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翻訳本の文章はなぜ読みづらいか

1 :無名草子さん:04/03/03 15:28
作家への敬意から、できるだけ直訳して訳者の我が出ないよう心がけているからとか、
翻訳権、得る奴がビジネスは上手いけど文才がないからとかなの?

2 :無名草子さん:04/03/03 15:36
>1 例えば 誰よ?

3 :無名草子さん:04/03/03 15:46
翻訳でも読みやすい本もあるし、
翻訳に限らず、読みづらい本もあるし。

4 :無名草子さん:04/03/03 16:23
深町真理子さんとか、ベテランのはずなのに読みづらいね。
これが日本語?ハァ?ってのが多い。
読書が好きで、日本語の文章書ける人は作家になっちゃうんだろうね。

5 :1:04/03/03 16:25
というか言葉がすっと入ってくる翻訳本を読んだことがない。
むかしキングの「シャイニング」上下巻(?)買ったけど、3、40ページで挫折した。
昨日の「変身」(カフカ)、先々週の「星の王子さま」は根性で読了。
古典は言い回しの古さも相まってさらに苦痛。
「アルジャーノンに花束を」など引き込まれて読了したものも何冊かあるけど
それはストーリーにであって、最後まで文章には違和感がある。

俺の言ってる読みづらさってのは、主に英語の直訳みたいなくどい言い回しのこと。

6 :無名草子さん:04/03/03 16:28
単に読解力が劣るだけだろ

7 :無名草子さん:04/03/03 16:57
>>6
ハゲドー
結論でたからこのスレ
■■■■■■■■■■糸冬■■■■■■■■■■

8 :無名草子さん:04/03/03 17:39
てか、そんなに気になるなら原文で読んでみれ。で、自然な和訳についてレポートなり、それで翻訳家になっちゃうなりしてくれると嬉しい。

9 :無名草子さん:04/03/03 20:05
>>5
シャイニングは俺も挫折したが、あれは翻訳よりも
キングの長すぎる描写にウンザリだった。

10 :1:04/03/04 02:23
数少ないレスから察するに
文体気にする読者は少ないから
手間ひまかけずサクサク翻訳してるってことか?
ところで訳者の報酬って、いかほどなんでしょう。
関係者の方、教えて。


11 :無名草子さん:04/03/04 02:30
「誤訳迷訳欠陥翻訳」って誰が書いたんだっけ?

12 :むず:04/03/04 02:31
英語からの翻訳は、下手なものは目立つ。それ以外の言語は、
まだまだ日本語としてこなれていないのは、
辞書とかがおいついていかないからってこともあるのでは。
中国語や韓国語、フランス語あたりからの翻訳には読みにくいものは英語より多いような。

13 :無名草子さん:04/03/04 02:39
>>10
翻訳家の読解力が足らないから

14 :無名草子さん:04/03/04 03:33
昔に比べたら、最近の翻訳はほんとにこなれてきたよ。
小説でも一般教養書でも。


15 :無名草子さん:04/03/04 05:38
ウェブのワイヤードニュース日本版が「おたく」を連発するのは
どうにかしてほしい。ワイヤードの洒落っ気とかぶちこわしの
翻訳が多すぎ。 そういえば他のウェブニュースでも翻訳は
どれも受験英語の答案みたいで、いいかげんにしてほすい。

16 :無名草子さん:04/03/04 05:56
読みにくかったら原文読めば?英語もわからないアホどもが

17 :無名草子さん:04/03/04 06:49
英文よむと、トンでもない和訳だとわかるから、むしろ翻訳のお粗末さに
腹が立つんだよ。

>>16はもうこのスレにこなくていいよ。議論になんないから。

18 :無名草子さん:04/03/04 08:55
俺は全く気になったこと無いなぁ、、、
ちょっと良くわかんないので、出来たら作家、翻訳家、題名を上げて貰えたら嬉しいな。

19 :無名草子さん:04/03/04 10:44
もとの英語のニュアンスをだそうとしている方が好き、読みにくいというより
ルビや、注釈があれば 解るし、逆に知識が増える。

20 :無名草子さん:04/03/04 11:02
そもそも思考方法も文化も違うんだから、日本語に直したときに違和感があるのは当たり前だと思うけど。登場人物にしても、地の文にしても英米人が日本人的な言動したらおかしいでそ。

21 :無名草子さん:04/03/04 11:02
ノズルルの詩を丹羽京子さんの編訳で読みました。
すごく良かったです。

22 :無名草子さん:04/03/04 18:38
せっかく翻訳の文章というものに興味を持ったのだから、
>>1氏は、別宮貞徳(べっくさだのり)氏の翻訳論などを
読めばいいと思う。


23 :無名草子さん:04/03/04 20:28
読みにくかったら原文読めば?英語もわからないアホどもが

24 :無名草子さん:04/03/04 20:30
>>23
英語のわからないアホに英語を読むことを勧めてどうするんだい?

25 :無名草子さん:04/03/04 21:01
文句たれてんなら海外の作品読まなきゃいいんだよ

26 :無名草子さん:04/03/04 21:26
>>25
そんなことはないさ。

27 :無名草子さん:04/03/04 21:48
>>25
じゃお前、料理に対して一切文句を言うなよ。文句言うなら食べなきゃいい。

28 :18:04/03/05 01:44
もしかしてネタなのか?
誰か1冊でも例を出してくれてると思ったんだが、、、

29 :無名草子さん:04/03/05 03:30
>>16>>23は単なる荒らしでしょう。相手にすることはない。
文庫などでは案外、昔のあまりよくない翻訳がいまだに残っている
ことがあるのだけど、いまの翻訳はおおむねよくできているよ。
それでも読みにくい読みにくいとばかり思うのだとすれば、
それは近ごろ問題になっている「学力低下」のせいではないだろうか。
外国の文化に対する興味・関心というものも、
以前より衰えている気がするね。

30 :無名草子さん:04/03/05 23:00
当たり前だけど本は原語で書かれてる文章が一番優れてる。
作者が自分の言葉で文章の細部にまでこだわって書けるわけだから。
翻訳するというのは、原語以上のものなんてまず無理なわけで。

でも翻訳者が訳にこだわろうとして、自分の解釈を入れすぎちゃまずい。
「超訳」なんかは読みやすいように、という目的らしいが完全に原書の
良さを潰したいい例。

翻訳本も日本語が原語の本に比べればそりゃ読みづらいかもしれないけど、
原書と同じレベルの訳を求めるのは無理があるし、必ずしも翻訳者に問題が
あるわけではないし。

31 :無名草子さん:04/03/06 00:34
>>18
ウィリアム・バロウズの「ワイルドボーイズ」 翻訳・山形浩生

32 :無名草子さん:04/03/06 03:43
>>29
翻訳書に限って読みにくいならそれは学力低下とは関係ないね。

33 :無名草子さん:04/03/06 08:51
翻訳の文章は、日本語オリジナルの文章に比べ、
読みにくくなるのは避けられない。
中で描かれる事柄も、外国のものなので、日本を舞台にしたものよりも、
なじみがうすい。
やはり、日本語オリジナルの文章より、翻訳の文章を読む方が多少
難しいとは言えると思う。
以前は、そうでもなかったのに、
最近、翻訳物を読みにくいと感じる人が増えたのだとすれば、
やはりこれは学力というか読む力が衰えたということになる
のではないかなあ。

34 :無名草子さん:04/03/06 23:02
俺は逆に、外国文学を和訳したもの独特の、あの不自然な日本語が好きだな。
日本人によって日本語で書かれた文章にはない、独特の言いまわしやフレーズを
見つけて楽しむのが翻訳物を読む楽しみ。
原語で書かれた文章にはない、翻訳された文章だけがもつ面白さがある。

35 :無名草子さん:04/03/07 21:49
翻訳文に違和感を感じるのが学力低下、っていうのは違うと思う。
ほとんどの訳文とはじめから日本語で書かれた文にはやっぱり違いがあると思うので、
違和感を全く感じないと言うならむしろそっちが鈍感か、
子供の頃から翻訳物を読み慣れていた、ということでは?

私も翻訳文には違和感を感じる方で、具体的に挙げてくれと言われると全部としか言えない。
Appleのサイトの文章から、翻訳小説まで。

で、仕事で英文で説明書を読んだり、技術的な文書を和訳することがあるけど、
やっぱり英語(しかできないのでこれに限らせてもらうけど)そのまま読んでも違和感はある。
例えば普通日本語では主語をおかないところで主語が必要だったり、
関係代名詞でダラダラ説明をつないだり、そういう作文の常識がそもそも違うから。
その辺をどう違和感なく訳すか、というか原文通りにやるか違和感なくやるか、いろいろ問題はあるんだろう。
まあ私が読んでるのは文学作品じゃないので、ある程度パターンに慣れてしまえばそういうもんだって思えるけど。
未だに翻訳小説は読むのが苦手だ。一旦頭で考えないと、何が書いてあるか理解できないので。
特に、文章をゆっくり味わう方ではない(せっかちな性格)なのでそう思うのかも。

という訳で逆に違和感を感じない翻訳文の例があったら教えてほしいです。

36 :無名草子さん:04/03/07 22:00
わが闘争はメチャクチャ読みづらい。

37 :無名草子さん:04/03/07 23:15
まず登場人物の名前が覚えられない。
描写、会話もピンとこない。
なので海外の作品はほとんど読んでない。

38 :無名草子さん:04/03/07 23:17
34に同意かな
感情が少し削がれて硬くなってる感じがすき。
柴田元幸とか好き。

39 :無名草子さん:04/03/07 23:58
>>37
おれも。
唯一読破したのはアガサクリちゃんの「そして誰もいなくなった」。
今は罪と罰と格闘中だが。

40 :18:04/03/08 13:15
>>31
サンキュー。立ち読みしてみるよ。
つか、1つしか上がってないとは思わなかった、、、
他の人は具体的に上げられないのか?
どうのこうの言うより具体的に上げて貰える方がよっぽど分かりやすいんだが、、、

41 :18:04/03/08 13:33
>>39
ガンガレ!
最初はたるいかもしれんけど、どんどん面白くなってくるよ。
まじお勧め>罪と罰

42 :無名草子さん:04/03/08 17:06
はっきり言って青土社の翻訳物は、たいてい酷すぎる。
英文解釈のレベルでも間違いが多すぎるし、ノンフィクションって
事実関係の確認が“いのち”なのに、その部分で間違いが多すぎるんだよ。
事実関係が滅茶苦茶だということは、翻訳者がきっちり原文を読みこなして
いない証拠。つまり固有名詞(有名な映画俳優や書名など)さえキチンと
訳せないので、当然、文章の翻訳もグチャグチャになる。

あと、日本の翻訳本で許せないのは、巻末などの文献リストや資料を
「割愛」することね。本の生命線だろっての。それを捨てられるとビーフ
ぬきのバーガー食べるに等しいっての! つまり書物として使い物に
ならない。 あと、翻訳者は受験英語のレベルでとまっている香具師が
多くて、英語の本に出てくるスペイン語とかイタリア語とかの表記や訳出
がデタラメなことが多い。 翻訳者にとって語学ができるというのは
最低限の基本条件であって、調査の手間や能力が、翻訳本の生死を
決めてしまうわけだから、インチキな本を出すのはやめてほしいよ。

43 :1:04/03/08 20:27
>>18
「というか言葉がすっと入ってくる翻訳本を読んだことがない。」
あんたの持ってる翻訳本の10冊中9冊は
程度の差こそあれ、俺にはたぶん読みづらいの。
下のを読んで大丈夫なら、あんたには関係のない話。



筑摩世界文学大系 65 カフカ/原田義人 訳

母親はただニ、三杯のバケツの水を使うことだけでその掃除をやり終えることができた。
――とはいっても、部屋がびしょぬれになってグレゴールは機嫌をそこねてしまい、ソファ
の上にどっかと、腹立たしげに身動きもしないで構えていた――ところが、母親にその罰
が訪れないではいなかった。というのは、夕方、妹がグレゴールの部屋の変化に気づくや
いなや、彼女はひどく侮辱されたと感じて居間にかけこみ、母親が両手を高く上げて嘆願
するにもかかわらず、身をふるわせて泣き始めた。両親は――父親はむろん安楽椅子か
らびっくりして跳ね起きたのだった――はじめはそれにびっくりして、途方にくれてながめ
ていたが、ついに二人も動き出した。(「変身」より)

44 :無名草子さん:04/03/08 20:33
矢野徹の翻訳は日本SF界の癌細胞。
日本SF冬の時代はこいつのせい。

45 :無名草子さん:04/03/08 21:34
新潮文庫の罪と罰読んだけど、それほど違和感は感じられなかったな。
慣れたからかなぁ。読んでいくうちに。

やっぱり日本文学とは別物の文章体系なのだと割り切ってる。

46 :35:04/03/08 21:58
>>40
だから全部だって言ってるんじゃん。
Appleのサイトの文章に違和感感じない?
>>45の文章なんか、もう、一語一語読まないと頭に入らんよ。
あと逆に違和感がないっていう文章の例もあげて欲しい。
なんかそもそも「違和感がある」人と「ない」人で、
根本的に翻訳文に対する親和性が違いそうなんで。

47 :無名草子さん:04/03/08 22:50
違和感あるかどうかと、わかりやすいかどうかは別でしょ。

48 :無名草子さん:04/03/08 23:12
一般に、作家なんて馬鹿でもなれるが、
翻訳家はそうはいかないといわれている。
1は読解力がないだけ。

再度終冬


49 :無名草子さん:04/03/08 23:42
>>47
だから?

>>48
作家なんて馬鹿でもなれるが翻訳家はそうはいかない、
これはまあわかるけど、
翻訳文に違和感を感じるの=読解力がない、
というのは納得できない。

50 :無名草子さん:04/03/08 23:50
>>49は、一語一語読まないと頭に入らないんでしょ?

51 :無名草子さん:04/03/09 00:26
原書を読め

52 :49:04/03/09 06:51
>>50
そうだよ。
んーだから、英語を読んでるときにちょっと近い感覚かな。
日本語の文章だったら、ほとんど「読む」、
というより「眺める」だけで意味が頭に入る。
英語はちゃんと読まないと入ってこない。
翻訳文は、その中間で、
単語レベルでは入ってくるけど、文章としては一語一語読まないと入ってこない。

それが読解力がないっていうんならもうそれでもいいから、
(読解力ってそういう意味じゃないと本当は思いますが)、
じゃあその差はどこから生じるのか?っていうのが興味ある。
ていうか、翻訳文を違和感ない日本語に直すことが可能なのか?

53 :無名草子さん:04/03/09 07:59
日本語だって、わざと奇を衒ったり晦渋に書き綴ってる文学作品はあるし、
そういうものは、すっと日本語を母国語として育った我々とて、すんなりと
読めるものではありません。良い翻訳というのは、母国語の読者が作品に
接したときに感じる味わいや質感を、できるだけ日本語で再現してある
作品だと思います。(少なくとも文学作品の場合は。) だからカフカが
母国語でわざと晦渋な文章を綴っているなら、それを再現しえた翻訳の
ほうが、枝葉とか質感をすっかり捨象した要約のようなものよりは優れて
いるといえましょう。しかし、上記に掲げられた「変身」を見ると、どうも
日本の翻訳者が、原文読解と日本語表現の段階で力不足なのではないか、
と思えてきます。原文を読んでないので拙速には言えませんが、でも
「変身」って昔話の怪談を語るときのような、ちょっととぼけていて、でも
なんとなく不気味な(民話の怪談を語るときのような)語り口で書かれて
いたものではないかと思えるからです。もし原文が、現地語の読者が
難なく読めるものなら、そうした“可読性”を再現できていない生硬な
訳文は、やっぱり“欠陥翻訳”と言わざるを得ないでしょうね。

54 :無名草子さん:04/03/09 08:17
53の文章も独特だがなあ

俺は翻訳は読めるがときおりしんどく感じられるものもある。
やたら単語ばかりがおおかったり。ワード→単語っていう訳し方には無理がある。
俺の好きな海外作家は日本語に翻訳してもあまり違和感のない作家だなあ。
そういう意味では自分自身が日本的なものを好んでいる気がする。

55 :無名草子さん:04/03/09 10:22
訳者のレベルもピンきりだからなんともいえないが、
「違和感ない」とか「眺めるだけで意味が頭に入る」って
あなたの読書傾向に依存するものだから、
ただ単に「あなたが」翻訳調に馴染めないだけなんだと思う>49

56 :無名草子さん:04/03/09 16:11
>>54
日本にだって野坂昭如みたいな、いまの香具師らには手に負えない
テイストの文章を書く作家がいるでしょ。 つまり日本語といっても
ピンからキリまであるんだよ。 要するに、やさしい原文で書かれた
作品は、やさしく訳すべきだし、ややこしい、もったいぶった書き方の
原文は、それなりの翻訳をすべきだと思う。

ややこしい表現、読み手の思考力をもとめる表現は、世界的に
敬遠される傾向にある。
だから、難しい言い回しが少なく、感情移入もしやすい
村上春樹やよしもとばななの作品が各国で受けているんだと思うよ。

ついでにいうと、日本の文芸作品がずいぶんとインチキな外国語訳で
出まわっていることは、青山南の単行本(題名わすれたけど)に詳しい。
よしもとばなななんて、羊頭狗肉みたいな(つまり看板詐欺の)売り方
していると、青山氏は憤慨していますた。

57 :無名草子さん:04/03/09 16:16
>読み手の思考力をもとめる表現
言い得て妙だな。

58 :無名草子さん:04/03/09 21:12
翻訳書を読んでいると、

「あら、だって」と彼女は言った。「…………だもの」

こういうセリフ分割表現がやたらと出てくるのがちょっとうっとおしい。
日本語じゃ語尾なんかで男女区別できるから必要ないだろ。

59 :54:04/03/09 21:20
まあ、俺の頭が悪いっていう解決方法でもいいんだが、それ以上のことを
話し合おう。56の一段落目には同意なんだけど、
それ以降は話し合うポイントがずれてしまったんでないかな、と思う。
簡単、難しいだとか、作家のレベルを超えて、話したいなあ。
(簡単に読めるから軽視されがちでも、すごい作家はいるし、
その逆も周知のごとく。あと村上とバナナもはや記号なのでどうでもいい)
そもそも翻訳という作業には壁があるから、読みにくくなるのは仕方がない
んだよねーそれでもびっくりするほどすてきな翻訳もある。
石井桃子のくまのプーさんをまず例としてあげてみるがどうか。

60 :いちおうプロの翻訳者:04/03/09 22:41
よく言われることだけど、イタリア語に「Traditore,traduttore」という“ことわざ”があって
直訳すると「裏切り者、それは翻訳者」ってな具合になるんだけれど(ちなみに
イタリア語の音読みは若干の例外を除けば基本的にローマ字よみだから
これは「トラディトーレ、トラデュットーレ」と読みます)、翻訳作業はどうしても
原典を裏切ることになってしまう。たとえば翻訳者としては>>58さんが
ご指摘のような《「かくかくしかじか」と彼は言った。「それで云々」》みたいな
不体裁な訳文は作りたくないけど、この《〜と彼は言った》を文末に
持ってきてカッコを続けることは、やっぱり原典を裏切ることになって、
翻訳者としては後ろめたいんですよ。だから原文のリズムを壊さないように
翻訳には気を付けているんだけど、これはなかなか難しいです。
明治時代みたいに、原典を無視するくらいの豪毅さで、日本語として
堂々とした作品を作るのは翻訳者の暗い願望なんだけど、それを実行すると
原著者を裏切ることになる。これは辛いんですよね。


61 :無名草子さん:04/03/09 22:50
ヘッセを始めとする数多くのドイツ文学作品の翻訳を手がけてきた
高橋健二(もう亡くなりましたが)の訳は好きなんだけど、難解。
会話が不自然なとこもあるし。10代の少年でも「〜したまえ」とか言ってたりとか。
それはそれでイイんすけどね。

62 :無名草子さん:04/03/09 23:23
>>60
本題からそれるけど、どこかで「翻訳者は反逆者」とか「翻訳者は翻扼者」という
日本語でも語呂をあわせた訳を見たことがある。

63 :無名草子さん:04/03/10 12:27
>>61
高橋氏が子供だった頃、あるいはヘッセを翻訳した当時に、日本の10代の少年が
「〜したまえ」とかいう表現を使ったかどうかが1つのポイントになりますね。
60年代くらいまでは、気取った言い方で10代の子供でもそういう表現を
使うことが確かにあったと思うよ。ミック・ジャガーが60こえてロックやってる
現代では想像できないけど、40年くらいまえの中学生や高校生の
(すくなくとも気負った表現のレベルでの)オトナぶりは、そりゃなかなかの
ものだったと思う。(もちろん表現がオトナびているからといって、行動が
オトナかといえば、ぜんぜん関係ないけどね。)

一番大事なのは、ヘッセが執筆していた時代のドイツで、子供がそういう
表現を使う可能性があったかどうか、ということです。
おそらく義務教育なんかろくになかった時代には、子供は“小さなオトナ”扱い
だったから、生意気な口をきく子供もいたでしょう。そうした状況は現代の日本
とは全然違うので、現代と違うと言って文句を言っても始まらない。

(上記の話とすこしは関係するかも知れないけど、日本の時代劇が
 すべて現代の標準語だというのは、ものすごく不自然で、しょせん
 マンガだなと思うよ。だったら時代劇にケータイとかテレビとかも出して
 いっそ志村けんのバカ殿みたいにやってくれ、とさえ思う。)

64 :無名草子さん:04/03/10 14:00
結構意義深いスレになってきたな。

65 :63:04/03/10 14:17
>>61
>おそらく義務教育なんかろくになかった時代には、子供は“小さなオトナ”扱い
>だったから、生意気な口をきく子供もいたでしょう。

と書いたけど、これはアリエスの「子供の誕生」などに感化された私の
推測だから、実際、ヘッセが小説の舞台にしていた時代に、子供が
どういう口のききかたをしていたかは、調べてみないとわかりません。

結局、同時代の作品の翻訳も厄介だけど、地理的・時間的に現在の
日本と異なる場所で書かれた作品を正確に訳そうとすれば、その時代の
言葉づかいや“社会通念”について理解しなければ再現できないわけで、
これは真剣に翻訳作業を行なおうとすれば看過できない問題だと思う。

……日本語と一番近縁の(膠着言語としてだけど)朝鮮語は、英語などと
比べて機械翻訳でも非常に好成績が出せるんだけど、それでも日本と
勧告では(まして北朝鮮では)文化がぜんぜん違うから、文芸作品でも
用心しないととんでもない誤訳をする可能性があると思うよ。
(もっと極端なことをいえば、関西の言葉を関東で正確に翻訳できるかどうかも
真剣に考えるとかなり難しいかもしれない。[苦笑])

66 :無名草子さん:04/03/10 15:46
「〜したまえ」
日本語には助詞がありますから、助詞をいかに使えるかがポイントだと思います。

67 :無名草子さん:04/03/11 00:28
でもそういうカクカクした感じが翻訳本の楽しいとこだと
思うな。
日本の純文学とかの悪文の方が萎える。

68 :無名草子さん:04/03/11 20:41
俺は、本来は口語で書かれたはずの作品でも文語訳で読みたいという趣味を持ってる。
こういうのは異常かな?

たとえば、ダンテの『神曲』なんて、世界史を習った者なら誰でも知ってる通り、
当時の権威ある学術用語であるラテン語ではなく、トスカナ地方の方言で書かれた。
しかし、翻訳で読むとしたら、岩波文庫に収録されている山川丙三郎の文語訳が
格調ありまくりで最高!って思うよ。聖書なんかもそう。

69 :無名草子さん:04/03/11 20:53
>>1
言葉のリズムが崩れるからじゃないかな
一度訳した後にいまいち口語体として不自然だな感じたら
作者に遠慮せず直してみてもいいような気がする


70 :無名草子さん:04/03/11 21:36
そういえば聖書をギリシャ語から東北弁に訳した「東北弁訳・聖書」が
快挙として紹介されていたことがあったような気が……。

71 :無名草子さん:04/03/11 22:02
文語-口語の書き換えはあくまでも古典としての風格を楽しんでるわけで
書いた時代の作者の意識とは当然違うだろうね
標準語-方言はその地方のフィルターをかけることを意図しているよね
原語からの翻訳の問題とはちと違うんでねえの 
なんかほんとにへたくそで何いってるかわかんない訳があるもんな

72 :無名草子さん:04/03/11 22:16
「指輪物語」を二巻目で挫折したのは自分の読解力が
なかったからですか?

73 :無名草子さん:04/03/11 22:22
>>72
あれは読みにくい。馳夫とか。
感情移入とかせずに速読しちゃうが吉。


74 :無名草子さん:04/03/12 08:16
これは日本語訳ではなく、ドイツ語・英語みたいにほとんど兄弟の言語でもあるそうだね。
たとえばジグムント・フロイト。原文はやさしいそうだね。
それが英訳では、やたらに難しくなっているとあちらの雑誌ではコメントされていた。

75 :無名草子さん:04/03/12 08:44
原文が惨かった、てこともあるのでは?

日本人が書いた小説でも「こいつどこで日本語学んだんだ?」てのはある。
外国の小説だってそんなもん。

76 :無名草子さん:04/03/12 20:25
でもそれは翻訳の対象にそもそも選ばれない確率大

ユリシーズなんかはどうなんだろ
原語だと落語や講談みたいなりずむがあるのかな

77 :無名草子さん:04/03/13 18:12
解説読むと訳者の日本語の程度がわかる。というのを誰かが書いていた。
それ以来、解説は買う前に必ず読むことにしている。
ネタバレ予告のために全文読めないこともあるけど参考になるよ

柴田元幸とか、日本語自体がいいんだもん
かといって某小説家の翻訳は辟易

78 :無名草子さん:04/03/14 01:28
映画の翻訳、字幕にせよ、テレビ放映時の吹き替えにせよ、
だいぶ、自然な雰囲気にはなっているよね(少なくとも翻訳小説よりは)
その分、原語での雰囲気だとか、細かい描写が消えているのだけど。

外国語の文章を読みやすく、自然な日本語にするのにはそれなりのアレンジというか
手加減が必要なんだけど、それをやってしまうと、純粋な翻訳とはいえないかもしれない。
だから「日本語にするとわかりにくい表現だなあ」とわかっていてもそのままなんじゃないかな。



79 :無名草子さん:04/03/14 10:17
原文に忠実すぎて読者を忘れる(あるいは読者の読解力に依存する)のは
文藝翻訳として上とは言えないと思います。

80 :無名草子さん:04/03/14 20:16
>>60
俺が前に読んだ翻訳指南書(作者は忘れた)では、「まず彼女を切れ」と言って、
セリフの発言主をいちいち訳す必要はない、と説いていた。
まあ、こういうのは翻訳者の態度次第なんだろうけど。

81 :無名草子さん:04/03/14 22:01
>>77 やれやれ……(w

>>78 テレビや映画の翻訳は、俳句みたいなもので、
時間的な問題(=コマ数)の都合で大幅に割愛しなきゃならないので、
元のセリフの情報内容が、ほとんど捨てられてしまうことが多いです。
字幕翻訳なんてのは最悪。あれは「翻訳」ではなく「翻案」とよぶ
べき代物だが、絶対的な制約の下で作らざるを得ないので仕方ない。
字幕で映画の内容が判る……と思い込むのは禁物です。
あくまでも「俳句」もどきとして接した方がいい。
(映画みるときは、まず吹き替え版で意味を掴んで、つぎに
字幕版をみたほうがいい。)

>>80 特の英語は文法的な特殊性のせいで、主語がないと
文が成立しないので、仕方なくHe She They It が乱発される
わけですから、それをいちいち逐語訳するのは英語を理解していない
野暮な香具師の仕事だと考えた方がいい。豊富な格変化を有してる
言語なら、主語など立てなくても文が成り立つので、英文を訳すの
とはだいぶ事情が違ってきます。(外国語は主語が必要、とか、
外国語は日本語ほど敬語表現が豊かでない、という物言いは
外国語しらずがまき散らしてきた恥ずかしい神話にすぎません。)

82 :無名草子さん:04/03/20 03:16
村上春樹が翻訳した本はとても読みやすいね

83 :無名草子さん:04/03/20 03:21
>>82
超訳だからなw

金原瑞人は上手い。娘の方はどうでもいい。

84 :無名草子さん:04/03/22 03:18
>>81
> 字幕で映画の内容が判る……と思い込むのは禁物です。

そりゃ言いすぎだ

85 :無名草子さん:04/03/22 07:15
>>84
ははは。その通り。
>>81を読んで、
字幕翻訳家・清水俊二氏が亡くなったあと、
弟子の人たちが清水氏のまだ単行本になっていない文章を
集めて本を1冊作ったのですが、そのタイトルが
『映画字幕は翻訳ではない』、それを思い出しました。

86 :無名草子さん:04/03/22 11:32
たしかに戸田奈津子の字幕だと映画の内容に即してるかあやしいもんだな

87 :無名草子さん:04/03/22 11:38
字数制限の制約がかなり大きいからね…
仕方ない面はある

88 :無名草子さん:04/03/23 01:31
漏れは「ロビンソン・クルーソー」を読んで、気づいた。
翻訳文の読みにくさに一役買っているのが、登場人物の名前がすべてカタカナで、
また2〜3文字で終わらないという事に。
ロビンソン(上)は、登場人物がほとんど自分しか出てこないので、
変なカタカナの名前が主人公しかでてこないんで、読みやすかった。

ガイジンの名前、なげーもんなー


89 :無名草子さん:04/03/25 13:39
私は子どものころから翻訳マンセーで、
古くさい訳語とか(ベッド→寝台、コート→外套、
フライドポテト→揚げジャガイモ、ファン→崇拝者など)
もー大好き。
翻訳調文章も大好き。
正直言って、日本の作家の作品を読むときの方が
「めんどくさい…」と思います。
まあこんな人もいるってことで。

90 :無名草子さん:04/03/25 21:16
日本語と英語の構造って全く違うからね。


91 :無名草子さん :04/03/26 00:44
翻訳者に文才が無いからかな
「朗読者」は上手い文章だった

92 :無名草子さん:04/03/26 02:20
>>89
に同意。日本人の方が読みにくいの多いと思う…


93 :無名草子さん:04/03/26 02:22
慣れると日本人の方が読みづらくなる

94 :無名草子さん:04/03/26 05:16
まともな日本語が理解しにくくなるということですね

95 :無名草子さん:04/03/26 12:08
>>12
認識不足だな。中国語の翻訳だって魯迅の短編集を訳した竹内好の
文章なんて下手な作家より余程上手いし、フランス語の翻訳で言えば
小笠原豊樹、内藤濯、堀口大学などの名文家もいるぜ。
今より辞書も少なかった頃の翻訳だから、寧ろ翻訳者の文才の有無の
問題なんじゃないか。

96 :無名草子さん:04/03/26 13:52
俺はブラッドベリが好きなんだけど、小笠原豊樹ってブラッドベリも訳してなかった?
華氏451なんか読点まみれの文章で、黙読してるのに息苦しく感じて辛かった。

97 :無名草子さん:04/03/26 14:11
まさかこのスレで竹内好の名を見かけるとは思わなかった

98 :無名草子さん:04/03/26 16:16
> ならない。 あと、翻訳者は受験英語のレベルでとまっている香具師が
> 多くて、

ありえないw

99 :無名草子さん:04/03/26 17:35
よく釣れてるよ>>42

100 :無名草子さん:04/03/28 13:51
ブラッドベリは原文でも非常に読みにくいと思う。

101 :無名草子さん:04/04/17 20:03
英語なら単純に原書読めばいい話じゃん
おれごく普通の高卒だけどちょっと無理してなるべく原書読んでる

102 :無名草子さん:04/04/29 10:14
私も翻訳小説読むの苦手です
推理小説が好きでよく国内小説はよむんですがぜったい海外もんのほうがいいという作家
さんもいらっしゃるのでちょっとよでみるんですが出だしの部分でもうだめです
でも赤毛のアンみたいなのどかなまちのふうけいがすきです
あんな外国の風景のある本があったら教えてください

103 :無名草子さん:04/04/29 21:01
悲しき南回帰線の翻訳は読みにくい。妙に気取った詩的な文なのだが
あれは原書からしてすでにそうなのかな?

104 :無名草子さん:04/05/02 03:48
>>103
川田順造の訳を読みなされ

105 :無名草子さん:04/05/06 08:09
最近読んだ中では河出から出てるBLUEっていう本の翻訳が異常に読みやすかった。
最初から日本語で書いてるのと変わらないくらい。

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