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萌える小説を創作し続けるスレ

1 :名無し物書き@推敲中?:03/07/26 17:49
よくありそうだが、いざ書くとなると結構辛いんです・・・。

97 :名無し物書き@推敲中?:03/08/12 06:17
以上です。
文章稚筆ですいません。
あとオフィス編ていうのもリクエストされたんですけど、
いまいちオフィスっていうシチュエーションが分からないのと、
俺の理想の告白シーンて中にはまだそういうのが無かったのでイメージがちゃんとまとまっておらず、
ここの反応見てから考えてみるかなと思って書き込みしてみました。

98 :名無し物書き@推敲中?:03/08/12 21:00
>>90
よし行ってこい

>>97
確かに良い文章だ
だがその文章は頭が良すぎる。

手本に俺が明日あたり一丁書いてやる。

99 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/12 21:35
>>98
がんばる。

100 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/12 21:59
ついでに100

101 :名無し物書き@推敲中?:03/08/12 22:47
>>98
おながいします。
ちなみに俺のやつの萌え度はどの程度ですか?
自分は理想なだけにかなり萌えるシチュエーションなんですが。

102 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/12 22:52
できた。

「あね」

103 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/12 22:57
 夏休みの気だるい昼下がり、窓が開け放たれたリビングで、僕はテレビを見ていた。ソファーに寝転がり、リモコンで適当にチャンネルを変える。
 平日の昼なんてどれも主婦向けの番組で、好奇心だけで生きている僕の目を引く物なんてあるはずもなかった。仕方なく、再放送のドラマで妥協してリモコンを置くと、リビングに姉が入ってきた。
 ぼさぼさの寝癖だらけの染めていない髪の毛を肩にだらりとたらし、よれよれのTシャツ、ずっと昔からはいている尻がぴちぴちの短パン、絵に描いたようなだらしのない姿だった。
 眠そうに目をこすり、ふあぁと口を大きく開きあくびをかみ殺すこともなく、冷蔵庫へ一直線に進み開ける。ぴちぴちの短パンの尻を突き出し冷蔵庫の中を物色している。
 戻ってきた姉の左手には棒タイプのソーダアイスが握られていた。ソファーには座らず、直に床へ腰を下ろした。ぼぉっとテレビを見ながら、アイスを食べ始める。
 姉の湿った唇がゆっくりと開き、唾液の糸が三本伸びて切れた。中からしっとりと濡れた赤い舌が出てきて、アイスの表面を下から上へと舐めた。表面に唾液でなぞったラインができて、日の光りに当たりキラキラしている。
 姉が腕を曲げアイスを口の中へ運ぶと、柔らかそうな二の腕が少しだけ揺れた。水色のアイスに白い歯を立てて噛み砕く。シャリシャリと音を立てて細かくした後、ゴクンと喉を鳴らして飲み込んだ。
 今、姉の喉を通って体内に、体の奥深くにアイスが進入した。そんな下らない言葉を思い浮かべると、少し鼻の穴がひくりと大きくなるのを感じた。僕は、だらしのない格好をしている姉の何気ない行動一つ一つを観察していた。
 なぜ姉を観察しているのだろう。そう思うが止まらなかった。

104 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/12 22:58
 姉は空いていた右手で、うちわをテーブルの上から取り、自分の顔に向けて扇いだ。ふわぁと髪の毛が舞い上がり顔を覆い尽くした。それをうっとおしそうに払いのけ、口を大きく開きアイスをつっこみ、口だけで咥える。
 そして、テーブルにおいてあったゴムで手早く髪の毛を後ろに束ねた。可愛らしい産毛が生えた白いうなじがあらわになる。
 アイスを右手に、うちわを左手に持ち扇ぐ。ふわふわと産毛が揺れ、ぷるぷると二の腕が踊った。
 僕は規則的に揺れ動く肉に夢中になった。
 姉は食い入るような視線に全く気づく様子もなく、つまらなそうにテレビを見ている。
 ドラマの登場人物が、愛してると安っぽいセリフを口にした。それに反応したのか、なんなのかは知りようもないが、突然、姉のうちわを扇ぐ手の角度が変わった。
 結果として、姉のTシャツの袖口と僕の視線が一直線上にむずばれた。
 枕にして寝たら気持ちよさそうなほど、柔らかそうな二の腕の奥には、毛の生えていない脇の下があった。夏なので手入れはしているようだ。脇の隣には丸みを帯びた膨らみが少しだけ見えた。

105 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/12 22:59
 姉は下着を着けていなかった。姉は下着を着けていなかった。
 僕は二度頭の中で繰り返した。
 姉は下着を着けていなかった。もう一度繰り返すと、すごく興奮した。
 さらに奥を見ようと、顔を突き出した。簡単に見えた。周りの肌色とは違った、赤みを帯びた円形の地帯と突起が、いとも容易く見えてしまった。
 姉の裸ぐらい何度か見たことはあった。しかし、自分から性欲の対象として見たことは初めてだった。
 激しい罪悪感に襲われて、慌ててテレビへと視線を移すと、男と女がキスをしていた。二人の唇がアップになって、さっき見た姉の生々しい唇が頭の中に蘇った。
 ブラウン管ごしの唇よりも、妖艶で二の腕とは違う柔らかさを持った、姉の唇が僕を捕らえて離さない。駄目だと思いつつ、もう一度だけ、もう一度だけと、僕は姉を盗み見るように観察する。
 アイスは半分ほどになって、すでに溶け始めていた。水色の液体が姉の指に絡まりついた。きっとべたべただろう。僕もからみついてべたべたにしたいと思った。
 姉は急いで食べ始めた。唇を開き、歯を立て、アイスを砕き、喉を鳴らして飲み込む。飲み込む時、姉の喉は、単独生物のようにうねる。
 そのたびに僕は姉の喉に釘付けになった。なにか、とても卑猥な物のように思えて、僕は姉の喉を見ながら興奮した。心臓が高鳴り鼻息が荒くなる。姉にバレないだろうか。

106 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/12 22:59
「何、アイス欲しいの?」
 荒い鼻息に気づいたのか、姉はリビングに入ってきてはじめて言葉を発した。目と目が合い、どきりとした。
 普段と何も変わらない姉の目線に、僕は激しい自己嫌悪に陥った。
「いらない」
 僕は姉から視線をそらし、できるだけそっけなく言った。
 もう見ない。絶対見ない、そう思いながらも、理性では自分の膨れ上がった感情を押さえることができなかった。
 頭ではテレビを見ようと思っているのに、僕の目は姉の行動を全てチェックしてしまう。
 姉は何事もなかったかのように、テレビへ視線を戻した。
 最後の一口を食べ終えると、残った棒をゴミ箱へ向けて投げた。棒はゴミ箱の中に吸い込まれて消えた。

107 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/12 23:00
 姉はべたべたになった右手の指を、口に咥え舐め始めた。
 まずは唇をすぼめて、人差し指を咥えた。舐め終わると、唾液で濡れて光る人差し指が唇の間から出てきて、最後にチュパッと音を立てた。姉は親指から小指まで同じように舐め、最後にチュパッと音をたてた。
 とても、いやらしい。僕は、この、チュパッと言う音がとてもいやらしく感じた。
 姉の唾液でべたべたになっている右手から、濡れて魅力を増した唇から、大人の魅力を感じた。
 僕のことなど全くお構いなしで、姉は立ち上がり台所の水道で手を洗うと、自分の部屋へ戻って行ってしまった。
 僕はほっと胸をなでおろした。そして、人差し指を口の中につっこみチュパッと音を立ててみた。
「……なんだ全然エロくないじゃん」
 僕は笑いながらTシャツで人差し指をぬぐった。


108 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/12 23:05
これは、とある作品を見て影響を受けて書いた作品。
似たの見たことあるかもしれないけど勘弁して。
まぁ、ほぼオリジナルだから気づくこともないかもしれないけど。
1日で書いたし、色々荒いところもあるかもしれないけど、
これが自分のイメージする萌え小説かな。

109 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/12 23:18
>>101
シチュエーションとしてはいいと思う。
自分が言えたことじゃないが、文章で引っかかるところが多い。
文章が変だとあれっと思って、内容が素直に入ってこないから注意したほうがいいと思う。

110 :101:03/08/12 23:19
>108
もしかして姉さんのモデルはミサトさん?
なんとなく生活感のあるセクシーなおねえさんて萌えは解ります。
萌えというか、妄想主軸の官能小説ぽいですね。

111 :名無し物書き@推敲中?:03/08/12 23:22
>109
何せ書き慣れてないもんで文章力の無いのが俺の及第点です。
確かに文で引っ掛かると感情移入度が薄まるというのはありますね。

112 :名無し物書き@推敲中?:03/08/13 00:17
あ、るぅるぅるぅだ。
萌え小説かけるんだね。女の人がアイス食べる姿は良いね。そそる。

113 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/13 00:26
>>112
こんばんわ。
同じ板にいればやっぱり知ってる人に会うもんだね。

114 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/13 01:18
ここは過疎板の中の過疎スレだね。
人が来るまであげてやる。

みんな萌え小説を誤解している。
gooの辞典で「萌え」はこんな意味で載ってる。
「ある人物やものに対して,深い思い込みを抱くようす。その対象は実在するものだけでなく,
アニメーションのキャラクターなど空想上のものにもおよぶ」

自分は、ライトノベルのようにアニメっぽさを意識しない系統の小説でも、
深く登場人物や物語に感情移入して、○○ってかなり(・∀・)イイ!! とか
ああ、このシチュエーション激しく(・∀・)イイ!! とか思えば萌えだと思う。

だから、タイトル見ただけで逃げずに、参加してくれよ。

115 :愛と誠:03/08/13 01:25
あのホラ、八朔っていう、旧またりの作品ね、
いまなら見れるけどサー。

116 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/13 01:30
>>115
正解。あれかなりお気に入り。
真似して自分もやったけど、エロに走りすぎて失敗した。

117 : ◆GABILdxSDI :03/08/13 16:40
最近見かけなくなったテレフォンボックスを偶然見つけた。
しかもそれがコンビニのレジの横にあったから驚きだ。
なぜこんなところにあるのか不思議でならなかったが、
勇気を出して中に入って見た。
すると中は以外にも広く、25Mプールの倍くらいの面積はあった。
老若男女いろんな人がいっぱいいる。
しかしその人たちには共通点があった。
声が『サザエさん』に出てくる花沢さんにそっくりなのだ。
いそのく〜んと、だみ声で声をかけられそうで、
私は気が気でなかったが、勇気を出して尋ねてみた。
「2000年問題の対策はもうお済みですか?」
すると花沢さんの中の一人が苦笑いをしなが言った。
「後ろ・・・」
わたしはコンニャク

118 :名無し物書き@推敲中?:03/08/13 16:59
このスレが廃れる原因は、>>5辺りから始まっている駄文にある気がする。
ラノベを読んで触発された中学生が、ラノベにすらなりきらない脳内の欲望を
ただひたすらに塗りこめただけのようだ。

>>91とかから始まればまた違った展開があったかもしれない。
91の人、よかったです。るぅるぅもそれなりによかったよ。

119 :名無し物書き@推敲中?:03/08/13 17:40
>>118
どうもです。
オフィス編ももし纏まったら書き込もうかと思ってます。
いかんせん文章力が無いんでどこの描写がおかしいとか言って貰えると糧に出来ます。

>>117
読んでてマルコヴィッチの穴を連想しました。
最後の一文が説明不足で唐突で意味不明なんですが、
なんか逆にインパクトありました。
サザエさんとかじゃなしに他の要素でもうちょっと引っ張って説明して最後ドンと来たら、
そういう風な感じで映像でショート化したら面白そう。

120 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/13 22:35
【萌え文章強化月間】
一日一回は萌え文章を書きましょう。
萌え文章推進委員会より。

121 :名無し物書き@推敲中?:03/08/13 22:44
>>117
いいなぁ、面白いなぁ。

122 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/13 22:47
誰か、萌えるシチュエーション上げてくれない?
可能なら書くから。

123 :名無し物書き@推敲中?:03/08/13 23:40
激しいガン・アクション。
萌えではなく燃え違いか。


124 :ブル伍長 ◆Xoaxo7g2Iw :03/08/14 00:45
>>122
うはははは、生き生きしとるな。
「萌え」に骨をうずめるのも、またよし!!








                     
                    ・・・・・「浴衣と夕立」。

125 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/14 00:53
>>123
ごめん。銃詳しくないんだ。だから、書けそうもない。

>>124
祭り板の住人は「age」じゃなかったの?
文章の練習になればいいと思って来てるだけで、
「萌え」に骨を埋める気はないよ。


126 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/14 00:54
んじゃ、伍長の「浴衣と夕立」をがんばってみる。
次の夜に覗いてみてよ。

127 :ブル伍長 ◆Xoaxo7g2Iw :03/08/14 01:11
>>125
>祭り板の住人は「age」じゃなかったの?

うむ!!危うく志を忘れるところだった!!
気付かせてくれて礼を言う!!
そうだよな、「浴衣と夕立がそそる人」であることなどを
恥ずかしがっておっては、祭り板の名折れだよな!!
ええ、好きですとも、濡れた白い浴衣・ノーブラ・みやつぐちから見える裾ちち!!
好きではいけませんか?!!

128 :ブル伍長 ◆Xoaxo7g2Iw :03/08/14 01:12
あ、そういいつつまたさがってた。

129 :98:03/08/14 02:12
>>101
100点中83だ


すまない書けない。
吹っ切れられないよー。

130 :名無し物書き@推敲中?:03/08/14 14:33
>>124
いいお題だ。あんた萌えのセンスあるよ
「萌え=セーラー服」しか思いつかない漏れっていったい……

131 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/14 16:53
「浴衣と夕立」
ものすごい恥かしい小説に仕上がりそうなんだけど、
まぁ、いいや。
とにかくできたら上げるよ。

132 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/14 17:22
>>127
今調べたけど、みやつぐちは「身八つ口」と書くみたいだよ。また一つ賢くなったよ。

>>130
伍長は恐ろしい男だよ。この程度の萌え伍長にしたら序の口。底が知れない。
「セーラー服」なんて言ってたら、初心者は引っ込んでなって言われるよ。

133 :名無し物書き@推敲中?:03/08/14 17:26
るぅるぅ、伍長とのホモっぷりをあんまりさらけ出すようだと
また後ろから刺されるから、ほどほどにな。

134 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/14 17:28
>>133
助言ありがとう。気をつけるよ。

135 :ブル伍長 ◆Xoaxo7g2Iw :03/08/14 23:14
うむ、今日も来た!!
まだ作品は上がってないようだが、楽しみにしておるよ!!

>>133
なんで疎外感感じてるんだよ?!お前も愛してるぞ!!
てゆうか「萌えスレ」で排他的になる必要ないと思うぞ!!
一緒にいちバカとして盛り上がろうぜ!!

136 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/14 23:22
今上げるからレスしないで待ってて。

137 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/14 23:23
一応書けた。

「浴衣と夕立」


 空は完全に夕日色に染まり、目に映る物全てが赤みを帯びて見えた。昼間と比べると、気温もだいぶ下がり過ごしやすくなっていた。
 太郎は花子と手を繋いで、ゆっくりと川沿いの土手を歩いている。手を通して感じる花子の体温はとても心地よく、ぬくもりが体全体まで行き渡った。
「ねぇ、太郎くん」
 太郎だけに聞こえるほどの声で、花子は言った。太郎が顔を覗きこむと、彼女は頬を染め恥かしそうに俯く。
「本当に……大丈夫かな。浴衣、変じゃない? 」 
 太郎は花子の前に回り込み、上から下までじっくりと観察した。花子は不安げにその様子を見つめている。
 普段は、背中まで届くつやつやした黒髪が、今日はきっちりアップにされていて、浴衣によく合っていた。浴衣の方は、深い藍色をベースに白い百合がくっきりと染め抜かれていて、黄褐色の帯が彩りを添えている。
足元には、ベージュの足袋にラベンダーの鼻緒草履で、浴衣の雰囲気を決して損ねていない。
 改めて見るまでもなく、花子に似合っていた。ここに来るまで見た、どの浴衣の女性よりも、一番綺麗に着こなしているように見えた。できるなら毎日お目にかかりたい、と太郎は思った。
「大丈夫。よく似合ってる」
「本当? 」
「本当だって。だから、早く行こう。花火大会が始まるよ」
 太郎は花子の手を握り、先程より少し早足で歩き始めた。
「あっ」
 歩いている途中、花子が声を上げ空を見上げた。つられて太郎も見上げると、その顔にぽつりと、何か冷たい物が当たった。
 雨。
 理解した瞬間、それは大粒の雫となって、辺り一帯に降り注いだ。雨は空を切り裂くような勢いで、太郎達に襲いかかった。
「どうしよう。浴衣濡れちゃうよ」
 助けを求めるように花子は言った。濡れると何か問題があるのだろうか、と太郎は一瞬思った。しかし、そんなことを考えている間にも、雨は降り注ぎ全身を濡らす。太郎は周囲を見渡し、雨宿りができそうなところを探した。
「あの橋の下まで走るよ」

138 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/14 23:24
 返事を聞く前に、太郎は花子の手を取り走り出した。一番近くにあった階段で土手を降りて、川縁を走る。花子が慣れない鼻緒草履のため走り難そうだった。太郎は少しスピードを落として、花子に合わせる。その心遣いに、花子は申し訳なさそうな顔をしてごめんねと謝った。
 橋の下に駆け込む頃には、太郎も花子もずぶ濡れだった。激しい呼吸音と、雨音だけが耳に届き、他の音は全て、届く前にかき消された。
 所々に苔や染みで彩色された石橋の下、幅1メートルほどの川縁で太郎と花子は身を寄せ合っている。
「大丈夫? 」
「うん。……ごめんね、私のために太郎君まで濡れちゃって」
「いいよ、気にしなくて」
 太郎がそう言うと花子は頷き、雨を落としつづける空を見た。そして、ぽつりと呟いた。
「花火大会中止かな」
「きっと、夕立だよ」
「うん」

139 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/14 23:25
 会話が途切れた。沈黙の代わりに激しい雨の音が空間を支配する。
 雨がコンクリートの橋を叩く音、川の水面を叩く音、土手の土を叩く音、雑草を叩く音、それらの音が交じり合って一つの大きな音を作り出していた。
 太郎はさりげなく花子を見つめた。雨に濡れた前髪が肌に張りつき、雫を流している。肌は雨に濡らされてしっとりと湿っているようだ。普段は隠れている、日に焼けていないうなじに、産毛が張りついている。太郎はそれが妙に艶かしく思えた。
 花子は、体に張りつく浴衣を気持ち悪そうにしている。気持ち悪さに耐えかねたのか、襟をめくり中へ空気を送り込んだ。
 その時、太郎は目撃した。襟から覗く、うなじと同じぐらい白い肌を、丸みをおびた胸の膨らみを目撃した。思わずじっと見てしまったため、花子が太郎の視線に気づいた。花子は襟を正して手で隠し、太郎を睨みつける。
「エッチ」
「ごめん」
 太郎はなんと言い訳していいのかわからなかったので、素直に謝った。しかし、花子は何も言わず、黙りつづけている。浴衣から流れ落ちる水滴で、彼女の足元には水溜りができていた。今も、髪の毛から雫がおちて広がり続けている。
数分後、水溜りが太郎の足元に到達した時、突然花子は口を開いた。
「         」
 声と同時に、橋の上を車が通ったため、太郎には全く聞きとれなかった。
「え、なに? 」
「教えない」
 そう言って花子は無邪気に微笑んだ。そして、外を指差して
「ほら、もう雨上がったよ。早く行かないと花火大会始まっちゃう」
 太郎の手を引っ張り、夕日が再び顔を出し始めた空の下へ駆け出した。


140 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/14 23:31
完了。

何かこれ晒すの、すごい恥かしい。
だからsage。
途中何度も嫌になって書くのを止めようとしたけど、
ほとんどやけになって無理矢理終わらせた。
5枚程度で一日もかかった。

結論として、自分は、萌えというか、こんな感じのは向いていない。
恥かしくて全然進まない。
エロならいくらでも書けそうなんだけど。


141 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/14 23:37
浴衣と夕立ち上手く利用できなかったな。


142 :名無し物書き@推敲中?:03/08/14 23:44
はずかしー

143 :ブル伍長 ◆Xoaxo7g2Iw :03/08/14 23:45
Σ ( ̄ロ ̄lll) 「萌え」と「エロ」て違うもんなのか?!
同意語だと思ってたよ!!奥が深いね、萌え!!

しかしまあ、興奮したよ!!ええ噺だった!!
書いてくれてありがとう!!一応保存しといた!!

144 :名無し物書き@推敲中?:03/08/14 23:54
その気持ちわかるぞ。
俺も今萌え系を書かざるをえない状況なんだが激しく進まなかい。
なんつーか途中でつまづくのな。だからこんなとこ来てるわけだが。

145 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/14 23:57
誰か書いてよ。
一人だけじゃ恥かしいじゃないか。


146 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/15 00:03
誰かいないのか。
萌えを書かせたら、俺に敵はいないという猛者は。

>>144
心を宇宙とシンクロさせるんだ。
そうすれば道は開ける。


147 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/15 03:05
なんだかんだ言っても1000は良い物だ

148 :山崎 渉:03/08/15 11:53
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン

149 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/15 16:12
またりと待つとしようか

150 :101:03/08/15 17:05
おお、なかなかいいですね「浴衣と夕立」。
実はお題が良かったかも。俺もちょっと考えたんですけど書いたら大体そういう様な流れになるかな。
やはり隠しテーマの「雨宿り」りは外せないな。
ただもし自分ならラストは雨止まないままにして終わらせるかな。
なんていうか二人の距離や心の動き
そこから先の二人の未来みたいなのを雨宿りに反映させる為に
止ませないまま終わりにすると思う。
あと雰囲気の切なさとかからも。

151 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/15 19:23
>>150
乾草ありがd。
101もがんばって書いてよ。


152 :名無し物書き@推敲中?:03/08/15 19:32
るぅるぅ、エロいのも書いてよ。

153 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/15 19:47
>>152
エロいのは書いてる時、寒いから嫌なんだよ。

154 :名無し物書き@推敲中?:03/08/15 20:35
>>153
>>140でエロならいくらでも書けるっていってるじゃねえか。
このバカチンが!

155 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/15 21:04
>>154
実際に珍子とか万戸とかを描写し始めると萎えるんだよ。
「あっ、そこ、えぐってぇぇぇ」
とか書いてる自分が馬鹿らしく思えてくるしね。


156 :名無し物書き@推敲中?:03/08/15 22:13
燃えの方が好きなんだよ。

157 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/16 20:58
定期あげ。

158 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

159 :無料動画直リン:03/08/16 21:04
http://homepage.mac.com/miku24/

160 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/16 21:08
上げたとたんにこれかよ。

161 :名無し物書き@推敲中?:03/08/16 21:39
燃料投下どうなったのさ。

162 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/16 21:42
そんなに早くはできないよ。
萌え小説ばかり書いているわけじゃないんだから。


163 :名無し物書き@推敲中?:03/08/16 23:11
同時進行たくさんあるの?

164 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/16 23:17
>>163
萌えともう一つ別のを書いてる。
そっちがメインで萌えはほとんど気分転換用だから、進むのは遅いよ。


165 :名無し物書き@推敲中? :03/08/17 03:45
 僕らは故郷がないから帰る町がない。
 だからお盆になって、ひっそりと静まった団地の公園で、あの子に会えた。
 シーソーと砂場と低い鉄棒と、黙って浴衣を着てたたずんでいる女の子には、むせかえるような蝉時雨と濃い夏の夕日が降っていた。
 中学校に入学して一緒のクラスになった、その子の名前は恵ちゃんという。
 恵ちゃんは勝ち気で人なれた子で、ぱっちりとした目と、真っ黒な髪をもっていた。青白い滑らかな頬には美しい血の色が透いて見えた。
 僕がいる男子の輪のなかに、よく入ってきては、ませた頭で口づけの種類や体のしくみ、抱擁のしかたについて、あでやかな笑顔で知識を披露していた。
 僕は恵ちゃんから、アノとき男女がどうするのかを教えてもらった。
 もちろんそれはお話だけのことで、声を潜めて秘密を囁くと、たちまち小悪魔のような笑みを輝かせては、ついと顔を背けて別の男子へ話しかけていった。
 父親が持って帰る週刊誌には女の人の裸はたくさん載っているけれど、肝心の最後にどうするかについては、いつだって曖昧に隠されていて、盗み読んだ僕の頭のなかは、そこだけぽっかりと空白があいていた。
 鮮やかに疑問を氷解させてくれた恵ちゃんを、僕は女王様を見る従者のような面持ちで眺めていた。一年になったばかり、五月の教室のことだった。
 だから僕はアノとき男と女がどうするのか知っている。そして僕は自分が恵ちゃんを好きだということを知ったのは、梅雨が終わる頃のことだった。僕の片思いはそれからずっと続いている。
 恵ちゃんはつまらなさそうに、塗り下駄の赤い鼻緒を足指で弄んでは、ぱかぱかと動かして独り遊びをしていた。
 植え込みごしに、ためらった息を吐き出して、
「鈴木」
 声をかけた。『恵ちゃん』は、僕が夜になって布団のなかで苦しくなったときにつぶやく、寂しい呼び名だった。


166 :名無し物書き@推敲中? :03/08/17 03:49
 白い影がゆっくりと動く。
「山田くん」
 朝顔の花をあしらった涼しげな浴衣だった。小さくおさげに結わえた髪の房が夕日を浴びてつやつやと光る。
「家、この近くなの?」
 僕は後ろの団地を指差して、
「ここ」
 と答えた。植え込みをぐるりと廻り公園に歩み入った。
 自分が住んでいるところを知ってもらえたことが嬉しくて、そんな自分は恵ちゃんが駅向こうに住んでいることも、名簿を暗記して住所も電話番号もすっかり知っていた。
 近寄ると心臓が知らぬ間に激しく高鳴っていた。
「何してるの」
「知佳を待ってるの」
 恵ちゃんは素っ気なかった。僕がまごまご戸惑っていると助け舟のつもりなのか得意げな顔で、
「お祭り見に行くのよ」
 ぴやぴやと響くソプラノで自慢した。
「どこの? 八幡神社は終ったばかりだから、もしかして、阿波踊り?」
 それは隣の市でやっている、この辺ではわりと有名なお祭りだった。嬉しそうに頷くと僕に向かって両袖をひろげた。
「かわいいでしょ。お母さんに着せてもらったの」
 これが教室なら「別に」とか適当にごまかして、そんなことをしたって意味のない、強がりや格好つけをするのだけれど、
「かわいい」
 思ってもみない声が出た。
 恵ちゃんは、ほんの間だけ、はっとしたような表情を見せたけど、すぐ満面に笑顔を浮かべ、その大きな目で僕をまじまじと見つめる。ほこらし気に何度か頷いたら、黙って、その場で小さな円を描くように回った。


167 :名無し物書き@推敲中? :03/08/17 03:55
「旅行にいってきたんだ。昨日帰ってきたの」
「どこ?」
「キャンプ! テントを張ってカマドつくって星を見た。お父さんに教えてもらって釣りもしたよ。すぐ離しちゃったんだけど、大きくて、キラキラ光ってピチピチ跳ねてね、魚ってすごいの。釣りしたことある?」
「ない。友達と釣り堀に行ったことあるけど、一匹も釣れなかった」
 悔しそうな僕の言葉に恵ちゃんは、まなじりを下げる。
「星もすごかったよ。空のずうっと端っこの方まであってね、頭のうえになるほど増えていって、それがぜんぶ光ってるの。落ちてこないのが不思議なくらい、いっぱい光ってた。
気をつけてると流れ星が見れるんだよ。お母さんは見つけてた。わたしは駄目だったけど。お母さんはたくさん見つけてた。それでね、夜は寝袋に入って眠るの」
 うらやましくなって、同時に悲しくなって、なんで僕は恵ちゃんを、そんなところへ連れてつれていけなかったんだろうと、たたらを踏む。
「怖い話、した?」
 訊ねると、黒目をらんらんと輝かせて恵ちゃんは小さな口を開く。僕の耳もとに唇を近づけて囁いた。
「こんど教えてあげる」
 背筋が粟立つのは怖い話を聞きたいからではなく、耳たぶへかかった恵ちゃんの吐息のせいだ。


168 :名無し物書き@推敲中? :03/08/17 03:59
 僕たちは学校のことや、連絡を取りあった友達のこと、駅前にできた新しいペットショップのことについてしゃべった。
 僕の家は父親が旅行が嫌いで母親はパートで忙しかった。母親は隣町の生まれで、和歌山にあるという父の田舎には、なぜだか生まれて一度も行ったことがなかった。
 恵ちゃんがふくらはぎの辺を、むずがゆそうにさすった。
「さされた?」
「あたし、さされやすいんだ」
 膝を曲げて浴衣のうえからふくらはぎの辺をぽりぽりと掻いている。いつの間にか僕も二の腕の裏側をやられていた。
 二人でぽりぽり掻いていると、悪戯っぽく目を光らせて顔をあげると教えてくれた。
「キャンプでも虫除けスプレー塗ってたんだけど、すごいことになってるよ」
 近くのベンチに並んで座ると、恵ちゃんは浴衣の裾をそっとはだいて見せてくれた。白くつややかなふくらはぎに、こんもりとした麦粒ほどの盛上りが、いくつも出来ていた。
 そのなかの大きめの一つへ恵ちゃんは桜色の爪先で十字に印をつける。はだけた浴衣の陰から幽かにのぞいた女の子の内腿は、しっとりと湿っているように見えた。
 恵ちゃんはぷくぷくとしたふくらみの一つを指で示した。
「これが一番大きい」
 僕は息を殺して肌理の細かい産毛のほとんど生えていない、ふくらはぎをねめまわす。
「こっちの方が大きくない?」
 膝の裏側近くにある赤味をさした斑点を、そっと指で差した。
「ほんとだ」
 そう言って恵ちゃんは膝を外側に返す。合わせた前みごろが大きくひらいて、ふっくらとした腿のつけ根があらわになった。
「かゆいのはどこ?」
 思案顔で恵ちゃんは、いま十文字をつけたところと、
「ここと、ここ、かな」
 それより膝寄りにある、もう一ケ所を柔らかそうな指の腹で押した。
「爪で、ばってんをつけるのは、効く?」
「効く気がする。かゆくなくなるのよ」
「ほんと?」
「やってあげる。見せて」
 恵ちゃんはこちらを向いて、さあ、といった風に両手を差し出すと、甘やかに微笑む。
 驚いた僕が呆然としていると、
「さあ」
 と、せっつく。


169 :名無し物書き@推敲中?:03/08/17 04:03
 顔が赤らんでいくのが自分でも恥ずかしくて、僕はぶっきらぼうに片腕を上げた。恵ちゃんは睫をあげて訊ねてくる。
「どこ?」
「このへん」
 恵ちゃんはずいっと近寄って柔らかい指で腕を掴む。もう片方の指は、僕が適当に差したあたりにゆっくりと触れた。
「ここ?」
 耳まで赤くした僕が頷く。恵ちゃんは白い手で二の腕を優しく包むように持ち直すと、桜色の爪先で縦に、横に、印を刻んだ。
「山田くんは、いつもどうしてるの?」
「唾つけてる」
「ふうん」
 つけたばかりの印をまじまじと見つめていた恵ちゃんは、少し考えると両手で腕を抱くようにして唇を寄せた。
 あっ、と思う間もなく唇が虫さされの傷口に吸いついた。たっぷりの唾液で濡らすと柔らかい舌先がちろちろと傷口のうえを転がる。唇を離すと舌の腹で印を下からゆっくりと舐め上げた。
「これでいい?」
 恵ちゃんは頭がくっつくぐらいの距離から上目遣いに僕を見上げて、にっこりと嬉しそうに微笑んだ。
 ほんのわずかな間の出来事だったけれど、僕には起きたことが現実だとは思えなかった。
 恵ちゃんは、ついと、顔を離すと、はだけたままの足を指して言った。
「山田くんも、やって」
 そして大きく膝を外側にむけて美しいふくらはぎを僕にさらした。


170 :名無し物書き@推敲中? :03/08/17 04:09
夕立までたどり着けませんでした。ってか思いっきり途中です。
もとネタはありますけど、ほぼオリジナルなんで勘弁して下さい。

171 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/17 15:39
ネタを投下したら上げなきゃダメでしょ。

172 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/17 21:17
まだ続き書くの?
まぁいいや、ここまでの感想ね。
中学1年が主人公の一人称小説にしては、
地の文で使われてる言葉とか描写とかが、なんか子供らしくない。
もうちょっと中学1年らしい言葉とか描写を選ぶといいと思う。
あでやかな笑顔、たたらを踏む、とか、中学1年は使わないと思うし。
まだ他にもあれって思う描写が結構あったから、
気をつけたほうがいいよ。
まぁ、余計なお世話だったら聞き流してよ。
萌え要素の方は、問題ないと思う。
中学の頃の女の子の、大人びた雰囲気と子供らしさが入り混じった感じがいいとおもう。
というか、萌えの部分に関しては、自分のやりたいようにやればいい。
ああ、あれって萌えるなという気持ちを前面に出していけば、
他人意見する必要などないと思う。

173 :170:03/08/17 23:32
感想ありがと。
描写については語り方の問題ですね。
1人称で「回想」している「僕」として視点をきちんと定めた
ほうがよかったかも。混ざってた。参考にするよ。
あの書き出しだと、「現在進行」の「僕」として主に語る書き方に見える。

労力的にしんどいので続きは、また今度にします。

174 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/18 15:40
定期上げ。

175 :ブル伍長 ◆Xoaxo7g2Iw :03/08/18 22:01
>>170
うむ、書いてくれてありがとう、親切さん!!保存しといた!!
あれだ、「折からの雨でびしょ濡れ」まで行かなかったのは
ちょっと残念だけどもな!!続きを期待しているぞ!!

ttp://mike-j.hp.infoseek.co.jp/ICS214L.jpg
ttp://mike-j.hp.infoseek.co.jp/ICS209L.jpg

↑今日祭り板でもらったエロURLだが、イマジネーションの足しにでもしてくれ!!

176 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/18 22:09
エロ画像かと思ったら、微妙だね。
まぁ、ここに相応しいけど。

177 :ブル伍長 ◆Xoaxo7g2Iw :03/08/18 22:12
>>176
いや、選んだんだよ!!こういうスレで「もろエロ」もどうかと思って!!
URLの末尾削ればちゃんと(?)エロ画像に行くぞ!!

178 :ブル伍長 ◆Xoaxo7g2Iw :03/08/18 22:16
ttp://mike-j.hp.infoseek.co.jp/
ちなみに18禁な。おこちゃまは>>175

179 :(´・_ゝ・`)ノ:03/08/20 01:24
定期上げ

180 :名無し物書き@推敲中?:03/08/20 07:16
萌えってな

……こ、これは(・∀・)イイ!!

っていう情動を抱かせるものだよな?
その上で物語として成立させている必要があると。
まぁ、物語がきちんと成り立っていなけりゃ萌えも何もないか?
いずれ、ハイレベルにまとめてやる必要があるみたいだな。

創作とは押し並べて難しいもんだな。本当、色々な意味で。

181 :名無し物書き@推敲中?:03/08/21 04:03
| -`).。oO(ダレモミテナイ…トウカスルナライマノウチ…

 「ふぁ〜ふ」
 まだ一寸ぼんやりしている頭を軽く振って、僕は立ち上がる。そして軽く伸びをする。
 いつの間にやらすっかり寝入っていたようだ。二の腕についてしまった畳の後が一寸じんじんする。かすかに祭囃子の音が聞こえる。そういえば今日は祭だったっけかな。
 八月半ば、一般的に盆と呼ばれる時期に、僕は実家に帰省していた。見渡せば田んぼやら畑やらが広がる田舎で、誰も何にも急かされてはいない。僕の普段住んでいる環境とは大違いだった。
 いつもと違う、ゆったりと流れる時間が心地よく、それ故にか時間が何時の間にか過ぎていく。少し寝転がっていたつもりだったのに、あたりはすっかり薄暗い。
 「そう云えば、今日は祭だったかな」
 毎年、この時期に山の神社で開催される盆踊り。結構出店も多く、この日だけは普段とは違った賑わいがあった。この町に住んでいた頃―学生だった頃は、毎年のように友人と連れ立って行ったものだ。
 ―一寸、行ってみるかな。
 何気なくそう思い、だらけた体に少し活を入れて、僕は立ち上がった。
 実家から神社まではそう遠くない。暫く歩いて林道に入れば、あとは一本道だ。僕は薄い上着を羽織って、ふらりと外に出た。
 蝉の声が聞こえる。祭囃子がそれに重なる。風に揺られてか草葉が掠れる音が、かすかに其れに混じる。普段とは違う―普段のそれとは違うからこその―どことなく幽玄的な空間に、不思議と好感を覚えている自分が居た。
 尤も、ここで暮らしているときは都会に憧れ、こんなところ一秒も居たいとは思っていなかったわけだが。
 少し苦笑した。


182 :名無し物書き@推敲中?:03/08/21 04:04
2.

 神社に近づくにつれ、少しづつ道の脇に屋台が見られるようになった。それにつられるかのように人の数も増えていた。祭囃子がよりはっきりと聞こえる。蝉の声が子供達のはしゃぐ声と、人が集まったときの喧騒に変わっていった。
 出店というものも祭りならではと、ふらふらと寄り道をしながらの道中となっていた。手にはいつの間にかたこ焼きやら焼きそばやら。何故か赤い風車まで持っていた。全く声が掛かるたびに寄り道をしていては大変だ。
 ……と、ぽつり、と僕の額に何か冷たいものが当たった。
 ぽつり、ぽつ、ぽつ……それは段々と増えていき、仕舞いにはさぁさぁと結構な勢いで降り始めた。
 ―参ったな。
 半ばその場の思いつきで出てきたものだから、雨具の用意など全くしていなかった。天気予報では予想されていたのか、皆どこからか傘を取り出しては歩いていく。子供たちは益々騒がしく駆けて行く。一寸裏切られた気分だ。
 とりあえず、林道を少し外れた木陰に駆け込み一息つく。所詮通り雨、そのうち止むだろうと高をくくり抱えたたこ焼きに箸をつける。少し濡れた服と辺りの湿気が気色悪い。

 ふと、自分の後ろで誰か動いた気がして、そちらに気を向けた。其処に居たのは、年のころ十八、九、丈は僕より一回り小さいくらいの、浴衣姿のお嬢さんだった。ずぶ濡れではないところを見ると、僕と同じように振り出して直ぐ駆け込んできたりしたのだろうか。
 彼女はこちらに気づいていたのか、にこりと微笑んでこんにちわ、と軽く挨拶をしてくれた。
 僕もつられるようにこんちわ、と返す。しかし先客が居たとは、全く気がつかなかった。
 雨音激しくさぁさぁと振り続けている。周りの喧騒は何時の間にか聞こえない。
 「いや、急にヒドイ雨ですね。参りました何も用意していなくて」


183 :名無し物書き@推敲中?:03/08/21 04:06
3.

 ―その纏め上げた黒髪と微妙に覗いているうなじが素敵ですお嬢さん。
 「そうですね、本当に」
 「折角のお祭だと云うのに、一寸残念ですね」
 ―まぁ尤も今の僕はその透き通るような白い肌と薄桃色の唇、ほっそりとした喉元にどきどきなんですけれどもお嬢さん。
 「えぇ。でもきっと通り雨ですから。上がった後に涼しくなってくれると良いのですけれど」
 「そうですねきっと普段の着物姿も素敵なんでしょうけれども少し濡れた浴衣姿もなかなか素敵ですよお嬢さんところでその浴衣素敵ですね」
 ―そうですね、でも少し蒸しますから、矢張り振られている間は一寸
 ……あ、しまった、反転した。
 お嬢さんはあら、と一寸はにかんで、ありがとうございます、と云ってくれた。うっすら朱に染まった頬がまた素敵ですお嬢さん。そして僕は真っ赤です。耳たぶまできっと。


184 :名無し物書き@推敲中?:03/08/21 04:08
4.

 「―あ、いやその他意はなくてですね、お祭りですし。いいですよね―和服って。失われた日本の文化というか。あははは。ところでたこやきなんかいかがですか?先刻買ってきたのですが」
 何がどう良いのかよく分からないが、とりあえず僕の中で日本文化は失われてたらしい。彼女はくすくすと笑いながら、頂きます、と爪楊枝に手を伸ばした。
僕も何故か照れながらたこ焼きを一つほおばる。出来立てを貰ってきたのだが、何時の間にか少し冷めてしまっていた。まぁ、猫舌な僕には丁度良いくらいだが。あと食事中のお嬢さんを見つめるのは失礼だぞ自分。
 「―ところで、その風車」
 「え、あぁ、先刻そこで貰ったんです。おまけに、って」
 僕は持っていた赤い風車に、ふーっと息を吹きかけてくるくると回してみた。案外と良く回る。
 「同じものを、前に貰ったことがあるんです。なんだか懐かしくて」
 一寸寂しそうに、彼女は笑った。そのとき僕は何となくだが、彼女は誰かを待っているのだろうということ、その誰かが彼女にとってどういうひとなのだろうということが、分かった気がした。
 雨音だけが響く。さぁさぁと。間が保たない。
 「あー、では今日は此処で待ち合わせですか?」
 ずっと、待たされっぱなしです、と少し困ったような、拗ねたような彼女。
 その、彼と待ち合わせですかと余計なことを聞いてみたら、今度は真っ赤になってうつむいて、やだ、まだそんなんじゃありませんと段々声が小さくなっていく様がとってもキュートですよお嬢さん。


185 :名無し物書き@推敲中?:03/08/21 04:09
5.

 さて、そうこうしているうちに所詮は通り雨、すっかりあがってしまっていた。先刻までやかましいほどに聞こえていた雨音が嘘のように今は無く、また辺りは喧騒に包まれはじめていた。
 「―雨、止みましたね」
 彼女はまだ真っ赤にうつむいたままだ。こくん、と小さくうなずくのが見えた。
 「―それじゃ、僕はもう行きますね。彼に悪いですし」
 あー耳まで真っ赤ですよお嬢さん。そろそろ湯気が出てきそうですね。
 ふと思って、持っていたたこやきと風車を彼女のほうに差し出す。一寸戸惑っているような彼女。
 「あ、もしよろしければこれ、どうぞ。僕はもう一寸その辺りを回って帰りますので」
 多分、照れてたのだろう。自分でも何をしているのかよく分からないが、兎に角たこやきと風車を彼女に渡してその場を去った。彼女は微笑んでありがとうございます、と云ってくれた。
でも一寸寂しそうに見えたのは、きっと僕の気の所為だろう。そして今思うと随分デリカシーの無いことだったのかもしれない。
 さて結局僕は、出店を幾つか回って岐路についた。辺りはすっかり祭りの喧騒に包まれていた。あのお嬢さんと過ごしていた、雨音だけの時間が嘘のようだった。

186 :名無し物書き@推敲中?:03/08/21 04:09
6.

 後日談となるが、かねてから「出る」と噂の木の下に、今年はお供え物らしきものがあったとの話が、酒の席で少し話題となった。祭りの後片付けをしていた地元の青年団員が、その木の下に、ちょこん、と置いてあるたこ焼きと赤い風車を見つけたんだそうだ。
 たいして珍しいものではないが、場所が場所だけに、といったところだろうか。
 「で、結局その出るってのは、何が出るんですか」
 親父の晩酌に付き合いながら一寸聞いてみる。妙に懐かしそうな表情をした親父は、赤ら顔で語り始めた。
 「なに、昔な、仲のよい恋人同士が居て、毎年あの木の下で待ち合わせをしていたらしいんだと。だが戦で男のほうが取られてしまい、ある年の祭りは男が来ることができなかった」
 親父が一気に酒を煽る。それで、と俺は空いたグラスに酒を注ぐ。
 「でな、その娘さんのほうは知っていたのか知らなかったのか、その年もその木の下で待っていたそうなんだと。途中で雨が降って祭りが中止になっても、ずっとな。その後、それが元で肺炎を患ってしまっただとかいろいろ話があったが、それは実のところ誰も知らない」
 

187 :名無し物書き@推敲中?:03/08/21 04:29
7.

 またグラスが空になった。とりあえず注ぐ。
 「それから何年か後、雨の降っていた祭りの夜、その木の下で誰かを待っているような娘さんを見かけたというものがいてな。
それから雨の振る祭りの夜には、誰かがその木の下で、浴衣姿で立っている娘さんを見かけるんだそうだ。しかも話を聞くに、どうも同じ背格好をしているらしい。
年若い、浴衣の似合う白色美人。ありがちだけどな」
 ふーん、と今度は僕が酒を注がれる番だった。まだ待っているのでしょうか、一寸悲しい話ですね、と云い酒を煽る。
 「実を云うとな、昔父さんも逢ったことがあるんだ。その木の下で。大人しい、可愛い娘さんだった」
 母さんに聞かれたらどつかれますよ?内緒にしといてくれ。僕のグラスに、さらに酒が注がれた。
 まぁ、それが噂のそれかどうかは知らないけれどな、と親父は続けた。
 「で、父さんの時も、娘さんに渡した風車とたこ焼きがちょこん、と置いてあったんだ。あのときはやっぱり余計なことだったかと一寸ショックだったな」
 ―あんたもかよ。何か云ったか?いやなんでもないです。
 だから今年も多分、誰かが逢ったんだろう。親父は何故か一寸寂しそうに云っていた。
 
 実家からの帰りの電車の中、僕はうつらうつらとしながら、出会ったお嬢さんのことを考えていた。
 ―まぁ、お盆だし。そういうこともあるか。
 とりあえず、来年もこの時期、帰郷してみようと思った。
 この電車が駅に着いたら、また僕の日常が始まる。
 祭囃子が、聞こえた、気がした。
 
 
 夏と浴衣と彼女の記憶 了

188 :181:03/08/21 04:33
良くまとまってないのか・・・長くなってしまいました・・・
趣旨から外れているかもしれないです・・・すみません・・・
(一応、浴衣と夕立で思い立ったものです)


| -`).。oO(感想とか・・・いただけたら・・・うれしいです・・・

189 :名無し物書き@推敲中?:03/08/21 08:40
萌えよりは綺麗なお話だなぁ。
いや、文体だのの技巧はまた別として、結構いいと思いますよ。
それなりにまとまっていると思いますし。
ってこれじゃ感想になりませんな。失敬。

娘さんの正体の伏線をもう少し会話中とかに織り交ぜるか、
会話の前後に一つ段階を作るかしたほうが良いかも知れません。
イメージはグラデーションというか、流れるようなモノ。流動体。

あと、段落を視覚的に意識するがよろしいと思いますよ。
文を読まずに全体として見て、綺麗に見えるかどうかです。

こんな感想流していただいても一向に構わないのですけれども。

190 :181:03/08/21 12:49
>>189
早速の感想ありがとうございます。
「萌え」とは違うかなぁ・・・と薄々思ったりはしたのですが、
「綺麗」と評価いただけるとは思わなかったので、一寸びっくりです。

> 娘さんの正体の伏線をもう少し会話中とかに織り交ぜるか、
> 会話の前後に一つ段階を作るかしたほうが良いかも知れません。
う〜ん、展開が一寸唐突過ぎたというか、もう少し伏線を用意したほうが
上手く流れたかもしれないですにゃ。

> あと、段落を視覚的に意識するがよろしいと思いますよ。
一文がそのまま書かれてしまって、改行がブラウザ任せなのが
拙いですね。つい、エディタで書いたまま投稿してしまいました。
留意したいと思います。



そして次は、こう、萌え転がる方向を目指して。

191 :名無し物書き@推敲中?:03/08/21 16:25
あげ

192 :ブル伍長 ◆Xoaxo7g2Iw :03/08/23 19:11
Σ ( ̄ロ ̄lll)うお、作品上がってんじゃねえか!!
>>181は書いてくれてありがとな!!
いや、いいね、幽子ちゃん(仮)!!
「透き通るような白い肌と薄桃色の唇、ほっそりとした喉元」とか
「濡れた浴衣姿」の文なんか、萌え描写するとともに、
少女が幽霊である微妙な伏線になっていて感心したよ!!
優麗かつ幽霊!!しゃれが利いてるね!!
>>183のあたりも微笑ましくて好きだぞ!!

例によって細かい批評は避けて、「良かった」ということだけゆうておく!!
また書いてくれよな!!

193 :181:03/08/27 05:08
>>193
感想ありがとうございます。
某プロパイダ規制に掛かってました。くふ。
「透き通るような〜」云々の描写は「こういうひとがいたらなぁ…いるかなぁ…」
とか思って書いていたら何時の間にかこの世のひとでは無くなっていたというのは内緒です<何

しかし技巧というか文章としては
矢張りまだまだ精進必要だな…と云うのは勿論のこと。
細かい単語の用法やら云い回しやらの技術以前に、
もう一寸話を整理するというか、ページ配分のようなものを
考えて作ってみたいと思います。

194 :ブル伍長 ◆Xoaxo7g2Iw :03/09/13 19:46
うむ!!寂れておるな!!良い感じだ!!
俺が何か書ければよいのだろうが、小説はとんと書いた事が
ございませんのですよコノヤロウ。いわんや萌えをや!!!!

というわけで引き続き「萌えのシチュエーション」について
考察していく俺がいるわけだが、あれだな、「風邪とお見舞い」
なんていうのは、「風邪が女」でも「お見舞いが女」でも、
どちらでもおっけーだよな!!リンゴ剥いたり、おかゆ作ったり、
体温計くわえさせたり、おでこくっつけたり、からだ拭いたりしてな!!
「ダメ・・・感染っちゃうよう・・・」とかゆわせたりしてな!!
なにを一人で盛り上がってるんだ、俺!!もうすぐ三十路だ!!!

195 :名無し物書き@推敲中?:03/09/27 03:36
伍長殿のリクエスト受け取りました。
こんな夜中に何ですが、今すぐ文を書き始めます。

196 :195:03/09/27 06:05
駄目です。
実際に書いてみると激難です。
伍長どの、我撃沈しました。

197 :ブル伍長 ◆Xoaxo7g2Iw :03/09/27 19:25
Σ ( ̄ロ ̄lll) あきらめ早ええな?!!3時間で?!!

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