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白鑞金's 短編集

1 :白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :04/03/23 20:41
これまでお世話になっておりましたスレッド「わかりやすい短編小
説を書こう」が削除され、消えてしまっていました。せっかく始め
た自分自身の過去の掘り起しという作業を、このまま終らせてしま
ってはもったいないと考え、みずからスレッドを立てることにしま
した。以前にも申し上げたとおり、約十年前のものがほとんどです。
元原稿の整理がついたものから、発表させていただいております。
その理念は、前スレにおいて述べさせていただいたとおりです。
それでは何卒、よろしくお願いいたします。

2 :名無し物書き@推敲中?:04/03/23 20:45
わかりやすい短編小説をつくろう
http://book2.2ch.net/test/read.cgi/bun/1069555800/

3 :白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :04/03/23 20:59
>>2
前スレ、わざわざ復活の労、ありがとうございます。感謝いたします。

4 :白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :04/03/24 00:44
「土曜の午後」

法子は駅の北口に降り立ち、広場を見て呆然とした。
そこには友人の名未子が同級生の幸吉と一緒にベンチに腰掛け、仲よさそうに
話していた。法子はすこしむっとした。そして噴水のほうへ目をそらせた。
すると噴水をかこむ煉瓦のブロックに、女子ハンドボール部の由美が、男子ハ
ンドボール部の次郎とともに肩を並べてハンバーガーをかじっていた。二人は
それぞれの部のキャプテンをつとめている。笑いがおこるたびに互いの口から
バーガーの粉がぶはっと飛び散った。かれらは周囲のことになどてんで無頓着
で、自分たちだけの午後を楽しみ、はしゃいでいるように見えた。
だからうちのハンドはいつも負けてばかりいるのだ、と法子は憮然と考えた。
さらに法子は駅前の喫茶店のウインドをのぞいてみた。セピア色がかったウイ
ンド越しにうつったのは、世界史のクラスで彼女の右に席を並べている男子生
徒と、彼女の左に席のある女子生徒だった。二人はテーブルをはさんで一つの
グラスでつながっていた。斜めに折れた二本のストローから黒い液体が交互に
吸い上げられている。
知らなかったわ。あたしは邪魔者だったのね。
─ここは通れない。
法子はみんなに見つからないうちにと、降りてきた階段をふたたび引き返した。
こめかみには彼女自身には見えない青筋が、いくつか浮き出て脈打っていた。→

5 :白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :04/03/24 00:45
法子は駅の構内を横切って、南口へと出た。こちらの出入口には広場はなかっ
たが、すぐ前に本屋があり、その店先ではたいてい数人の高校生が週刊誌をと
っかえひっかえしながら、なにやらこそこそとたむろしていた。いつものそん
な光景を横目に通り過ぎようとしたとき、法子は店内に生徒会長の正義が雑誌
をめくっているのが見えた。そこで足をとめたとき、彼女のうしろから、彼女
をはねとばさんばかりの勢いで階段を駆け降りてきた女がいた。副会長の美子
だった。美子は正義を見つけると、泥棒猫のような身のこなしで正義にかけよ
った。
「待った?」
「いや、ぼくもいま来たところさ」
「そう、よかった。お昼はどうしようか」
「今日は河原の公園に行かないかい。すこし歩くけれど、いい店を見つけたん
だ」
「ほんとうに!? ぜひそうしましょう。生徒会長じきじきの、おすすめの、新
しいお店なのね。光栄ですわ」
かれらは目と目で互いに間合いをあわせると、さっさと書店をあとにした。
これだから、うちの生徒会というのはがたがたなのよ。なにもかも一部の指導
教師のいいなりの、ただ単なるいい子ちゃんで。そのうえ二人して同じ国立を
狙おうなどと、このあたしをさしおいて、こざかしいわ。ああいうのが将来の
犯罪者になるのよ。でなければ政治家か。いずれにしてもちがうのは名前だけ
なんだわ。
ぜんぜん面白くない、という憮然たる冷めた目で法子は歩きだした。
曲り角で、もういちど、法子は立ち止まった。絵画部の理沙をはじめ、茶道部
の梨花や蘭、そうしてそれらをとりまく男子らが団体で待ち合わせている。法
子はげっと思った。かれらはどこかへ出かけるつもりなのか。そんな予定は聞
いていない。とすれば、なんとなく惰性できまっただけの合コンなのだろう。
絵画部の理沙がこちらをふりかえった。法子はおもわず、物かげにかくれた。
なぜかくれなければならないのか。法子は自分に腹が立った。→

6 :白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :04/03/24 01:56
「いま、見なかった?」
「何を」
「たしか、法子だったような」
「ほんとか? 誰もいないぞ」
「人ちがいかしら」
「錯覚だろ。理沙の描く絵みたいな」
「なんですって」
「まあ、法子ならもっと目立つはずさ。あいつには妙な存在感があるから」
「そうね。でも、やっぱり法子だったような」
「だから人ちがいだって。あいつはおれたちのことなんて、相手にしてないよ」
「そうかなあ。相手にされてないんでしょう、おれたちではなくて、あなたが」
「な、なんだとお」
「さっき、おかしなこと言わなかった?」
それきりかれらは法子のことはくちにしなかった。そしてすぐ、どこかへ繰り
出す相談に戻った。くちぐちに言いたいことを言いたいままに、わいわい騒い
で、その場を占拠していた。
─ここも通れない。
法子はくちびるを噛んだ。ほんのり紅潮した頬をひくひくとひきつらせつつ、
もういちど、階段まで引き返し、とうとう改札口の前まで戻ってきてしまった。
われながら馬鹿なことをやっているな、とは思う。こんなことを気にしている
時間がどれほど無駄なことなのかということも、よくわかっているつもりだ。
なのに、どうして自分はいま、ここで、さも人待ち顔をしなければいけないの
だろう。法子は、今日に限ってどうかしている、と自分で自分を呪った。
改札口からは様々な人間が吐き出されてきていた。
だれもが法子の立ち姿を見てはいるはずだった。すくなくとも、法子は改札を
出るとき、その先に立っている何人かの人物を常に品定めしている。だからこ
そ可能な話題で校内は満ちているのではなかったか。法子はそんな世間にどこ
となく怒りとも悲しみともつかないものを見ることがあった。とはいっても、
それがいったいなんなのか、彼女は考えることはあっても、いっぽうで、そう
したことが面倒でもあり、また考えてわかるようなことではないだろうとおも
っていた。→

7 :白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :04/03/24 01:57
しばらくすると、黒の詰襟を着たひときわ背の高い高校生が、何くわぬ顔で改
札を通って出てきた。法子は、あっとおもった。それは彼女の幼馴染みで、彼
女の家の近くに住んでいる道信だった。法子が声をかけると、道信は一瞬だれ
だというような顔で周囲をきょろきょろと見まわした。
「道信じゃないの。偶然ね」
法子は彼を見てにっこりとほほえみかけた。
「何しているんだ、こんなところで」
いぶかしげな表情で道信は法子を見た。
「だれか待ってるのか?」
「いいえ、すこしぼうっとしていただけ。疲れてるのかな」
「いつもとあんまりかわらんようだけどな」
「そうかしら。気のせいね、たぶん。これから帰り?」
「見ればわかるだろう。法子はどこかへ出かけるのかい?」
「ううん。別に。よかったら一緒に帰らない?」
「そうだな。かまないよ。近所だしな」
かれらは連れ立って北口の階段を降りた。広場は土曜の午後の日差しが、うら
らかな光をやわらかにちりばめ、あちこちをきらきらと照らしあげていた。陽
と影との輪郭の鮮明さがひときわ目にしみた。→

8 :名無し物書き@推敲中?:04/03/26 18:19
しね

9 :白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :04/03/26 22:57
広場にはさっきからの二人組がまだ幾つか残っていた。法子は広場の真ん中を
できるかぎりゆっくり歩こうと思い、歩道を先に立ってさっさと横切ろうとし
ている道信のそでをぐいぐいと引っ張った。
「なにをするんだよ」
「あわてなくてもいいじゃない、土曜日なんだから。時間は充分にあるはずよ。
ゆっくり歩きましょう、ゆっくりとね」
法子は喫茶店のウインドの前を通り過ぎるとき、ちらっと中を見た。世界史の
クラスの二人がまだいるのを確かめると、道信の腕をぐっとつかんでウインド
の方へ振り向かせ、わけもなく大きな声で笑ってみせた。
道信はいぶかしげに法子をみた。
「どうしたんだ、急に。お前、ちょっとおかしいぞ」
「あら、どうして? とっても素敵じゃない?」
「何を言ってるんだ。お前、だいぶんおかしいな」
「そうかしら。だって土曜のお昼なんだもの。なんだかうきうきしてきちゃっ
て」
「そういえば」広場でいちゃついていたあの連中は、と道信はようやく気付い
た。電車の中でたまに見かける、法子と同じ高校の男女らだ。→

10 :白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :04/03/26 22:59
「どこかで見かけたやつらだと思ったら、法子のところの生徒じゃないのか?」
「そうだったかしら? あたし、ぜんぜん気付かなかったけど」
「ははあ、そういうわけだったか」
「何をにやにやしているのよ」
「とぼけなくてもいいさ。じつに手のこんだ芝居だ」
「なんのこと? ぜんぜんわからないわ」
「いや、よくわかるよ。そうやって全力でとぼければとぼけるほど」
「いやらしいわらいはやめてよね。不潔に思われちゃうじゃないの」
大通りを折れたところで、法子は道信を喫茶店にさそった。
「珈琲だけなら」
「お昼はどうしたの?」
「学校前の蕎麦屋でくってきた」
二人はビルの階段を上って、窓から通りが見渡せる二階の店に入った。
昼時で店内は混んでいた。が、窓際のテーブルの客が四人、食事を終えてこれ
から立とうかどうしようかと迷っている様子だった。法子はそちらにむけて、
あからさまな咳払いをひとつしてみせた。
「おいおい、そんな真似はよせ」
「あなたがもうすこし、びしっとしていればね」
テーブルが空いた。二人はその席に腰をおろし、珈琲と海老ピラフ、サンドイ
ッチをたのんだ。しばらくして、注文の品が並んだ。道信もつまんでよ、と言
いながら法子はサンドイッチの皿をテーブルの真ん中へ動かした。→

11 :名無し物書き@推敲中?:04/03/26 22:59
トリビア・・・・?
http://www.geocities.jp/onegai921/ata2.htm

12 :名無し物書き@推敲中?:04/03/29 19:50
才能無いことにいい加減気づいたら?
何年たってもうだつの上がらないダメおやじの典型だよアンタ

13 :白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :04/03/30 14:57
>>12
煽りも典型的だよ、お前さん。その程度の「才能」すらないのかい。
おれがしばらくしらばっくれてやってるあいだに、しっかり「進歩」しておく
ことが大事だ。「才能」なんてものは議論の場で必要なときに限り、使うこと
はあるが、本来、自分のことはいうまでもなく、他人に向けて否定的に用いる
言葉ではない。嫉妬に狂ったダメ男ちゃんと勘違いされて終るのだ常だ。よく
気を付けた方がいいぞ。おのれの立場を考え直してみることだ。立場を。

14 :名無し物書き@推敲中?:04/03/30 15:26
>>1
ざーっと読んだけどごめんマジつまんね
40年前の純文?

15 :名無し物書き@推敲中?:04/03/30 21:24
デート日記か。話にならないな。本読んでるのか? 感性がないね。

16 :名無し物書き@推敲中?:04/03/30 21:42
これって、もしかして短編小説のつもり?

17 :名無し物書き@推敲中?:04/03/30 22:23
>>13
嫉妬に狂ってしまったよ。才能に。

18 :名無し物書き@推敲中?:04/03/31 00:54
>>1
悪いことは言わないから人目につくような場所じゃなくて
自分の日記に手書きでどうぞ
煽りじゃなくてさ

どうしてもっていうなら添削か批評スレで
客観的な意見聞いてごらんょ

19 :名無し物書き@推敲中?:04/03/31 19:46
みんな煽りはやめれ。
白鑞金も煽られるの嫌ならばsage進行にした方が良い。
他者に読んで貰いたくて、敢えてage進行にしているのならば
どんな感想でも甘んじて受けるべきだよ。
ま、余計な事だったかもだけど、少し気になったからカキコした。

20 :名無し物書き@推敲中?:04/03/31 19:53
というかスレタイにコテ名・閉鎖的利用は
削除理由ど真ん中なのでそのうち依頼出されるかもしれんよ
まあ自分のHPでやりなさいってのが正解だろう
この板で続けたければ、もう少し利用法を考えるべき

21 :名無し物書き@推敲中?:04/03/31 19:58
>20
そうだね。
ここでなら宿借りでひっそりとやるのが正解だろう。
或いは占有スレの立てられる余所の板に行くかだな。
と言う事だ、白鑞金。
19は煽りで無く尤もな意見を言っている。参考までに考慮してみたら…


22 :19&21:04/03/31 20:20
ごめん。20の間違いだった。

23 :白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :04/04/01 15:49
ご忠告ありがとうございました。
下記に移動させていただきました。

http://book2.2ch.net/test/read.cgi/bun/1069555800/


24 :名無し物書き@推敲中?:04/04/03 10:09
さゆみはいいのか?


25 :名無し物書き@推敲中?:04/04/03 14:51
さゆみは不特定多数の人間による共通コテなのでぎりぎりOKです
でも削除板在住の裕香様にとってはNGなので結局削除されます

26 :名無し物書き@推敲中?:04/04/20 17:27
なんじゃこのスレー

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