5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

黒い百合

85 :201:03/12/19 08:20
月がこんなに怖いなんて、知らなかった。
 布団という包み込んでくれるものが無いと、こんなにも心細いなんて 知らなかった。
 
 まるで身を守るようにして、咲妃は身を縮め、自分の肩を固く抱きしめた。 
 そして、そのまま十月の寒さと、暗くて眩しい夜の怖さに震え続けた。


  痛いよ……。怖いよ……。
 ……どうして……?
 どうして私はこんな目に遭わないといけないの……?
 
 プライドなど無くしてしまった咲妃は その事に惨めさすら感じる事が出来ず、
ただただ、悲しかった………。

 それでも、声を出すと また恐ろしい事になってしまうと判っていたから、
必死に声を殺して……泣いた……。


 その光景を 由香はベッドの上から 楽しげに眺めていた。

 初日 序章 終わり。


285 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.00 2017/10/04 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)