネキリムシの白い影」
羽切り虫に見つかったら
そこで全てお終いになるから
気をつけて

見知らぬ白髪の女の子に言われたんだ
あれは小学4年生の冬 帰り道
急に後ろから腕を掴まれて 人差し指を口の前に立てて 深刻な顔で

羽切り虫の羽音は 鼓膜を鋭く震わせるから
きっと スグ気付くわ ひどい頭痛がするの
だから 早く逃げるのよ 絶対よ

あまりに突然だったので
その子が長い白髪だということに後で気付いた
光を拒絶するような 白い顔 白い指 だけ見ていた
そう言ったきり彼女は
何のことか聞き返そうとする僕を置き去りに裏道へと入って
それきり姿を現さなかった 逃げるように

いまだに 「ハネキリムシ」が何なのかは分からないけれど



346 :続き ◆ACMASyU/iM :03/02/28 14:41 ID:uFjk5A2P

大人になった僕は
盲目の行列と喧騒の中で ひどい偏頭痛を抱えて窓際で笑ってる
5階 白い個室は とても感傷的で 今の僕にはお似合いだけれど
物凄く怖いんだ
あの女の子は 無事 家に帰っただろうか
大人になれただろうか
羽切り虫に見つからなかっただろうか

窓ガラスに映った影と目があって
余すことなく白い僕に 訳もなく口づけをして
窓枠を視線でなぞって
僕は
永遠に宙を舞う夢を見ることにした


羽音がする


347 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/03 02:20 ID:ysQHMlfj
ええ 本当に泣きたいときには
涙は流れてくれないのですね
当てつけの涙など そんなもの
この身体が拒絶するのですね
だって そんなことをしたら
今までひた隠しにしてきたことが 台無しになってしまうでしょう?

今までにだって聞きました
あの人と付き合いだした もう別れちゃった あの子に告白した 振られちゃった

今度はバレンタインに告白されたのね チョコに手紙を添えて
なんて可愛らしくて愛しいことでしょうね
ええ 思わず微笑んでしまいます

  昨日あなたが私のせいで車ごと橋から流れの急な河に落ちる夢を見ました
  あなたの遺体も見つからないまま私は夢から覚めてしまいました
  覚めてしまいました
  夢から

目覚めると雨が降っていました
この頃やけに勘が冴えていたわたしは思わずあなたにメールを送りました
「くれぐれも車の運転には気をつけてね!絶対!!」
夕方メールが帰ってきました
「朝 自転車と事故しそうになってたよ。危なかった」
そうです
あなたに死なれたら

  ええ 明日私は彼と会うことでしょう 何もしらない顔で
  そしていつもと同じように笑っていることでしょう
  ええ 笑います 私は笑います

どうしてもっと早く気持ちを伝えられなかったのだろう

348 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/03 02:27 ID:ysQHMlfj
どうか今だけは音楽を止めて
あれらは直に心の中に干渉してくる
どうか今だけはお喋りを止めて
いい加減こちらを見て 私の異変に気付いて

なにもないならどうしてあの日

お願いだからタバコを吸って
その匂い この服につくことがなくなるなんて
堪えられませんから
どうか 今だけ

349 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/03 02:29 ID:ysQHMlfj
その匂い この服に移ることがなくなるなんて
堪えられませんから
どうか どうか今だけ

350 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/04 19:43 ID:qSUdp4iv
「さようならは白痴の合言葉」
白鷺が見捨てた河原
コンクリートの上の猫の死体
通り魔の潜む曲がり角
夕焼け
あの子がさらわれた墓地

みんなみんな笑っています
お父さんとお母さんは夜中ケモノになります
だから僕はきっと
大人になったら肉食獣になると思います
それで いなくなったあの子の足の間を流れるものを
恋しく思って夜な夜なうなされるんだと思います

喉ごし 空から降り注ぐ死外線
亡霊のブラスバンド
見上げたら雲は爛れて泣いていた

僕は
さようならを言わないよ
あの子は
きっと未来の僕が食した

351 :名前はいらない:03/03/06 23:09 ID:jn9bcHqV
− 妄想 −

廃線路を辿って
遠くへ逃げ出す夢

甘い夢は夢でしかないので
人はそれを妄想と呼ぶけれど

ゼロで生きて行くには
私の中を走る糸たちが
丈夫に出来ていないので

甘い妄想に浸る許可を
時々与えてあげるんだ

それは決して救いなどではないのだけれど……

352 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/07 12:42 ID:ncnYUdja
「彩度燃ゆる黒」
花・花・花の中で
色彩を忘れた一羽のカラス
輪を描いて踊る花びらの風に
一枚だけ羽根を落として行った

尖ったくちばしに
掠れた歌声を添えて
どんな笑い声よりも
高い音で

空へ 空へ 空へ

影が 一つの花と
重なって
黒は
赤に          
燃えた         
         
羽根一枚だけ残して   

353 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/07 12:50 ID:ncnYUdja
「パペット・ダンス」
パペットが踊る
私より上手に
お手製の雛壇の上で
吹き上げる北風を彩って

木製パペットが踊る
作られた笑顔はそのままで
関節を右へ左へ回転させて
私より表情豊かに

世界中の歓喜はここに
飢えて死ぬ子ども達を置き去りに
私達は老若男女問わず毎日同じ広場で
止まらないパペット・ダンスに夢中になるんだ

もっと魅せてよ木製パペット



354 :続き ◆ACMASyU/iM :03/03/07 12:51 ID:ncnYUdja
パペットが踊る
飽きない私達のために休むことなく
さあ私達に永遠の快楽を
花の枯れた窓辺に
埃をかぶったベッドに
燃え尽きた暖炉に
何も並ばない食卓に
原色の風を呼んでよ
そして私を塗り分けて
華麗に
踊りながら
踊りな
   が
       ら
     らら
らららららららら
ら・ら・ら

パペットが踊る
拍手喝采
打つ手は

踊らない私の手

355 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/07 13:36 ID:ncnYUdja
>>351さん
ご乗車いただき、誠にありがとうございます。
時に存在しないはずの妄想が実体を持つことがあります。
許可を与えることは大切だと思っています。私などは、いつも甘すぎていけない人間
なのですがね。
いつか細くて頼りない糸が強くしなることを夢見て。
終わりない線路の先に見える緑色の切符を確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。


356 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/07 23:23 ID:ncnYUdja
春の上辺のモンタージュなど絵空事にかこつけて
睡魔に取り繕う君の頬紅はパウダーにもならない
午後はまるまる一人体操のお約束で軟体動物の肌
暁など宵などと言ってたむろしてはコンビニの袋
溜まる一方で去年のセーターの毛玉にすりおろし林檎
齧る まどろみ 舐める ひるむ たじろぐ


林檎が鳴いた

春は上辺の絵空事

357 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/11 01:25 ID:oOihZ9Lh
何もかもが美しいのです。
分かりませんか、何もかもが、です。
この、美しいと感動している意識ですら、必ず消滅してしまうのです。
私は今、生きていますが、それは死といつも合い席しているのです。
1つのテーブルに、私と、そして生と死が向かい合って座っているのです。
今、私が会話しているのが生であって、ふと視線をそらせば。
そこにはいつも死が私に言葉をかけられることを待って微笑みかけているのです。
その微笑の、美しい造形といったら。
ええ。生も死もただの局面に過ぎません。
ええ。全ての事象というものは、無常であるのです。
限られているのです。
いつか必ず、手を振る間もないほどに別れなければないのです。全ての生から。
永遠など、ありません。
永遠など、ないはずですのに。
ただ、無常だけが延々と繰り返されてゆくのです。
ただ、無常を取り囲む宇宙は広がり続けていくのです。
無常も宇宙も時間など関係ないのです。
ただ永遠に繰り返される、それだけが事実なのです。
そして、それは本当に永遠なのか?
それすらも、限られていることが確かな私には知ることはできないのです。
だからこそ、私は思うのです。
なんて美しくて素晴らしくて可愛らしくて愛しい小さな世界なのかと。
湧き出る涙の気持ちを、抑えることができないのです。
ありがとう、と。

358 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/11 01:28 ID:oOihZ9Lh
自分で書いておいてわけ分からん。
次行こう、次。でなければ寝ましょう。
全部荒削りの衝動ですから。
許して。

359 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/11 01:52 ID:oOihZ9Lh
・こうも哀しいのは、あなたの笑顔しか思い出せないから

・裏切られたと思わないのは、信頼に足る要素が少なすぎたから

・背中が熱いのは、いつも天火に干されていたから

ねえ、湯加減は如何いたします?
お砂糖は何杯?
私は、無用?
ねえ?

360 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/11 17:20 ID:oOihZ9Lh
「アルミニウムな娘」
裏通りに白々しい銀色
金属と呼ぶにはあまりに軽すぎる

「ねえ、アタシのことを、好き?」

不安定な身体を支える
ありふれた問いかけ
              宙を舞うだけ
答えは       宙を舞うだけ 
       宙を舞うだけ
何度も噛み砕いた
優しい言葉だけ食べて生きる

「ねえ、アタシのこと、好きでしょう?」

さらりとした細い腕に
イミテイション・シルバーをじゃらり

宙を舞うだけの生ぬるい吐息
     無機質な気持ちだけを秘めた
         華奢な肉体 肢体 四肢
いいよ 僕は
君の気の向くまま
風に吹かれる重力で君から離れない 

361 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/11 21:38 ID:oOihZ9Lh
どうも頭の中を空にすると
余計な雑念がチカチカチラツイテ
哀しくともなんともないのに泣いてしまう
なので私は部屋の電気を点けて
コップ一杯の水に救いを求めてみようとお布団を出ました

ウエハースの裏側の粉を掬い取って舐めました
舌の上で緩く溶けかかり
飲み込むと喉にまとわりついて離れようとしませんでした

時計の針はチタチタと深夜3時少し前と示していました

ぱきいぃぃぃん と
家鳴り

「私を泣かそうとするのは お前だね?」
そう言って飲み干したコップをテーブルに置くと
「 れ、    っ ん あ。」
と声がして
私の背中を名残惜しげに這ってからドアの向こう側へ引きずり込まれていきました
心臓が
鼓動を今まで忘れていたのかと思うほどざわついて
私はもう一度お布団へ戻りました
もう泣いてしまうこともなく
私は朝までぐっすり眠ることができました

362 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/12 22:37 ID:ndEKCjU2
・・・・・こわい・・・・・。

363 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/15 15:36 ID:DZIL2y7k
採光する瞳の太陽が揺れていて頭の中が真っ白。

どこでなにが見えようと私にはなんの関係もない。
どこでなにが見えようと私にはなんの関係もない。

胸元のフリルはいつの間に濡れていたのだろう。
私はいつから雨が振ることを許していたのだろう。

ドコデナニガ見エヨウト私ニハナンノ関係モナイ。
ドコデナニガ見エヨウト私ニハナンノ関係モナイ。

反芻する草食動物の胃の中に紛れろ。
排泄された緑の若葉に思いを馳せろ。
目蓋を降ろしたまま通りを歩いてビルの5階からガラスの破片が落下してくるイメージ。

ほらね。
どこでなにが見えようと私にはなんの関係もない。

364 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/15 22:13 ID:DZIL2y7k
なにもかもが衝動でした。
衝動によって私はあなたを求めて
今朝 衝動によってあなたにサヨナラしました。
なにもかもが衝動でした。
衝動によって私は生かされているのでしょう。
衝動には終わりがあるものです。
新しい衝動によって古い衝動は息を止めるのです。
私は、
いつ生きる衝動を止めるのかしら。
止めるのかしら。

365 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/15 22:21 ID:DZIL2y7k
残像にいつも片目だけが映っていました
あなたはだあれ
あなたはだあれ

いつも片目だけで
私を見透かしていました
だあれ
だあれ

毒を吐いたり
沈黙で通り魔みたいに約束破ったり
身体が言うことをきかないことを理由にしたり
そんな時は必ず
私を諌めているつもりかしら
あなたはだあれ
あなたはだあれ
あなたは私のなあに

366 :Mew ◆uSezxvwowc :03/03/17 01:25 ID:iC/EN2zS
ちらちらとエーテル
白熱したビルが目を射す
どこか厭わしい
しゃがれた声で告げられた街
冷たい空気が車内に流れこんで
朦朧として 手すりにもたれていた僕は
窓の外に目をやる
たくさんの人がざわざわしてる
反対車線に停車した水色の電車は
引き裂くような音
ざわざわした澱みを照らすように

楽しいことなど何もない
それなのにいつまで僕は
この感傷を信じるんだろう
何があっても
見えないものは見えないままで
声だって聞こえない
間違いにだって気付いたのに

遠見で探す小さな影
ざわざわした駅を後に
途切れずに走る電車

あるかすらわからないけど 
なくなるかもしれないけど

367 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/23 03:46 ID:gb8RutUk
遠くで誰かが誰かに手を振っている
私はそれを親しみを込めて眺めている
白熱灯が照らす影と
笑いジワの陰が
既視感を起こして通り過ぎていく

ホームから電車が生まれ出る
ざわついた音を掻き消してベルが鳴る
薄暗い胎内は人いきれで温かい

さようならを告げた人もただいまと告げる人も

足元を流れるのは歩きつかれた靴の群
目蓋を閉じて動き出す揺れを感じる
座席の端っこに身を寄せて座る癖は
一人で乗り始めてから治らないまま

この窓から一人降りようとも
それすらも残像の一部分にすぎないのなら

瞳を開くように
電車はトンネルを抜けた

368 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/23 03:50 ID:gb8RutUk
かちゅ導入記念カキコです。
慣れるまで一苦労・・・・・。

>>366 Mewさん
ご乗車ありがとうございます。
只今絶不調の為、>>367をお返しとして受け取ってくださいませ。
なにが不調なのかはよく分かりません。

369 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/23 18:35 ID:gb8RutUk
「円を描く」

大きく迂回して飛んでいく鳥と

犬のしっぽの渦巻きと

水たまりの波紋と

牛乳をこぼした床を拭きながら
書きかけの手紙を思い出した
水性のインクがところどころ滲んでしまった理由だけ
どうしても思い出せなかった

波を打つ手紙と

時報を知らせる朝のTV番組が
楽しそうに笑っていたので
雑巾を床に置いたまま
流しで手を洗った

水しぶきや波紋や流れていく渦が1つの模様に見えてどうしようもなく

朝だった

370 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/24 16:36 ID:bZ5oC5X6
花散る夜の笑う貝殻
それ見てしなる老いた蝋梅
イリハニホヘトチニヌルヲ
藤の傘差し息絶えて
見上げた空のあやしさの
向こうに潜むナニヌネノ
メジロ鳴いては羽散りぬ
我を忘れて唄歌う
アサキユメミシヱヒモセス
我を呼ぶは何者ぞ
我を憎むは何故ぞ
花散る夜に染まる紅
ソメイヨシノ悲鳴咲き

371 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/24 16:43 ID:bZ5oC5X6
あああああ、、、やってしまった、、、アウアウアウ。
>>370
3行目間違い
イロハニホヘト
ですよ、、、。もうやんなっちゃうよ、、、。



(゚з゚)キニシナイ!

372 :Mew ◆mewrkbizfg :03/03/24 16:54 ID:PtEOXXoC
(・∀・)ニヤニヤ

373 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/24 17:04 ID:bZ5oC5X6
>>372
Σ(゚Д゚|||) は!もしやMewの呪い・・・!?

374 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/24 22:24 ID:bZ5oC5X6
うずくまるロクロ首は夜の街灯がお好き
私は点滅に合わせて反転する自分の影と暇つぶし
ここで一休みしたら新しい地獄絵図を描こうと思う
流れ星のしっぽに人面瘡が出来てしまって
それが誰かに似ているような気がするのに思い出せないでいる
爪切りを探し始める就寝前
屋根裏で母親を食べた赤ちゃん蜘蛛が行進している
魑魅魍魎が歌う子守唄はいつも逃げ場所がなくて泣いてるみたい
白熱灯はゆっくりと光を灯して
鏡に映る私を拒絶していた
お布団の中身は不在
タマゴの中で壊死したヒヨコは誰の後を付いて行くのかな
誰の後を憑いて行くのかな
飛び散った爪の先は確かに私の一部だったのに
どうしてこんなに尖って痛いのかな

375 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/24 22:43 ID:bZ5oC5X6
身をよじってじゃれ合って。
度が過ぎたらたしなめて。
心地良すぎて目蓋の裏側が見えてしまいそう。
付着したオマケが他愛もない玩具だったとしても。
私はそれを後生大事にしまっておくよ。
だからもう少し。
蜜の味を芯まで染み込ませて。
絶対おいしく仕上げるから。
召し上がるのはもう少し後になさって。
今は絡まりあって関節が痛くなるのが先ですよ。
落し蓋の中身はまだ誰にも見せてあげない。

376 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/24 23:00 ID:bZ5oC5X6
もつれた足跡が次第に
靴底擦り減らして柔らかになっていくのは
仕方のないことと眺めることだろうか
感傷的になってみて自分の靴を改めて見つめることだろうか
だれかが気まぐれに吐き捨てた言葉を
今も大事に保管していることは
そんなに滑稽だろうか

畜生
誰も彼も朗らかに笑っていやがる

私は積み木で遊んでいる子供らとどこが違うのだろう
何の基盤もないままに積み上げたものを
崩して
また積み上げて

光がなくとも呼吸を止めない深海に潜む微生物
光が見えなければこの目など潰してしまえば良い
串刺しにして礎にして
この積み木遊びを終わらせよう

377 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/26 13:22 ID:4qc0ONdn
庭の猫がボエ〜と鳴いて
西の山から霞が生まれた
ガーゼに通した光が氾濫して
洗濯ものを蜜色に染めてしまった

私はとりたてて急ぎもせずに
縁側で甘い光を吸い込むことに明け暮れた

ぐるぐるぐる猫の喉がなって
小さな桜の芽が
ふくらんだ

ピンクの肉球がいっぱい

洗濯物はすっかり蜜に酔ってしまって
私は袖を通すたびににやけてしまうだろうなと
ぼんやり想像してしまった
猫はとうに
寝入っていた

378 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/26 15:11 ID:wFEcnDqF
熱しやすく冷めやすいこの性質が
人まで傷つけてしまうことになろうとは

諸行無常をいうけれど
これ程脆いものとは思わなかった

風の前の塵に同じとは
なんとまぁちっぽけで容易い情念

都合の良い神様を祭り上げて
願うことはいつも同じ

どうかあの人と結ばれますように

よくもまぁ言えたものだね
また誰かの面影に重ねているのかい

頷き傾いた首が
春なのに寒々しい

379 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/26 16:46 ID:wFEcnDqF
>>378
またやっちまった、、、。
×諸行無常をいうけれど→○諸行無常というけれど
なんで「と」と「を」を間違えるんだ、、??
鬱。

380 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/27 17:57 ID:eay9qJxD
>>377を少しリライト。。。

庭の猫がボエ〜と鳴いて
西の山から霞が生まれた
ガーゼに通した光が氾濫して
洗濯ものを蜜色に染めてしまった

私はとりたてて慌てずに
縁側で甘い光を吸い込むことに明け暮れた

ぐるぐるぐる猫の喉がなって
小さな桜の芽が
ふくらんだ

ピンクの肉球がいっぱい

洗濯ものはすっかり蜜に酔ってしまって
袖を通してにやけてしまうだろう明日の私を
ぼんやり想像してしまった
猫は私の膝の上で
とうに寝入っていた

霞でおなかいっぱいの空と大あくび
私もボエ〜と
鳴いてみた

381 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/03/27 18:42 ID:eay9qJxD
>>380
>ピンクの肉球がいっぱい

>霞でおなかいっぱいの

「いっぱい」をどうにかしたいんだけど、どっちも捨てきれない、、、。
言葉に優柔不断だなぁ、、、。というか即興しかしてないなぁ、、、。

382 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/04/03 20:26 ID:jeXDi66Y
あまり意味はないのですが
超能力者の憂鬱に思いを馳せていたら
ビビビビビッて
ビビビビビッて

耳鳴り 轟音 軽い目眩

それから
目の前の扉が熱を帯びて
バタンと音を立てて開いて
小さな緑の人が現れて

「ソンナコトナイヨ!!」

と言って
また勢い良く扉を閉めて
ケタケタ笑いながら
声が上へ昇って行くのが分かりました

わたしは軽い金縛りになっていたことに気付き
一息ついて
「もうあんなことを考えるのは、止めよう。」
と思いました

おしまい。

383 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/04/03 21:42 ID:jeXDi66Y
名前がないわけじゃない

いらないんだ

それだけ


384 :名前はいらない:03/04/12 04:32 ID:KEiQA560
− 砂糖菓子の憂鬱 −

泣きながら
泣きながら
僕は甘ったるく生きる

痛い
苦しい
切ない

そうぼやきながら

ぼろぼろと涙をこぼして
僕は
これからも甘ったるく生きる

そんなやり方しか出来ないから
僕は
泣きながら 甘ったるく生きる

そう思った途端に
涙は止まっていた
止まって、いたよ

385 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/04/15 22:28 ID:z1wSki8B
焼却炉の中で昔の男と目が合った。


                          >>return




すんません、しばらく詩を書けません。ここに書き込みに来れません。
>>384さん
お越しいただき誠に有難うございます。
死にかけの金魚の腹が少しだけ下がったら戻ってきますので、そのときに、また。

では。

386 :名前はいらない:03/04/16 18:28 ID:GthjlHVy
このスレ、ageてもいいのかな?

387 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/04/16 20:34 ID:FShw/xPH
>>386さん
ああん、、ごめんなさい。それだけは勘弁してください(´Д`;)。
一応、下げ進行のスレですから。
よろしくお願いします。

388 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/04/16 20:39 ID:FShw/xPH
てゆうか>>370、、、。
チリヌルヲも間違えていた、、、。
なんで今まで気付かなかったんだろう。次のレスで訂正してるのに、、。
アホな自分に鬱。
では。

389 :386:03/04/17 00:45 ID:KJPMubjU
>ましゅうさん
>ああん、、ごめんなさい。それだけは勘弁してください。

この台詞に萌えますた。
だから、sageたままにしておきます。
では。

390 :山崎渉:03/04/17 14:40 ID:h0xijIvJ
(^^)

391 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/04/18 00:49 ID:kxi0UJQK
>>389
フフ、、フフフ、、、。
有難うございます。嬉しいです。いえ、嬉しかったです。
>>390
ウワアァァァアンヽ(`Д´)ノ

389さんの心遣いを無駄にしやがりなさって、、、、!
あうあう、、。

以下、sageでお願いいたしまする、、、、。
では。

392 :384:03/04/19 05:30 ID:DcgPfQF1
>>385
気にしないで
ただの「保守」だと味気ないから
詩を、時々投下するですよ
それだけですよ

デハ。

393 :山崎渉:03/04/20 01:41 ID:3rQpfsMd
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)

394 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/04/20 23:07 ID:snaGXxv/
>>392さん
有難うございますです。
ただ個人的な生活の変化に追われて書けないというだけですので。
いくらか慣れて、すこし薄着になった頃には、戻って来れると思います。
では。

395 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/04 23:23 ID:e9aVCNKN
フィーメンミィア そこに御直り
いつも おんなじ髪飾り
いいこと 野原に咲く花は
毎朝違う色に変わっているのよ
覚えておいて フィーメンミィア

柱時計はぼぉおんぼん
ちくたく ちくたく 夕闇を切り裂く雁の群
置いてけぼりのフィーメンミィア
いつしか押し入れの中に神様を宿した

小さな小さなフィーメンミィア
ソバカスと土の匂い
どんぐりを映した丸い瞳に
せいいっぱいの草いきれを飲み込んだ

お伽話はここでおしまい
フィーメンミィアもここでさよなら
私は彼らと語らうには
少し大人になりすぎた
フィーメンミィアは置いてけぼり
ひとりぼっちのすすだらけ
繋いだ指から透けていく
泣いていたのは雁の群

ちくたくちくたく ぼぉおんぼん
押し入れに私の髪飾り
しまってくれて
ありがとう

396 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/22 01:18 ID:TtsSGm+t
SCENE 1

貴方がいなくちゃダメだと貴方が言うあの子の元へさっさとお行きなさいよ。

私は貴方がいなくても一人で立派に生きていってみせるから。

今もあの子は泣いてるんでしょう。

早く行ってあげてちょうだい。

そしてその面二度と見せるな。

397 :山崎渉:03/05/22 03:21 ID:R3rNNKvM
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―

398 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/22 19:18 ID:TtsSGm+t
>>397
そしてその面二度と見せるな。

399 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/22 22:00 ID:TtsSGm+t
は、ここの線路はJRのだったのか、、、!!!

嫌だ!

ええと、そろそろ戻ってきました。日本語が滅茶苦茶ですが気にせずに。
どんなペースになるかは分かりませんが、各駅停車くらいでいきましょう。
では。

400 :奈々氏の憂鬱 ◆SCodz99rtY :03/05/22 22:26 ID:bnRpKdhY

遠くで汽車が呼んでいる
あの山を越えて
トンネルを抜けて
黒い砂利道を横切って
お花畑を走って
風が少し涼しくなった頃に
なんだか切なく恋しくなって
来た道を振り返る
ああ、もう帰ろう…
そして門を開けて
誰もいないのに「ただいま」
少し匂いの抜けた布団で
深く深く眠り落ちる


>>山崎駅の似合うスレそうないですよ。。笑

401 :奈々氏の憂鬱 ◆SCodz99rtY :03/05/22 23:12 ID:bnRpKdhY
>>385からのインスパイア

金魚一匹焼くのに焼却炉が必要な僕は
灰の中に煌きが消えたのを
蹴り散らす

これでいいのかと
煙に思い
汚れた雲に混ぎれ込む

「どこか遠くに同じ人が居る」

また一つオレンジ色の塊が
終りの言葉を亡くしたまま
浮かび上がり

白い目と
閉じない瞼が
そこに溜まる

やがて
雨が
水面を騒ぎ立て

止まらない夜の咽びを
追い立てられるように
予感めく

402 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/25 00:00 ID:4+lT0eCy
習作・スケッチ・デッサン・ラフ・・・
としての、「ジャミルの長い腕」

ジャミルという名の小さな男が地球にいた
彼は14の時に両親を亡くし
頼れる親戚もなくただ朦朧と月日の中で混濁していた
彼は誰かに抱きしめられたかった
そして同時に誰かを抱きしめたかった
その先にキスがあるとしても
その先に脱ぎ散らかした下着がないとしても
それは問題ではなく
ただ抱きしめ合いたかった
ジャミルは旅に出た
「将来、僕と抱きしめ合う我がパートナーに逸早い握手をしようじゃないか!」
純粋に抱きしめ合う為に手ぶらのままで

*

ジャミルは背丈が短い
足も短いし胴も短い(ほんの少し足より胴が長い)
手のひらも小さく足のサイズも小さい
見た目にもこじんまりとしている彼だが腕だけニョキと長かった
森の聖人のようにしなやかに伸びた両腕は
見る者に少し緊張感を与えるが
彼には少しも気にならなかったし
むしろ彼はその長い両腕を気に入っていた
「僕のこの長い両腕は、まさに抱きしめ合うためのものさ!」
短い間隔のステップに合わせて長い両腕は風を起こして振り子になった

*


403 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/25 00:01 ID:4+lT0eCy
*

さて彼は抱きしめ合う誰かと出会えたのだろうか
答えはノーでもありイエスでもあった
彼にはもう意識もなく今後の予定もない
彼が球根になったからだ

*


404 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/25 00:03 ID:4+lT0eCy
*

旅の過程は酷いものだった
誰もが抱きしめ合うパートナーを持っていて
その誰もが本当には抱きしめ合うことを必要としていなかったからだ
一人きりのジャミルに入り込む余地はなかった
テレビ塔の微笑も路地裏の捨てタバコもそのことを知っていた
そして彼等にそう突きつけられる度にジャミルの歩幅は消耗していった
ジャミルは街のはずれの木陰に倒れこんだ
「どうしてこんなに抱きしめ合いたいと願う僕にはその相手がいないんだ!」
とうに涙になる水分も持ち合わせていなかった

ふわり


405 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/25 00:04 ID:4+lT0eCy
と彼の額に花びらが舞い降りた
よく見るとそれはしおれてはいるが黄色いチューリップの花びらだった
風に乗ってここまで飛んできたのかとジャミルはそのまま瞳を閉じた
するとその暗い網膜に美しい女が浮かび上がった
ジャミルは驚いた
しかし鼓動を悟られないようにじっとそのまま女を見つめることにした
女は泣いていた
「ああ、私離れてしまった。一人になってしまった。このまま乾涸びて朽ちてしまう。」
さめざめと白い両手で顔を覆いつくしてしゃがみ込んだ
「君は、抱きしめ合う人を失ったの?」
「いいえ、私誰とも抱きしめ合うことなんてなかった。
ただ季節にしがみついているだけだった。
そうしないと生きてさえいられなかったから。でももう終わる」
そしてまた泣き崩れた
「じゃあ僕と抱きしめ合おうよ。今なら間に合う。日時計だってそれくらい許してくれる。
僕だって君が泣くなら泣いてしまうよ(もうそんな水分ないけど)。」
「いいえ、私にはもう抱きしめ合える体がないの。球根はもう遠いの。
出来ることなら私もそうしたいのだけれど。
ああ、もう時間がない。日が落ちて扉が閉まると私は眠ってそれきりよ。」
「じゃあ僕の体を貸してあげるから。僕にだってもう時間がないんだ。
夕焼けまで間に合うかどうか・・・。君のためになら、球根にだってなるよ。
そうすれば君の茎にだってなれるし、もう一度君を咲かせることができる・・・。」

406 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/25 00:05 ID:4+lT0eCy
そう ジャミルが言い切らないうちに
今まで味わったことのない力が果てようとしていた彼の体に漲り
そして胎内に遡るようにして彼の短い身体は縮まり
ただ 長い腕だけを残して
彼の身体は足も胴も頭も無くしてしまった
その分腕は長くなり
いやそれ以上に彼の腕は伸び
彼はとうとう両極に小さな手のひらを添えた1本の長い腕となった
その腕は地中深く根ざし
地球の両極から生えた腕となり
人知れず伸び続け
ある程度伸びたところからぐるぐると表面に巻きついていった
残された本能だけできつく絡み合ったそれは
地球と抱きしめ合い
そして同時に彼は彼自身と抱きしめ合っているのだった

*

メモライズ!
そしてジャミルの長い腕に抱かれた同士よ!
私と共に抱きしめ合おう!!

407 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/26 00:20 ID:M18qIwgW
奈々氏の憂鬱さん
>>400
乗車いただきありがとうございます。
400の門出に相応しい電車と旅の詩でございます。
けれどこの中での汽車は、回想を呼び起こす1つの事象で
そこからこの主人公は呼ぶ声に誘われてきた道を振り返ろうとしてしまう。
それでも、今を生きている彼には帰るべき場所があり、誘いに乗るわけにはいかない。
深い眠りの後、彼の汽車が明日へ向かっていますように。
鬱蒼とした深緑の中でまだらに輝く懐かしい光の切符、確かに受け取りました。
>>401
私の他愛も無い書き込みを生まれ変わらせていただいてありがとうございます。
こういうのは、初めてで、なんだか嬉しいような恥ずかしいような。でも楽しいことは確かです。

煤だらけの暗闇で確かにあなたと出逢った
分かる?
この煙突じゃ綺麗な空には届かないこと
燃えおわった焼却炉でしか繋がらないこと

太陽は高すぎても低すぎても
亡骸を焼くには不便で仕様がない

「このオレンジ色 また生き返るよね」

オウム返しの夕焼けが胸に刺さった
もう行かなくちゃ
きっと明日は私と同じ人に逢える
この灰色の中で
//お返しとして。息を吹き返す前のセピアオレンジの切符。
確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。

408 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/26 01:20 ID:M18qIwgW
「あそこに、ホラ、水色の夕映え。」

3ヶ月を過ぎても
あの人からの返事はなくて
4ヶ月ぎりぎりまで待ってみようと
寝返りを打つ下腹部に手を当ててみた

さあ新緑が私を呼んでいる
これよりもっと遠いところへ行かなければ

歯磨きの後いつもより早く家を出たけれど
何も変わり映えしなかった往路
廃棄ガスよりも低いところで
真綿の肺が浮き沈みしているかも


409 :続き ◆ACMASyU/iM :03/05/26 01:21 ID:M18qIwgW
もしかしたら全て私の妄想かもしれないと
思ってきた頃に込み上げてきたのは
これまで私が溜めてきた
行き場所のない膿だった

私の中は全部化膿して生きたまま腐っていく

息を吸うだけでいっぱいになった二つの乳房に
心からの嗚咽を漏らしてしまった
「ごめんね生きていることがこんなに罪深いなんて知らなかった」
    コト コト コト コト
まぶしい鼓動が身体中に響いて
上から下から排泄してしまいたかったけれど
開かれた目蓋にありもしない夕焼け

君にも見えるかしら
あそこに ホラ
水色の夕映え
揺れているのは
君を宿した私だったね

ごめんね

中から呼ぶ君を殺したのは
それから一週間後の昼過ぎだった

410 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/26 01:34 ID:M18qIwgW
私はそうやって膿んだの

411 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/26 23:49 ID:M18qIwgW
「メレンゲの気持ち」 
見て
メレンゲだけでこんなに
わたし
膨らんじゃった
白いままで良いの
白いままが良いの
泡だて器のカーブが
丸顔にとってもお似合い

空気のようなものなの

見て
空気にも満たない軽さで
わたし
こんなに膨らんじゃった
だれも気付かないの
だれにも気付かれなくて良いの
そっぽ向いた横顔の小高い丘のてっぺんに
憧れているだけなの

空気になっても良いの


412 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/27 13:10 ID:KQP1koWz
「もっとはやく君と会えたら良かったのに。」

まわるまわるまわる
朝と昼と夜が交互にまわる
ただ二人のときだけは
夜と朝だけで循環していたけれど

愛だ恋だと言う前に
もっと触りたかったし
触って欲しい
それはカラダであるとか
ココロであるとか

言葉だけでお腹いっぱいになる幸せな人にはなれん

私のこと忘れてもいいけど
覚えていてね


413 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/27 13:59 ID:KQP1koWz
裸足で砂浜はちょっと痛いよ。こんな柔肌じゃ。

414 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/27 14:02 ID:KQP1koWz
恋愛詩のようなものばかり書いてしまうのは
今までのちょっとした反動みたいなもので
言わばリハビリみたいなもんやね
ような、とか、みたいな、とか曖昧語を使いすぎやね
それだけは確かなんやけどさ
なんせ縁取りの浸透圧が高くってさ
滲み出したらキリがないの
だから
曖昧なものを曖昧にしか言うことができないのさ
言葉よ
すまんね

415 :奈々氏の憂鬱 ◆SCodz99rtY :03/05/27 23:54 ID:ixGetbzn

「星は笑う」

地球がもの凄いで音を立てて周り続けていて
振り飛ばされないように
僕らただ地面にしがみついているだけで
星達はそれを見て嘲け笑っているのだ

416 :山崎渉:03/05/28 11:05 ID:gH/nLI1G
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉

417 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/28 23:36 ID:uZyYRf6a
明日も今日と同じ実験が続く
原因結果の嵐
またはその要望
剥げかけたネイルの端に
触れそうで触れられなかった隙間が
プレイバック

白い歯見せて笑っている壁

メスシリンダーに添えられた
宙を舞う瞳の睫毛の長さに
落ちたマスカラの行方を聞く
振り出しに戻れと命令
フィードバック

裸体したい気体液体期待期待期待期待・・・・



君の表面張力を舌舐めずり
融合

418 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/28 23:39 ID:uZyYRf6a
>>417 訂正
×ネイルの端→○ネイルの先

ゴメン遊ばせ。

419 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/28 23:55 ID:uZyYRf6a
コ    
       らぁ!舐め  

         ん
           な
    
      な              化
       く             粧
        なるだ          した意味が
          ろ
         う
        が
       !!

420 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/28 23:59 ID:uZyYRf6a
コらぁ!
舐めんな
化粧した意味がなくなるだろうが!!
ダカらぁ
見えるところに痕つけんな
今日はスクエアカットの
白ブラウスだってば!
アんたが
脱がしたでしょう
が!!

ワタシの
風と樹の詩
勝手に
読むな!!

恥ズカシイでしょう
がっっっっ
(赤面)

421 :奈々氏の憂鬱 ◆SCodz99rtY :03/05/29 23:16 ID:HW3h3r5w
>>415 もの凄いで → 物凄い勢いで でした 訂正です。

422 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/05/31 11:38 ID:2BNFObrC
『駄作量産注意報発令中』

警報かも。

>>415
>>421
奈々氏の憂鬱さん
翻弄されて生きている無力な僕らですからね。
轟音とスピード感の映像を感じ取れます。
4行の短い中でとてもよく出来上がっていると思うのですけれど、
この詩の主体は、
地面にしがみついている僕らとそれを見て笑う星のどちらなのでしょうか。
星が笑う対象が僕らで、僕らを見て笑う星を僕らが見ているので、僕らが主体と思うのですけれど、
その場合、タイトルに違和感があるように思います。
私も人のことを言えない人間なのですがそれを承知で言ってます。
もしかしたら、この詩にこのタイトルは安易かもしれません。
もう少し、選んでみてくださいませ。勿体ないと思ったのです。
ではでは、早送りで色が溶け合っている淡いマルチボーダーの切符を受け取りました。
またのご乗車をお待ちしております。

423 :奈々氏の憂鬱 ◆SCodz99rtY :03/05/31 23:47 ID:vHjTbso+
レスありがとうございます。

非常にいい点に注目されたと思います。
実は本体の詩は地球であり、題は星であるという位置づけになっています。
第一者視点は僕らであり、第二者は地球、第三者は星達となっています。
つまり読んでいる人の視点が第一者の視点に引き込まれると、この第三者である
題は非常に軽率に見えるような仕組みになっています。
ただ少々意図的すぎるのが"あざとい"かもしれません。
しかし、題で星をまず擬人化していることと、輝きを笑うと表現していることで
二重のメタファーになっていて、実はここは三重にしてぼかしたかったのですが
どうも上手い言葉が見つからなかったのは確かです。もしかしたら三重にする為には
詩本体側にそれを匂わすためのスイッチとなる言葉が必要なのかもしれないと
考えるに至りました。精進しますです。ありがとう。
>>駄作警報
書けない時でもイイ部分部分の断片だけでも控えておかれると良いと思いますよ。
そのBLOOMが拡大していくことで大きくまとまって行くのだと思いますです。
あとあえて短いのばかり書いてみるとかね。私も最近短いのしか書けないです。

424 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/05 00:27 ID:YBWTMznM
>>423 奈々氏の憂鬱さん
あわあわ、そんなに深くまで考えてなんていませんでした。
頭が下がります。どうも偉そうなことを分かってないのに言っちゃってすみません(汗
短い言葉の中にそれだけを思索して組み込むことはなかなか出来ないことです。
私はわやくちゃに言葉ばかり付け加えて肥満化する傾向があるので、
とても良い勉強になりました。ありがとうございます。

とりあえず、書いてみる姿勢だけ残して、私も精進していきます。

ありがとうございます。
またのご乗車、心からお待ちしております。

425 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/09 23:02 ID:SerVyIth
もしも私が裏切っても
もしも私が狂っても
もしも私が眠りから目覚めなくても
もしも私が死んでも

もしも私が悪魔でも天使でも
きっとそばにいてくれたように

私のことなど
忘れて

426 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/09 23:06 ID:SerVyIth
血を吐く臓器がうめいています
同じように私も布団の上でもがいています
這いつくばってこの先続く約1週間を呪います

なんだかなぁ
あんたがこの先膨らむことなんて
あるとしても1回か2回程度なんだからさぁ
せめて予定のない今くらい大人しくしていてよぉ
痛み止め効かない体なんだよぉ
たのむよぉ

痛みは
空腹に似ている

427 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/09 23:13 ID:SerVyIth
近づく奴はぶっ飛ばす勢いで痛くて愚痴ってしまいました。
すみませんすみません。

ああ早く穏やかな日々を。
心を。

428 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/11 20:48 ID:+kLuxd64
あの人のことが好きです
でも誰にも言いません
あの人にだって言いません
だって私にはパートナーが既にいます

別にパートナーになって欲しいというわけではないのです

そうそう滅多に使う言葉じゃないけど他に見合う言葉がないから使ったのですが
パートナーって間抜けな響きですよね
あまり連呼するものじゃないかもしれませんね
「パートナー」なんて

ともかく私はあの人が好きです
あの人がこの気持ちに気付いていようがいまいが
関係なく私は心に秘め続けるでしょう

あの人っていうか
あなたのことが好きなんだけどね
ホント。

429 :名前はいらない:03/06/12 20:25 ID:Xy+QjSi9
>>428
チョト危ない女っすねぇ〜、ましゅうさん。
でも案外、それは"普通のこと"かもしれませんけど。>パートナーがいるのに、他に好きな人がいる。
つまり、アイドル(ジャニーズ系やビジュアル系など)に想いを馳せることや、
上手な詩を書く人を尊敬することと、ほぼ同質のものと判断することも可能だからです。
こういうことは例えパートナー(彼氏や彼女など)がいたとしても、健全な反応として処理できますし。
安心して良いでしょう。

しかし。
果たしてましゅうさんの"好きな人"は、リアルに存在しているのか、ネット=詩板住民の誰かなのか、
想像は膨らみますねぇ〜

変な書き込み、お許しくださいませ。

430 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/13 00:30 ID:2WtwIjoj
>>429さん
こんばんわ。レス有難うございます。
なんといいますか、好きな人っていうのはたくさんいますので、
この場合不特定多数のつもりだったのですが、
それだともっと危ない女ですね。
てゆうか私が好きなのは読んでくださった>>429さんです☆キャッ

ふざけているつもりではなく、こういう気持ちでしたが、ダメですか?
リアルでもネットでも好きな人くらい男女関係なくいますよ。

想像膨らませてくださったあなたのことも好き好き(はぁと
ではでは。

431 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/13 20:10 ID:2WtwIjoj
「蜜柑」
彼の人との夜は悦びと共にふけてゆきます
食卓に無造作に置かれた蜜柑が鈍く光っておりました

     明日は海まで行かんとね
     夕方になれば風も止んで
     波打ち際にカモメが来よろうね

裸足の爪先に灯した淡い期待が薄暗いシーツの合い間を縫って
下腹部を滑っていく二対の眼に光が届きました

    陽が沈む前に帰らんとね
    やないと
    鳥肌が「行くな」ってうちを引き止めるんよ
    可愛いやろう

遮光カーテンが層を成して縁を作り私達は約束のように引き剥がされました
鋭角三角形が視界のはしから突き刺さり
私は蜜柑の意味を知りました

 どうかこの縄を解かんといて
 うちを縛りつけるあんたの指の
 爪が短いことに今更気付いたんよ
 それを優しさやと信じて疑わんうちは
 例えばあんたになら幾らでも蜜柑の皮を剥いてあげられるんよ

舐めたそばから蜜柑はしぼみ俯いた睫毛の先に飛び散った果汁が
「後生やけん置いていかんといて」と懇願する
小さな子供の幻を私に見せて
ぼたぼたとこぼれてゆきました

それきり 蜜柑は朽ちてしまったのでした

432 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/13 20:12 ID:2WtwIjoj
「休日のパウンドケーキには秘密の暗号が隠されている」
やわらかな午後の匂いで焼きあがったパウンドケーキを
ママと パパと お兄ちゃんと 私 で分けるのに
「どうして ママ
1つだけ多いよ」
そう聞いたら
ママはゆっくり微笑んで日差しに眼が溶けた
ふふふ
そう笑って人差し指を立てて口を縦に結んだ

人差し指はいつも秘密がそこにあるという秘密を暴くだけで
それ以上の見晴らしを許してくれなかった
私は甘くて香ばしいパウンドケーキを頬張りながら
ママの新しい頬紅の色がかわいいなあ綺麗だなあと
右斜め下から眺めていた

せめてもの救いは
私が休日を家族ではない男の子と過ごすようになって
ママの秘密が開かれたことだ

アーモンドパウダーでもなく
ドライフルーツの甘酸っぱさでもなく
ママが隠した暗号は
恋をしている私の秘密と
たいして変わりがなかった

休日のパウンドケーキが作られることはもうないけれど
いつか私が作る時は
どこにも余りが見当たらないように

そんな旦那様を見つけるか
もっとうまく暗号を隠すよ

433 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/13 20:17 ID:2WtwIjoj
あともう1つの詩はあまりにもアレというか直接的なので、
サルベージせず。

434 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/14 02:30 ID:GfjJab3c
>>431
>可愛いやろう
本当はこっちの方言で言えば
>可愛い(かわい)かろう
になるのだけれど、
「〜やろう」の方が分かりやすいかしらと思って、そうしてみました。

435 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/14 02:38 ID:GfjJab3c
ヘラヘラと笑っている
仕方がないからそうしている
手を振るのも
挨拶するのも
いつも同じ顔でいる

それ以上見透かすな
破滅の呪文が漏れてしまう

特別なものとは何だ
車の助手席か
メールのやり取りか
目配せか
触れそうで触れない指先か

高等過ぎて理解不能とはもう言えない
パスワードはとっくに割れてるだろうさ

もう終わりにしてしまおうか
「じゃあ言う?○○って言う?」
「・・・・・やっぱ言わない(言えない)。」

436 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/14 02:58 ID:GfjJab3c
秋が来る頃には
「希望」などといった上っ面だけの言葉を
吐かないくらいに
渦にのまれていたい

おやすみなさい
古めかしい私

437 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/14 16:33 ID:GfjJab3c
髪を少し切った
アイカラーを変えた
チークの色も変えた
短い爪を磨いた

左手薬指の指輪を彼が「おかしい」と言う
私はただ微笑む

水玉模様のハイウェイを走る
バックミラーに映る顔は
彼にも見せられない
二の舞は御免

雲間から刺した光に
銀の指輪が
我先にと
反射していた

438 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/14 21:27 ID:GfjJab3c
鐘よ鳴るな
私はまだ少しも大切なことを言っちゃいない
太陽よ夕陽の名の元に膨張してみせるな
私はまだ目的地へと着いていない
河の水よ流れるな
雲よ風に流れるな
鳥よねぐらに戻るな

私よ
まだ泣くな

439 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/15 20:36 ID:WmBdGozg
私を置いていかないで
約束もなしに手を振らないで
ノースリーブの無防備さを
そんなに笑わないで

頭を撫でたり
ふざけて叩き合ったり
真剣な顔で耳を傾けてくれたり
そっぽ向いて煙草をふかしたり

左胸の表面が波を打っているのではないかしら。

これ以上繋がったら
私どうなってしまうだろう
私どうかしてしまうだろう
見送るクラクションが鳴って
テールライトが遠くなるころ
しゃがみ込んで泣いていること
あなたがこの先知ることはないだろう

440 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/15 21:58 ID:WmBdGozg
情に駆られたメス犬に
駆られていたのはどこのどいつだ?


*


そうそう。
仮にあの人にパートナーがいなかったとしても、私は気持ちを秘め続けます。
パートナーがいたら?
秘め続けるに決まっているでしょう。
パートナーの有無ではないのです。
単なる自己満足に過ぎないのです。
秘め事なんて、いともたやすく生じるものです。

441 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/15 23:07 ID:WmBdGozg
ああ、、、なんだか書けば書くほどドツボにはまっていく自分発見。
意味深にとらないでください。
あれらはだだっ広くごく浅いのです。

442 :あんず風味:03/06/16 00:40 ID:6RGkWDVq
ましゅうたんの見てると自分もいけないコトをついついぽろっと
書いちゃいたくなるよ。まぁ、そんな詩なんて書けんのだが(*´▽`*)

443 :あんず風味:03/06/16 00:42 ID:6RGkWDVq
そしてトイレにひっそり隠れて無賃乗車。。
いまなんか詩がかけないのですょ。ごめんちゃぃ。

444 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/16 01:05 ID:xgwdJqQr
>>442-443
あらあら。可愛らしい乗客さんを発見しました。
見て見ぬふりして、いつか見せてくれる切符を待ちましょう。
あられもない姿でどうも申し訳ございません。
切符は気が付いた頃に、ポケットから見つかるものですから。
トイレから出て、どうぞ走る電車の風景を、窓から覗いて楽しんでくださいませ。

445 :429:03/06/16 20:14 ID:JjnXb+Tw
>>430
半分ネタのような書き込みに対して真摯にレスして頂き、こちらは感謝感激であります。
しかもワタクシのことを好意的に受け取ってくださるなんて、信じられませんw
正直言いまして、そのことにワタクシ自身びっくりしてしまい、どのようにお返事を書けば良いのやらと、考えあぐねておりました。
よって遅レスとなりますが、ご容赦くださいませ。

ワタクシとしましては、>>428を読んで、逆三角形(▽)の上辺から下方部の頂点へと収束されていくような気分になったものでして。
つまりですね、不特定多数の好きな人「三人称"あの人"」 → (パートナーとは別の)もう一人の好きな人「二人称"あなた"」、
みたいな印象を受けたのです。
よって、「ましゅうさん、あれれ??」みたいな穿った見方をしてしまったようです。
そして図らずも書き込んでいたのですw

>>430のレスを拝見する限り、どうやらワタクシの憶測は間違っていたようですなw
あなたの仰る意味での"好きな人"であれば、何人いても問題ありません。微塵も危ない女ではありません。
かく言うワタクシも、そういう意味ではましゅうさんのことが大好きですよ☆キャッ
ユーモアに溢れている方だなぁと、たまにROMっていた次第であります。
乗客(このスレに詩を投下する人)に接するときの態度など、思わずクスクスと笑ってしまいますw

ワタクシにそんな良い気分を味あわせてくれたお礼として、みなさん同様、詩をこのスレへ投下したいところですが、
そんなことをするとワタクシの正体がバレる恐れがあるため、遠慮させて頂きますw
どうもすみません。恥ずかしがりやなのですw

そんなわけで(どんなわけだ?)、このスレもあと少しで折り返し地点ですね。
病気に怪我に、自分の健康管理には十分の配慮をし、ゴールを目指してくださいませ。
では。

446 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/16 21:45 ID:xgwdJqQr
>>445さん
体の心配もしていただき、有難うございます。
今度は、是非詩を読ませてくださいませ。

ではでは。

447 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/16 23:40 ID:xgwdJqQr
枯れた蝋梅に隠れた赤鬼よ
どうか私をさらっておくれ
見え隠れした粗目の2角に
私を挟んであの山へ

しとしと と
塊のまま降り注ぐ雨に濡れて
鬼の体の赤色が
鮮やかな紫陽花よりも
寂れた庭を照らしました

あの身体を伝う雫とはどのような味かしら

私と鬼はひたすらに遠目で見詰め合うばかりで
長い雨が止んでも
とうとう梅の陰から出てきてはくれませんでした

あら
取って喰うとでも思ったのかしら

448 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/17 00:01 ID:tssZxj6f
「あ。」
の一言の後を飲み込んだ空白が
私のカタルシスも
一緒に飲み込んでしまった

だから私は
「なんでもないの。」
とはにかみ笑いで
顔をわけもわからず紅くして
その場を去るしかなかった

歩幅まで
齧り取られてしまいそうだったのだけれど

449 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/17 00:26 ID:tssZxj6f
走った
息切れとかそれ以上
肺が横隔膜がパンクしそうだ
厚いゴムの皮が裂ける
樹液じゅえき樹液ごっくん
唾が天井から落ちてきた
まだ若い女の唾だ
首が長く頭が短いそれを美しいと老いた芸術家が誉め称える
ぐるぐるする否定形が船になってnotが櫂になったので
取っ手に捕まり血の気が引いたらフィンランドのトロールが白い目で見ていた

赤と黒のツートンカラー
ゼブラ
草原だサバンナかいやタイガだ
白樺が累々とストレッチして骨のなる音がする
うるさい
うるさいうるさいうるさい
蝿がちょうど目蓋の上を飛んでいた
朝だ
寝汗で身体中から
種をこぼしていた

「夢」

450 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/17 00:38 ID:tssZxj6f
「ウワアァァァアン」

「ねぇ、たまには違う言葉で泣いてみてよ」

「・・・例えば、どんな風に?」

「アオォォォォオン」

「いいねぇ!!」

「いいの!?アオーン」

451 :奈々氏の憂鬱 ◆SCodz99rtY :03/06/17 01:12 ID:Tu0ZP4lu

穹窿駆けたる憧れの
星のあひまを掻き分けど
まほらに心を据え非ず
劫の彼方を
見つめ流離ひ
光焔の河越え
魂の宿求め遷ろう
故に人は皆旅人なり


452 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/17 23:56 ID:tssZxj6f
しょうもない背中ねぇ
うっすら白くて骨だけ浮いて
これじゃあ抱いている気もしないわねぇ

つ つ つ

細くしなやかな白蛇



ような右手人差し指

爪先

僕の背骨を首の付け根から
透明で期待に震え上がった尻尾の方へ
今全神経が
脈が
背面から生まれようとしている
これは胎動であって
快楽ではない

あら
立派に育ちましたのね
ほほほ

吐息がなまめかしく
鱗のように塗られた紅い唇が
ざわついた

453 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/17 23:59 ID:tssZxj6f
>>451 奈々氏の憂鬱さん
ご乗車ありがとうございます。ここで初めての文語調の詩でございます。
幾分、勉学から離れて久しいわけでもないのですが、頭の中が丸きり
あれらを忘れ去ってしまったため、解読する努力と時間が必要でございます。
申し訳ございませんが、これを宿題とさせていただいて、もうしばらくお待ちくださいませ。
ではでは。

454 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/20 02:40 ID:wt6T0+P4
ああもう何も言うまい何も言うまい
一体これ以上何を言えるというのだろう
「言葉なんて虚しい」
私の言葉は、その目に届きもしなかった
いつもチラチラとあの言葉が気になってしょうがなかった
最近また気になってチラチラが眩しかった
これが人間の原罪ですか
人は他人を救うことはできないと
分かっていたはずなのに
こんなにも今私は無力な自分を思い知っている
分かっていたはずなのに
分かっていたはずなのに
自分を救うのは自分でしかないと
自分で再生しなければならないと
分かっていたはずなのに
6月の雨が
季節はずれの台風が
言葉をかき消していく
「虚しい」と

455 :奈々氏の憂鬱 ◆SCodz99rtY :03/06/20 02:46 ID:RLWKeW2d

誰かを悲しませないために
  強くあらねばいけない  …ですよ。

456 :奈々氏の憂鬱 ◆SCodz99rtY :03/06/20 03:02 ID:RLWKeW2d

彼はその場で溶けてそこに悲染みが残った

457 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/21 16:53 ID:gu0j0cAo
>>455-456 奈々氏の憂鬱さん
「強くありたい」ということは、
自分のためだけではなく、
誰かのためでもあったのですね。
うん、そうですね。
生きなくては。
どうも、ありがとうございます。

もう一度、「ノルウェイの森」の中へ。

458 :奈々氏の憂鬱 ◆SCodz99rtY :03/06/27 01:55 ID:/0xMiI9k

言葉を持たぬ夕暮れの
風に霞む白アジサイ
猫にとっては不遇の季節で
肩を揺らす厚き雲に
慰みの草笛
望郷歌を途切れ一つ

459 :奈々氏の憂鬱 ◆SCodz99rtY :03/06/27 02:05 ID:/0xMiI9k

きっと忘れないように詠うのだろう

460 :憂鬱 ◆SCodz99rtY :03/06/27 15:54 ID:pGjuYuWE
しばらく降り続いていた雨も
ここ2日止み
雲はまだ厚いですが
梅雨の中休みのようです。

名前が暑苦しいので
今日から夏向きに名前の奈々氏を取ります。

そろそろ季節がら鱧の梅肉和えが食べたくなります。
なんでこんなに暑いのかなぁ、、正直バテソウです。ではでは。
うぬ、詩切符不携帯失礼、シツレイ。

461 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/06/30 20:44 ID:B+LjpLj/
>>458-460
奈々氏の憂鬱さん改め憂鬱さん

グランドピアノに居場所を盗られてから
白い家を捨てた猫にとって
一人で過ごす初めての夏は
柔らかな肉球を
少しずつ強張らせていくものかもしれない
けれど尻尾はふわふわだから
もう少し遠くへ行ってみようと思う
低い姿勢で見上げると
眩しい青色が揺れていた
河原沿いを子供達が
草笛を鳴らしながら笑い合っていた
あの子のピアノは
もう聴こえない
//
同じ日なので切符は有効なのです。ご乗車ありがとうございます。
梅雨もそろそろ終わりそうです。雲間から夏の空がチラチラと。
今年も暑くなりそうですから、夏バテには気をつけて。梅など、クエン酸を摂りましょう。

ところで素朴な疑問なのですが、「憂鬱」とは夏向きなのでしょうか、、。

462 :名前はいらない:03/07/01 00:07 ID:tZQTBTqr
(ノ*゜▽゜)ノ ウォォォォォン
  ↑
ましゅうさんならこんな感じだね……
たまたま>>450を読んだ後に見つけたので進呈(笑
顔文字キップは何色でしょう……(ペコッ

463 :名前はいらない:03/07/06 05:29 ID:Dme9q47w
いま
ものすごく つかれてる
じかんは どこまで
ながれていくもの だろうか

このせんろは どこまで
はしりぬけて いくのだろうか

たちどまりすぎて
うごけなくなった
ぼくの いちにちが
きょうも はじまっていく

464 :山崎 渉:03/07/12 12:24 ID:NWO/CALS

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄

465 :山崎 渉:03/07/15 11:47 ID:7z6F/fGC

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄

466 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

467 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/07/18 00:21 ID:h605SPly
ごめんね。
忘れていたわけじゃないの。
ただ、まっとうに詩を作れないの。
だから私は今、乗ることはできないの。進むことができないの。
もう少ししたら、再び走り出す日が来ると思う。
その日まで、待っていてとは言わないわ。
ただ、私も忘れないから、あなたも忘れないでいてねって。
それだけ伝えたかったのよ。

7月、半分も眠っていた。

>>462さん
惜しい。違います。アオオォォンです。進呈していただきありがとうございます。
顔文字は、白地にその顔文字柄の切符ということで。
でもその顔なら、パッションピンクくらいでしょうか。
ぶっとんだ感じで。
>>463さん
乗車いただきありがとうございます。
立ち止まりすぎて動けなくなったのは、私も同じですね。
漢字なしの平べったく淡々と続く言葉に怠惰なまどろみ。
移動中の電車の睡魔のような。
ベルと遮断機の音が鳴るのは聞こえるはず。
梅雨の終わりのライトグレイ。
またのご乗車をお待ちしております。

468 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/07/19 23:13 ID:Q9DEjRTo
傷つくよ。
そんなこと言われたら、どんぐり返ってまた戻ったりして、
同じ所を行ったり来たりしながらすり減っていっちゃうよ。
それが傷なんだよ。
なんでそんなこと、そんな、そんな、なんで?
なんで君にそんなことが言える?
私が君のことを何も分かることができずにぐるぐるしているように、
君に私の何が分かる?
いや、少しでも分かろうとした?
傷はつくだけついてさ、私はすり減っていっても、
決して消えてしまうことはないんだよ。
ぼろぼろのびー玉、そのなれの果てが残るんだよ。
そんなでこぼこで、元通りにまっすぐ転がることなんてできないし、
私はビッグ・オーじゃないんだから。
少しはそんなこと言う前に、考えてみてよ。
こう書き殴ってる私に言えたことじゃないって分かってるけど。
少しは考えてみてよ。
あなた一人がここにいるわけじゃないんだよ。

469 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/07/19 23:30 ID:Q9DEjRTo
「少年の森」
それは 晩年ではなく
死を知らぬまま受け入れる赤ん坊の まどろみ

幾重にも実る乳房の茂みを越えて
透かし絵で微笑む えくぼ
見たこともなく
懐かしい 少女

「おいでなさい
 尖ったままで
 そしてこの膨らみかけた胸を
 それで突き刺しなさい
 ひるんでは 駄目よ
 丸くなってしまうから」

どこかで聴いたファルセット 天涯

「そこから 晩年が始まってしまうものよ」



470 :続き ◆ACMASyU/iM :03/07/19 23:31 ID:Q9DEjRTo
皮膚
細工も飾りもない
人間の 皮膚

いびつに切りそろえられた
グラディション
透明絵の具の
赤 と 青 が 重なった 所
ぱぁぷる

「赤ん坊になって
 おいで ここへ
 私の大きな子ども」




471 :続き ◆ACMASyU/iM :03/07/19 23:31 ID:Q9DEjRTo




食べ忘れたシャーベットが太陽に滲む頃
深海魚の溜息が西から溶け始め
断層に埋め込まれた眠らない幼虫が
物語の続きをせがむ
私はカーテンを開け
かつて 二人で迷い込んだ森の中へ
一人で駈けて行く少年の影を追いながら
「いいえ もう今ではなにもかもが
 丸過ぎて 転がり過ぎて
 こうも速く走ってしまったものだから
 続きを見る間もなかったのよ
 腕が引きちぎれる前に
 離れてしまったのよ」

誰からも手を差し伸べられなかった 彼へ
甘い言葉で欺いた 私へ


472 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/07/19 23:34 ID:Q9DEjRTo
「アレが死んだ日」

新しい夜が来るから
早くしなよ乗り遅れるよ
昨日見た夢は忘れろ
でないとアレはお前を迷わず撃ち抜く
そういう奴なんだよ アレは

待合室のシケモクがぼやく
「みんな俺のことなんて忘れちまってるんだ」
お前そんな覚悟もなしに煙吐き散らしてたのかよ
アレは泥まみれのアディダスで踏み潰した
靴底はどこも汚れていなかった

波が来て
帰って
いくつもの太陽が生まれて
死んでいった
臓器に根を張り巡らせるように
アレは息を吸った

吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いてハイテ吐いて

アレは浮遊する点の動きを見定めて
6月の雨が止まないうちに行ってしまった
行ってしまった
新しい夜へ

目が覚めたら何も覚えていなかった



473 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/07/19 23:54 ID:Q9DEjRTo
大好きだった私に土足で踏み込んでよ
                       ゆっくりと
この世にあり得ない面白い話をしてよ
                      ゆっくりと
寝不足でも常人のふりをしていてよ
                    ゆっくりと
怠惰に散りばめた涙を忘れてよ
                  ゆっくりと
真新しい絞首台が見えるよ
               ゆっくりと
キスをしてよ

夢中で夢中で負け続け
仕方なく敬愛して
頑張りすぎて
あっけなく終わる
こんな今日一日を

治らない深爪で切り裂いてよ

ゆっくりと

474 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/07/20 00:03 ID:unW7pLml
八つ当たりばっかりでした
大気圏内はため息で埋め尽くされて
行き当たりばったりでした
恐ろしい石ころをぶつけられて

もたれかかった壁には名前もなにもなくて
作者不明の落書きと渾然一体の私の影
呂律も回らず歩き続けて
ふと口にした
「ここどこかなぁ」

靴磨きは不眠症で
路上詩人は皆言葉に関して拒食症でした
磨き続けた研ぎ石だけが
夜空に輝く権利を持っているようでした

そうして良い子で眺めていた私もまた
虚言症と名付けられたのでした

475 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/07/20 09:54 ID:unW7pLml
ああ、過食症なのかも
食っちゃ吐き食っちゃ吐き自己嫌悪と肥大への恐怖


もちろん言葉に関してね

それでいて虚言症

依存症

境界例

476 :あんず風味:03/07/22 01:43 ID:c1RJRsRb
アパートの3階から見える景色に
わたしは無言で話しかけて
遠くの高層マンションからの
世界が明るくなるまで垂れ流される
ケイコウトウの光の波のなか
線香花火の健気なオレンジが
あまりにいとおしくて
蛍を捕まえたときみたいに
両手の中で愛でたくなる

477 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/07/23 01:15 ID:X2Gpnrxl
>>476
ご乗車、ありがとうございます。

なんだか続きがありそうな切符ですが、
その中にエモイワレヌ孤独や優しさが伝わってきました。
アパートの3階と、高層マンション
朝までずっと、夜じゅう垂流される蛍光灯と
夜、ただ数秒の間だけ弾けて消える線香花火。
だだっ広い都会の夜中、微かに揺れるカーテンの一室を区切って、
そこから優しさが流れてます。
全てを愛せなくても、その中にある小さな小さな光にキスを。

赤と、黄色と、オレンジが散りばめられた切符を確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。

478 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/07/23 20:37 ID:X2Gpnrxl

ねぇダーリン
初めての魔法で嫌いになってあげるよ
ねぇダーリン
この先どんなに愛想笑いが得意になっても
君の前じゃ笑えなくなるかもしれない

そこんとこ覚えててよダーリン

〜♪

479 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/07/25 23:49 ID:fkBrIg9I
果ては、砂漠か、草原か。

歩くことも、沈むことも、倒れ込むこともせず、

ただ立ち尽くす、孤独。

見上げるのではなく

俯くことでもない。

ただ漠然と

全方位から

この世の果てに見つめられることの

孤独。

見つめるべき相手のいない

孤独。

足は

立っているか?

480 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/07/27 01:19 ID:vb40xBsH
あなたが
あなた達が
「私がここにいるとみんなが困る」といった顔をするので
エヘヘヘヘ
なんておどけながら
私は向こうのドアから退出した

はやく逃げなくっちゃ
嗚咽が漏れる前に

481 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/07/28 20:18 ID:OOk55T2w
第1の月より解き放たれた
第2の月が満ちる頃
魔王が長き眠りから目覚め
地底深くより怪しき者達が這い上がり
緑の王国は灰と黴に包まれる


あと100年後の話らしいのだけれど
何が困るかというと
この世に魔王が生まれても
勇者が生まれる保障はないってこと

482 :名前はいらない:03/07/31 10:51 ID:GztE4/HJ
あの人のストーカーってアナタだったの…?

483 :憂鬱 ◆SCodz99rtY :03/07/31 16:59 ID:h9X8N6VG
>>482 憶測で物いうのは考えものだぞ。慎みなさい。
漏れは釣りにマジレスですか。暇だな俺も、、

484 :名前はいらない:03/07/31 18:38 ID:wCwyhORz
この人何処でも出てくるね 偉そうに命令口調か

485 :名前はいらない:03/07/31 18:44 ID:XVEAOn7Y
オマエモナ

486 :はなまる ◆Ha7007BLEY :03/07/31 18:49 ID:LZe1tCFN
俺モナー

487 :名前はいらない:03/07/31 19:42 ID:VmhYLylo
16 

488 :名前はいらない:03/07/31 19:59 ID:fnvk6mbX
>>482
なぜ?



489 :_:03/07/31 20:00 ID:jjU7DQvd
http://homepage.mac.com/hiroyuki44/

490 :96253:03/07/31 20:07 ID:Q8apMJtT
避妊はしてね!! http://i.peps.jp/masya


491 :Mew ◆mewrkbizfg :03/08/01 00:18 ID:DzZ7iV3u
( ´,_ゝ`)プ

492 :むこうの317 ◆317..n/Ke6 :03/08/01 01:12 ID:EETqLoOd
ククククク

493 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/08/01 07:28 ID:4v+b19M1
>>482-492 

 あ ん た ら 全 員 乗 車 拒 否

以下沈黙します。

494 :山崎 渉:03/08/02 01:02 ID:TahhWmQI
(^^)

495 :ムシコ(蟲篭):03/08/02 23:24 ID:LOyehbdi

目指す所もないのに 
私は興味半分にこの電車に乗り込んだ。
何処に行くのだろう?
廃れた鞄と灰茶のコートを私は脱ぎ、煙草を咥えようとした。



あぁ、此処は禁煙でしたか。
喫煙室があるんですか。
え?
いいですよ、煙草は無くても私は平気ですので。

何処に向かうのか分からない終点のない旅。

窓越しの椅子に凭れながら、先程のホームで買った蒼いミント水で喉を潤す。

次の駅に向かいながら 私は一眠りしようと思う。

496 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/08/11 23:12 ID:5x7HR/bi
君の眼にも少し
夕暮れを加えて
散っていく午後の破片
雨の予感

背後に委ねられた
影の頭を踏んで

今日はもう疲れてしまったから眠りませんか と訊ね

君の代わりに溜息が答えた
鉄瓶の底から見える空が結露して
ここにも あそこにも
湿度をもたらした

君にも
そして僕にも
明け方のシーツにも

497 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/08/11 23:13 ID:5x7HR/bi

ニモニモうるさい・・・

書き込み成功。多謝。

498 :蟲篭(ムシコ):03/08/12 05:32 ID:X6NaO7iQ
ましゅうさんこんばんわ。
一駅どころか、いくつかの駅を通りすぎてしまいました。
一眠りどころじゃないですね・・・。

詩をあなたに捧げます。

虫の話を。

蜉蝣 蛍 天道虫 蝶 蛾 蟻 甲虫 蜘蛛

499 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/08/13 10:39 ID:QUG6/q/B
「無印のドラム型洗濯機の前にて」

巨大な電化製品の先っちょにある
白いコードのプラグから
月の裏側や
またその他の優しさに触れてみたりして
真新しい食器類を買い揃えるときの気分を
味わうのです


 また
 それはときには乱暴だったりするので
 とても私には
 扱いきれない
・                  悔しくって涙を飲む夜もしばしば




500 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/08/13 10:40 ID:QUG6/q/B
あの渦の中に
指を突っ込んだら
危ないよって
誰も教えてくれなかったみたいにね



君にもそれを教えなくちゃいけない
目玉商品がいつまでも
おおきくて白いドラム缶洗濯機であるように
その先っちょに
みんなと同じコード・プラグ

ついているように
どこにでもいそうな私が持ってる
コンセント

壁に張り付いて
うずうずしてる




それは優しくって怖いよ



お店の前で座り込んでいたら
君に置いていかれそうになったけど
目はずっと
洗濯機の、真ん中

501 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/08/13 10:58 ID:QUG6/q/B
恐らくどうでも良いことなのでしょうが、明日でこのスレが生まれて1年が経ちます。
そしてようやく、このスレも折り返し地点を越えました。
乗客の皆様、見送りしてくださった方々、誠に有難うコございます。
いまだに、どこを目的地としているのか分からない電車でございますが、
またそれなりに走りつづけようと思いまする。

多分、この1年で何かは変わった。
                              車掌より。
/////
>>495 >>498
蟲篭(ムシコ)さん、ご乗車いただき誠にありがとうございます。
切符を拝見いたします。

ああ、思わずニマリとしてしまいました。
本当はここに切符など必要ではないのかもしれません。
ポエジーを燃料としていますから、それだけで走れます。実は。
子どもの頃は、よく虫を素手で捕まえて男の子顔負けだったのですが、
今ではあるトラウマにより触ることができません。
ですが、題材としての虫は大好きなのです。詩でも絵でも。
どうぞ、私に虫のお話を聴かせてくださいませ。。。ではでは

502 :蟲篭(ムシコ):03/08/13 17:47 ID:4mqs2KRy

うつろう季節の影の中 あなたは何を思うのか

 ありもしなゐ幻想を抱き 
 何も知らなゐ虚空の狭間で

 
哀しみは闇に呑み込まれ 漆喰は碧の桶に蔓延る
朝焼けに光る大地も氷のやうに
拙く 養う 


幽かに馨る 

かの細ひ声で 弱々しくあなたは


仄暗い空の天井に吊り上げられた五体の幼生


503 :蟲篭(ムシコ):03/08/13 17:54 ID:4mqs2KRy


蜉蝣という虫は
実に儚く 弱々しい




聴こえないはずの過細ひ声は蜉蝣の鳴き声


聴こえたのならば己に問へ



504 :山崎 渉:03/08/15 12:45 ID:jFO+cPAl
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン

505 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/08/30 19:34 ID:qokROvDN
>>502-503
ご乗車いただき、ありがとうございます。
旧仮名遣いによってほの暗い世界がぐっと引き立つ切符をありがとうございます。
泡沫の翳りの中で見届けた弱い光と声が
いつか自己の内で静かに浮かび上がり
もしかしたらあれは夢だったのかしらと首をかしげた自分に
その姿を見出してしまうような。
なんのこっちゃよく分からないかもしれませんがそのようなイメージを
勝手に持ってしまいました。すみません。
くもりガラスの一番薄いところでできた切符を確かに受け取りました。
またのご乗車お待ちしています。



506 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/08/30 22:03 ID:qokROvDN
知っている人が詩ボクに写るってやはり不思議。
くねくねしてしまうわ、わたくし。

507 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/08/30 22:17 ID:qokROvDN
>>506
独り言と雑念は無視してください、すみません。

「あんたきもーい
ひゃっひゃっひゃっ」

彼女はキモイという言葉で壁を作り
彼はキモイという言葉に串刺しになり身動き取れず
私は笑ってキモイと放った彼女の顔に
か細く震えながら隠し切れない虚勢の尻尾を見つめた

あんたきもーい
ひゃっひゃっひゃっ

物陰に隠れて小声で言うことが罪なわけではないんだよ
明るく朗らかに放ったって言葉の力は変わらないんだよ

ひゃっひゃっひゃっ

ふと窓の外を見やって
濁りなく染める空の色に私は眠たい脳みそを委ねた

508 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/08/30 23:20 ID:qokROvDN
「世界の果て」

世界の果ては、草原が良い
と言った、あの人は
自由人のふりをした
ただのマザコンでした

世界の果ては、砂漠が良い
と言ったあの人は
孤独愛好家のふりをした
ただの引き篭りでした

私は草原も砂漠も
この眼に映したことはありませんが、
この世の果てならば
はて、いつのことだったかしら。
と、見たことがあるような気がするのです。

ふふ。洒落じゃありませんけど。

世界の果ては誰もいないなんて
一体だれが決めたのかしら。


509 :つづき ◆ACMASyU/iM :03/08/30 23:23 ID:qokROvDN
次に出会う人はきっとこう言うでしょう。
世界の果ては、海が良い。
その次はどこかしら。
世界の果ては、世界の果ては・・・
世界の果てはどこまで旅を続けるのかしら。

草原まで?
砂漠まで?

世界の果ては本当にこの世界にあるのかしら

海まで
地平線まで

今まで辿りついた人はいるのかしら。
それとも、そこは見覚えのある風景かしら。

空とか
宇宙にだって

私へ

あなたへ

510 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/02 19:44 ID:uzzJEnch
コーヒーカウンターから眺める
通路を挟んで向こうにはパン屋
湯気の茂みを潜り抜けて
馴染みのお客さんを見かけて
今日はあのおじいちゃん来ないのかしら
なんて気にかけながら
私は豆を挽いて
琥珀色の香ばしい海に浮かぶ泡に乗って
静かに静かに抽出される珈琲から生まれる
様々な些細な思い出に
浸っていくのです
シトシト と
落ちていく
珈琲は
きっと

よりも
高い所から
落ちているんだわ

ぼんやりくすんで汗を拭いて
今日もどうぞ
召し上がれ

511 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/03 19:20 ID:hmUWtSmu
泳いで泳いで泳いで
乱れながら整列しながら氾濫する文字の中を
泳いで泳いで泳いで
途中で寄り道しておなかいっぱいになっても
一目散に君のところへ
泳いで
あ 誰かが泣いてる
泳いで
あの二人 またいがみ合ってる
泳いで
談笑してる
真面目に議論してる
閉ざしているのに開かれている独り言が聞こえる
泳いで
  泳いで
    泳いで
               泳いで
一番に君に会いたいのだけれど
かき分けても波は絶えず生まれて
私は水の飲みながら必死で
この海を泳ぐ
潜って
君に


笑ってる

512 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/03 19:21 ID:hmUWtSmu
訂正
水の飲みながら→水を飲みながら

ピャ───!!!(己への怒り)

513 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/03 20:14 ID:hmUWtSmu
アー書けねぇ書けねぇ
書けねぇけどとりあえず書いておいたほうがいいかもとか思ったけど
やっぱり書けないうちはなにも書くべきではない


本格的に秋が来るまで待ってて

514 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/05 02:34 ID:XaKbTpcW
さみしい と
私を操縦する
真っ白な穴が
さみしい と
大きな欠伸をはきだすように
誰宛でもなく呟く
さみしい


それから私は
穴の中身を埋めたつもりになる

さみしい と

515 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/05 02:46 ID:XaKbTpcW
赤い消しゴムを探しているんです。
どなたか、私の赤い消しゴム、見かけませんでしたか?

516 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/05 03:18 ID:XaKbTpcW
今日中に済ませなくちゃいけない宿題だらけなんだわ
きっと

誰かのノートを写している途中で
答えを書き違えちゃったんだわ

私の字は煩雑で拙くて
誰にも解読不明なんだわ

しくじったわ



なんでこんな時に突然先輩から電話かかってくんのか分かんないし
ほんともうほんとにこうやって最近ずっと頑張って連絡取らなかったのになんで
なんでだ
うー

ハイ、酔ってます私

517 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/05 03:26 ID:XaKbTpcW
彼女とどこへでも行って遊んでくりゃあええ
でも友達の墓参りも忘れずに行きなよ
だから今日はもうおやすみ
あんたがいくら時間あるからいつでも誘えって言ったって
あんたが約束を作らない限り
もう私から電話やメールをすることはないやろう
彼女と仲良くしてりゃあええ
始めからそれを望んどったんやけん
あんたが幸せやっていうならなんでもええわって
やけん私はいつでも話を聞いとったんやけん
天国のお友達に
生きている彼女に
慕っている彼らに
いくらでも寄りかかっても大丈夫なように
この世で一番好きかもしれないあんたに
届けきれないほどのハグを
キスを

518 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/05 03:31 ID:XaKbTpcW
多分
未来の私の一人暮らしの住居は
私以外の誰かの空間を
既に持っている
もしくは
待っている




気がする

519 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/05 03:35 ID:XaKbTpcW
二人乗りした自転車の
背中越しでは届かなかった想いを
面と向かって




こうやって



伝える

>>516訂正
解読不明→解読不能

しくじり虫が背中で笑う

520 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/05 03:39 ID:XaKbTpcW
この世で一番大嫌いなのは
伝えなくてはいけなかったことを
ここで
こうやって
人の目に触れていると分かっていながら
またそれが
きっと誰かの気に障ると気付いていながら
伝えるべき人に伝えもせず
こんな風にぶちまけて汚物をゲェゲェ吐いている

もう寝る前だからって油断した格好でディスプレイに向かっているお前だ────!!!

521 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/05 03:42 ID:XaKbTpcW
動揺している可笑しな私。

おいたが過ぎました。

頭を冷やす意味で

電車はお休みさせていただきます。

気分屋だからいつまでとかはまったく分からない。

522 :Mana魔名:03/09/15 00:17 ID:HuWzvieU
線が重なり立体ができ
路はすべてローマに通じる
はしゃぎ転げる仔犬達
続きは交尾の夢の中
くだけちった思想
よごれちまった自由
どろまみれの国家
こまぎれの平和
まだまだトンネルの中
でもいつかは青空の下
もどりめぐるループの上

523 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/17 00:32 ID:A3kZTv5v
赤い消しゴムが見当たらない。

どうしてだろうペン入れ(高校の頃姉がくれたアフタヌーンティーの生成り地のペンケース。
でも鞄の中で水筒から漏れたお茶の色がついてまだら茶色に染まっている。でもずっと愛用。)
の中に入れておいたはずなのに。
私の赤い消しゴム。
私だけの赤い消しゴム。
だれか、知りませんか?見かけませんでしたか?
探しているんです、赤い消しゴム。
なんの変哲もなく赤い
ただ真っ赤な消しゴムです。

あれで沢山の思いを消してきました。
きっと始めは真っ白で真四角の消しゴムだったんです。
だけど私がおかした嘘や間違いに気付くたびに
ひとつひとつきれいに消していって
そのうちに真っ赤に染まっていったんです。
だからあれは私の赤色で
私だけの赤い消しゴムなんです。
それを大事に
ペン入れの奥にしまっておいたんです。
だって
いつまた間違いをしてしまうかなんて
分からないじゃないですか。
だからいつも鞄の中にはペンケース、
そしてその中に、赤い消しゴム。


524 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/17 00:34 ID:A3kZTv5v
ああ、見つからない。
見つからないったら見つからない。

ねえ、そこのあなた、ご存知ないですか?
あなた、私の赤い消しゴムの在り処、知りませんか?
探しているんです。
もう、あれほど私に似合う赤い消しゴムなんてないんです。
知りませんか、そう、知らないの。
あなたは、知らないのね、私の赤い消しゴムがどこにあるか。
いいわ、じゃああなた以外の赤い消しゴムを知っているあなたに聞くわ。


あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた


も、知らないの、そう、知らないのね・・・

ねえ、あなたは?
あなた あなた あなた アナタ あなたあなた 貴方 あなた アなた


525 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/17 00:35 ID:A3kZTv5v
どうして誰も知らないの。
どうして知らないあなたにしか会えないの。
あなたは知っているはずよ、ええ、きっと忘れてしまっただけで。
私がこの前赤い消しゴムをいつ使ったのかも、
知っているのでしょう?本当は


そういえば
前に赤い消しゴムを使ったのは
いつのことだったかしら・・・?


長い間探したけれど
とうとう、赤い消しゴムは見つかりませんでした。
そして、赤い消しゴムを知るあなたにも出会えませんでした。
私はいくつもの間違いや、失敗や、嘘を犯して、
裏切ったり裏切られたり、
人間不信に陥りかけそうになりながら、あぁでも人間って大好きだぁなんて叫んで裸になったりもしました。
聞くに堪えない恥ずかしい会話や、
叱責、事故、耐え難い屈辱、自尊心のひび割れ、老いてゆくブルー
コーラルピンクの夜明け、逃亡
あの、なにもかもを消すことが出来ずに
飲み込むことだけ覚えた乳児へと成長していきました。
ああ、これは無垢なる長寿。
そして1つだけ
なくしてしまった赤い消しゴム。


526 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/17 00:39 ID:A3kZTv5v
ふと
猫背で歩く仕事帰りの路上で
若い男に呼び止められました。
「あなた、赤い消しゴム、落としましたよ。」
私は振り返り、その男を凝視しました。
するとその男はみるみるうちに(顔をみとめる間もなく)小さく纏まっていき
タイル敷きに出来た私の長い影の上にちょこん、と
真っ赤な真っ赤な小さく削り取られた消しゴムのカスとなりました。
知らず、ぶわわと溢れた私の眼から、
膨大な時間をかけて生まれた赤い消しゴムのカスが流れ出て、
背中にうずもれていくふやけた太陽を感じました。
その熱の、優しさといったら。


ああ、
私という黄昏。


私という名の、あなた。

527 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/17 01:21 ID:A3kZTv5v
歌いたい。

とても



歌いたい。

誰か私と歌いませんか?

528 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/18 00:33 ID:RnzCe6FE
「なくしてしまったものは 忘れてしまうに限るさ」

529 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/18 00:56 ID:RnzCe6FE
最善の方法を選んでも、別れは別れであることに変わりない。

530 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/18 00:59 ID:RnzCe6FE
なんかこう、揺るぎない感じで。歌って。

531 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/23 00:18 ID:4Vnan2g6
お布団の中にまで夕焼けを連れてきた猫を抱いて眠る
夢は
懐かしくてひどく冷静な
ジャングルジムの上
私は裸足で
鉄製のそれにしがみついて
木に登って降りられなくなった子猫のような面持ちで
前日の雨で生まれた水たまりを眺めている
なんて朧気で無責任な記憶だろう
私に涙を流させて
目を擦って横を見ると
猫は鼻を膨らませたり縮ませたりして
くすぐったそうに眠っていた

532 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/23 00:25 ID:4Vnan2g6
今日も一日なぁんにもしなかった日は
夕方外に出てはいけない
なにもしなかったからと言って
日が落ちる前に太陽を拝もうだなんて企んではいけない
なにもしなかった薄い眼には
達成感を味わいながら焼け落ちていく西の空の赤色が
ひどく
後ろめたい
なにもしなかったという事実が余計誇張され
東からのぼる夜の気配が
やーいやーいとはやし立てる
呆然としている私の心臓の芯を締め付ける透明な手は
もう見えなくなった太陽の
一番眩しいところ

533 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/23 00:26 ID:4Vnan2g6
ただひたすら腹が痛いと何もできなくなってしまう悲しい性

534 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/27 23:21 ID:QFsF8GRL
だいきらいですあなたなんか
ほんとかおをみるだけでむしょうにやるせなくなって
こう
なっとうのにおいをおもいだすんですよ
においはしませんけど
いやなんですよあなたなんか
ことばをかわしたら
そのたびにくちのなかでうごめくしたが
こだいせいめいたいのように
こっちをにらむんですよむごんで
くちのなかからのどのおくからはなのあなからめからけあなから
しせんをかんじるんですよやめてくださいよ
だいきらいなんです
だいきらいなんですから
これいじょうわたしを
わたしを


くらがりでなら
いいんですけど


535 :名前はいらない:03/09/28 04:06 ID:7+ERR+Jq
再び失礼します。
詩とは関係ない話なんですが、このスレの雰囲気や設定とか、かなり気に入って
いるんですが、ましゅうさんの名前と設定借りてよいですか?

・・・・。

536 :名前はいらない:03/09/28 04:10 ID:arIUn/ZS
流石に名前借りちゃいけないでしょう。(笑)

537 : ◆bXT9epeTCw :03/09/28 04:15 ID:tbb5BVrL
名前を借りたら「準騙り」ですw
トリップまで同じだと、「マジ騙り」ですw
あ〜んど、このスレはsage進行ですよん。
このスレの「設定」を拝借するのであれば、
そこまで留意しなければいけません。
>>535さん、このスレに書き込むときはメール欄に「sage」を入れましょう。


//追伸:このスレがageられているのを見て「大いに」笑ってしまった俺は逝ってよしですか?

538 :名前はいらない:03/09/28 04:19 ID:tbb5BVrL
やべぇ、、
別板でのトリップ消し忘れた。。。
名前と一緒に消したつもりが。。。
なんとも奇怪ですな、、

539 :名前はいらない:03/09/28 17:52 ID:euDygSrq
保守

540 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/28 19:20 ID:dKUjDQC5
ぽかーん・・・

541 :憂鬱 ◆SCodz99rtY :03/09/28 20:49 ID:W8m+Xy6i
今回は切符もってきますタ

「小さな自分」

小さな自分を
 自分で小さいと
   認められるようになりたい

小さな自分を
   認めてくれるような人を見つけたい

小さな誰かを
   認めてあげられるような自分になりたい

小さな幸せを
 それでいいんだと
   認められる人になりたい

小さな幸せをみんなと分けあえる人になりたい

542 :*´ー`).。оO〇(〜) ◆bnmjdO.VgI :03/09/28 23:44 ID:asdopIyy
山手線に乗って一日中回っていたい

そしてそのままバターになってしまいたい

543 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/09/28 23:53 ID:dKUjDQC5
あらまぁ今日は車両が賑やかですね。
でも
車掌は今制服脱いで帽子も取って休憩室で宙を泳いでるのよ。
座りながら。

つまり、ええと、なんか、気の利いたことを返せないので、
また今度・・・・。

544 :Mew ◆mewrkbizfg :03/09/29 01:55 ID:dY06CTS3
人いっぱいいるからサッカーしよう

545 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/10/03 19:49 ID:pYnH2Wgn
ちょっと下がってきたので運行開始。
>>535さん、あの、話が見えないのです。再びと言われましても、
前にどこであなたがいらしたのか分かりませんし・・・。
まだ見てらしてるのでしたら、私のアドレスを晒しておくので、
そちらでお願いいたします。
>>536-539
本人不在中のフォローどうもありがとうございます。

546 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/10/03 23:43 ID:pYnH2Wgn
赤いマルボロも水色

547 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/10/08 01:30 ID:xyJSbTGi
今朝
本当は死んでいるのに
生きていると思い込んで
幽霊のまま生活している
夢を見ました




あれは本当に夢だったのでしょうか

548 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/10/09 11:08 ID:th8UQg1B
バンド名は
「センチメンタルかまいたち」
です

549 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/10/10 02:27 ID:Xxzpp6k4
問3.「愛している」を、よりソリッドな感覚で表しなさい。

550 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/10/12 00:32 ID:tBzHKnhT

         愛しています          愛しています
       愛しています。愛        愛しています。愛
     愛しています。愛して      愛しています。愛して
    愛しています。愛していま    愛しています。愛していま
   愛しています。愛しています。 愛しています。愛しています
   愛しています。愛しています。愛しています。愛しています。愛   
  愛しています。愛しています。愛しています。愛しています。 愛し
  愛しています。愛しています。どれだけ愛しています。愛しています。
 愛しています。愛しています。言葉に変えても愛しています。愛してす
愛しています。愛しています。届くはずがないということを愛しています。
愛しています。愛していいつから思い知ったのだろう愛しています。愛して
愛しています。愛しています。伝えることと伝わることは決して愛しています
愛しています。愛していイコールで繋がらないということ愛しています。愛し
愛しています。愛しています。愛しています。愛しています。愛しています。
愛しています。愛しています。知ってもらいたい、それは本当に愛してい
 愛しています。愛してい僕が君が望む行為だろうか愛しています。愛
  愛しています。愛していますほんの少しの仕草で温度で愛してい
   愛していま交流は摩擦に変化し愛しています。愛しています。
    愛しています。歪なカーブを描いてしまう愛しています。愛
     愛していますそれでもまだ愛しています。愛しています
      愛しています。愛しています。愛しています。愛し
        愛しています。愛しています。愛しています
          愛しています。愛しています。愛して
             伝えずにはいられない、熱を
                僕は君の胸の中で
                  昇華させる
                 「愛しています。」

                     と。


551 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/10/12 00:34 ID:tBzHKnhT
>>550
ビミョー、、、、。


また、しばらくお休みします。
書けない上に、忙しくなってきましたもので、、。
一番辛いのは書けないということですが。
はぁ、、、秋はきたのに。

552 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/10/17 22:44 ID:0uLsh9Cq
きら   きら                      きら
            きら きら    きら
  きら                               きら

        きら         きら                     きら

「ごめんなさい」と
打とうとしたら、「きら」と出た            きら    きらきら
またカナ打ちになっていたのねと
ローマ字打ちに変えようとしたのを   きら                      きら
取り止めた                       
「ごめんなさい」            きら      きら
本当にごめんなさい。
もう現れませんから                           きら      きら きら
もう話しませんから              きら
私は一人になろうと思います。         きら           きら
強い人なんてどこにいるというのだろう         きら            きら
ごめんなさいごめんなさいさようなら                     きら
最後にありがとう                きらきら きら       きら       きら   

きらきら                        

553 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/10/28 22:48 ID:4j/CSVU9
足を挫きバイトも休むこととなり今月一杯の予定がなくなりました。

また線路に篭ろうと思います。
鬱血も冷たい湿布も冷え症にはこたえます。

554 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/10/29 23:34 ID:WOWNrbSb
「アスファルトは明け方刺を生やす」

人見知りしながら振り返る電信柱
わたしが抱きしめたのは
電車から眺める河原に生えるセイタカワダチソウ
縦ジマと横ジマをお好みで交差させて
焼きついた映像と薄くなる面影
夜道を歩いて靴を鳴らせたのは
いつしがたの女の子

忘れて
寝室を灰色に塗りつぶした夜も
果物ナイフがここぞとばかりに光る夜も
浴室の止まないシャワー
バスタブを赤く濡らす後れ毛
横たわるフローリングに知らない振りができるようになってから
カレンダーの空欄まで赤丸で塗りつぶし始めた夜も

「あれは私のキスだから、早急に返してください。」
怪文書は届かないまま
ポストを青くする


555 :続き ◆ACMASyU/iM :03/10/29 23:35 ID:WOWNrbSb
河原に群生する
セイタカワダチソウが揺れる
沢山の目から茶色いマツゲを光らせて夜の終点を睨む
「もっとトゲが欲しい
 見渡す限りにトゲを生やしてくださいよ神様」
なんて馴れ馴れしくも切実な願いを託して花粉を蒔く
線路を越えた向こう側に白く滲むアスファルト
ネズミ色さえ輝き始める夜明けにわたしは神様を見つけて
「もう一度キスをさせてください」
と懇願し横たわり全身全霊をかけて抱きしめる
身体中に生えたばかりのトゲを刺しながら

そうしているうちに
また朝がきて
あなたが
いなくなる


556 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/01 18:36 ID:903M4y/z
あの人から教わったこと。
「油絵の具は猛毒。
 ゴキブリでさえ死んでしまうんだよ。」
クリムゾンレーキ、血よりも濃くカンバスを染める紅。
ねえ、おまえ、
あの人の血に何気なく交わって、
あの人を殺してくれるかしら?
ねえ。
ねえ。


557 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/01 18:36 ID:903M4y/z
4階の窓から
いつも同じ夕焼けを見ていた
同じ色に染まって
頬を内側から染めている自分を誤魔化していた
ただ明日も同じ色に染まるための
たくさんの嘘
息がつまる駆け引き
あなたの鋭い指摘に
ペインティングナイフを尖らせながら
描き終えていったいくつかのカンバス
私は紺色の制服を白いエプロンで保護して
グレィスーツが近づく足音に鼓動を走らせる

白いエプロンは
すっかり赤く染まって
凶器じみたペインティングナイフでカンバスを切り裂く
もうどんな絵も描けません
あなたがいなくなってからは
私は夕焼けを飲み込んで
いつかあなたが話したゴキブリの気分で
身体中を毒で犯して
死に続けているのです


558 :◆ACMASyU/iM :03/11/01 19:00 ID:903M4y/z
あぶく、泡です、いたるところが泡に
皮膚がめくれて
心になる
泡にまみれている
見覚えのない楽園の記憶ですとか
サイコロを振るのは次はあなたではありませんとか
うっすら憎悪を抱えて微笑んでいる誰かしらの肩を掴んで
殴りかかりそうな
浮き足だっているわたくしの心
膨らんだら萎むしかないような額縁の中の太陽を
口の中から出す手品師のわたくしの心
嗚呼わたくしの恥ずかしいところ

559 :◆ACMASyU/iM :03/11/01 19:01 ID:903M4y/z
例えば
ふとももですとか二の腕ですとか白いお腹ですとか
左右かたちの違う乳房ですとか
恋しがっている局部ですとか
そのようなところが
みるみるうちに泡になって
わたくしは全て曝け出されてしまっている
なんて恥ずかしいのと赤くした顔を手で覆っても
その両手が泡になって赤い顔が泡まみれ
髪の毛は既に泡になってアフロのようですし
いてもたってもいられなくなったわたくしは
目の前をあぶくの海に変えて
そこに静かに身を沈めていったのです
ぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶく
泡淡淡泡泡泡淡淡泡泡泡泡泡沫泡泡嗚呼泡淡淡泡泡泡泡泡沫沫泡淡淡泡
ぶくぶくぶくぶくぶくぶくここはなんて穏やかでぶくぶくぶくぶくぶく
ぶくぶくぶく孤独ぶくぶくぶくぶく慈愛ぶくぶくぶくぶくぶく狂気ぶく
ぶくぶくぶくぶくぶく暗闇ぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶく
ぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶく

560 :◆ACMASyU/iM :03/11/01 19:04 ID:903M4y/z

ぷちん と
誰かが最後の泡を踏み潰しました
わたくしはとめどない自らの泡に怖れを抱いておりましたので
その重み、一瞬の痛みに、いたく感激し
静かに、目を閉じ、こう言ったのです
「ああ、本当に有り難うございます」
声はまだ泡に成りきっておらず
その人は大変驚いておりましたが
また何もなかったように歩いてゆきました
わたくしは、幸せの中におりました

561 : ◆ACMASyU/iM :03/11/01 19:14 ID:903M4y/z
明日本番です。
気合を、、ああああぁぁ誰か私に気合を、喝を、、、(懇願

562 : ◆ACMASyU/iM :03/11/02 00:51 ID:9uuycFxe
誰もいないわな、そりゃ誰もいないわな。

あした
うたって
おいしいおさけを
いただく

563 : ◆ACMASyU/iM :03/11/05 01:52 ID:DIw22Bss
優しい人の言葉で、今日まで生き長らえた。
線路が続く。
いくつものレールと交わりながら、また、離れながら。
一度も交わることなく、ずっと傍を走っている線路は、あなたでしょう。
ありがとうありがとう。
ありがとう。
明日も生きていくために。
明日を生きて逝くために。
ありがとう。

564 : ◆ACMASyU/iM :03/11/05 02:23 ID:DIw22Bss
たいして可愛くも綺麗でもない
かといって性格が良いわけでもない
そんな女ですが
好きになってくれますか。
抱きしめてくれますか。
冬が近づくとどうも人肌恋しくなるけれど
手を繋いでくださいますか。

ただ柔らかいだけがとりえです。

565 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/06 01:14 ID:9ICNOP/m
|^*) 優しいふりをするなら
|A・) ずっと優しいふりを続けてね
|-) でないともう誰も信じられない
|゚)じっ と見つめているもの
|∀`) その間変わらないでいてくれたら
|-^) 嘘でも気付かないでいられる
|^) それは 悲しいことだと思う?
|)  けれど始めに
|゚) 優しいふりをしたのは 君だよ
|ー^*) 私もちゃんと
|*) 優しいままでいるから ね

566 :名前はいらない:03/11/06 02:00 ID:cDDaPO0L
>>565
可愛い……。

567 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/06 18:03 ID:9ICNOP/m
in the air

窓枠の中の朝焼けは
小さいから
眼を開けたままで深呼吸ができる

天候・曇り後雨
コンクリート脇で泣き続けるカエルが
今日を生きのびるための
雨降り

厚い毛布から青い紐を垂らしたような
その隙間を縫って
見つけて
吐息と
僕の手を

空気になって
降り注ぐための
優しさを見せて

568 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/06 19:59 ID:9ICNOP/m
ねえハグをしよう
ねえキスをしよう
君以外の人としてしまった数を越えて
たくさんたくさんしようしよう
年中発情期のウサギになろう
君が来年私の年になる頃には
私はまたひとつ年をとってしまっているから
熱で
縮められない距離を埋めよう

ねえ
こっち向いて

569 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/06 20:06 ID:9ICNOP/m
最近頭が浮かれて馬鹿になってるので
身体中から空気より質量の軽い気体を出して空を飛び回っているようなのばかり

大目に見てやってください。
>>566
|* ノノ)<きゃっ

570 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/08 01:21 ID:ReF4m/7Y
白い光差す美しい人。
是非その人にいつも通り目の前で眼鏡をかけていただきたい
細い銀縁眼鏡を
ゆっくりとかけ直す様を見せていただきたい
光に囲まれて
眩しくて目を閉じてばかりいる私は
それをこっそり参考にして
物陰で眼鏡をかけ直す練習をしたいのだ

笑うつぼが全く違う人を好きになってしまったら
私はとりあえず身だしなみに気を遣うしかないぢゃないか
会話の中でなんと答えられても取り乱さぬよう
しっかり平静を装って
見つめる先は
つまりレンズの向こう

適当に話してるふりをして
同じしぐさで眼鏡をかけ直すのだ

私はそういう女になるのだ

571 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/08 01:24 ID:ReF4m/7Y
なるのだ!

572 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/10 01:26 ID:5hz5xVt5
冬の帰り道
夜空に混じる淡い三等星が
私のイノセンスを
硬い球体の表面へと誘い出す
そこは一面白いフェイクファーで覆われていて
寝そべって流れ星を探すには丁度良いのさ

春にはまだ遠い
涙は少し近い

573 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/10 02:13 ID:5hz5xVt5
君が街で誰かと親しそうに喋る私を見たって言うけど
それは私じゃないかもしれない
それは私じゃないかもしれない

ただ一つ言えることは
君が知ってる私じゃないってこと

574 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/10 23:09 ID:5hz5xVt5
|,,゚-゚)<ちょっとだけ頑張りましたので、ちょっとだけ宣伝。

|,,゚-゚)<HPのりにゅうあるしました。

|-゚))<つってもまだ準備中ばかりなんですケド、、、

|゚)ノ<それでも来てくださるならば、こちら→ttp://matthew.sunnyday.jp/index.html

|ノシ <まぁそんな感じなのでした。では。

575 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/11 04:27 ID:GnEKyHWK
>ID
まぁ確かに現役ヒッキーとも言えるけど。

576 :名前はいらない:03/11/11 06:05 ID:ppoo8OlG
>>575


577 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/11 17:31 ID:GnEKyHWK
>>576
私も>>575に「汗」つけたいです。
でも人前で歌ってればまだ完全引き篭もりではないなと安心してます。

一行で紡ぐ言葉の難しさが腹立たしくって放っておけない。
サポーターを2日程外して生活してるけれど歩くには支障がないだけで
ただ足首を伸ばすと痛みが走る。

せめて晴れてくれたら
伸びた靭帯のこともスッピンの顔も忘れて
青い自転車で走りそうなのに

578 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/14 21:22 ID:OKo4oVze
幸せな子供になる方法

579 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/15 02:36 ID:lW9vol+7
肺呼吸

朝の国道は排気ガスで埋もれ
私はその端っこを原付で走る
反対方向に

灰色にまじる淡い水色を
ちゃんと温かい肺に染み込ませて
今度はそれを白に変えて吐き出す

午前7時

そうあの感触
まるで両生類の皮膚のような
まるで誰かの粘膜のような
いくら手を洗ってもまだ粘りつくような
あの感触が
私の眼球にこびりついて離れない


580 :つづき ◆ACMASyU/iM :03/11/15 02:36 ID:lW9vol+7
ガードレール脇にしっかりと濃く
赤黒い

内臓
一瞬で息絶えたであろう茶トラの猫が
こうして一晩明けても
まだ
同じ場所に横たわっている

「いつまでそうしているつもり?」

そう訊ねたのは
私だったか
猫だったか

昨日の夜を覚えているならば
私は進む道を誤ってはならない
確かに脈を打つ体に熱を刻み付けて
尚且つ瞼を腫らして飛び出した

重たい瞼
横たわるのは
まだ覚めない夢

呼吸をやめない
細胞


581 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/15 02:49 ID:lW9vol+7
私は私の妻が夜中金魚になることを知っている

それは




まだら模様

透けるように薄くまた長い尾ひれは
じぐざぐに広がっている
水を撫でる

懐かしい水草の匂い

嗅ぎ分けながら
私は妻を
壊れそうに優しく
掬い上げて

飲み込んだ

ぴちゃぴちゃ

その柔らかでうすい尾ひれが
私の喉を撫でながら
滑り落ちていった

翌朝妻はベッドの隣ですやすやと眠っていた
今晩もまた
金魚になる

582 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/15 02:50 ID:lW9vol+7
青い鳥は誰のもの

583 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/15 02:53 ID:lW9vol+7
夕暮れのルノワール

真夜中のクリムト

眠れないゴッホ

早起きのピカソ

584 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/17 23:53 ID:pRtnQL+p
いつまで子どもでいられる?

いつまで子どもで許される?

585 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/17 23:54 ID:pRtnQL+p
許される部分は、どこまで、だなぁと
書き込みを押した途端に気づいた子ども

586 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/18 04:36 ID:nFeU8n5S
諦めて夜明けを迎える

脳内タバコをふかす

七つの星でも平和でもなんでもいいけど

バージン・スーサイズ 夢は見ないけど

ほんの少し あたたかみが欲しい

100円ライターの火でもいい

ねぇ 私の胸ポケットを押さえてくれない?

このシャツにポケットなんてついてないけど

分かるはず

夜が明けるまでなら

587 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/21 02:30 ID:lJKbWFi0
だれもいないと
信じたくなるほどに
騒音だらけの
真夜中

588 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/25 02:45 ID:+MA/pT9/
ネジまき乙女の子守唄は
子どもたちがが寝静まった夜更けに似合う
優しく撫でても痛がるので
大人たちは彼女の飼育を放棄したのだ
ネジまき乙女は自分で自分の油を注して
おへそのネジを軋ませながら巻く
その歌は
あまりに大人たちの良心を呵責するので─

ネジまき乙女はいつまでたっても
ネジから解放されずにいるのだ

589 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/11/29 05:19 ID:Fj7wcgL7
あなた

ちょっと光ったでしょう
知ってるわよ
知ってるんだから!

光るの
だれもみてないすきに
からだを半透明のうつわにして
なかからライトを最大にして光らせるのよ
ライトはみんなもってるの
たまごがこんにちわしたらすぐ生まれるの

わたし 光るの
あなたも 光るの
まぶしくってあたたかくってね
涙出そうになりながら
ちょっと鼻水も出そうになりながら
よりそって寝転んだら

たちまちうつわは破裂して
破片の影絵が宙を舞うのよ

590 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/12/02 20:14 ID:s1HBpdp0
MILK FEDな娘になる為の修行

591 :ましゅう ◆ACMASyU/iM :03/12/08 05:11 ID:oo5N1pTx
それがたとえ 僕であったとしても
君には声をかけることも できないのではないか
たそがれ
風が凪ぐのは 地下鉄も通らないどこかで
すっかりうらぶれちまって 泣いているからじゃないか
たそ かれ

呼び止めてみる
朱塗りのビルに
赤面のポプラに
通りを走る真っ赤なスポーツカーに
「お前たちはどうしてそんなに明日を急ぐのですか」


君が初めて作ったスポンジケーキでも食べなきゃ
僕はうまく呼吸ができない気分だ
それをどうして
カラスが笑うのだろう

誰そ 彼

夕闇
僕の正体を早く君に教えてあげたい

592 : ◆ACMASyU/iM :03/12/11 01:11 ID:W/HWb8j5
ファミレス雑記

うちらは2年前とどこが変わったのだろうかと
向かいに座って話して鍋をつつきながら考える

お互い違う人と付き合って
一方は別れ
一方は来年から遠距離恋愛
君は2年前のちょうど今頃に付き合い始め
私は1ヶ月遅れで今の人と付き合い始めた

一方は留年決定で
一方は中退決定

本当
付き合わなくて良かったなぁとつくづく思う

鍋をつつく
笑い話も暗い話もこれからの話も同じテンポで話せる
恋人ではなく
このテンションでいられるのも
2年前があってこそなんだろう

目も当てられない程辛いときも苦しい時も許せない時もあったけど
今は素直に楽しんでいられる
ありがと

でもあの恥ずかしい話はもうせんといてな

593 : ◆ACMASyU/iM :03/12/12 12:48 ID:gvwOYzYN
「君が誰でも関係ない」

とでも言えば良かったのか

あのね
関係なくないほどに
ちゃんと君から自分の言葉で
はっきりとした言葉が聞きたかった
私の期待なんかかき消す程にさ

そうやって人を試すような言葉で
私の神経を逆撫ですることになんの意味があるのか

期待ってなにさ?
そんなこと君が聞くことじゃないよ

もう知らない

594 : ◆ACMASyU/iM :03/12/22 00:18 ID:7V8GRStC
指の先が
背中に食い込む程に
冷たいまま
特別な速度で撫でている

息が
塞き止めるものを失った喉から
一瞬だけのためらいの後にあふれる
見たことの無い肺から生まれたそれは
夜の虚空に白く浮かぶ

さりげない白熱灯の光に照らされた神社の境内は
セメントの低い階段は
座ったまま抱き合うのに適しているとの判断を下し
私たちは砂地の地面に
まるで産声を上げたばかりの怪物の姿をした影を
落として
産み落として

ナイロン素材のジャケットが
擦れ合う音に
心臓を震わせながら
声を潜めたまま
深く
唇を吸う



595 : ◆ACMASyU/iM :03/12/22 00:27 ID:7V8GRStC
言葉などはなく
また
不安でもなく
言いようのないものが混在するカタマリを
互いの身体に移し合っている
それは透明であったような
けれどほとんどの場合不透明であったような

そんなカタマリを


何度黒くしたことだろう
何度輝かせたことだろう


電子音に遮られながらも
私たちは瞼を閉じたままの交信に成功し
そこに なにが あり どう なって いるのか をも
隣にいるだけで伝わるほどに
街頭の下
ベッドそばのランプ
昼間 遮光カーテンから漏れる日差し 窓辺
カーナビの青白い点滅
それらのもとでささやかな怪物を産み落とした

もしかしたら 幻だったのかも しれない
いや そんなことはないよ
そんなこと あるはず ないってば ないって

ない


596 : ◆ACMASyU/iM :03/12/22 00:29 ID:7V8GRStC
髪の毛が絡まりあって
プツンと
モーターが哀愁を混ぜた音を鳴らせて
ブゥン・・・と
指の間から流れ出る砂が
サラサラと
切れるように止まるようにこぼれ落ちるように
私たちもまた

さようなら

といった
ある種の擬音によって

ない

ない ない
どこに
あるの

ない

なにが



         ああ。

597 : ◆ACMASyU/iM :03/12/28 21:49 ID:osnFMqv9
いいえ馬鹿な女ですので

散る散る散る散る

髪の毛を肌に落としながら

る散る散る散る散

誰を待っているのかも分からないままに
声を上げて悦んでいるのでございます
ここに阿呆な女が生まれました
産声をあげました
馬鹿から阿呆となって
あっはっは
これから痴の痕跡を辿って四つん這いに
薄暗く生臭くやわらかな

散る散る散る散る散る散る散る散る 肉片を

頬張って無邪気に笑っているのでございます

散る散る散る散る

わたくしの

あれ

598 : ◆ACMASyU/iM :04/01/23 22:05 ID:kvE4eZR5
ないがしろにしてきたのは
あなた方ではなく
わたくし自身であったのかと

かじかむ指先が紡ぐアプリケに
火が灯ってたちまち雪が溶ける

「われわれは、さようならするために、ここへ来たとも言えるのです」
「われわれは、出会い以上に別れが最高のスパイスであるということを知っているのです」

それは感情を蝕み
砂混じりの傷を舐めたような味付け

知れば知る程に忘れがたい香り
別れがたい人
理解しがたいのは

今日はさようならするのにもってこいの日

明日の朝には雪になって昼過ぎ溶けていく

599 : ◆ACMASyU/iM :04/01/23 23:37 ID:kvE4eZR5
わたくしは去ります。

おそらく、去らねばならぬといったきまぐれな使命感のために

流されていくのです。

誰を信じられないという前に、一番信じられないのが己であると気付いたとき

私は謝らなければならないと

同時に気付き

あぁ、これが今生の別れであったら

素直に、「あなたにもう一度逢いたい。」と願いを請い、

指折りそちらへいける日を待ちつづけることができたのに。

今のわたくしには、これまで以上に、不能です。

600 :名前はいらない:04/02/29 00:19 ID:tMMIgGai
「あたしたちこの1週間SEXしかしてなかった」



白髪交じりの教師が描く傾斜はゆるやかに黒板を越えて
魚眼レンズの犬の鼻をも貫き
幾度も変化し続ける
砂地を右足で踏み片目ながら
スニーカーを半笑いして
ああそうだ今日はアディダス履いてたんだったって
トリコトールの三本線を見て感慨に耽る
そのほんの一瞬に似た



からっからに頭が悪いに違いないと思わせる口調で
一昨日の化粧を落とさないままにできた笑い皺を凝視すると
小川から抜け出そうと垂直に蠢く無数の赤いぼうふらを思い出した
この冬エアコンがおかしくなってしまって
携帯のバイブがテーブルの上で鳴った音ってのを真似しやがる
いやでもずっと携帯は鳴っていない
俺の携帯は一度も鳴っていない
そうだ誰も俺に用はない
俺も誰にも用はないんだそうだそうだった
と安心したのも激しい運動の後の動悸に虐げられ
不平等な平穏は訪れなかった

そんな1週間


601 :名前はいらない:04/02/29 00:28 ID:tMMIgGai



先週買ったばかりのジャケットから煙草の匂いが取れない理由は明白
そういえば最後に歯磨きしたのっていつだったっけ ぼんやり頭 あは
そんなに鼻くっつけあったらどっちが息吸ってどっちが息吐いたのか分かんないよぉって
笑いあったのは一昨日の午前2時くら いだったよね あ
あはは カレンダーとか時計とか携帯とかメールとか関係ないし
ノートの落書きと同じくらいいつまでだって続けられる し

喉は渇いてるのに汗だけこんなにかいて

あたし骨になってもあんたとつながってるのかも とか
きゃーーーーーーーーーーっ
・・・・・・・・・ああっ

ははははははははhっはhどうしよう楽しいのかなこれは
どうしようもなくってさ あははははああはは
もしかしたらどうしようもなく悲しいから
楽しいと思い込むしかもう術がないのかもしれないね
どうしよう笑うしかできない口はずっと開いたままだしきっと皺とかできてるし ねえ
もう戻れないなんて嘘でしょうねえもう笑うしか笑ってあたしとあたしと笑えるのなんてもうあんたしか

ね 発見

「「あたしたちこの1週間SEXしかしてなかった」」

602 :名前はいらない:04/02/29 00:35 ID:tMMIgGai




repeat


                                         >>600

603 :名前はいらない:04/03/01 01:06 ID:Y8+zZomy
アルミの引き出しから
置き忘れたタバコを取り出す
画面はエラーを呼びかけ
うっすらと忍び寄るウィルスの影に怯える日々が消滅する
一服し終えたらメモはテーブルに
合鍵はポストの中に

フォトフレームの中身は既に
最新の情報に更新されているし
この部屋に空き容量はもはやない
私を起動させるものもまた然り

あんたのこと好きだったけど
劣化した激情に積もる粉雪の日々
思い出すパスワードは
忘れた


604 :名前はいらない:04/03/01 01:09 ID:Y8+zZomy
わたしは りんごの木の下で 攫われていった 春
南から吹く風に トップデザイナー達の思惑を乗せて
胸を膨らませて 歩くマドモワゼル
垂直なジェンガ遊びを見上げる 
空を見渡せない窓辺から 覗き見るのは
しゃがれた声でスーツの皺を伸ばす アダム

わたしは りんごの木の下で シャープペンシルを分解する
羽毛に包まれた 可愛いタヌキをスケッチして
額にしるしを付ける 蛍光ペンが欲しいと思う
宗教色のスカーフは 湖に棲む継母に奪われた
優しみだけ残して 空は今日も赤い
仕方がない気持ちのぶんだけ 仕方がない歌がある

わたしは りんごの木の下で 乾涸びていった 子ども
綿の雨で産毛を濡らすこと 幾日かの後に
忘れ去られた
ただ それだけの 子ども
微かに揺れた草よりも 静かに 地中深く沈み
涙も知らない瞳を焦がして 歪んでいく閉じた唇

     ちぎれていくの
     ただそれだけが
     ここちよくて
     しあわせなの

わたしは りんごの木の下で 愛されていた
残像

605 :名前はいらない:04/03/02 15:49 ID:t3rrt7YU
種村直樹はほんとに消えて欲しい!!
鉄道雑誌で上野市駅のことをひどくバカにしてやがる!
自分の立場を勘違いしてるんじゃないのか??
ご意見番気取りしやがって。いいかげんにしろ。
あそこまでクソに書かれると三重県人として絶対許せない。
県は違えど先日は養老のことをここまで言うかというぐらい扱下ろしていた
お願いだからこの近辺には来るな!!
ていうか存在自体消えてくれ!!みんな怒っているぞ

606 :名前はいらない:04/03/03 07:46 ID:4PnRe+UJ
>>605
( ▽|||)\( ̄ ̄;)どうどう……
せめて実名は隠したまえ……

607 :名前はいらない:04/03/05 02:00 ID:yNtbTcGq
わたしはまだここにいるのに

あなたのすがたがみえない

608 :名前はいらない:04/03/05 02:03 ID:yNtbTcGq
サルヴァドール 
飛んで
ぼろきれで縫い合わせた翼が似合ってる
海のむこうで始まった涙の月曜日に
成熟した柘榴の赤い果汁を混ぜ合わせてちょうだい

砂漠にたたずむ鷲鼻の怪物が
真夜中に流したのは涙じゃない 涙じゃない

揺りかごから休日を奪い取って
全ての月曜日を模様替えするべく
校庭の鉄棒前に集まれと
誰かが鏡の反射で合図をしたから
全てのガラスを石で砕け
全ての石でガラスを砕け

愚鈍な午前4時を撃って
サルヴァドール 飛んで
孤独なのは怪物だけじゃない だけじゃない

朝のこない谷間へ
わたしを連れて行って

落として

609 :名前はいらない:04/03/06 13:10 ID:0RD1ZwGg
あなたのすがたがみえない

610 :名前はいらない:04/03/06 13:39 ID:0RD1ZwGg
スカートとは、跳ねるものだ
皮をむいだばかりの白桃の香りをまとい
その中では休み時間のお喋りが
ぴーちく ぱーちく
続く

止め処ない安堵と疾走

わたくしは、横たわっているのだ
ファスナーをこじ開けようとする不器用な手に
嫌気がさしたわけではないのだ

ああ、白いレースのカーテンが、くすんでしまったのはこういう理由だったのね
スカートの裾からでは、気付かなかったこと

スカートの白い糸切れが、千切れてしまった
お願い、その綿毛を紡いで空を泳ぐ魚を作ってください
その魚に、わたくしを食べさせるのです
わたくしは、綿でできた
骨になるでしょう、血になるでしょう、鱗になるでしょう、排泄物になるでしょう

お喋りは止みません
鳴り響くのです
女の子のお口のオーケストラです

スカートとは、飛び跳ねながら、逃げ去っていくものだ
ああ、あんなに遠くへ行ってしまって

わたくしは、わたくしとだけ近づいてしまった

611 :名前はいらない:04/03/06 13:51 ID:0RD1ZwGg
わたしはまだここにいるのに

612 :名前はいらない:04/03/07 00:48 ID:I63ThQhk
「ワレワレハ、ワレワレハ。」
歩きなれたはずの道に迷い
尚且つ財布をドブに落としてしまうほどの愚かさを
必死に隠そうとしながら
姑息な彼らの過ちを暴こうと
黙々と匍匐前進し
一張羅をただの作業着に変えている
「ワレワレハ、ワレワレハ。」
母さん
夕焼けに殺されてしまった僕のことを忘れて
どこに買い物に行こうとするのですか
羊水に浸されたカーテンの沁みに
どうして見てみぬふりをするのですか
といった用件を見ず知らずの彼らの留守電に残し
達成感に苛まれて射精してしまうほどの
「ワレワレハ、ワレワレハ。」
生まれながらに幸福に生きる権利を持ちながら
その保障は一切ない現実に頭をもたげ
右手後方に刺す影にのみ優越感を得て
それで良しとするような
我々は
生きているだけで良しとすることさえ忘れて
泥水で顔を汚して笑ったつもりで泣いているのか
「ワレワレハ、ワレワレハ。」

613 :名前はいらない:04/03/07 00:52 ID:I63ThQhk
僕は泣ける
雨に濡れた髪の毛が蛍光灯に反射して艶々としているところ
異質な風が運ぶ潮の匂いの一番生々しいところ
耳鳴りのように頭の真ん中を掠めて枕元を通り過ぎていく波の音
身体中まんべんなく熱を散りばめた君
今はまだ泣ける
夜明け前に本能を試す野良犬の遠吠え
その群の中に混じるおぼつかない足取り
小さくとも踏み固められた肉球を全て強張らせながら必死で後を追う子犬
山の向こうが白む頃を覚えて浮かれ始める
まだ夜が終わらないうちに
今ならまだ僕は泣ける
寝息を立てている君の白くまた赤く上気した頬の温み
ぽたん と音も立てないよう密やかに
ようやく 君の隣で僕は生まれて
今 初めて涙を流す

614 :名前はいらない:04/03/08 10:14 ID:+qfz/JMA
今のわたしは、溢れるポエジーを掴み取るマシーンにすぎない。

指の間から、どれだけ零れていったか知らないけれど。

615 :名前はいらない:04/03/13 20:50 ID:x/UtnGcZ
「もしかしたら、
 抱き合っている私達だけを残して、
 この世は滅んでしまったのかもしれない。」
眼を閉じて抱き合う。
二人の肉体が消えた暗闇の中で、体温だけが溶け合う。
実体のないもの全てに愛が潜む。
アスファルトに染み入るように音を掻き消していく雨は、朝には止んでいるだろう。
この世の終わりに降る雨は、喉の奥を湿らせて、諦めたように私達を祝福する。

ここに、優しい絶望があって、私は、皮膚一枚向こうのあなたの心臓の音に、嫉妬していた。

616 :名前はいらない:04/03/19 20:20 ID:wvakScVZ
聖人君主モノレール

橙色の心臓が落ちる

空を赤と黒に分断して落ちる

ひつじ雲の梯子で金星まで上るライオン

金色のたてがみが眩しくて三等星が見えない

三等星が見えない

三等星が見えない

地平線で一服するオリオンが矢を放つ

ライオン逃げて

もうすぐ夜が眼を覚ませば

あなたのたてがみも月にひれ伏すから

617 :名前はいらない:04/03/27 16:18 ID:uUd2HfBl
わたしは灰になりたい
だれかの鼻をくすぐる匂いだけを残して風に吹かれて
もう身を焦がすほどの力もないわ
諦めきって宙を待って消えていく
わたしは灰になりたい

生まれ変わったら花になりたい
だれかに手塩をかけて水をもらって愛されて
芳しい香りを放つだけ放てば
萎れて散って枯れていく
生まれ変わったら花になりたい

塞ぎこんだ部屋の中で
唯一陽が差し込むところ
そこで寝返りを打てば願いが叶う
────ような気がして。

わたしは灰になりたい
もう会えないだれかを思うのに疲れ果てた女としては
妥当な願いであろう、と
自嘲して頭をもたげる

一度灰になってしまわなければ
わたしは永遠に花にはなれぬ

618 :名前はいらない:04/03/27 19:34 ID:uUd2HfBl
あなたを呼び戻そうとする
目を閉じて
眠りの中で
今すぐ会いに行きたいけれど
想像の中であなたはいつも戸惑うばかり
想像の中でさえも

キレイな最後はお好きですか
なにも後に残さず立ち去るものを美しいと思いますか
立ち去るまでの醜態をあなたはご存知ですか
そんな状態を晒けだしてしまおうとも
あなたの側にいたかった私をご存知ですか

この後生活する上でのいくつかの習慣を済ませてしまえば
私は眠りにつきますが
そうするとまた
あなたと過ごした日々から遠ざかってしまって
暖かい夢から引き裂くように朝が訪れます

美しさになんて拘っていては
欲しいものも手に入りません
そう思い込んで必死に
情けなく見苦しい程にあなたの側にいようとしたのですが
今となってはどれも同じだったのでしょう

なにかしらの感傷をあなたに残すことができたでしょうか
それならば私としては上出来であったと思います
いつか忘れた頃に
そのかさぶたが疼くよう
私はあなたから遠く離れた場所で私を磨いておきます

619 :名前はいらない:04/04/04 00:16 ID:2ujUzysX
久しぶりに、ライブの音源CDを聴いてみた。
拙い私の歌を支えてくれたメンバーの音が胸に沁みた。
後日談として、無口なベース君が言ってくれた。
「このバンドの練習は楽しかった。」
裏表が激しいドラムも言ってくれた。
「楽しかった。もっと一緒にできたらよかったのに。」
沁みこむ沁みこむ音楽を聴きながら、
揺れるキャンドルの明かりに、
願いをかける。

「また君らの音で歌えますように。」

センチメンタルは、どこにでもあるけど、
いつでも見えるわけではないから、
忘れないでいるよ。

私の歌も、いつか誰かの胸に沁みこむことができるかしら。

明日は雨らしいけど、
そんなことは関係ない。

620 :名前はいらない:04/04/04 00:28 ID:2ujUzysX
「感涙惑星」

「王子様、扉を、はやく。」

ガーリーな時代。
そう、思春期の少女のように脆く、危うく、虚ろで、かつ、激しい。
夢。
虚構。
幻想。
なんと呼ばれてもいいの。
イノセンス。
私はガーリーを抱いて。
ガーリーを忘れることなく。
そう、決して決して忘れないで。
消え去っていく私達を。
分かってるわ、私ですら、もう、ガーリーの抜け殻だってことくらい。
分かってるから。
忘れないで。
チェリーブロッサムの季節を過ぎた頃に、訪れる溜め息が、
ネガティブの感度を上げて、
ゆるやかに締め付ける襟元を、
脱ぎ捨てていくように。
なだらかな下り坂を、手を繋いで駆け下りていったけど、本当は怖かった。
怯えながら、何度も振り返りながら、
行き着いた先がどこでもいいなんて、強がりばかりで。
ホラ、王子様、急いで、見つかってしまうから。
王子様、早く、扉を。
扉を、閉めて。
そして、開いて。

621 :名前はいらない:04/04/04 16:27 ID:i7kgeo3F
陽だまりのモネ

622 :名前はいらない:04/04/06 01:08 ID:nnvogO/x
rrrrr・・・・・rrrrr・・・・rr
「もしもしー?あ、おかあさーん?わたしー。うん。うんうん(笑)
あのねー、写真のことなんやけど・・・えっ、やっぱそうやったーん?
そっかー。うん。えっ?うんうん、そうやと思っとったぁ。そっかぁ。
あーそれでね、」
rrr・・rrrrr・・・・・rrrrr・・・r
「ねぇ。起きとった?・・・あ・・。寝てた?うん・・ごめん・・。
明日早いん?うん。うん・・・。そっかぁ、うん、分かった。
え?ううん(笑)違うって(笑)大丈夫よ。うん、元気元気。
うん、じゃ・・・。ごめんね、起こして。うん、うちもそろそろ寝るわ。うん、おやす」
rrrrr・・・・rrrrr・・・・rrrrr・・・rrrrr・・rr・rr・r・r・r・・・・・・・・
「ねぇ」
rrrrr・・・・rrrrr・・・・rrrrr・・・・rrrrr・・・・・rrrr・・・・rrrr・・・・rrrr・・rrrr・・・r・rrr・・・・rr・・
rrrrrrrrrrrrrrr・・・・・・・・・rr・rrrrrrrrrr・・・・・rrrrrrr・・・・rrr・・rrrrrrrrrrrr・・・・r・r・・rr・・r・・
「違うの」
rrrrrrrrrrr・・・・・・・・rrrr・・・rrrrrrrrrr・・・・・・rrrrrrrr・・・r・・・rrrrrr・・・・・rrrrrrrrrrr・・・・・rr・・
「うちはね、うちは、」
rrrr・・・・rrrrrrrrrr・・・rrr・・rrrrrr・・・・・rrrr・・・rrr・・・rrrrrrrrrr・・・・・・・rrr・・・・・・・・r・r・r・・・・r
「どうして」


「どうして一番話したいあんたが電話に出てくれんのか、分からんままなんやけど」
rrrrrr・・・・・・・rrrrrrr・・・・rrrrr・・・・・rrrrr・・・・rrr・・・・rrr・・・・・・rrrrr・・・・・・・rrrrrr・・・・・

「電波 感度 良好。」

  ツ  ー  ツ  ー  ツ  ー  ツ  ー   ツ    ー

623 :名前はいらない:04/04/08 13:23 ID:sP03bp5/
あたしはまだ生きていてここにいない君のことをずっと考えている

あたしの左腕の傷はようやく癒えたけれど痕はずっと残るだろう

あたしの心臓は拍子を失いつつある あたしの海馬は君を失いつつある

あたしの樹の根は水脈を辿って地下深く潜るけれど君は雲の上にいる

あたしはまだ息をしていて19歳で取り残された君と同じ空気を吸うことはもうないが

君のことをずっと考えている

ずっと


ずっと

624 :名前はいらない:04/04/08 20:27 ID:AjDLUC5x
ほんの少しイッちゃってるくらいが今の気分には最適。

625 :名前はいらない:04/04/08 22:43 ID:AjDLUC5x
「ごらん、煙がたなびいている。」

シンとした
夜道
街灯に向かい弾かれる小さな蟲
私達は
しゃがみ込む
曲がり角より
一番遠いところで
どこかで
子供が泣いている
窓の明かりを消す二人の影が見える
カーテンの向こうで晩御飯のあたたかな光が揺れる
私達は
子宮の中でひっそりと誕生を待つ双子の胎児のように
寄り添って1つの影を作った
それはまだ見たことのない
ささやかな安堵
そして子守唄
張り詰めた直線の道を
ここで塞き止めて
混濁していく空気を
二人
タバコの煙に換えた

626 :名前はいらない:04/04/09 16:54 ID:vLIbnsWw
振り返る空は狂気色
飛ぶ鳥はすべて
赤いスポーツカーの赤い舌をめがけて墜落する
一斉に

白い風船を配る道化師の頬紅が
涙で溶けて爛れていたら
明日は快晴だと言って喜ぶ娘は
去年の秋 ある夕暮れに駅へと出かけていまだ帰ってこない
けど
毎晩 家の窓を叩く
中へ入れてくれと
黒い影のまま

振り返らなければ良かったのに
体育館裏の銃声も
地下水路の白骨死体も
まだ気付かずにいられた
知らなければ良かったのに
膝を抱いたままロッカーに閉じ込められた男も
夜道を一人で歩くことができなくなった女も
まだ笑っていられた

目を瞑って
耳を塞いでも
ご覧
狂気色の空

627 :名前はいらない:04/04/11 22:17 ID:nEnkE8yw
期待しちゃイヤ
無視しちゃイヤ
葛藤するよな沸騰するよな
夜な夜なそんなこと思う

誰かにこの部屋を訪れて欲しいと思う反面
誰にも立ち入って欲しくないとも思う

考えちゃイヤ
イヤイヤ

628 :名前はいらない:04/04/11 22:55 ID:nEnkE8yw
こんなままじゃ駄目だよぅ、と
腕を掴むがその顔が見えぬ
こんな場所で会いたくなんかなかったよぅ、と
かすれ声が耳元でするがその顔が見えぬ

残り香撒き散らして我はどこへ行こうとするのか

「じょうねつ。」
何度も口にしてみろ
「じょうねつ。」
「じょうねつ。」
「じょうねつ。」
「じょうねつ。」






口にした回数だけそれがお前には足らんのだ、

根拠のないことを考えるのはもうやめることにした

629 :名前はいらない:04/04/11 23:04 ID:nEnkE8yw
使い古されてすっかり錆びれちまった言葉としか踊れないならもうここには来るな
来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな

愛してる
とかいらない
瞳をうるませても無駄
肩をふるわせても
熱い吐息とか
いい加減興ざめ

踊れよ
アキレス腱おかしくなるまで
夜が宙返りに失敗するまで
隣の奥さんが狂気の沙汰を起こすまで
踊れよ
地球ごと滅びるまで

最期まで笑っていてやるさ

630 :名前はいらない:04/04/11 23:48 ID:nEnkE8yw
泣いた空を見た
二人手を繋いだ
それは少しもおかしいことじゃなく
声を聴かせて
忘れないよ
影が立ち並ぶ路地
朽ちかけた約束は
カラスの寝床に預けて

言葉は
ひとつの赤く熟れた苺に
びっしりと埋め込まれた小さな小さな種の
集合よりも
ちっぽけな

喉を通り抜けて
吐き出してくれたら
今日はそれで我慢できるし
明日からもきっとうまくやれる

泣いたそばから笑う空が
一筋の涙を落としたら
君の勝ち

631 :名前はいらない:04/04/21 19:49 ID:+3N7hCx9
生まれたときから子どもだった
子どもなので大人にはなれなかった
少しばかり、目線は地面から離れてしまって
少しばかり、頭は空に近づいた
でも、空にキスできないし

あぜ道で転んで膝を擦り剥いて
それでも泣かないでいられるようになったのは
ばら色の雲に見惚れて
青色の夢を見始める草の匂いに酔ったから

オオイヌノフグリの蜜の味を忘れて
河原に並ぶ肉石の火花のことも忘れて
私は知らなかった遊びを覚えて
それでも大人になれなかった

帰り道、地面に落とす影に
いつか尻尾が生えたら
私は完全に子どもになって
大人になれなかった私のことを忘れることができる

つまり、もう子どもにも大人にもなれないってことだ

632 :名前はいらない:04/04/27 21:48 ID:91/yk+Eq
ベッドの隅で
明け方
太陽を撃ち抜こうと
銃をかまえる
女がひとり

眼は血走り
汗はだらだら
それでも寝返り打つことなく
カーテン越しの雲の切れ間に
一筋のナイフが
空の皮膚を裂く瞬間を
魂ごと弾丸で撃ち抜くため

乱れた髪の毛が
まだよまだよと
息を潜め
真摯な程冷たい春の眠りに
空腹が鞭をしならせる

「環状7号線を走るトラックが風に煽られて横転する夢を見ました。
 目覚めたけれど、実際に起こってもいいような出来事だったので、
 私は残念に思いました。」

書置きを残して
女は銃口を向ける
太陽を映した右目に

633 :名前はいらない:04/05/02 13:20 ID:ivAecd16
おとこの、臭いがする。

本日9本目の煙草の火を消す。
油で鈍く光る銀の指輪にフィルターが当たる。
灰皿の中身は、昨日の夜からの吸殻の墓場だ。
無縁仏のごとく安らかな顔で乱雑に転がっている。
コーヒーカップの底には、茶色い跡が残り、洗い物をする気力を失わせる。

おんなの、臭いがする。

茶渋とヤニで着色しきった前歯を鏡で見る。
そういえば、あのこは肌も歯も真っ白だったよなぁ、と
面影を頭の中で描こうと思い出そうとするが、どうしても思い出せない。
向かいの家のベランダで奥さんが洗濯物を干す音がする。
パンパンパンパン

パンパンパンパン

制服を脱ぎ捨てたのは、もう4年も昔のことだ。
下着だけで煙草を吸う私の隣には、もう誰もいない。

朝よりも遠いものが見つからない。
不意に抱きすくめる夕方が愛しい。
窓辺から窓辺へ、ベランダからベランダへ。

 パン パン パン パン

634 :名前はいらない:04/05/03 08:51 ID:8fb/lmtX
草原に靴を
置き忘れたままで
彼女はどこに行ってしまったのだろう
お気に入りの樹に取り付けてもらった
白いブランコに乗ることもやめて
お気に入りの赤い靴を脱ぎ捨てて
彼女はどこに行ってしまったのだろう

見て
草原の終わりに
私は見たのよ
深い森の入り口を
そこには風が吹いていて
今にも泣き出しそうな
皺くちゃの子どもが
渇いたハンカチを具合悪そうに
日陰で乾かしている
渇ききっているのに
渇ききっているのに


635 :名前はいらない:04/05/03 08:52 ID:8fb/lmtX
見てはいけないものを見てしまった

南から来た雲が頭をもたげて言うので
我々は
彼女がもうこの季節に帰ってこないであろう
ということを悟る

窮屈だったに違いない

風貌に似合わぬ低い声で最後に話したきり
赤い靴は黙り込んでしまった

置き去りにした数だけ置き去りにされるものさ

蚊の鳴くような高い声でキィと喋ったのは
白いブランコだったが


636 :名前はいらない:04/05/03 08:53 ID:8fb/lmtX
我々は始めから
何も見なかった
何も聞かなかった
何も知らなかった
ことにして

草原に火を放った

赤い靴も白いブランコも灰になり空高く舞い上がったが
森だけは何も燃やされることなく
彼女を隠し続ける

空からも見つけられなかったよ

風の合間を縫って悲痛に嘆く灰の言葉も
もはや我々には聞き取ることはできなかった

637 :名前はいらない:04/05/03 09:02 ID:8fb/lmtX
彼女は暗い森の中を
裸足で歩き続ける
ただ一人の年老いた子どものために
木陰で
ハンカチを濡らす
二人きりで

空をも赤く染めた草原の炎は
明朝には何事もなく太陽に晒され
草原の跡地は
翌年には遊園地が建設予定
そこには白いブランコも
彼女の赤い靴の跡もなく
コンクリートで固められ
中心には虹色の大観覧車が回る
しかし
遊園地を楽しむ客も従業員も誰にも
森を見つけることは不可能だろう

彼女だけが
永遠に残っている
我々は去り
もしくは置き去りにされる

638 :名前はいらない:04/05/04 01:38 ID:pfElwPzm
壁越しに喘ぐ女の声がする
白々しい呪文を唱えている
己に魔法をかけている
あのような声よりは幾分か風の唸りの方が官能的だ

脱ぎ散らかしたスカートやジーンズに紛れて
飛び散った季節の断片が光る
海辺に流れ着いたガラスの破片のように
宝石箱に入れてもおかしくない程美しく高貴な流線形
流線形は走らない
走らないから両手で包み込んだ

たった一晩の悪天候に紛れて
女は喘ぎ続けていた

私は眼鏡を探す
角が丸くて
そう
レンズが流線形のを身に付けようと思う

耳をすますよりは
床下のタイムマシーンを探す方が幾分かましだ

639 :名前はいらない:04/05/04 14:12 ID:hSWY2dT3
咳が止まらない
病院は休みだ
畜生死んでたまるか
こんなところで
東京なんかで

640 :名前はいらない:04/05/06 22:47 ID:5aGelk3b
「悪態をつこうとしても、もう・・・」
一足先にやって参りました。
我が姫君の御手を拝借願います。
明くる朝お声をかけましても
最早 どうなっているかも分らぬ我が身でありますので。
「隠し扉の鍵はとうに亡くしてしまいました。」
何を象徴しているのか。
黒に縁取られた青い蝶々が2匹、虚空を飛び
私の目はそれを追うばかりか、
其れらの目と同じく俯瞰しているのです。
彼の思想家の言う夢とは、
つまり地上の興亡という現実であり、
まさしく幻なのです。
「髪の毛を撫でてください。」
さあ、私の手を取ってください。
新緑は既に燃え尽きた。
後は果実が熟れ朽ちるばかりの荒野です。
なるべくなら、誰も殺さずして、行きましょう。
「舞台の奥に、奈落は存在する。」
行きましょう、行きましょう。

641 :名前はいらない:04/05/07 13:26 ID:YB0AwQYW
わたしとデェトしよう。

手を繋いで歩こう。

洒落たタイルの路地でも、

馴染みの商店街でも、どこでも。

わたしとデェトしよう。

好きな映画の話でも、小説の話でも、漫画の話でも、音楽の話でも、

なんでもいいから話そう。

手を繋いで。

散る花びらを仰ぎながら覗き見る夏の太陽。

わたしたちは、ひとりだ。

だから手を繋ごう。デェトしよう。

642 :名前はいらない:04/05/09 00:09 ID:uHQhSgqz
半袖の季節になって
あらわになった私の腕は少しうしろめたい顔をする
「傷は癒えたけれど、傷痕は残るのね。」
5月ようやく合間見えた快晴の風が挨拶がわりに吹いていく
「こんにちわ、良いお天気で。そちらは、どうですか。」

言葉は、酷く寂れた、廃墟の中で木霊し続ける
詩人は、とうの昔に死に絶えて、ブルーフィルムで悶えながら
人類最後の詩人は、息絶えて逝った
かくて我々は言葉を得たのだと、密林の猿達が遠吠えを忘れて演説をしている
それを赤い靴を履いた少女が眺めているのだ
ソフトクリームを舐めながら
溶けて流れて手についたそれを、舐めようとして
母親に叱られて、彼女は、礼儀正しい顔で、謝罪する
手についたソフトクリームは言葉にならなかった
そういえば詩人が死に絶えても誰も悲しむ人間はいなかった
何故なら詩人の死を悼むのは詩人しかいないからだ
残りの人間は何も知らずに生きるか頭がおかしくなるか、どちらかで
結局生き残った人間は何も知らないで
空は良いお天気で

携帯が鳴った
私はそれに応えるだろう
そして言うだろう
正反対の言葉で、「愛してる」、と

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