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黒い百合

1 :名無し物書き@推敲中?:03/12/15 23:38
雑ここ! ─18─ のスレで要望があったので、
単なる百合では無い、ダークな百合小説をこのコーナーで作ろう。

90 :ねこねこ:03/12/19 13:58
来たーーーッ!!
新キャラ 新キャラ 新キャラーーっ!!
――――イイ!!

91 :201:03/12/19 14:00
シスター……って事は、紫乃女はミッション系だな?
 ようし、今からそう言う事にしよう。
 いい感じで続いているよ。

92 :201:03/12/19 17:56
>>89の続き。

……あーあ、始まったよ。

 一年百合組の 窓側 最後列。最もやる気のないと称される席で、
最もやる気がないと言われている生徒、望月 綾野は呆れた溜息をついた。
……まあ、大体は想像していた事なんだけど。
 やっぱり始まった。 北川 菫の宗教勧誘。
 環境の変化に不安定な心境につけ込んで、親切というエサでもって釣る。
 あいつのいつもの手だ。
……ほんと、どうしてミッション系の学校にはこういう輩が多いのか、
はっきり言ってこのクラスの『正しい』の基準は、菫。
 他のクラスにしたって そんなに変わらないんだけど……。 

93 :201:03/12/19 18:12
>>92続き。
 
 北川菫の宗教というヤツのモットーは、完璧主義。
 一聞、聞こえは良い。
 だが、そのやり方には大いに問題が在る。
 どうやら、彼女の思想によれば 人間には適合者と脱落者が居て、
適合者は 善・優   脱落者は 悪・劣 と言う事らしい。 
 適合者の数は多い。つまり、『普通』で『他と一緒』であればいいのだ。
 脱落者は……つまり、綾野のように 他と思想の違う者。
 それから、菫の下を離れた者。あとは、菫にとって目障りな者。
……今のところ、『脱落者』と呼ばれているのは 綾野と、もう一人。
 ノア……『脱落者の粛正』にやられて、家を出なくなってしまった
赤山 静〈あかやま しず〉。
 つまり、北川思想というのは選民思想の亡霊と言う事だ。

……さて、新しく入ってきた彼女、藤宮咲妃はどうなる事やら。
 藤宮は、少しばかり 他と違う雰囲気を持っているように見えるから……。
 
 

94 :名無し物書き@推敲中?:03/12/19 18:19
学園ものの風情が出てきたな。
名作の予感がする。

95 :201:03/12/19 18:22

本編では無い話。
綾野は「学校」というものを 一つの宗教と見成している。
彼女の言うには、こうだ。
『学校が在り、教師が居て、生徒達に教えを説く、教えには思想の根本に関与するものが多く、
それに反する者は淘汰される』
では宗教というのは。
『教会が在り、牧師が居て、教徒達に教えを説く、教えには思想の根本に関与するものが多く、
それに反する者は淘汰される』
そう、ただ名義が違うだけで 構造は 何も変わらない。
そしてもう一つ、北川宗教を見ていると、つくづく 宗教とは洗脳機関の一形態に在り、
最も正当化率の高いものが『学校』というものなのではないか……と。

96 :201:03/12/19 18:55
この後はどうなる事やら。
 咲妃、菫、綾野……それから、ヒッキーにされてしまった静。
『適合』となるか『脱落』となるか
『淘汰による秩序』? 『疎外された自由』?
人は皆、そのどちらもを焦がれ、また、それを直に目の当たりにした時、恐れる。
咲妃は何を選択するのか?
 そして、『咲妃の寮部屋は あの 由香様 と同室である』と知れてしまう。
 それを知った菫は咲妃を穢れた者として見るが……尚、自らの観念に酔いしれて手を差し出す。
 咲妃はその手を取るのか?
一方の寮では『従属の安穏』と『自尊の茨道』の間に咲妃は翻弄される。
 少なくとも、このままの位置に居続けては彼女は壊れてしまうだろう。
 では、どうする?
……てな感じで、前編〈十月〉のお話は進んでいきます。
  誰か、腕に自信のある御方は続きを書いてくださいまし。
  これは一応リレーなので。
  因みに、この日の咲妃のステータスは>>88と成っています。


97 :ねこねこ:03/12/19 19:23
おおっ!! 続き!!
新キャラ!! 何か、サイド分け!!
止まっていられない環境!! 壊れたりするのか?!
――――イイ!!

98 :201:03/12/19 19:27
咲妃ちゃんは、まだ壊しちゃ駄目です。
彼女は中編〈十一月〉の終わりの話の最後の方で『遂に壊れた』と言う事に
成ります。 その頃には、姉様との間にも 好感度が結構在って・・。
十二月でがんばって直して クリスマスにエンド。
 ってのがトゥルーエンドのルートです。……が、さて、どうなることやら。


99 :ぽけらっぱ:03/12/19 19:51
こんなところに 良作が!
思わず 全部コピペ。
 早 く 続 き が 読 み た い 

100 :シーチキン:03/12/19 19:55
ワクワク ドキドキ はらはら
だれか、>>93の続き書いて。

101 :名無し物書き@推敲中?:03/12/19 21:08
 紫乃女学園は朝九時から、授業一つにつき四十五分、授業ごとの休憩を十五分取り、
昼十二時から一時は一時間の休み、昼三時までの計六時間を授業に当てる。
 授業が一通り終ると昼休み。転校生である咲妃を、大勢の生徒たちが取りまく。クラ
ス総計四十人――綾野、赤山をのぞいて三十八人。まるで獲物にハイエナが群がるよう
にその二つの目を輝かせながら。
「ねえ、咲妃さんはどこからきたの?」
「そこには何がある?」
「前の学校は、どんなだった?」
「ここに来てどう思う?」
 戸惑いながらも律儀に答えていく咲妃。異質の環境に置かれた人間は、まず最初に
自分をアピールすることから始まる――特に他人から嫌われたくない、と思っている
人間は。そうして自分について知ってもらうことで、仲間を作り出そうとするのだ。
 咲妃もおそるおそる、そういった生徒たちに自分のことを話す。そんな様子を隣り
で見ていた北川は内心笑っていた。

 ――この子は。すぐに、堕ちる。

 嫌われたくない、ということに過剰反応する人間は、また強制に弱い。異質のルー
ルには従い、つまり自分を保っていることよりも「仲間たち」の枠組みに捕らえられ
ることに幸福を感じる。そして仲間のなかで徐々に自分自身が希薄になり、平気で他
人に自分の秘密を語るようになる――。 
 北川の経験は、これまで数多くの生徒を捕らえてきた。質問ぜめに必死に応対する
咲妃を横目に見て、頃合を見はかりながら北川は笑う――そのときまでは確かに順調
に行くと確信していたのだ。

「……ふふ? 咲妃ちゃん、初日から人気ものですね」
 突然、先輩である麻利亜の凛とした声が、彼女の教室を引き裂くまでは。

102 :名無し物書き@推敲中?:03/12/19 21:30
その声の主は、咲妃だけではなく北川も噂では聞いたことのある人。麻利亜先輩。人呼んで
「四十八の接吻技と五十二の抱擁技を持つ姫君」。北川の教室は混沌にざわめき、そして波紋
を投げかけた、石と呼ぶには大きい岩は、ゆっくりと咲妃の下へ歩み寄る。木造の床はまるで
音を立てなかった。誰もが彼女に道を開けた。

「咲妃ちゃん、お腹が空いているのではありませんか?」
「えっ……はい?」
 最初の一言は、その言葉。まず北川の背筋に冷たい氷が走った。続いて、麻利亜は笑みを
浮かべて咲妃の手を取り席から立たせる。そっと彼女は咲妃の耳元に艶やかな唇を寄せて――。
小さな、小さな声で囁く。北川ほど注意深く聞かなければ聞こえないだろう、その声。

「……『姉様』に知られたら、また怒られるのではないかしら?」

 咲妃の顔が強ばった。そして動揺を隠せない、集まった生徒たちに小さく礼をして、
そのまま麻利亜の手に引かれ、教室から姿を消した。その後姿を追う生徒、けれどやが
て口々に先輩と、新入生とを噂しながら、個々の行動へと戻った。
「……」
 北川は己の爪を噛み締めて。それから麻利亜の言葉を頭で反復しつつ、意味を考える。
姉様、と。また、と。怒られる、を。それはつけ入る隙か、あるいは強固な壁か。
 麻利亜の姿を思い浮かべる。今は、まだ。少なくとも昼休みの間は。
 動ける時ではないと、北川の経験が直感した。同時に我知らぬ歓びが心中を満たす――。
「……面白そうな子じゃない」

 そんな彼女の呟きに、ずっと遠くから見ていた綾野はそっと目を閉じた。
 窓辺から差し込む眩しいほどの太陽が彼女を隠す……。

103 :名無し物書き@推敲中?:03/12/19 21:33
影踏んじゃった。ともかくパス。

104 :201:03/12/19 21:47
……なるほど、そこで麻利亜様を出してきたか。
  いいね。思いつかなかったよ。
  こいつは良い展開だ。
……あと、綾野がかっこよくなっている。 これもまた乙。
  あとは……んーー、紫乃女の正式名称は>>58で、紫乃女学園とは言わないよ。
  紫乃女 か 紫乃咲女学園の どっちかで。
 ともかく、ご苦労様。謝謝。

105 :シーチキン:03/12/19 21:50
――――イイ!!
 続きが来ている!!
  素薔薇スィ!!
……処で……ん?「姉様」?
 まだ「お姉さま」の筈だけど……。
 どうなの?

106 :201:03/12/19 21:55
あ……、ホントだ。
……そうだな、じゃ、ここらでちょっと説明しておくか。
 「お姉さま」は現在の呼び方で、最終日に「姉様」と言っていたのは
二人の間に変化があったからなんだ。
 つまり、「お姉さま」から「姉様」に成る為には
 咲妃の由香に対する好感度が一定以上に達しないといけないわけ。
 しかも、この何気ない変化は始めこそ気づきもしなかったものの
後編辺りからは、大きな布石に………。
 成るかどうかはぁ、書く人次第です、はい。

107 :名無し物書き@推敲中?:03/12/20 00:32
>人呼んで「四十八の接吻技と五十二の抱擁技を持つ姫君」。
さすがは最強w
とってもイイ!

108 :201:03/12/20 09:45
>>102の続き
 麻利亜は 確かにサディスティックな性格の持ち主だが、実のところ それは真性のもの
 では無かったりする。
 単に、麻利亜は『可愛らしいもの』が好きなのであって、『調教』をするのはその課程を
 楽しむ為でもあるが、その真意は結果に在った。
……つまり、彼女は『人間』そのものを材料にしてしまう 芸術家 なのだ。
 例えば 由香。 あの娘は徹底的な『奴隷』にした。
 それはつまり、由香という素材は『奴隷』という作品に仕上げるのが最適と判断したからだ。
 では 咲妃は?
 実を言うと、そこのところがまだよく判っていない。
 故に今はまだ『観る』段階なのだ。 咲妃という素材は、一体どういうものなのか。
 
 麻利亜は自分の芸術の為にしか動かない。
 今こうして咲妃を教室から連れ出した事にしても、質問攻めに遭っていた咲妃の為では無い。
 少しばかり、防腐処理を施しておこうと思ったのだ。
……特に、一年の百合組は素材を腐らせやすい環境だったから。
 幾月か前にも、目を付けていた素材が腐らされてしまった事がある。
 最近では、壊されてしまった素材も有る。 
   

109 :201:03/12/20 10:03
>>108の続き。
 手口はそれぞれ違っていたとは言え、二度も失敗してしまうのは
 麻利亜の矜持を手痛く傷つけた。なので、麻利亜はこれ以上の失敗をするつもりはない。
 そして 麻利亜がそうと決めれば、間違いなく 現実はそう動くのである。
 
 見た限りでは 咲妃はまだ『腐らされる』位置に居て、『壊される』位置には居ない。
 いわゆる『適合者』という、忌々しい制度。あれに この子が染まってしまっては
興醒めも甚だしい。
 だから 麻利亜は『防腐』を施した。
「咲妃ちゃん」
「……、はい」
 咲妃の表情が緊張感に強張る。
「つまらない子になったら……、お仕置きするわよ?」
「……え……っ……?」
 昨日の内に 由香にどのような事をされていたのか、咲妃は『お仕置き』という言葉に対して
過敏な反応をした。
  
  

110 :201:03/12/20 10:21
>>109の続き

「あの……、私……なにか……」
「ふふ……? いいえ、まだ何もしていないわ。
 そうね…今のところの あなたは……」
 そこで急に麻利亜は咲妃を正面から緩やかに抱きすくめた。
「可愛らしくて……好きよ。
 だから、つまらない子になっては駄目」
 もしも、……そう、もしもそうなったら……。
 腐った部分を削ぎ落とす。
 その時に上がる悲鳴もまた捨て難いものがあるが、それは麻利亜の望む所ではない。
 熟練された麻利亜の抱擁は同姓である咲妃にすら何の嫌悪感も与えず……
それどころか、その抱擁のあまりの心地良さに 咲妃は僅かにおぼれかけていた。
「は……い……」
 熱に浮かされたような声になって、咲妃は麻利亜の命令に従属した。
 
 防腐が済んだ事を確信すると、麻利亜は咲妃を離れ、「またね、咲妃ちゃん」
と、……優しい顔ではあるが、実に 熱が冷めたような素っ気なさで咲妃を残して
去っていってしまった。
「あ……」
 それで、その麻利亜の背中に 言葉にならない切なげな声を投げる。
 その声は、差詰め、麻薬を取り上げれた 中毒患者。   

111 :201:03/12/20 10:32
>>110

 麻利亜はその声を聞いていた。
 だから無視をする。
 なぜなら、その切なげな声が どんなにも麻利亜の胸を満たすからである。
   * * * * *
「………」
 咲妃は少し早くなってしまっている呼吸を整えていた。
 徐々に 我へと帰っていく。
「………っ」
 そして、理性の帰還と共に恐ろしいまでの羞恥。
……私は……なんて声を……。
 あんな……。  

 しかし、その羞恥は 次の瞬間、他の全てと共に凍り付く事となる。
「――咲妃」
「……ひっ……?!」

 そう、咲妃は知らなかったのだ。
 此処が二年の、とある 教室の前で、
 それを知っていて麻利亜様があんな事をなさったなんて……。 

 パス 

112 :名無し物書き@推敲中?:03/12/20 11:29
 由香は青白い顔で咲妃を見つめていた。
 麻利亜に抱擁され、陶酔した表情で快楽に沈む咲妃の姿を……。
 去り行く麻利亜に切なげな声をあげて名残を惜しむ咲妃の姿を……。
 咲妃が自分の嬌態を恥じるようにして一呼吸吐いてからゆっくりと眸を上げる。
「――咲妃」
 由香は思わず呟いていた。
 初めてその姿を見たときにはちょうどよい暇潰しの玩具だと考えていた少女の名前。由香の醜態を目撃してあざけるような笑いを浮かべた憎むべき少女の名前。そして床に散らばった食料を獣のように這い蹲って食べていた怯える小動物のような少女の名前。
 その少女が麻利亜様と……、あの尊いお方の抱擁を受けて、媚るような喘ぎ声をだしていたのだ。
「……ひっ……?!」
 びくんと体を震えさせた咲妃の目が由香の姿を捉える。
 生暖かい液体が咲妃の白い脚を伝って静かにリノリウムの床に広がっていった。
 咲妃はそのままアンモニア臭の漂う液体の中に崩れこむようにして座り込む。
 由香は静かに咲妃の元に近寄ってゆっくりと先の頭を包み込むように抱きしめた。
「仕方ない子ね、こんなところでお漏らしをしてしまって。ちゃんと綺麗にしなきゃ駄目よ。スカートを脱いで、それで廊下を拭きなさい。今日は早退することにして、終わったら一緒に部屋にもどりましょう」
 いくつもの視線が無遠慮に向けられる中で、咲妃はガタガタと震える膝でなんとか立ち上がり、不器用にスカートのホックを探り始めた。

113 :名無し物書き@推敲中?:03/12/20 11:30
続きをお願いします。

114 :キエ「 ◆uUpznhPIvk :03/12/20 11:43
あえあえあえ

115 :名無し物書き@推敲中?:03/12/20 14:04
 楽しいことなのだと。由香は、思う。たとえば額を傷つけることも。服を奪うことも。
集団のなかで、今まさにスカートを脱がせようとしていることも。楽しいことなのだと
思い――それは恐怖に歪む顔が、弱いものの前に立つことで強者になれる気がするから。
 けれど。心のなかでは怒りの炎が燃え盛り、こんな簡単に自分の手のうちで踊る人形を
壊すか捨てるかしてしまいたくなる。こんなものはつまらない。味気ない。
 そう、心がバラバラになって狂うくらいで丁度いい。屈服も服従も意味を為さない。す
ぐに壊れる歯車の時計など、弄りようがないから。だから、弄って弄って、狂わせてみた
いのに。
「つまらない……子ね」
 由香は呟き、ぐずぐずと手を震わせる咲妃のスカートに手をかける――。
 きり、がり、ぶぎゃあららら。引き裂く。布が断ち切れる音、途端に上がる悲鳴。悲
鳴は咲妃のもの。ああ、面白い。赤子の唯一の防護手段は泣くことだというけれど。こ
うして、こちらの気分を害するとわかりながら行なうなんて――浅はかで、幼稚な抗議
を。
「ねえ、咲妃」
 クツリ。クツ、クツ。喉の粘膜が震える。ふぅっという溜息、由香は咲妃の耳元に口
紅を近づけると、優しく、慰めるような明るい声で囁いた。
「つまらない子は……捨てるわよ」
「 え?」
「だってそうでしょう? つまらない玩具の居場所は。
 ……、一つしかないじゃない?」
 腐った林檎がごとり、と落ちて。そう、彼女の頭が傾いだ。濡れた床に落ちた。
「すぐに従っては駄目。理不尽な私に、反抗しなさい。そして」
 その、異臭を放つ林檎を口に含むように――由香は咲妃の髪に接吻する。
「……殺されなさい」

 ココロのピンが抜けてころころと転がる。咲妃の意識が奈落へと沈む。
 由香はそこを先ほど引きちぎった咲妃のスカートで拭ってから、彼女を背中に抱え、騒
然とした廊下を歩き始めた。
 昼休みのチャイムが七回。ナザレのイエスの断末魔のように鳴り響く――。

116 :名無し物書き@推敲中?:03/12/20 14:09
なんとなくイメージテーマが思い浮かんだ。
咲妃:戦場にかける橋
由香様:エクソシスト
麻利亜:ゴッドファーザー
綾野:アンタッチャブル

どうでもいいか。では次の人へパス。

117 :201:03/12/20 16:39
>>115グッジョブ!! では、続き。

 寒い……。

 意識が舞い戻って 始めに、咲妃はそう感じた。
……でも、 ああ 何だか、落ち着くな……。
 そういう匂い。 自然のものの匂い。 
……。疲れたなぁ……。
 疲れと痛みを感知する機能は、回復してしまっていた。
 気を失っていた間とは言え、休む事が出来たのだから。
 そういえば、暗いな……。
 思って、そこでようやく目を開ける。
「………」
 夕方になっていた。
 それが、一目で判った。
 なぜなら、そこが空の下だったから。
 自然の匂いがするはずだ。そこは外なのだから。
 自然は咲妃の頭の下にも在るのだから。
    

118 :201:03/12/20 16:50
>>117
 
「……ゴミ」
 と、思った。
 例えば いらなくなってしまった お人形。
 スカートが無いのが解る。
……これじゃ、本当に捨てられた人形だ。 
「……」
 もう、体を起こす気も起きない。
 このまま こうしていたら…本当に 人形になってしまえそう……。
 雨が降って、風が吹いて、それでも何にも感じなくって、
 風化して、崩れていくのに 安心するんだ……。
「………」
……でも……、悲しい事に、咲妃は 人形ではなかった。
 だから、
 泣いている。
「……なんで……?」
 形も無い何かに問いかけて……。
「助けて……」
 遂に自分というものを手放す。「助けて」と求める事は、そういう事だ。
 受動であって、自発では無い事。
 その形は……。そう……。    

119 :201:03/12/20 16:57
>>118
 
「藤宮さん! 大丈夫?!」
―――『適合者』と同じ。
「……菫……さん……?」
 その惨めな姿を発見し、最初に救いの手を差し伸べたのは
「菫…さ……、たす…けて……」
 北川 菫。 『適合者』 だった。


120 :201:03/12/20 17:10

「落ち着き…ましたか?」

 そこは菫の部屋。
 菫の家は学園に近い為、彼女はそこから通っている。
 此の時の時刻は七時頃。 外はとうに暗い。
 夕刻、転入生の藤宮 咲妃が校舎裏で…それも、何とも惨めな姿をして倒れていた
のを見つけて、家まで連れてきたのだ。
「……うん」
 最初に訊ねた言葉の返事は、随分と間を置いて返って来た。
 その事から 藤宮さんの精神状態がどれ程のものかが 大まかに悟れる。
 この時……いや、夕刻に藤宮さんを発見して以来、菫は内心で神に感謝を捧げていた。
〈……ああ、〉気を抜くと零れてしまいそうになる至福の溜息。
 菫はこの時、何処までも幸せだった。       

121 :201:03/12/20 17:26
>>120
 そして確信するのだ。
―――堕としたわ。  と。
 菫は優しい声で、咲妃に話し掛ける。
「藤宮さ――いえ、咲妃さんで良いかな?
 咲妃さんも私の事を名前で呼んでくれていたものね?」
 こくん。
 咲妃は小さく頷いて返した。
「さて、それじゃあ咲妃さん。 何があったのか…教えていただけますわね?」
「…………」
 聞くと咲妃は 何故だか黙りこくってしまった。
……今でこそ お風呂に入れて、ちゃんとした服を着せてあげて、まともな格好に成っているけれど、
夕刻の発見時には 酷い姿をしていた。
 余程 酷い目にあったに違いなく、言うに忍びないと言う事なのかも知れない。
 でも、それではいけない。 菫の視点に於いて、咲妃と菫の間には壁が在ってはいけないのだ。
 なぜなら、咲妃はもう『適合者』なのだから。
 だから、適合者ではない部分の咲妃に トドメを刺す。
「助けて…上げるよ?」 と。 

122 :201:03/12/20 17:43
>>121
 
 その一言は、何処までも咲妃を打ち壊した。
 
 咲妃は堰を切ったように泣き出し、暫くして それが止むと、全てをはき出した。
 そして、その内容は 菫をこの上なく満足させた……。

 全てを聞いた後、菫は咲妃の肩を優しく抱き包んで言う。
「もう 苦しまなくていいのよ……」
「菫さん……でも……」
「解っているわ。 寮に戻れば、避けられないものね。
 だったら もう戻らなければ良いじゃないですか。
……この家に 居ても良いんですよ?」
「本当……?」
「ええ」
「……でも……そんなことしたら…迷惑かけて……」
「迷惑なんかじゃありませんよ。……それでもと言うのなら、せめて今日は泊まっていって下さい。
……こんな状態の貴女を、あんな方々の下へ帰すなんて残酷な事は出来ませんから」 

123 :201:03/12/20 17:59
>>122
 
 鎖で繋いででも此処に残ってもらっちゃいます、なんて冗談交じりに言う菫さんを見て
咲妃は遂に折れた。
「うん……それじゃあ、お願いします」
 咲妃がそう答えると、菫さんは 満足そうに笑んでくれた。

 * * * * *

 それから、菫さんのご家族に挨拶をして、夕食を御馳走になった。
 テーブルの上にあるのはエサではなくて、食事であることに 思わず咲妃は泣いてしまいそうになったが
皆を困らせてしまっては申し訳ないので 堪える。
 ご家族の方々はとても優しくて、すぐにも咲妃を迎え入れてくださった。
 咲妃も その雰囲気に懐柔されて 食事の終わる頃には すっかりと打ち解けていた。

  * * * * * 

 夜。 部屋は既に暗く、だが咲妃が居るのはベッドの上。
 それが酷く懐かしいと感じる事が悲しくて、咲妃は泣いた。
 今は一人きりだから。思う存分、安堵と共に泣いた。 

124 :201:03/12/20 18:12
>>123

かつて菫さんのお姉さまが使っていらっしゃったお部屋が空いていて、そこを借りているのだ。
……ありがとうございます……。
 部屋の出口の方に向かって そう呟くと、咲妃は目を閉じた。

 暖かい。
 柔らかい……。
 幸せ……。 

 身体を包んでくれる布団があるからこそ、闇もまた心地よく……。
 それでもまだ残る後遺症として、咲妃は身を縮め固めたまま。
 けれど、安らかに、眠りへと落ちて行った・・・。

 ・・・どうか、明日からは また普通の日々を過ごせますように・・。

 第一話 十月 月曜日 終わり。

125 :201:03/12/20 18:25
……ああ、長。 駄文ですまぬ。
 次の二話はがんばりましょう。

ところで、この一話。救われたような終わり方をしているけれど、
舞台裏は、真っ黒です。ええ、今頃菫さんはベッドの中で笑っているでしょう。
ここで、咲妃には一旦、「救われた」と思わせ、「信じる」べきものを与えて
置きたかったと言う事。
……当然、ぶっ壊します。……その時の咲妃ちゃんがどれだけ絶望する事やら。楽しみ。
 しかも、それまで逃げ続けてきたあの寮に戻らなくてはいけないなんて。
 菫たちの妨げもあって、咲妃に何も出来ずに居たお姉さまはどうするんでしょうね?
 それと、綾野の咲妃を見る目は まず、「つまらないもの」になって、
 『脱落者』になった後は……少しずつ良い関係に……。
 静さんは……その頃からの登場かな?  

126 :201:03/12/20 18:34
キャラリスト
 >>65プラス
 
 北川 菫……『適合者』 咲妃みたいな子に手を差し伸べて、自分に酔いしれるのが
       大好き。 だが、本人にそれを指摘すると 否定される。
 望月 綾野……『脱落者』 クールで、自由派。 
 赤山 静……脱落者で、現在ヒッキー。

127 :名無し物書き@推敲中?:03/12/20 18:43
>>124の続き

第二話 十月

 教壇では数学の教師が黒板になにやら数式を書き込んでいる。
 コッコッとチョークが黒板に当たる音はなにやら眠気を誘う音でもある。
 欠伸を堪えながら望月綾野は藤宮咲妃に視線を飛ばす。
 ここ数日、咲妃はいつも北川菫と一緒にいる。
 登下校も一緒のようだ。
――堕ちた……、のかな。
 それならそれで構わないとも思う。
 北川教の信者には興味はない。
 しかし綾野には咲妃のことが気になって仕方がない。
 咲妃にはどこか他の北川教信者とは違うところがある。
――藤宮さん……、時々凄く不安そうな目をしてる。
 そう、まるでかつての綾野自身のように。
 藤宮さんは、北川のことをどう思っているのだろう。
 かつての綾野が感じていたように、『お人形』にされてしまうことに対する不満はないのだろうか。
 咲妃の見せる不安そうな目はなんなのだろうか。
 綾野は咲妃に視線を向けたままで考え続けていた。
――私はどうしたいのだろうか……、私も北川と同じように藤宮さんを手に入れたいと思っているのだろうか。


すいません>>125を読んでなかったので、綾野の反応を多少変えてしまいましたが……。
続きをよろしくお願いします。

128 :201:03/12/20 18:47
  ……と、そんなわけで咲妃は暫く平穏な日常を送るわけだが……。
 来たる二話にて、それは崩れ去るのでした。滅茶苦茶に絶望させてやりましょう。

 咲妃のステータス。
  
 体力……万全に回復。
 精神状態……万全に回復。
 状態……額の傷も大夫良くなってきた。
     『適合者』の一人として『普通』の日々を送っている。
     他の人の助けもあって、由香とも会わずに済んでいる。
     結局、北川家にお世話になっている。
 ……だが!! 来たる第二話の 十月 月曜日〈一話から 丸二週間〉
 咲妃は『綻び』を見てしまうのである。
 そこから『適合者』というものの『実は恐ろしい事だ』という事実に気が付く。
〈自我の消失〉……その時思いに浮かんだのは、お姉さまと麻利亜様だった。
 確たる自我を持って、『生きている』お二人を 美しいと思い始める。
そして、麻利亜様の言葉が蘇る!!
 その時咲妃は……!!  ……どうなるのかは、書く人にお任せします。

129 :201:03/12/20 18:48
>>127、ごめん、踏んじゃった。

130 :201:03/12/20 18:54
>>127、いや、それでイイ!!
    綾野についてはそのまま行こう!!
 後は流れの参考として〈あくまで参考程度に〉>>128を活用してくれい。
 それじゃ、続き誰かよろしく。

131 :名無し物書き@推敲中?:03/12/20 21:02
>>127の続き

 ふいに咲妃の視線が綾野の視線と交わった。
「タスケテ」
 綾野には咲妃の唇がそう動いたように見えた。
(やはり、藤宮さんは私に助けを求めている……)
 咲妃にはどこか綾野自身と似たような雰囲気がある。
 同じような過去を持つ自分にだけは咲妃の気持ちがよく理解できる。
 だけどどうすれば咲妃を救えるのか、それが分からない。
「麻利亜さま……」
 思わず綾野は自分を菫の束縛から開放した女性の名前を呟いていた。
 確かに麻利亜の助力で自分は菫の鎖を断ち切ることができた。
 しかしそんな麻利亜にもどこか黒い打算のようなものを感じて綾野は麻利亜の元を去った。
(あの方は、柔和な笑顔の裏に恐ろしく酷薄な計算を隠している……、だけど、藤宮さんを北川の手から救うためには、やはりあの方の力を頼るしかない)
 麻利亜に会いに行くのは恐ろしかった。
 それに危険でもある。
 表面上はもう綾野には興味がないような様子だけれど、自分が会いに行けば、麻利亜は再び綾野を絡め取ろうとするのではないだろうか。
 自分に麻利亜の誘惑を跳ね除けるだけの力があるのだろうか。
 そこまで考えて、綾野はふッと唇をゆがめた。
 すでに咲妃を救うつもりになっている自分に気が付いて、なんだか可笑しかった。
 これほど他人のことを気にかけるのは初めてだ。
(不思議な娘……)


先をお願いします。

132 :201:03/12/20 21:40
>>131の続き。

 咲妃が菫の家にご厄介意になり始めて、既に二週間が過ぎていた。
 ともすれば、この十月も終わりの頃で テストなどのある憂鬱な時期だ。
 どうしよう? なんて クラスメイトとお話をしている自分が居る。
 日々は順調に流れていた。
 あれから幾度かお姉さま……、……由香様が訪ねてこられる事があったのだけれど、
その都度 みんなが守ってくれた。
 由香様がいらっしゃった所で、誰も取り次ごうとはしないし、無断で入って来ようものなら
大勢が咲妃を囲んでおしゃべりを始める為に、由香様は決して咲妃に近づけなかった。
 だから 咲妃は『適合者』達が心強い味方だと感じていたし、自らもその内の一人で居られる事が嬉しかった。
 だけれど その『適合者』の中にも幾つかの暗黙のルールが有って、その内にのひとつに
『望月綾野』とは関わってはいけないというものがあった。
 始めにそれを知った時には、あまりいい気がしなかったけれど……言われてみて考えれば
 彼女は時々咲妃の事をじっと見ていて……その目がどこか怖いので、関わらない方が良いのは
何かしらの理由が有っての事なんだろうなあ、と思うようになったものだから、咲妃も彼女の事は極力避けている。
……それに。
 ルールは乱してはいけない……。 

133 :201:03/12/20 22:09
>>132
 
 なぜなら、それは『他と違う事』だからであり、『普通』ではないからだ。
 つまり それは『孤立』であり、もしも咲妃が孤立してしまったなら……。
「・・・」
 咲妃は人知れず 身を震わせた。
……そんな 怖い事は考えたくない。
 守るものが無くなってしまうなんて。……それじゃあ、まるで いつかの夜みたいだ。
 身を包むものも無く、闇の中に転がって 怯えながら明けない夜を過ごす……。
……嫌だ。そんなの。……怖い。
 もう二度と、あんな所には戻りたくない。
「どうしました? 咲妃さん」
 咲妃が一人 もの思いに沈んでいると、菫さんがいつものように柔らかな声で話し掛けてくる。
 その声を聞いていると、咲妃は落ち着く事が出来た。
「……あ……。 菫さん……。
 んーん、ちょっと前の事を思い出していただけ……」
「そう……?
 ……あんなこと、さっさと忘れちゃって下さいね。その方が良いに決まっています」
「うん、ありがとう」
 菫さんは 優しい人で……一緒に居たい人。……だから、咲妃は『適合者』で有り続けなければならない。
……?  『有り続けなければならない』?
 ……へんなの。 それじゃあまるで……、『適合者』で居る事に反感が有るみたいじゃない……。 

134 :201:03/12/20 23:09
>>133
 昼休み。
 食事を済ませて 物思いにふけっていた麻利亜の所に、久しい客が訪れた。
 綾野である。
 綾野は かつて麻利亜が目を付けていた素材の『半分』だった。
もう半分の少女は赤山 静という名で、素材の消失してしまった部分だ。
 あの素材は二人で一つとなって初めて良きものと成り得たというのに、
芸術を解しない輩によって、真っ二つに壊されてしまった。
 その瞬間から その素材は魅力を失い、麻利亜にはもうどうでも良いものになっていた。
 それに、先に去ったのは綾野の方だったのだから。
……そして、その綾野が 今 麻利亜の所に来ている。
 実は、麻利亜にはその理由の察しが、それもほぼ明確に 付いていた。
「久しいわね、綾野」
「はい、お久しぶりです。 麻利亜様」
 綾野は あの頃と比べて 可愛げが無くなっていた。いえ、わざとそう振る舞っているようね……。
「それで? これだけ久しいというのに、何の用も無く来たと言うのでは無いのでしょうね」
「……では、率直に申し上げます。
 藤宮 咲妃の事について…お話があって来た次第です」 

135 :201:03/12/20 23:47
>>134 
 綾野の用事は 麻利亜の予想していた通りのもので、その内容に至るまでもが全て麻利亜の予想範疇内
に在るものであった。
 だから 話を聞き終えて麻利亜が持った感想は「そう、やっぱり」というものだった。
 綾野は更に、麻利亜に対して協力を求めてきた。
「……このまま時間が経過していくのは、麻利亜様のご都合に沿わないものかと」
「そう、それで 私にも動いて欲しいと言うのね?」
「はい」
「断るわ」
「……?! どうしてですか?!」
「だって、私が動く必要は何処にも無いし、この状況が私の都合に沿っていないわけではないもの」
 そう、全ては麻利亜の意のままだ。
 今、咲妃が『適合者』で、由香の下に居無いという事も。
 だから、麻利亜にとって今の咲妃の状況は何の問題にもならない。
 故に、麻利亜にとって、この会話は『無駄』であったし、これ以上続ける気も無い。
「用件はそれだけかしら?」
「麻利亜様……」
 尚 会話を続けようとする綾野に、麻利亜は冷たく微笑んだ。
「それだけのようね。
 私からの用は何もないから、もう私の前を消えなさい。
 そんなに何かをしたいのなら由香でも訊ねてみる事ね。
  この私が、あなたごときの為に動くとでも思ったの?
 ふふ……、大した思い上がりね。
 それに……、あなたへの興味は、とうの前に無くなっているわ。
 これ以上此処に居られると……」
 次の言葉を言うのが……引いてはその反応が、麻利亜にはたまらない快感だった。
だからこそ、今一時の芸術の為、麻利亜は何処までも冷たい声で言った。
「目障りだわ」……と。 

136 :201:03/12/21 00:14
>>135
「……っ……」
 期待通りの成果だった。
 今の綾野の表情は、とても可愛らしかった。
 深く傷付いた顔をしていた。 ふふ……、今にも泣き出しそう。
 綾野は一度 深く瞬きをして、「……そうですか……」と静かに返してきた。
 無理に感情を押し殺しているその声は震え掛かっていて、耳に楽しい。
「……。それでは、失礼いたします」
 その声のままで、綾野はそう言って 麻利亜を後にした。
 その背に麻利亜は追い打ちを掛ける。
「綾野、今だけは 可愛かったわよ。
 それじゃあ、『さようなら』」
「……っ…ぅ……」
 綾野は一つだけ殺しきれなかった嗚咽を漏らしてしまうと、走って教室を出ていった。

「……ふふ……」
 後に残された麻利亜は……
「ふふ……あはは……」
 その胸の高鳴る快楽に、身を震わせていた……。そして一人、居もしない綾野に言う。
「大丈夫よ。 咲妃ちゃんは『適合者』には成りきらない……いいえ、成り切れないわ」
 その為の防腐なんだもの。
 それに……もしも誰かが動くべきならば……。
「ねえ?由香……」
 あの娘が動くもの。
 私はまだ待つだけ。 咲妃ちゃんが……ううん、『咲妃ちゃんと由香』が、最高の素材へと成熟するまで。
……ふふ……、楽しみ……。  

137 :201:03/12/21 11:59
現在、>>136の続きを大量制作中。
    今日の四時までに公開〈後悔〉予定。
    ちょっとばかり、気長にウェイトしてて下さいな。 

138 :ねこねこ:03/12/21 12:00
>>137
 な、なんだってーー!?
 なんちゃって。 うあーー、楽しみだぞーー。

139 :201:03/12/21 14:47
 その日のお昼休みに、『それ』は起こりました。
―――ノア。……『脱落者の粛正』 
 対象は、望月 綾野さん。 彼女が何かの用事で席を発っている その間に。
 菫さんの招集の下 『適合者』の全員が集まって 行動を始めた。
 始め 咲妃にはその意味も理由も解らなかったので、菫さんに伺ったところ、先ずはその意味
が答えとして返ってきた。
「粛正を するんですよ。
 異分子とは常に全体に対して有害であり続けるものですから。
 ……それに、全体と違うのなら、全体の中に居る意味も必要も無いでしょう?」
 粛正……それはつまり、『排除する』と言う事。
 その内容は……『消してしまう事』
 確かに居るはずの望月さんを『存在していない者』として、書き換えてしまう事。
 先ず、机が取り払われ、持ち物は全て処分。
 その上で、『適合者』の全員が『望月 綾野』という存在を認識の外に置く。
「……でも……ここまでしなくても……」
 流石にこれには咲妃は反感を覚えた。
……そう、第一、望月さんが一体 何をしたというのだ。……彼女は何もしていない。
 だが、それは外から来た者の感性であって、『紫乃咲』の感性とは違ったものなのだ。
 『紫乃咲』の『適合者』達の間では、これが『普通』で『当たり前』の事なのである。
  戸惑う咲妃に、菫さんは諭した。
「『腐敗』とは、存在しているだけで他のものも『腐敗』させてしまいます。
 ですから、彼女の存在は それだけで私達全員にとっての有害なんですよ。
……それに……、そうですね、例えば、どうしても食べたい林檎があったとして、
それが腐っていたら 腐った部分は削ぎ落とすでしょう?
 それと何らの変わりもない事です。
 それに……消えるのは、たった一人。それも全員に対して有害な人だけじゃないですか。
 全体の秩序と平和から見れば些細な事です。
 そうでしょう? 人間は常にその道を選択し、その結果 今日も永らえているのですから……」
「……そんな……」
 おかしい。 それは確かに 言い返すべきも無い正論で、結局のところの人間の心理だった。
……けれど、咲妃には納得いかなかった。 そこには何の理論も言葉で表せる理由もなかったが、形のない感情としての理由があって……。

140 :201:03/12/21 14:49
 ともかく、やめさせるべきだと思った。
「……でも、こんな事をしたら 先生方が……」
 そう、学校には『管理者』が居るのだ。 こんな勝手が許されるはずが……。
「ああ、気にしなくてもいいですよ。『粛正』は、学校全体が認めている事ですから。
 前の粛正の時も、教員の皆様は協力してくださいました」
「な……っ……」
 おかしい、そんなの変だ、狂っている、尋常じゃない。
 なのに……、
―――この時初めて……咲妃は『適合者』を恐ろしいと思った。
 それまで微笑んでいるように見えたみんなの優しげな顔は……よくよく見れば能面のようで、
しかも、全部 同じ顔をしている。
 誰一人、これがおかしいとは思っていない。
 何故?   そう、『みんな』がそうしているから。
 自分では何も考えない。 ただ、何か大きなものの歯車の一つとしてそこに在るだけの………。
 それは つまり  『自我の喪失』
 そして、此処は自我を徹底的に淘汰する者の場。
 咲妃の中で、何かが綻び……崩れ始めていた。
 それは 例えば 救われた日の夜。 この身を暖かく包んでくれた布団……。

――――『つまらない子になっては駄目』――――
 不意に、あの日の言葉が蘇った。
「麻利亜様……」
 加護? いや、むしろ それは『呪い』。 だからこそ 咲妃はそれに従うのであった……。
 魅入られた。だから逆らえない。
 咲妃は麻利亜の望む素材で在り続けなければならず、今やっと咲妃にはその在るべき自分
の形が判った。
 『法』 『秩序』  神に愛される『適合者』達と、
 『無法』 『混沌』   悪魔に魅入られた『咲妃』
 そんなイメージが浮かんだこの時、既に『咲妃』と『適合者』は別々のものに成っていた。
「………」
 いつの間にか、教室に 咲妃の姿は無かった……。

141 :201:03/12/21 14:50
咲妃は廊下に出て、望月 綾野を捜していた。
 何が出来るわけでもない。 ただ、何もせずには居られなかったのだ。
 そう、例え……最も恐ろしい人に出会っても……。
「――咲妃」
 びくり、  心臓に冷たいものを感じて、咲妃は一瞬凍り付いた。
 だが、咲妃は自らその凍結を解く。
「……由香様……」
 恐怖に震えだしてしまいそうなのを こらえて、咲妃は真っ直ぐ、正面に由香様の姿を見据える。
 由香様はあの冷酷な笑みと共に、咲妃の行く手を 立ち塞いでいた。
「由香様……そこを通してください」
 震え掛かって居たかも知れないが、確かに はっきりと 咲妃はそう言った。
 言った自分ですら信じられなかったのだから、言われた由香様も 流石に驚いた顔をなさった。
 そして次には 何故だか満足げな笑みえと変わって行き……。
「いいわ、通してあげる」
 と、道を開けたのだ!
「え……っ?」
 咲妃は再び驚いた。 まさかこうもあっさりと道が開くとは思っていなかったから。
 不思議そうな顔をする咲妃に、由香様は答える。
「これは……そうね、ご褒美 かしら?」
「あっ……」
 そこで咲妃は思いだした。
―――すぐに従っては駄目。理不尽な私に、反抗しなさい。そして……――――
 そして気付く。
 今まさに、咲妃は自分の意志を明確に持って、反抗しているのだ。
 そして、それが由香様を楽しませているのだ……と。 
「はい。 それでは 失礼します」
 小さく頭を下げるだけして、咲妃は由香様の横を駆け抜けていった。

 その背に 由香様の冷たい歓喜を感じながら……。

142 :201:03/12/21 14:52
「望月さんっ!!」
 三年の教室の在る三階へと上る階段のところで、丁度そこを下ってくる望月さんを発見した。  
 望月さんの目元はまるで泣いた後のように、赤くなっていたが、今はそちらに関する興味を優先するべきではない。
「……藤宮さん……? どうしたの?」
 反応を返す彼女にはいつも以上に生気が感じられなかった。そこで一瞬、咲妃は戸惑ったが、すぐにも決断して、言う。
「望月さん、教室に戻っちゃ駄目!」
……とにかく、あの場所は危険すぎる。
 言うと、望月さんは ふっと冷めた笑みを浮かべた。
「……そう、遂に始まったんだ……。 『粛正』」
「……どしうて……?!」
 返ってきた言葉に、咲妃は驚愕を隠しきれず、咄嗟に聞き返していた。
 だって……まだ、その事は言っていない。
「何となくね、そういう気がしていたから。
 ……前の…静の時も、あんな空気だったし。それに、今貴女がここへ来たと言う事が、多分何よりの証拠。
……ところで、いいの? こんな所に来ていて。単独行動は『脱落』の一歩よ?」
「……、わかってる」
「そう、」
 望月さんは、止めていた足を再び動かし始めた。その背に咲妃は声を掛ける。
「行っちゃうの……?」
「ん、」
「どうして?」
「さあ? 『意地』なんじゃないかな。……静のぶんの……」
「……望月さん……」
 咲妃もまた、歩き出していた。 望月さんの横を。
「ねえ、咲妃」
 不意に彼女は咲妃を名前で呼んだ。
「もしもこのままあたしの横を歩くつもりなら……『綾野』って呼んで」
 横を歩く。  それは……『適合者』の意に反する事。  『脱落』すると言う事。
……今更……、咲妃は『適合者』には戻れない。  いや、……結局、咲妃は『適合者』に成り切れ無かった。
「うん、……綾野……」
 綾野は、微笑みもしなかったけれど、変わりに咲妃の手を握った。
「……よろしく、咲妃」

143 :201:03/12/21 14:53
教室へと戻る。

 誰もこの二人を見なかった。

 席は二つ 消えていた。

………ぎゅ、

 綾野の、咲妃の手を握る力が強くなる。 まるで勇気づけるみたいに。
解っては居たし、『適合者』の実体をも知ってしまっている。
……それでも尚……。 その事実は咲妃の心を深く斬りつけた。
 だって……これが現実だったとしても、確かに……幸せだった日々は存在していたのだから…。
 笑った事も、安らいだ事も、暖かかった事も……。 『ありがとう』って……言った事も……。  

 でも、それらは全部……
 全部……全部……全部…全部、全部全部全部全部全部全部全部全部全部……!
 
       錯覚に過ぎなかった……。


144 :201:03/12/21 14:59
 行き場も無く、入り口に佇んだまま二人は言葉を交わす……。

「ねえ……、もしも覚めない夢があったとして、その中に居続けられたら、幸せかな……?」
「そう……かもね。 
 でも、それじゃあ 生きている意味が無いだろ……?
 こうやって……確かに存在しているし…あたしと咲妃は違うもので、『適合者』でもない
……だから、あたし達にはそれぞれの名前が在るんだ……。それは、現実の証なんだよ……」
「……うん。 そうだね」
「ああ。
……ともあれ、これからは 大変そうだな……」
「……大丈夫だよ……きっと。 一人じゃなければ。」
「……だな? ん、それじゃあ がんばろうか。
 とりあえずは『ちゃんと卒業まで居残り続けてやる』って事で」
「うん。 がんばろっ」
  
 そう、思えば この時が始まりだったのである。
 ただ、 ゆめゆめ……それが光に満ちたものなどと思わぬべきだ。

……ともあれ、咲妃は『脱落』した。


145 :201:03/12/21 15:04
・・・はい、次は寮に帰るシーンから。〈まだ二話ですよー〉
 がんばって、この日を終わらせちゃってください。
 あと、「由香様」から「お姉さま」に戻す為のワンシーンなんかを希望。
……さて、この話でいきなり主要化した綾野ですが、当然、咲妃にとっての
心強い味方になるし、「いい感じ」に成っていきます……ですが……
 そんな つまらん展開は願い下げ。 
 このままハッピーなんて思っていたら大間違いよ? 咲妃。
 ぶっちゃけ、綾野は 死にます。頃されてしまいます。
 具体的に、中編の最終話辺りで。
 で、咲妃ちゃんは本格的にブッ壊れます。〈居ないはずの綾野の席に話し掛けたりとか〉
 だから 後半なんて『壊れ咲妃』だから大変。
 あとは、折角……いやいや、ここは後のお楽しみ。……ってことで、
 上記のようになるのかどうかは、毎度の事、書く人次第です。いじょ。
……これって、一番大変なの由香やんなぁ、最後のシーンに至までの関係に辿り着くのは
大変そうだ。 


146 :シーチキン:03/12/21 17:16
続きがーー!!
 予告通りに公開されているーー!!
 す・・すげえ出来だ!!
 名作か!? 名作なのかッッ!?

147 :ねこねこ:03/12/21 20:03
 続きが読みたーい。
 イカした名無しさん、書いてーー。

148 :ぽけらっぱ:03/12/21 20:49
そういえば、今日は201しか書いていないんじゃない?
他の人はどうしたんだろ・・・。
 まあ、相変わらず面白いからいいんだが・・・。

149 :名無し物書き@推敲中?:03/12/21 21:19
>>148
いや、更新予告があったんで……完了を待ってました。


150 :名無し物書き@推敲中?:03/12/21 21:21
>>144の続き。
「お姉さま……、長い間部屋を空けて申し訳ありませんでした」
 久しぶりに寮の部屋に帰った咲妃は開口一番に由香に対して謝罪した。
 由香は楽しそうな目つきで咲妃を見つめる。
「あら、ここのルールは忘れていないようね」
「――はい」
 咲妃の口調には初めてこの部屋に入った時のような痛々しいほどの気負いはなく、かといって怯える小動物のような卑屈さもない。
 そこにあるのは自分の意思で道を選択した者のみが持つ決意と――、揺るぎない自信。
 由香は咲妃の返答に成長の痕跡を感じ取り、その声音の響きを堪能した。
 咲妃の返答によって起こされた空気の揺らぎ、その最後の波動までもが静止するまで、じっくりと愉しむ。
 もはや咲妃に自分の醜態を見られたことに対する恥辱も、咲妃が麻利亜の抱擁を受けたことに対する嫉妬も、すっかりと由香の中から消え失せていた。
 ただただ咲妃の変化、まるで蛹が蝶にかわるような成長に対する、――興味だけがあった。

151 :名無し物書き@推敲中?:03/12/21 21:29
>>150続き。

「もう一つのルールも、覚えているのかしら?」
 由香はあくまで愉しそうに、それでいて少し意地の悪い響きを湛えるように細心の注意を払って咲妃に訊ねる。
「制服以外は全て処分して来ました」
 咲妃の返答に淀みはない。
 由香はいっそう嬉しくなって質問を重ねる。
「じゃあ今は――、制服の下には何も身に着けていないということね?」
「……そうです」
 咲妃の声色が微妙に色褪せた。
 途端に由香の背中に電撃のような悦びが走る。
(ああ! いいわ、いいわよ、咲妃。あなた、とても面白い子になったわね)
 由香は己の体を駆け抜けた衝撃的なまでの歓喜をあくまで隠しつつ、静かに言葉を継ぐ。
「明日も学校があるのでしょう。制服はクローゼットに仕舞っておきなさい」
 逡巡した咲妃がやがて決然として頭を上げる。
 そして咲妃は、……今回はあくまで自らの意思で、しっかりとした手つきでスカートのホックに手をかけた。
 由香との決別の日にガタガタと震えた膝はしっかりと大地を踏みしめ、その目の奥にはけして鋼の決意が鈍い光を放つ。

ここでパス。

152 :名無し物書き@推敲中?:03/12/21 21:31
すいません、ラスト一行ミス。
由香との決別の日にガタガタと震えた膝はしっかりと大地を踏みしめ、その目の奥にはけして傷つかぬ鋼の決意が鈍い光を放つ。

「傷つかぬ」が抜けてました。


153 :201:03/12/21 22:41
>>152お、続きだ。
 ……よかったよかった。サンクス。
  ……しっかし、『制服以外は全て処分して来ました』と
「制服の下には何も身に着けていないということね?」
ってことは……すっぽんぽんですかーー?!
……果たして、こんなんで貞操守りきれるのかな……。
 ……服の代わりの……奴隷衣装みたいなヤツぐらいは、着せてあげて良い?
 ほら、十月末だし。 女の子は腰を冷やしちゃいけないし。
 まだ十八禁シーン出すつもり無いし……。 ええい、着せちゃいます。
 だってこれはリレー小説だもん。 じゆー じゆー。

154 :201:03/12/21 23:02
>>152の続き。
 
 由香は満足していた。
 咲妃が帰ってきた事に。
 それも、ただ返ってきたのではなく 一回りだけ強くなって。
 前の 怯える雪ウサギも可愛らしくて好きだったが、今ひとつ、あれは手軽すぎた。
……そう。 これくらいでなくてはいけない。
 勿論、逆らわれる事が好きなわけではないし、咲妃が強いと言う事を望んでいるわけでもない。
 由香が望むのは、その『一回りだけ強くなった』咲妃を再び従属させる事だ。
 何事かを経て、強くなった人間を ばっきりと、真っ二つにへし折ってしまうのだ。
 それこそが由香の最大の快楽。
 今こうしてしっかりと立ち、気丈な顔をしている咲妃を、また堕して、ボロボロにして、
 震えてすすり泣く雪ウサギにしてしまうのだ。
そのしっかりとした視線が、今に 怯えた視線に変わって……。
 それを想像するだけで……ああ!! ゾクゾクする。
(最高よ……咲妃。 あなた、最高の玩具だわ!)  
……さあ、これからどうやって咲妃を調教してやろうかしら。
 黒い数字達が、由香の中で動き始める。
 由香は恍惚とした為息を吐いて、思わず心の内を口から出してしまった。
「咲妃……。愛しているわよ。・・・ボロボロに、壊してあげる」と。
 咲妃にとって幸いだったのは、その声が小さくて、聞こえていなかった事であるのは 言うべくも無い。 
 

155 :名無し物書き@推敲中?:03/12/21 23:05
>>153
すいません。
強くなった咲妃ちゃんに裸のまま床で寝る悲哀を味わって欲しくなって思わず……

156 :201:03/12/21 23:26
>>154

 咲妃が制服を脱ぎ終えると、その下を包み隠しているものは何もなく、一糸纏わぬ
あられもない姿に成った。
 流石にこれには抵抗があったが、努めて羞恥を押し殺した。
 こんな事にいちいち参っていたら 保たない。
 こんな事、そう、こんな事。
 咲妃は自分にそういい訊かせて 気丈を保たせようとした。 
……だか、そんな事で助かる程、お姉さまは甘くはなかった。
「あら、思った通り。 咲妃のは貧相な身体ね。……ふふ、似合っているわ」
 それは、どこまでも貶められた気分になる、嘲けた声。
 おそらく、咲妃ではない……もっと豊かな体つきをしている者でも、この声で言われてしまえば、
精神的な傷は深いだろう。それを、本当に凹凸の薄い身体をしている咲妃に言うのだ。
 咲妃本人が本より気にしていた事も手伝って、その一撃はあまりに強大で、いくら咲妃が
成長してきたとは言っても、これは痛すぎた。
「っ……」
 誰にも見せた事のない全裸への手酷い感想に 遂に咲妃の防御は崩れて、押さえていた羞恥が
堰を切って押し寄せてくる。
「……見……ないで…ください……」
 咲妃は胸と局部を手腕で覆い隠して、その場にへたり込んでしまった……。 

157 :201:03/12/21 23:32
>>155、なるほど、じゃあ、両方の意見を採り入れられるようにがんばって見よう。
    とりあえず今 裸コンプレックスだから、奴隷着をちらつかせて
「じゃあ、これは要らないわね?」
 みたいなふうに訊いて、
「……要り……ません……そんなの……」
っていわせて、でも結局、寝に入ってから……由香の視線に絶えられなくてとかで
「……くだ…さい……」
 とか、いわせちゃったり。 もう、たまらんね。

158 :201:03/12/21 23:51
>>156 閑話休題して、と。 本編。

 どくんっ!!
(ああ!!)
 強く打った胸の鼓動が あまりにも気持ちよすぎて出た快楽の悲鳴を 由香は必死になって
心内に留めた。
 急に弱々しくなってしまったその声!!
 必死に隠そうとしているそれこそが最も艶めかしいその姿!!
今にも……犯してしまいたい!!
……だが、必死になって由香はその衝動を抑え込んだ。
 まだだ。 まだいけない。
 もっともっと、この子は美味しくなる。
 その時まで……。
 『その時』の事を思い浮かばせて、それと現在を比較させ続ける事によって、衝動はようやく
大人しくなっていった。
 そして由香は更なる調教に出る。
 いいえ……更なる、ではないわ。今までのは、単なる前戯にすぎないのだもの。
さあ、調教を始めましょうか。
 由香は下腹部の疼きに一度だけ切ない溜息をした後、『それ』を取り出して、
俯いたまま座り込んでしまっている咲妃に声を掛けた。   

159 :201:03/12/22 00:19
>>158
 
「咲妃……」
 お姉さまに名を呼ばれて、咲妃は僅かに顔を上げた。
 お姉さまは勝ち誇った冷笑と共に 咲妃を見下ろしていて、その手には 見覚えのある
ものが在った。
「あ……っ」
 それは ここへ来た初日にお姉さまが「捨てた」とおっゃっていた咲妃の衣類の内の一つ、
ネグリジェだった。
……ただ、そのネグリジェは酷く薄汚れている。
「捨てたと伺いましたが……?」
 このまま何もしないままでは 前の二の舞だと思っていた咲妃は、此処で一旦そう切り返した。
「ふふ……」 
 だが、そんなひ弱な反撃などは 返ってお由香をより燃え上がらせるだけだった。
「ええ、『捨てた』わよ。 一度は。
 そう……これはね、ゴミ捨て場から拾ってきたゴミなの。
 奴隷のあなたには、ふさわしいでしょう?」
 余所宇田にせぬ事実を知らされて咲妃は愕然となった。
「そ……んな……」
 それを見て、由香は尚 嬉々とする。 
「ほら、ご覧なさい。
 汚れて! 臭くて! 醜くて!! しかも、ゴミとして捨てられた物!
 まさに『奴隷の纏』じゃない!!
 あははははは!」
      

160 :201:03/12/22 00:46
>>159
 
「ひど……い…」
 羞恥の上には 更に 恐怖と悲しみがのし掛かって、咲妃の頬を涙が伝った。
 そんな咲妃に向かって、お姉さまは『奴隷の纏』を着きだしてきた。
「ほら、恵んであげるわよ。
 着たいんでしょう? この服が!
 そんな恥ずかしい身体、何時までも晒していたくないものねえ?
 ほら、着なさい、奴隷! あなたは自ら望んで奴隷の象徴を身に纏うのよ!!」
 熱に浮かされた狂人のように叫ぶお姉さまは 咲妃の知っているお姉さまとは まるで
別人で、その狂喜が あまりにも恐ろしく 咲妃の目には映った。
 だが、咲妃はそこで堪えて見せた。
「嫌……です……!
 ……そんなものを着てしまうくらいなら……私は何も着ません……!!」
 必死に 必死に 勇気の全部を総動させて、咲妃は叫び返した。
「あ・・ふぅ・・」
 その直後、お姉さまのお顔が酷く艶めかしく歪んで、その口からは恍惚とした息を漏らしたのだった。
「ああ……良いわ……咲妃……」
「ひっ……?!」
 その瞳が咲妃の身体を舐めた時、咲妃の手腕は『身を隠す』ものから『身を守る』ものへと転じていた。
「そう、裸のままで居てくれるのね?」
 恐ろしい笑みを浮かべたまま、お姉さまがこちらへと歩み寄ってくる!
「い…嫌あっ……?! 来ないで! 来ないでください!!」
 咲妃は半狂乱になって叫ぶ。
 逃げようとするも、腰が抜けていて 思うように身動きが取れないのだ。 
   
 
 

161 :まり ◆evi0QWopW2 :03/12/22 00:54
大仰なタイトルだと思ったらエッチな話を書くところなのね。

162 :201:03/12/22 01:11
>>160
 
 そんな咲妃の様子にも構わないで、お姉さまは距離を狭めつつ、言葉を続ける。
「それじゃあ、この服は 要らないわね?」
 その瞳が 更に情欲の色を濃くしたのを見て、咲妃の自尊は消し飛んだ。
「ねえ……それじゃあ、ずっと見ていてあげる、あなたのその恥ずかしい身体を
 そういうわけだから、破いちゃうわね? これ」
「嫌っ…! 駄目です! やめてくださいっ!!」
「あら? どうして? 要らないんでしょう?」
「……い……りま…す」
「ふふ………」
 お姉さまは 残酷な笑みを浮かべたまま、ネグリジェを両手でパンと張る。
「駄目っ、駄目っ!! やめて! 要ります! 要りますから!!」
「あら……どうして要るの?
 着たくないんでしょう?
 『そんなものを着てしまうくらいなら……私は何も着ません』て、いったわよねえ?」
 ぱんっ 再びネグリジェが張られる。 脆くなってしまっているネグリジェは今にも
ビリリと音を立ててしまいそうだった。
「着ますっ!!  ……っ……着……たい…です……」
「ふふ……」
  ぱんっ!
「ああっ……!」
「着たいから? どうして欲しいの?」
「……ください…」
 ぱんっ 
「ひんっ……」
「違うでしょ? ちゃんとおっしゃい」  

163 :201:03/12/22 01:14
>>161よ、ちゃんと最初から読んだか?
   言って置くけど、まだ18禁シーンは一つも出していないぞ。
   そいつは最後の最後だけの話で これはあくまで真っ黒な百合モノだ!!
  

164 :201:03/12/22 01:33
>>162
「……恵んで……下さい……」
「そう。 恵んで欲しいの? この『奴隷の纏』を!!
 あなたは自らの意思で奴隷になるのね?!」
「……っ……それは……」
 ぱんっ、 ぱんっ! ぱんっ!! 
「あああっ?!
 なります!! 奴隷になりますから! もうやめてください!」
 咲妃は悲鳴のように叫んだ。
・・すっ
 そして、ようやく咲妃の前に奴隷の纏が差し出される。
「・・・!」
 咲妃は縋り付くようにしてその纏に手を伸ばした……が……、
「だーめ。 おあずけ」
 手に触れるか触れぬかのところで、それは引っ込められてしまった。
「ほら、ちゃんと言う事が在るでしょう?」
「もう……許してください……」
 遂に咲妃は泣き崩れた。
 ぱんっ!!
 それでも容赦なく、恐怖の音が立つ。
 咲妃は泣き伏せる事さえも許されず、お姉さまを満足させなければならなかった……。

165 :201:03/12/22 01:49
>>164

 静まった暗い部屋の中には、ベッドの上で安らかに寝息を立てるお姉さまと。
 固い床の上で声を殺して泣き続ける……奴隷の纏を身につけた咲妃の姿があった。
 そう…咲妃は屈服の証である『奴隷の纏』を身につけていた……。
 あの後……自分の口から出した言葉は、もう二度と思い出したくない。
 ただ その後でお姉さまは満足して 咲妃に奴隷の纏を渡したのだ。
「・・・・・」
 とにかく 今は 何も考えたくなかった………。
 
 久しく寝る床の上は、やはり固く
 ここ数日の間だけ優しかった闇は……再び咲妃を恐怖におびやかした。
 だから咲妃は……また 自らを抱きしめ、身を固く縮めて 震えながら
いつ明けるともしれない夜を送るのだ………。

 その間、咲妃は何度も綾野の事を思い浮かべては、その幻影に縋っていた……。

 第二話、十月 月曜日 終わり。

166 :201:03/12/22 01:57
第二話 終わりです。
 次は第三話で、前編もいよいよ架橋です。
 えーと、今回の最後で 随分と咲妃ちゃんが打ちのめされてしまいましたが、
大丈夫。 咲妃ちゃんはちょっとばかりタフになっています。
 朝起きると、結構回復しています。
……あと、名無し殿、すまぬ、どうにも文章力の乏しい自分で、すっぽんぽんで
お休みと奴隷服でお休みを両立して書けなんだ・・。
 此処は一発、バーンとォ(古っ)ネグリジェ萌えに切り替えちゃってください。笑。

 

167 :201:03/12/22 02:11
咲妃ちんのすてーたす。
 
  体力……頭痛。(泣きすぎ、服の心地悪さ、寝不足……特にこれ)
  精神状態……錯乱からブルーまで大回復。タフだ!……慣れてしまっただけか?
        だが、由香に対する恐怖心は更に大幅増量。  
  状態……額の傷……治りかけ。
      不眠症……毎夜の闇の所為。その内、倒れます。具体的に言うと、中編の途中で。
    で、その時、由香と咲妃が急接近して「姉様」になります。
    っていっても、まだまだ後のお話なのですよ。
    目下の所は第三話。 眠いから構想作ってないので書く人におまかせしちゃいます。
 それでは、咲妃の貞操はちゃんと守って(今回は危なかった・・・)
 バーンとォ、次のお話、よろしくお願いしまーす。    

168 :489 ◆29h8ahs60Q :03/12/22 02:14
キモイYO!!。・゜(ノД`)゜・。

169 :名無し物書き@推敲中?:03/12/22 02:39
>>168
そんなこと言うなよー。俺はかなり楽しんでるぞ。
201氏を始めとした作家陣よ、頑張って下さい。

俺も参加できたらな…

170 :201:03/12/22 14:17
>>169
自由参加だよ。
 どうぞ、じゃんじゃん書いちゃってくださいな。


171 :シーチキン:03/12/22 14:18
>>168
 なら、見るなよ。 いちいちそんな事を書き込むな。
 ここは楽しむ人の為の場所だ。  

172 :名無し物書き@推敲中?:03/12/22 15:42
>>165続き

第三話 十月

「ああ、私……、恥ずかしい……」
 月明かりの中で裸身を晒した綾野に麻利亜がゆっくりと近付く。
「ふふ、可愛いわよ――、綾野」
 麻利亜に『可愛い』と言われた途端、カッと体が火照り下腹部が熱くなる。
 綾野は焦れて太ももを摺り合わせた。
 ―ー麻利亜さま……、綾野はもう我慢できません。お願いです……綾野の方を向いて下さい。無視……しないで!
 綾野のすぐ前に立った麻利亜は左手で綾野の肩を抱き寄せると、静かにその右手を綾野の股間のふっくらとした茂みにあてた。
「ア……ッ」
 綾野の喉から幽かな悲鳴が漏れる。
 綾野は懇願するような目で麻利亜を見つめる。
 しかし、麻利亜の指は動かない。
 麻利亜は酷薄な笑みを薄らとその口端に浮かべる。
 やがて耐えきれなくなった綾野が懇願する。
「お願いします。麻利亜さま……、麻利亜さまの指を……綾野の中に麻利亜さまの指を入れて下さい」
 麻利亜は意地の悪い笑顔を浮かべ、答える。
「あら、綾乃。あなたは私よりも自由を選んだのではなかったかしら。それとも私の『玩具』になる覚悟ができたのかしらね」


173 :名無し物書き@推敲中?:03/12/22 15:42
>>172続き

 子宮が 麻利亜の指を欲していた。
 ――いらない……、もう何もいらない。自由な意志も、人としての尊厳も、何もいらない。綾野はただ麻利亜さまに褒めていただきたかっただけなんです、初めから綾野は麻利亜さまの……。
「……玩具です、綾野は麻利亜さまの玩具です。……自由に弄んで下さい」
 麻利亜の指が茂みの奥に隠れた襞に軽く触れる。
「っ……ァ」
 雷に撃たれたような快感に綾野は体を震わせた。
「咲妃は? 咲妃のことはどうするつもり?」
 耳もとに、ねっとりとした熱い吐息がかかる。
「差しあげます。綾野のものはみんな麻利亜さまに差しあげます! だから……っ」
 指を、麻利亜さまの指を綾野の中に入れて下さいっ!
「咲妃はあなたを頼っているのよ! 咲妃を見捨ててもいいの?」
「あんな娘はどうだっていいんです! 綾野は、綾野は麻利亜さまに……、麻利亜さまの玩具になれるのでしたら、何もいりませんっ!!」


174 :名無し物書き@推敲中?:03/12/22 15:43
>>173続き



 綾野は布団をはね除けるようにして飛び起きた。
 汗で、体がぐっしょりと濡れている。
 喉がカラカラに乾いていた。
――そうだ……、昨日私たちは『粛正』されたんだ。私と咲妃の二人。たった二人だけの仲間なのに……。
「……麻利亜さま」
 ――わたしは、麻利亜さまに褒められたかっただけなのだろうか? ただ可愛いと褒めてもらいたかっただけなのだろうか? そのために、……咲妃を巻き込んだ。
 綾野は自らの体を抱き締めるようにして手を肩にまわして、――ガタガタと震え始めた。


続きはお願いします。

175 :名無し物書き@推敲中?:03/12/22 16:12
気になっていたが、ここはこのリレー小説だけ?
それだと(俺含める)読み手には少し物足りない感じがするが。

176 :201:03/12/22 18:09
>>175 いんや、元々はね、黒百合な作品は何処にある? 情報もとむ。ってスレだったのだわ。
    リンクとかばんばん貼り付けていこう、ってふうにね。
    ところが、黒百合ってのは作品数自体が少ないもだから殆どあつまんなかったわけ。
    じゃあ、無いなら作ろうや。 ってんで、現在リレーでやっているのさ。
    まあ、創作板だしね、ここは。 

177 :201:03/12/22 18:33
>>174の続き。

 やれ 寝覚めと言うやつは 情緒が不安定極まりないもので、今更ガラにもなく震えたりしてしまったが。
 そうする事 一、二分して綾野よりも遅れて起きた 益体無い目覚まし時計が鳴ったので、
その音で綾野の意識は一気に焦点を得る。
 それから振り返ってみれば、なんだって あんな夢ごときに震えていたのかがよく解らない。
「……それにしても」
 はあ、 呆れたため息が出る。
(何て夢を見てんだか……あたしは……)
 原因があるとしたら、昨日麻利亜様に会った事だろう。
……そりゃあ、確かに泣かされもした。
 けれど あれはその場に麻利亜様が居たからであって彼女の迫力が成した業なわけで……。
 実際、綾野は麻利亜の下に自分が居ない事自体には さしたるものを感じない。
……ってか、誰だってあの方にああいう雰囲気出されたら泣くっての……。
そう、例えば 麻利亜様を敵視している北川とかでも。
 しかし また……。
 綾野は 自分のショーツが濡れている事に気が付いた。……夢の所為だ。
 そんなのに 嫌気を感じながら、その一方で、流石は麻利亜様の呪いだ……。などと毒づく。
「……気持ち悪」
 

178 :201:03/12/22 18:53
 着替えをしながら、綾野は夢の事を思いだしていた。
 『あんな娘はどうだっていいんです』……だって。
(ごめんよお、咲妃。 ってか、……いきなりこんなんでどうするよ、あたしは)
 まったく。 初日から幸先の悪い事だ。
……しっかり、しなきゃな。
 一度深呼吸をして 綾野は気を引き締め直す。
(……そうだ。あたしはもう二度と失敗しない……)
……静の時のように……。
「静……」
 今更になって、麻利亜や学園がらみの事で綾野の気分を沈ませる過去のものが
有るとすれば それは『粛正』の果てに壊されてしまった仲間……友人の赤山 静の事だ。
 過去に 綾野は『失敗』したのだ。
 自分の不注意で、静を守りきる事が出来なかった。
 気付いた時にはもう遅くて……静は全てに恐怖の念を抱いて、部屋から出てこなくなってしまった。
 当初は 綾野の事すら恐れて部屋の戸を開けてすらもらえなかったのだが、今現在では部屋から連れ出す
事は無理としても、会って話をする事ぐらいは出来るまでになっていた。
 
 綾野は近い内に また 静に会いに行こうと思う。
 久々に外の空気を吸わせてやりたい。と思うのは毎度の事として、
 あとは、咲妃の事を話しておきたかったのだ。それに、いつかは
咲妃と会わせても見たいと思っている。     

179 :201:03/12/22 19:02
「……っくしっ!」
 いきなりくしゃみが出た。
 うう……寒っ。
 それはその筈。 物思うところ 随分と深くあったものらしく、着替えの手が止まっていた。
「しっかりしろ、綾野」
 ありきたりだか、綾野は そうやって自分を叱咤し、着替えを再開した。

 パス。 よろしく頼みますです。

180 :201:03/12/22 19:03
それと、綾野は『死ぬ』人なので(まだまだだけど)
 スポット参戦キャラ並に強いです。 なんで、もう麻利亜に堕ちたりはしません。
 ヒーローです。 でも死にます。 せいぜいその際のショック度が上がるように
 活躍させてやりましょうぜ。  

181 :201:03/12/23 10:12
予告。 現在前編の最終話である、第4話を作成中。
    三話が終わり次第スペシャル板でお届けしますので、がんばって続きを書いちゃってください。
    ええと、出来れば次の条件下でお願いします。
    綾野は気丈。
    静はまだ出てこない。  
    咲妃の貞操は守る。
    あんまり変化をもたらさないで、なんていうか、『日常』って感じで。
    出来れば、で良いです、はい。                

182 :201:03/12/23 23:09
前編の最終話である、第4話 完成しました。
 第三話が終わり次第一挙に公開しちゃいます。・・・良ければ、お楽しみにしてください。

183 :ぽけらっぱ:03/12/23 23:12
 何を言うかっ、謙遜すんな、お楽しみだぞっ。
 でも、まずは第三話だよね。
 最近続き来ないよな。   

184 :201:03/12/23 23:36
>>179の続き。

「……確か、ここで良かったよな」
 昨日の内に二人で決めた集合場所。
 滅多に人の寄りつかない校舎裏で、綾野は咲妃が来るのを待っていた。
……まあ、まだ学校が始まるまでは時間がだいぶある。気長に待つとしよう。
……と、思ったところ。
「……綾…野……?」
 何処か自信なげな声が背後からする。
 え……と、多分 咲妃の声だ。
「咲妃?」
 名を呼びながら振り返ると、そこにはやはり咲妃が居て、どこかほっとした顔をしていた。
「……よかった。 ちゃんと、綾野だ」
「はは……そりゃあ、中途半端にあたしだったら怖いわな」
「そう言う意味じゃないけど。………うん、確かに怖いよ」
 まったくだ。なんて暫く笑い会う。……ああ、久しぶりだな。こうやって誰かと笑うのは。
「ところで……、おはよ。 咲妃」
「あ、うん。 おはよう、綾野」
……うん? そう言えば、おはようも久々か……。
 どうも 気付かない内にあたしはこれまで 随分と暗い学園生活を送っていたらいい。
 でもまあ……いいか。 これからは、咲妃が居るんだ。
「それじゃあ、行こっか」
「うん」 
   
 二人は手を繋いで 校舎へと歩いていった。
 
 迂闊にも、その時 綾野は気付いていなかった……。
 『今日も』咲妃の頬には涙の跡が有った事に。
 実は綾野は 寮での咲妃の扱われ方については何も知らされていなかったのである。 

185 :201:03/12/23 23:39
 上の201は間違いなく本人であります。 はい。
 ついさっき 別スレにいってきた後遺症でsageはっちゃいましたが。
 作風で解ると思うけど……。ちょっとしたミスであります。見逃して。 

186 :シーチキン:03/12/23 23:42
 わっはっは、おドジさんめ。
 ・・・うーん、読者の目から言えば、本物だと思う。
 たしかに201の文だ。
 ……っていうか、やっと続きがでたよ。 よかったよかった。

187 :ねこねこ:03/12/24 02:29
ヤッパリ イイ!!
 ここサイコーー!!  面白い。
 早く続き来ないかな。
 わくわく

188 :名無し物書き@携帯:03/12/24 06:46
>>184の続き

由香は薄笑いを浮かべながら、廊下を歩いていた。
目的が無く、ではない。たまたま出会った教師に雑用を頼まれた帰りだった。
勝手に薄笑いが表情に浮かぶ。それは、咲妃の教室の近くを通るから。

授業の合間の休み時間。
普段は昼休みに教室を訪れるのだが、咲妃に会う前に取り巻き(?)の生徒らに阻まれてしまい、会うことが出来ない。
そうとわかっていても、咲妃を見てみたいのだ。

…何故?
…分からない。
…気にかける事など、無いと言うのに。

…大きな音が響き、それで由香の歩みが止まった。
咲妃の教室から聞こえたのに気付くと、再び足を動かし始め、そして小走りになった。

…何故?
…分からない。

とにかく、他の生徒を押しのけるようにして、咲妃の教室に向かった。

189 :名無し物書き@携帯:03/12/24 06:48
こんなのでいいのか…不安。
スレ汚し駄文スマソ。

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