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萌える小説を創作し続けるスレ

11 :名無し物書き@推敲中?:03/07/28 02:48

 そして、その日の昼休み――
「……まったく、新しい刺激があるといっつもこれだ」
 もう見飽きた、といった感じで、ジュンイチは教室の一角にできた人だかりを見つめてつぶやいた。
 何の人だかりかは言うまでもない。転校生であるジーナと話そうというクラスの面々によるものである。
 ただでさえ美少女な上、人当たりのいい性格であることが自己紹介と午前中の授業での発言の様子、そして休み時間のクラスメートとの会話で判明している。男子だけでなく、彼女のその人間性に惹かれた女子まで加わり、ジーナの周りは上へ下への大騒ぎになっている。
 今はまだクラスの面々だけですんでいるが、このことが他のクラスまで広まれば、収拾のつかない事態になることは容易に想像できた。
「……ったく、せめて静かにやらせとこうかな」
 言って、ジュンイチが人だかりに向かおうと立ち上がり――それに気づいたのか、ジーナも呼応するように立ち上がり、
「ゴメン、私のことはこのくらいで。また今度答えてあげますから」
 そう言うと人だかりから抜け出すと、一直線にジュンイチへと向かってきた。
「ねぇ」
「あん?」
 そっちに向かおうとしていたところを逆に当人に言い寄られ、ジュンイチは思わず当惑して聞き返す。
「柾木くん、これからどこかに行くんですか?」
「いや、そういうワケじゃない。むしろヒマだ」
 用件の方もお前が自分で片づけたからな、と胸中で付け加える。
 一方、ジーナはそんなジュンイチの答えに表情をほころばせ、
「じゃあ、ちょうどいいですね。
 これから校内を案内、してくれませんか?」
「今から、か……?」
 ジーナに聞き返し――ジュンイチはふと気づいてジーナに尋ねた。
「ところで……なんでオレの名前知ってんだ?
 確かオレ、まだお前に名乗っちゃいないだろ」
「え? えっと、それは……」
 ジュンイチの質問が意外だったか、ジーナは思わず返答につまってみせる。
「……あ、そうそう。今朝、試合してたでしょ? それを見てたから……」
「ふーん……」
 ジーナの答えに、ジュンイチはあることに気づいていたが、彼女の意図を察してあえて尋ねないことにした。

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