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怪物、大江健三郎

1 :?@:04/04/08 05:05
いくつかスレあるけど改めて。
現在の文壇、若手、とにかくスケールが小さすぎる。
現存する文学者で、怪物的に世界を飲み込める小説家はやはり大江しかいない。
同時代、緑の木、宙返り、憂い顔といいのかわるいのかもわからない
くらい生き延び続ける大江を熱く語らいたい!
ってゆうかね、今、大江が生きてるってことはまぎれもなく俺らにとって僥倖なんだよ
初期からの作品読めば、三島も中上も春樹もまったく相手にならない
圧倒的なスケールを感じるはず。ちなみに上記の三者は皆、大江コンプレックスの保持者だ。


2 :吾輩は名無しである:04/04/08 05:09
大江さん、専属の宣伝部員でも雇ったのか?

3 :吾輩は名無しである:04/04/08 05:26
Yoshi>>>>片山恭一>>>>綿矢りさ>>>>>>>>>>>>>
>>>>>(超えられない壁)>>>>>>>>>>>>>>>大江健三郎

4 :吾輩は名無しである:04/04/08 06:37
綿矢りさは天使

5 :吾輩は名無しである:04/04/08 08:10
ていうか大江は読み切れるやつが少ないんだよ

6 :吾輩は名無しである:04/04/08 10:03
1に同意するよ。
大江は文学以外で妙にはりきりすぎるから、
2chではそっち側が盛り上がってしまうし・・・

とにかくこのスレがもりあがってほしいっす!

7 :吾輩は名無しである:04/04/08 15:31
三島は文学者ではなく、エンターテイナー。
春樹は文学者ではなく、ラノベ作家。
中上は文学者ではなく、高卒のヤンキー。

8 :吾輩は名無しである:04/04/08 15:46
国内レベルでは無敵でも
国際的にはキレイにまとまり過ぎてる気がするんだよね。
ノーベル賞なんて別に大した賞でもないから、
受賞は当然として、
もう少し破壊力のある作品を出して欲しかったなー。
中上も「岬」から「枯木灘」までなら世界レベルだったんだけどね。

9 :吾輩は名無しである:04/04/08 16:05
>>8
ずいぶん短期間ですな

10 :吾輩は名無しである:04/04/08 17:46
8>>9
「天の歌」や「問答無用!」の作者だぜ?
仕方ないだろ。


11 :吾輩は名無しである:04/04/08 18:28
春樹はアメリカ文学とかいうけど、
確実に大江の影響を受けてるよな。

12 :吾輩は名無しである:04/04/09 01:53
>>11
大江の名前をよく小説に出してるしな。
かなり尊敬していると思われる。
というか、春樹の年代の作家で大江に憧れなかった奴はいないと思われ。

13 :吾輩は名無しである:04/04/09 04:51
関連スレ
天才!村上龍について語る
http://book2.2ch.net/test/read.cgi/book/1080841901/

14 :吾輩は名無しである:04/04/09 05:02
大江とは似てないんじゃないか?
ていうか日本作家の影響はあまり受けてないだろ

15 :吾輩は名無しである:04/04/09 06:00
春樹は、大江健三郎は僕らの時代のヒーローだったと、
どこかに書いてるよね。

16 :吾輩は名無しである:04/04/09 06:12
関連スレ
天才!村上龍について語る
http://book2.2ch.net/test/read.cgi/book/1080841901/

17 :吾輩は名無しである:04/04/09 08:19
芥川賞の選評でヒーローに酷評された春樹。
そして春樹よりも青野の方を評価したヒーロー。

18 :吾輩は名無しである:04/04/09 08:28
その大江の選評をちょっと読んでみたい!

19 :吾輩は名無しである:04/04/09 10:23
「1973年のピンボール」だからな。

20 :吾輩は名無しである:04/04/09 10:29
君たち、『政治少年死す』を読んだことはありますか?
『セヴンティーン』第二部として、雑誌「文學界」に発表された
ものの、単行本にも全集にも収録されていない作品です。
http://www.ops.dti.ne.jp/~kunio-i/personal/oe/oe.html

「文學界」1961年2月号は、古書店でも図書館でも、おいそれと
見つかりそうにありません。
そこで、抜粋ですがお目にかけましょう。若き大江の文章のもつ
躍動感が、伝わってくるでしょう。

21 :吾輩は名無しである:04/04/09 10:31
大江健三郎『政治少年死す』(「文學界」1961年2月号)
(略)
 しかしいったん宮城前広場につくと、おれは昂揚と幸福感にとらえられ、
至福の満ちおこる汐におし流された。おれはあらためて、朝の教育勅語
奉読から、夕暮に御眞影に祈る眼も昏む快楽の一瞬まで、おれの皇道党
本部での生活が天皇によってつねに償なわれ満たされ光輝をそえられて
いるのだと感じた。おれが現実生活のなかでどんな寂蓼感をもつときが
あろうと、天皇の子としてのおれには至福の瞬間の連続しか眞実では
ないのだから、その灰色の世界こそ欺瞞なのだ。天皇に関係のないこと
を考える必要はないばかりか、天皇の眼、天皇の耳において世界を
とらえるほかのことをおれはすべきでない、それは私心なのだから、
おれは私心なき忠に徹しなければならない!
 おれは天皇にかかわりのない現実世界にたいしてはまったく冷淡な、
ものぐさで不精な若者になろう、あの左翼かぶれの教師どものいる学校
には念をいれて出席する必要もないだろう、天皇はおれの眞の太陽だ、
眞夏の太陽だ、外の世界におとずれる夏よりも早く、そしていつまでも、

22 :吾輩は名無しである:04/04/09 10:32
おれの内部世界には天皇の太陽が眞夏をもたらしていたのだ、おれは
天皇の夏休をあたえられた学生だ。おれは天皇のためにのみ全速力で
エンジン全開で疾走するために、ふだんは情熱をストックしておこう‥‥
(略)
 車からは軍艦マーチ、愛国行進曲、青年の歌、そして海ゆかばが
マイクの音量をフルに開いて叫びたて、また別のマイクからは党の
中国本部長が訴えを叫びたてがなりたてる、《ヒロシマ市民の
みなさまに訴えます、平和大会は赤色偏向だ、左翼亡国連中の
政治大会だ、赤色謀略でいっぱいなんだ、あいつらは日本民族の
純眞な祈りに色をつけ左にかたよらせソ連中共の侵略の下ごしらえ
のために、平和運動家などと偽装してやってきているのだ、ヒロシマ
市民の皆様、みなさま、どうかわれわれの愛国の悲願の声にふれて
くださあいい!》おれたち徒歩部隊はビラをまいて進む、赤と青の
ザラ紙に、偽装平和大会反対! 赤色対日文化侵略撃退! と黒ぐろ
と印刷したビラだ、たちどまっておれたちの行進を好奇心でうっとり

23 :吾輩は名無しである:04/04/09 10:32
してがやがや叫びちらしながら見おくる連中も、手にうけとるのを
恐がっているのでおれたちはビラをふりまくだけだ、ビラは舞いあがり、
風にはためき、おれたち自身の土足に踏みにじられる、偽装平和大会
反対! 赤色対日文化侵略撃退!
 突然、おれたちは左翼どもの気配を感じる、緊張し、戦いにそなえて
ビラをすべて一度にまきちらしてしまう、前方に大きい建物が見える、
マイクが訴えをやめて、おれたち青年行動隊員に呼びかけはじめる、
《広島球場と児童文化会館のあいだの広場に注意せよ! 赤色全学連が
汚ならしいプラカードをたてている、明日の大会の準備をしているのだ、
愛国的な青年諸君、左翼どもの待機する、前方の広場に注意せよ!》
おれたちは自動車隊の前に出る、児童文化会館のまえに全学連どもが
五十人ほどむらがり、おれたちを罵っている、おれたちの耳にとどく
まえに、かれらの罵声はマイクの叫びに吹きちらされる、マイクから
怒りにふくれ充血した絶叫がとびだしておれたちをすぐ背後からおそい、
おれたちをたちまちつんぼにしてしまう、《反動だ、暴力団だと叫んで

24 :吾輩は名無しである:04/04/09 10:33
いるぞ、愛国者諸君、あの全学連どもは、恥知らず、暴力団と叫んで
いるぞ! 愛国者諸君、あの赤色暴漢どもは、恥知らず、反動と罵って
いるぞ!》おれたちは怒りくるって襲撃する。プラカードをひき倒せ! 
くそっ、内閣打倒? くそっ、勤評反対? くそっ、米帝打倒? 
くそっ、くそっ、軍事条約を認めない? くそっ、くそっ、会場に
殴りこめ! 四千人の全学連を蹴ちらせ! くそっ、原爆ゆるすまじ? 
くそっ、二度とあやまちはくりかえしません? くそっ、死の灰は
もうごめんだ? くそっ、下げビラを破きすてろ! 赤のやつらを
殴りつけろ! おれの現実は後退しおれの映画が始まる、暴れ者の
主役おれは恐怖におびえた学生の眼の大写しのスクリーンに体当りする、
女子学生の髪をつかんで駈けるおれの手に髪一束、背後に悲鳴、
ぎゃあああ、ああ、カメラでおれを狙うやつを見つけ会場の隅に
追いつめ、棍棒をカメラにうちおろす、頭でカメラを覆う、ばかだ、
頭を殴りつけると気をうしないカメラをおとし自分の体の重みで
カメラをつぶす、ぐしゃりと音がする、おれは演壇にむかって走る、

25 :吾輩は名無しである:04/04/09 10:33
鳩と花束のかざりつけを全学連どもが会場の天井の横木に吊りさげて
いる、その紐を跳びだしナイフでごしごしやる、不意に鳩と花束は
金属質の喜びの歌をうたって、全学連どもが怯えてかたまっている
黒いかたまりの頭上に墜落する、ぐわん、ぐわらあん、眞昼の市街を
警察車のサイレンが四方八方から洪水のようにおしよせる、おれは
会場出口に向って走る、そこここで多数の学生どもにくみふせられた
党員が殴ったり蹴られたりしている。学生どもの反撃開始だ、おれは
三人の学生に前方をふさがれ迂回しようとし、連中が作業衣の上衣にも
ご丁寧に東大のバッヂをつけているのを見る、おれは叫びたてながら
力のかぎり棍棒をふりまわし襲いかかる、ごん、ごん、ぐしゃり、
棍棒が折れ淡い朱色の霧がおれに吹きよせる、怒りと恐怖で赤く
なった学生どもの大群のおしよせるクローズアップのスクリーンに
とびこんでゆく、おれは殴りつけ殴られ蹴りつけ蹴られ、猛然と衝突し、
ひきずり倒され再び立ちあがり、衝突し殴りつけ殴られ、呻きながら
敵を呻かせ、また倒れこんでしまう。

26 :P:04/04/09 11:32
郡山さん、今井さん、高遠さんを見殺しにするな!!!!!!!!!!!!!!!!

もう時間がありません。

あらゆる立場を超えて、スレ違いを乗り越え、力を合わせ、
郡山さん、今井さん、高遠さんの命を救うため、
われわれに出来る限りのことをしましょう。

そこで提案ですが、2ちゃんねる全体を、
郡山さん、今井さん、高遠さんの救出スレ、書き込み、
もしくは自衛隊のイラク撤退を呼びかけるスレで埋め尽しましょう。
そして自衛隊のイラク派遣を支持するあらゆる団体に抗議のメールを送りましょう。
われわれが声をあげればきっと彼らを救うことができるはずです。


27 :吾輩は名無しである:04/04/09 14:46
「週刊朝日」と「AERA」の編集長がダブル解任

「週刊朝日」は社長が常々記事の内容をにがにがしく思っていたところ、大江健三郎批判を掲載し、
「もう小説は書かないほうがいいのではないか」と批判した。大江さんは、
「批判は甘んじて受ける」というスタンスだそうですが、社長が自主規制した。
ということのようです。
大江さんは、朝日のシンポジウムというと出てくるパネリスト、という印象で
朝日にとっては看板作家なんだろう。
バックナンバーをめくってみると、なるほど11月22日号に「まっとうな本」という月一連載が載っている。
そこで、「これをもって小説は最後にすべし」とのタイトルで記事が掲載されています。

最近の「週刊朝日が面白かったか」と聞かれれば、そうとはいえない。逆に首をかしげることもあった。
だが、こんな理由で首をすげ替えるのは、社内にくらい影を落とすのではないだろうか。
捏造記事ならともかく、たった一本の記事で記者や編集者を処分していたら、いくつ首があってもたりない。
だいたい、外部のご機嫌を気にして社長が原論弾圧の強権発動をするなんて、メディアとして末期的
としかいいようがない。
朝日は出版局を出版部に格下げして、人減らしをしている最中だったそうです。
だからといって、出版のジャーナリズムなら金や作家の機嫌とりに差し出していいという判断をしたの
なら、その神経を疑う。


28 :吾輩は名無しである:04/04/09 18:11
(>>20-25の続き)
大江健三郎『政治少年死す』(「文學界」1961年2月号)
おれにむかってのしかかってくる群集の顔のクローズ・アップだ、
しかしそれはズーム装置の故障のように一瞬静止し、そして不意に
学生どもの顔の大群は溶暗してしまう、ああ天皇よ、ああ、ぼくは
殺されます、ああ天皇よ、再び明るくなるスクリーンはのぞきこむ
警官たちの顔の大群だ、それは近づきクローズ・アップは過度に進行し、
頬ずりされるほど近くの浅黒い顔が警官の声で《起きられるかい、
ひどくやられたなあ、暴力全学連どもめが!》という、スクリーン
すべてが警官の優しい同情にうるおった一つの眼だけでみたされる、
スクリーンの外でおれ自身の声のナラタージュ《天皇よ、あなたは
ぼくを見棄てませんでした、ああ天皇よ!》
(略)
「貴様はテレビで皇道党のことを愚達隊なみだといったなあ、暴力ざた
をつづけているといったなあ、その皇道党員として抗議に来たんだ、
責任をとってくれ」

29 :吾輩は名無しである:04/04/09 18:12
「ぼくは取り消さない、皇道党は暴力ざたをひきおこした、これは
記録も証人もいる、それにぼくの使った愚連隊なみという言葉は、
よく考えての上だし、月並だがぴったりしていると思う」
 おれはいつのまにか押しこめられてきていた、おれはかっと腹を
立てた。南原のふてぶてしさに始めておれはつきあたったように感じた
(略)
「確かにおれたちも暴力をふるったよ、だけど全学連だって暴力じゃ
ないか?」
 南原の涙に汚れた赤い眼がほんの少し大きく見ひらき、おれを
見つめたおれはいたずらっぽい感情の一瞬のひらめきみたいなものを
そこに感じたと思ったが、うまくとらえられなかった。おれは自分が
頭の悪い、単純なセヴンティーンの生地をあらわしてしまったという
気がした、もうおれの右翼の鎧は威力を発揮できそうになかった、
(略)
「おれは貴様をいつか必ず刺す、左翼の売国奴どもを生かしてはおけない」
(略)

30 :吾輩は名無しである:04/04/09 18:13
 めざましく峻烈な汐の香が、一瞬おれの疲れた鼻孔をはじけるほど
緊張させた、おれは眼をひらき、窓いちめんにひろがる夕暮の海を見た、
そしておれは叫んだ、
「ああ! 天皇陛下!」
 眞実、天皇を見たと信じた、黄金の眩ゆい縁かざりのついた眞紅の
十八世紀の王侯がヨーロッパでつけた大きいカラーをまき、燦然たる
紫の輝きが頬から耳、髪へとつらなる純白の天皇の顔を見たと信じた、
海にいま没しようとする太陽だ、しかし太陽すなわち、天皇ではないか、
絶対の、宇宙のように絶対の天皇の精髄ではないか! おれは啓示を
海にしずむ夏の太陽から、天皇そのものからあたえられたのだ、天皇よ、
天皇よ、どうすればいいのか教えてください、と祈った瞬間に! 
《おれは啓示をえたのだ!》
 おれの叫びで眼をさました党員たちが犯人を穿鑿してどよめき始めた、
おれは眼をつむって寝ているふりをした、そして歓喜にみちあふれて
啓示を心のなかにくりひろげ確かめた、《啓示、おれは自分の力で
この毒にみちた平和を破壊することによって、天皇にいたるのだ、

31 :吾輩は名無しである:04/04/09 18:13
啓示、おれは自分の力で眞の右翼の魂をもっている選ばれた少年としての
証拠をつくりだすのだ、啓示、おれは自分の力でおれを祭る右翼の社、
おれを守る右翼の城をつくりだすのだ》おれは咋夜、酔っている自分が
豚の酔いどれにむかって投げつけた言葉がそれ自身で強制力と権威とを
もっておれに再び戻ってくるのを感じた、日本を最も毒するやつを、
おれの命を賭けて刺す、それがおれの使命だ!
 この新しい言葉から始った思考がひとめぐりして再びその言葉に戻り、
円環は啓示をかこんで閉じた、そしておれは至福の昂揚のなかで優しく
甘い華やかな声を聴いたのである、《おまえの命を賭けて日本を毒する
ものを刺す、それは忠だ、私心なき忠だ、おまえは私心をすて肉体をすて、
眞の忠を果たして至福にいたるだろう、それは神々の結婚のようである
だろう》おれは満足と平安の眠りをねむりはじめた‥‥
(略)
《そうです、強いていえば天皇の幻影が私の唯一の共犯なんです、
いつも天皇の幻影に私はみちびかれます。幻影の天皇というとわかって
もらえても限度があるようなので、もっと思いきって、簡単にすると、

32 :吾輩は名無しである:04/04/09 18:15
天皇が私の共犯です、私の背後関係の糸は天皇にだけつながっています》、
一瞬あと係官の猛烈に怒り狂っている大きい頭がぐっとおれの顔にせまり、
すんでのことで頭突きをくうところだと思っているおれに係官はどなり
はじめたのだ、《天皇が共犯? 天皇が背後関係? おまえ、天皇に
会ったことあるかよ? 天皇に金をもらったことあるかよ? 丁重に
あつかえば糞小僧がつけあがりやがる、カマトトおきやがれ、こん畜生》
(略)
《自殺しよう、おれは汚らしい大群集を最後に裏切ってやる、おれは
天皇陛下の永遠の大樹木の柔らかい水色の新芽の一枚だ、死は恐くない、
生を強制されることのほうが苦難だ、おれは自殺しよう、あと十分間、
眞の右翼の魂を威厳をもってもちこたえれば、それでおれは永遠に
選ばれた右翼の子として完成されるのだ。おれはいかなる強大な圧力、
いかなる激甚な恐怖にも、その十分間のあと揺らぐことがない、おれの
右翼の城、おれの右翼の社、それは永遠に崩れることがない、おれは
純粋天皇の、天皇陛下の胎内の広大な宇宙のような暗黒の海を、胎水の
海を無意識でゼロで、いまだ生れざる者として漂っているのだから、

33 :吾輩は名無しである:04/04/09 18:15
ああ、おれの眼が黄金と薔薇色と古代紫の光でみたされる、千万ルクスの
光だ、天皇よ、天皇よ!》
(略)
 純粋天皇の胎水しぶく暗黒星雲を下降する永久運動体が憂い顔の
セヴンティーンを捕獲した八時十八分に隣りの独序では幼女強制猥せつで
練鑑にきた若者がかすかにオルガスムの呻きを聞いて涙ぐんだという
ああ、なんていい‥‥
愛しい愛しいセヴンティーン
絞死体をひきずりおろした中年の警官は精液の匂いをかいだという‥‥
(完)

大江健三郎『政治少年死す』(「文學界」1961年2月号)

34 :吾輩は名無しである:04/04/09 18:59
>>20
うp乙ー。
でもそれもでとっくにでてるよ♪
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/404ceebb57e160101723?aid=&bibid=02213037&volno=0000

> 「文學界」1961年2月号は、古書店でも図書館でも、おいそれと
> 見つかりそうにありません。

大学図書館なら大抵おいてる。



35 :吾輩は名無しである:04/04/09 22:47
【「わがテレビ体験」大江健三郎、「群像」、昭三十六年三月号】
結婚式をあげて深夜に戻つてきた、そしてテレビ装置をなにげなく気にとめた、
スウィッチをいれる、画像があらわれる。
そして三十分後、ぼくは新婦をほうっておいて、感動のあまりに涙を流していた。
それは東山千栄子氏の主演する北鮮送還のものがたりだった、
ある日ふいに老いた美しい朝鮮の婦人が白い朝鮮服にみをかためてしまう、
そして息子の家族に自分だけ朝鮮にかえることを申し出る……。
このときぼくは、ああ、なんと酷い話だ、と思ったり、
自分には帰るべき朝鮮がない、なぜなら日本人だから、というような
とりとめないことを考えるうちに感情の平衡をうしなったのであった。

【「厳粛な綱渡り」大江健三郎、文藝春秋刊、昭和四十年】
北朝鮮に帰国した青年が金日成首相と握手している写真があった。
ぼくらは、いわゆる共産圏の青年対策の宣伝性にたいして小姑的な敏感さをもつが、
それにしてもあの写真は感動的であり、ぼくはそこに希望にみちて
自分および自分の民族の未来にかかわった生きかたを始めようとしている青年をはっきり見た。
逆に、日本よりも徹底的に弱い条件で米軍駐留をよぎなくされている南朝鮮の青年が
熱情をこめてこの北朝鮮送還阻止のデモをおこなっている写真もあった。
ぼくはこの青年たちの内部における希望の屈折のしめっぽさについてまた深い感慨をいだかず
にはいられない。
北朝鮮の青年の未来と希望の純一さを、もっともうたがい、もっとも嘲笑するものらが、
南朝鮮の希望にみちた青年たちだろう、ということはぼくに苦渋の味をあじあわせる。
日本の青年にとって現実は、南朝鮮の青年のそれのようには、うしろ向きに閉ざされていない。
しかし日本の青年にとって未来は、北朝鮮の青年のそれのようにまっすぐ前向きに方向づけら
れているのでない。


36 :吾輩は名無しである:04/04/10 02:04
>>8
遅レスだけど、おまえその辺の中上なんかより
大江の方が全然でかいよ。世界レベルっていうのがよくわからないけど
まず万延元年、そして洪水、緑の木だけでも読めば大江の圧倒的なでかさがわかるはず。
だいたい過大評価っていえば中上の方が全然過大評価されてるよ。
秋幸サーガとかいって、大江的な強引な鷲掴みの足下にも及ばない。
文壇キャラとかそんなこといったら、損をしてるのは今も昔も大江だ。
作品だけ見たらジャンル問わず、日本で圧倒的な仕事をしてるのは大江だけだ。
だいたいきれいにまとまりすぎてるなんて、大江のどの作品のこと言ってんだよ。同時代ゲームだって、あのトランシーな感じは、今までどんな文学作品にもなかった。おまえ最後まで読んでんのかよ。あれは山口昌夫の影響とか
そんなつまんないレベルの作品じゃないんだよ。くだらねえ批評に惑わされすぎ。


37 :吾輩は名無しである:04/04/10 02:11
あのトランシーな感じ

38 :吾輩は名無しである:04/04/10 02:16
うるせえ、消えろ 死ね


39 :吾輩は名無しである:04/04/10 02:18
大江健三郎はトランシー文学ですか?

40 :吾輩は名無しである:04/04/10 04:33
>>36
激胴!

41 :吾輩は名無しである:04/04/10 04:50
>>34
>> 「文學界」1961年2月号は、古書店でも図書館でも、おいそれと
>> 見つかりそうにありません。
>
> 大学図書館なら大抵おいてる。

法螺こくでねえ!
俺も昔、「大江健三郎に発禁小説がある」という噂を聞いて、
「文学界」の何年何月号とかいうのを探したけどよ。
大学図書館で「ねえよ」と言われたっち。>>34は、全国に幾つ
大学があると思ってる? それら各大学の「大学図書館なら
大抵おいてる」か? この嘘つき!

ま、俺の大学が、小さくはないけど三流大学だったせいか?(自滅)
地元の市立中央図書館(人口40万の地方都市だぞ)にも無し。県立
中央図書館にも無し。>>20-25 >>28-33さん、ありがとう。やっと読めた。

42 :吾輩は名無しである:04/04/10 04:59
さっき教育テレビに出てたよ。

43 :吾輩は名無しである:04/04/10 06:25
息子はカープのファン 

44 :吾輩は名無しである:04/04/10 07:42
>>36
緑の木はヨーロッパ近代小説的回帰。


45 :吾輩は名無しである:04/04/10 08:22
「北朝鮮の青年の未来と希望の純一さ」は、「南朝鮮」の青年達が疑い、
嘲笑したように、今日の破局の中に失われて
しまった。大江氏がこれだけ思い入れをした「老いた美しい朝鮮の
婦人」や、「希望にみちて自分およぴ自分の民族の未来にかかわっ
た生きかたを始めようとしている青年」達は、今や住む家も洪水に
流され、食べ物も自由も希望もなく、ただ餓死を待っているであろう。

そうした北朝鮮の惨状について、大江氏はどう考えているのだろ
うか。大江氏が昔の自分の文章を覚えているなら、自らの不明を恥
じて、読者にお詫びをするとともに、自分の見通しがなぜ間違った
のか、思想的にきちんとした反省をしなければならない。それをし
ないこの人は言論人としての資格はない。将来も、また同じような
過ちを繰り返すのみである。

また上記の熱のこもった文章が、単なる共産主義かぶれの若気の
至りではなく、北朝鮮の人々への真実の思い入れだとしたら、自ら
率先して、北朝鮮救援活動を始めるか、ノーベル賞の賞金を北朝鮮
救済の資金として提供する位の事はあっても良いのではないか。大
江氏は、昨年は米国プリンストン大学で静かな研究生活を送ったよ
うだが、現在は別の意味で「帰るべき朝鮮がない」のだろうか。要
はつねに人事なのだろうか。


46 :嘘つき:04/04/10 09:12
>>41
ごめんなさいw
おわびと言ってはなんですが、1960年代の雑誌が公立図書館に入ってるのは稀です。
紹介状を取ってどこかの大学図書館に行くか、国会図書館か文学館に行った方がいいです。
もしあなたが出身大学の図書館を通じて現物貸借することが可能なら、
コピー代はかなり安く済みます。
それから図書館員の中には使えない人も多いので、他人に聞かずに自分で検索しましょう。
あなたの大学にも実はあったかも知れません。
因みにwebcat http://webcat.nii.ac.jp/ にはかなり漏れがあるので、
近隣の図書館のopac http://dir.yahoo.co.jp/Reference/Libraries/University_Libraries/
をひとつひとつ検索するといいでしょう。

それでは今後の参考までに。
スレ違い失礼。

追記:>>34の『スキャンダル大戦争2』は深沢七郎「風流夢タン」も同時収録。





47 :吾輩は名無しである:04/04/10 09:58
http://homepage3.nifty.com/bhind/krm1.htm
かって真実だったもの 

あれは何で読んだのだろうか、大江健三郎の、おそらく昭和30年代に書か
れた文章だ。「祖国」たる北朝鮮に「帰って」行く「在日」の人々を”賛美”
した文章だった。その当時、盛んに在日韓国朝鮮人の人々の、北朝鮮への「帰
国」運動が行われていたのだった。
 大江の文章は、北への「帰国」を選んだ人々の爽やかな笑顔の印象を語り、
また、「帰国運動」に抗議してデモを行う韓国の学生たちを、政府の指令に従
って動いているだけの愚劣な者たち、として描き出していた。
 もう一つ。いまだ未見なのだが、吉永小百合が”青春スター”だった頃の、
「キューポラのある街」なる映画がある。その映画の一挿話に、やはり北への
「帰国」を手に手を取って果たそうとする「在日」の若いカップルの出発を友
人たち皆が祝福する、などというシーンがあるそうだ。一度見てみたいと思っているのだが。
 この「帰国運動」が、どのような結果になったのか、「帰って」行った人々
がどのような運命をたどったのか、我々はすでに知っている。帰国体験者の証
言や、公表された手記によって。それが、いかなる悲劇への招待状であったかを。
 だが、大江が「北への帰国者」の清々しさを語り、映画のフィルムに「北」
において実現されるであろう幸福な新婚生活を信じ夢見る若いカップルの姿が
焼き付けられたあの時代、
そんな”事実”は、誰も知らずにいたのだ。少なくとも”こちら側”において
は。その頃、”こちら側”の人々は、別の真実を信じていたのだった。
 そして、その”真実”が幻想だったと分かってしまった今日。幻想だった
”真実”を賛美してしまった人々は、その件に関して口をつぐみ、まるで何も
なかったように、そんな過去への責任を放棄したままである。
2002年10月 6日(日)


48 :吾輩は名無しである:04/04/10 13:34
おまえ最後まで読んでんのかよ←大江のフェラがへたすぎて

          最後までイケないんです。


          雰囲気作りもテクもないからですね。


          店変えます

49 :吾輩は名無しである:04/04/10 15:39
作家は電波なほうがいいんだよ。

50 :吾輩は名無しである:04/04/10 16:50
大江健三郎氏は、「あいまいな日本の私」と題したノーベル賞記
念講演をストックホルムで行った。そこには次のような一節がある。

 広島、長崎の、人類がこうむった最初の核攻撃の死者たち、
放射能障害を背負う生存者と二世たちが??それは日本人にと
どまらず、朝鮮語を母国語とする多くの人びとをふくんでいま
すが?ー、われわれのモラルを問いかけているのでもありまし
た。

 「核攻撃の犠牲者たる日本人が、なにか特別のモラルを持たなけ
ればいけないそうだ。投下した者のモラルは問わないわけである。
」とは、谷沢永一氏の評である。これが国際常識であって、大江氏
のもってまわった言い方と、その非常識な内容とでは、聴講者は何
を言っているのか、分からなかったであろう。内容は単に50年前
の東京裁判史観とマルクス主義史観であり、その後の歴史学の進歩
などは、まったく省みられていない。

 大江氏の思想は、1950年代の冷戦時代から一向に深化していない。
それがそのまま化石のように残されているのは、本人のIntellectual
Dishonesty と、それを覆い隠すもってまわったあいまいな文体の
故である。この講演は「あいまいな日本の私」よりも「日本のあい
まいな私」と題すべきものであった。


51 :吾輩は名無しである:04/04/11 19:34
大江スレって急降下するよね。

52 :吾輩は名無しである:04/04/16 04:42
従ってことの輪郭をクリアにするためにも誹謗中傷のたぐいを垂れ流している阿呆は日本国警察の威信にかけても捕まえよ。
あるいは私たちの間でもそうした屑を発見した時は徹底的な社会的制裁を加えることにしよう。
国論を二分する論議を低能の存在によって曖昧にすることは大いなる禍根を残すに違いない。
しかしまあでは立派な頭を持っているとされる方々が目の覚めるようなことを言っているかと言うと
朝日新聞昨日の朝刊を読んで私は頭を抱えてしまった。
大江健三郎大先生の「伝える言葉」なるコラムは「老人特有の症状がお進みになっている」としか思えず
(あー言っちゃった)誰か解説してください。早野透センセイ。何とかして。

勝谷誠彦の××な日々。
http://www.diary.ne.jp/user/31174

53 :吾輩は名無しである:04/04/16 06:09
ある夜、某文壇バーでH・AとS・Eが酒を飲んでいたところ、
K”金日成マンセー”Oが入ってきた。
すでに相当量の酒が入っており、訳の分からんことを喚いている。
ベロベロに酔っているK・Oを見て、店のママは「あ、これはマズイな」
と思ったそうだ。K・OはH・Aを目の仇にしているのだ。
ママの危惧はすぐに現実となった。H・Aの姿を目聡く見つけたK・Oは
近くにあった椅子をつかみ、H・Aに背後から近づくと、力任せに投げつけた。
椅子はH・Aの背中に見事に命中、H・Aの大きな体が床に飛ばされるほどの
一撃であった。
床に転がり悶絶するH・Aを姿をしばし見つめていたK・Oは、突如店の外へ
走り去っていった。
その翌日、S・Eの自宅にK・Oから電話がかかってきた。
「昨夜は大変失礼なことをした。酒の上のことであるので勘弁して欲しい。
ついてはH・Aにはあなたから謝っておいてくれ」
これを聞いたS・Eは激怒した。本当に悪いと思っているのなら何故自分で
H・A本人に謝らないのか、と。
これに対しK・Oは「いやあ、H・Aは怒ると怖いから、直接謝りたくない」
とシレっとした感じで応じた。
S・Eはこの時「こいつはキ○○イだ」と思ったという。H・Aに対する
謝罪の件についてはキッパリと拒絶した。
窮したK・Oは今度はJ・Yに電話、同様の依頼を行った。訳知りのJ・Yは
苦笑しながらもこれを承諾、H・Aに、昨夜はとんだ災難だったな、と笑いながら
電話し「あれはただの子供だから堪忍してやれ」と宥めた。
怒り心頭に達していたH・AもJ・Yにこう言われてしまっては、これ以上
事を荒立てる訳にもいかず、お前の顔に免じて今回だけは我慢してやる、と
怒りを納めることとなった。

※以上は70年代の文壇で、まことしやかにささやかれたゴシップである。

54 :吾輩は名無しである:04/04/16 14:18
実際は生意気な事を言ってE藤に胸倉をつかまれたO江が
帰り際にE藤の連れだったA川にグラスを投げつけて退散しただけ。
それをA川の東大時代からの悪友であった
Y行を通じて詫びを入れた、と。

55 :吾輩は名無しである:04/04/17 00:55
あした大江健三郎の講演会でっす。
二流大学なのでアホな質問するやつがいそうで怖い。
頼むから場を凍りつかせるような質問だけはよしてくれよな…

56 :吾輩は名無しである:04/04/17 01:03
>>53
なんでイニシャルなの?この話は有名ジャン。阿川でいいジャン。

57 :吾輩は名無しである:04/04/17 01:23
ほんとに大江のスケールはデカイ。
今の作家は小粒すぎ。もっと巨大な問題を
扱って欲しい。現代は巨大な問題が山済みだ。
なぜ現代の作家は扱わないのか?
巨大な問題を。核、遺伝子工学、先端化学、アメリカ、
イスラム原理主義、中東、大量破壊兵器、共産主義の崩壊、
資本主義の暴走、オウム事件
すさまじい巨大な問題が山済みのまま、なんの処理もされずに
残されている。なぜ書かないのか!!
在日朝鮮人問題なんてどうでもいい!!
もっと巨大な問題を。巨大な問題を扱える頭と気概を持って
作家は生きて欲しい。なにやってる!!!

58 :吾輩は名無しである:04/04/17 01:30
>>55
これか。報告期待。
http://www.tsuru.ac.jp/news/50year/50year_lecture2.html


ハックルベリーフィンの話をするに20リンギット。

59 :吾輩は名無しである:04/04/17 08:34
>>57
そんなサルトルみたいなことしなくていいじゃん。
現代の暴力は村上龍、現代社会と個人の関係は村上春樹がいるじゃん。

夏休みに大江作品をかなーりの数読んだが自分には合わなかった。


60 :吾輩は名無しである:04/04/17 08:46
大江健三郎といえば、戦後日本を堕落させてきたいわゆる「進歩的文化人」、「戦後民主主義者」の巨頭である。
彼は、スウェーデンの王立アカデミーが授与するノーベル文学賞はもらうが、
文化勲章は辞退した。外国の王室が
くれるものはもらうが、日本の皇室が授与するものは辞退する。典型的な日本
蔑視、西洋崇拝の態度である。なんら一貫性はない。
また、彼は、北朝鮮を賛美し、日本人であることを後悔していた。原爆が落
とされたのは日本人の責任であると主張してもいる。
そのくせ、日本の豊かさの恩恵を受け、外国に亡命することなど露ほども考えない。

彼の特徴は、日本国内においてはあいまいな言葉を使ってソフトに日本を
非難する論調をとるが、ひとたび国外に出ると悪し様に日本を罵ることである。
フツウの愛国心がある者なら、国外に出て母国の悪口は言わないものである。
彼は反日外国人にありがたがられているが、外国人は、自国を悪し様に罵る
大江のことを内心では軽蔑していることに気づいていない。

中国と日本と、いずれが国家主義的傾向が強いかなど比較すれば明らかである。
中国は、核兵器を製造・配備し、近隣諸国に圧力を加え、チベット・ウイグル・
旧満州などを侵略し、言論を弾圧し、結社を抑圧する。そんな中国を非難する言葉
などひとことも言うことはなく、ありもしない日本の国家主義的傾向のみを非難する。
また、侵略や残虐行為の謝罪にしても、中国政府の侵略や、現在も行われて
いる裁判なしの銃殺刑、反体制運動家への拷問などは全く非難しない。
他方、民主的に選挙でえらばれた地方自治体の首長を「恥」と罵る。

いったい、恥知らずとは誰のことか?
こういう恥知らずな人間が、日本には腐るほど存在することを考えると、アタマ
が痛くなってくる。


61 :吾輩は名無しである:04/04/17 09:26
大江の問題もかなり個人的だったり、ローカルだったりするんだよ。
かならずしも大きなテーマを扱うことが、大きなスケールにつながる
とは限らない。つか、障害を持った息子というモチーフなんて、
めちゃくちゃ狭いじゃん。それなのに、スケールが大きいのは
なんでだろ、筆力かなあ。

62 :吾輩は名無しである:04/04/17 10:15
大江を叩いてる人たちって文学を国家論とかイデオロギーでしか読めないのね。
貧しい感性・・・

63 :吾輩は名無しである:04/04/17 11:07
逆に大江を信奉している人にも文学を国家論やイデオロギーでしか読めないタイプが多いと思う。


64 :吾輩は名無しである:04/04/17 12:20
「芽むしり仔撃ち」は名作だと思う

65 :吾輩は名無しである:04/04/17 15:51
同い年で、
同じく実存主義文学を出発点にしている倉橋由美子と、
デビュー当時は較べられたりしていたのかな。

66 :吾輩は名無しである:04/04/17 15:53
大江初心者です。

みなさんの好きな大江作品ベスト3を教えて下さい!

67 :吾輩は名無しである:04/04/17 20:59
http://dw.diamond.ne.jp/yukoku_hodan/200301/
週刊ダイヤモンド/続・憂国呆談
連載 第七回「続・憂国呆談」番外編Webスペシャル
2003年1月号
浅田彰
それにしても、そういうとき大江健三郎が出版社なら
出版社のトップに苦情を持ち込むのはよくな
いね。本人は世界から迫害されてるマイノリティのつもりらしいんだけど、
実際は押しも押されもせぬ大作家なん
だから、そんな人がトップに苦情を言ったら下の人間がどうなるかぐらい
想像できそうなものなのに。『週刊朝日』で大江の連載が始まった、
その少し前に「虫」っていう匿名書評子が大江の『憂い顔の童子』
の批判を書いたら、直後にその書評欄の連載が打ち切られ、
編集長も交替した、あれも変な話だよね。僕は『取り替え子』と
『憂い顔の童子』は最近の傑作でものすごく面白いと思ってるんだけど、
もし本当に大江の圧力があったとしたら
許しがたいと思うよ。


68 :吾輩は名無しである:04/04/17 21:01
大江は今こそ新潮社に圧力をかけるべき。

69 :吾輩は名無しである:04/04/17 21:16
66と同様、大江健三郎入門としてはどんな作品がいいか教えて欲しい。
できれば「いきなりこれは読まない方がいい」というのも。

70 :吾輩は名無しである:04/04/17 21:17
取り替え子の文庫が出たね。
パイロットフィッシュの10分の1くらい置いてあった。

71 :吾輩は名無しである:04/04/17 21:36
>>66,69
「死者の奢り・飼育」から新潮文庫で出てる初期小説を
何冊か読んでみてはいかが?安いしね。


72 :吾輩は名無しである:04/04/17 23:52
>>69
「同時代ゲーム」以降の中・後期作品は素人にはオススメできない。

73 :66:04/04/18 00:05
「死者の奢り・飼育」は読んだんですけど、
カミュやサルトルがヒーローだった、
当時の雰囲気はよく伝わってくるとはいえ、
何故これが発表当時そんなに騒がれたのかは、
正直よくわかりませんでした。

その後、こういう徹底した散文的叙述による詩情の解体、
といった文体のエピゴーネンが続出して、
現代では斬新さどころか、
古臭さしか感じさせない文体になってしまったからかな・・
と自分では思いました。

リアルタイムで読みたかったなあ、
と(いまのところ)思わせる作家です。

主人公と絡む女の子が、
ともに堕胎をしていることから、
春樹の「風の歌を聴け」は、
何となく「死者の奢り」を意識してるのかな、
とも思いました。

74 :吾輩は名無しである:04/04/18 00:05
全部読んだわけじゃないが「万延〜」と「燃え上がる緑〜」は
最初から読んじゃ駄目。エッセイ全般もお勧めできない。(なっ?コピ平?)
初期作品から順に進めていくのがベスト。
合わなきゃ、やめてもいいと思うけど「われらの時代」ぐらいまでは読んでほしい。

75 :66:04/04/18 00:15
お薦めの大江論ってありますか?

76 :吾輩は名無しである:04/04/18 18:36
http://www.angel.ne.jp/~arrow/insist/ikenjizai/1028.htm
【高山正之の異見自在】A・センの困惑歴史を途中から読むな
[2000年10月28日東京夕刊]
先日の朝日新聞の夕刊文化面に大江健三郎の紙上「往復書簡」が載っていた。
この人の文章は、ノーベル文学賞作家という肩書を割り引いても分かりにくい。何を言っているのかさっぱりだが、一応、筋道というか、言いたいらしいことが二度か三度読むとぼんやりながら浮かんでくる。
この人の文章が入学試験やテストなどによく引用されるのは、一読さっぱり意味不明というところが評価され、ついでに彼の天皇制批判、戦後民主主義万歳の主張が共産党系の多い学校関係者にうけるからだろうと推測される。
でも、そんな文章をあてがわれる生徒たちには拷問といわないまでも、つらい仕打ちになる。
生徒は一読してまず思う。「ボクは日本語を話せ、理解できると思っていた。それは間違いだったのだろうか」と。
いや、そんなはずはないと再読する。さっぱり。もしかして暗号かなと思って逆から読む。少しは日本語らしくなるが、意味はやはり不明のまま。
やがて苦悩の底から疑念がわいてくる。ノーベル賞作家の書いた日本語が分からないのはボクは実は日本人ではなかったのか。
かくて多くの生徒がうつろな目で立ち上がり、ふらふらと、ときには絶叫して教室を飛び出し、再び帰ってこなくなる。不登校や非行化は、もしかしたら彼にも責任の一端があるかもしれない。
この「往復書簡」も突然走り出してビルの屋上から飛び降りたい衝動にかられるのがコワくて見ないふりをするつもりだったが、あて先が「アマーティア・セン」になっていた。ノーベル経済学賞を受賞したインド人学者だ。
英国植民地下のベンガルに生まれ、あの第二次大戦時の大飢饉を経験した苦労人で、欧米の経済理論に反発し、アジアの発展と可能性を強く主張してきた。
とくに日本の経済発展を高く評価し、欧米諸国が“あれはわれわれの単なる模倣”と見下すのを厳しく批判し、「欧米より進んだアジア独特の経済システムの牽引車になった」と昨年、シンガポールで講演している。
この講演の内容をもう少し引用すると、日本が示した模範は何より人的資源の開発、つまり教育にあった、という。(中略)


77 :吾輩は名無しである:04/04/18 18:38
そうした教育普及の意味が近隣アジア諸国に広がり、「経済発展とは(キリスト教とか、民主主義とかの)高い文化レベルや豊かさがなければ育たないという欧米の理論を覆して、さまざまな人種、宗教、
社会制度が入り交じる貧しいアジア諸国の間にも実現することができた」
それどころかそのごちゃ混ぜアジアには欧米をしのぐ経済発展の可能性がある、その鑑は日本だと言い切る人である。
それに対して、日本の過去を否定し、米国を崇拝し、その米国が持ち込んだ戦後民主主義をありがたがる大江健三郎という取り合わせは実にもってミスマッチというか、妙な取り合わせになる。
その好奇心が勝って、発作を覚悟で読んでみた。
この人の悪い癖は、どんな大きなテーマでも自分の小さな行動に収斂させてしまうことだ。A・センが一世紀半の世界史の流れからくみ出した理論について、自分が東大法学部をけって文学部にいった“事件”に置き換えて、
「どうです。ぼくはあなたの理論のすばらしい実践者でしょう」という自画自賛にもっていってしまう。
そして、終戦後の混乱時に餓死者が出なかったのは、天皇陛下のお言葉「家族国家として食糧危機を脱しよう」ではなく、米国がもたらした「社会制約を受けずに為し得た自由」と食糧援助の結果だと主張し、
それを実践した自分を「褒めてもいいですよね」。
確かにそのころ、学校で脱脂粉乳を溶いたものを飲まされた。臭くまずかったが、それで餓死しなかったわけではない。みんなが家庭菜園をつくり、買い出しし、なければ我慢した。暴動も起きなかったのはまさにA・センのいう「教育」のおかげだったと思う。
ちなみにこれほどノーベル賞作家を感激させた米国の援助の実態に触れておく。米国はドイツなどには無償のマーシャルプランを実施したが、対日援助ガリオア・エロアでは後から請求書を送りつけ、
日本政府は当時で数億ドルを払った。あの脱脂粉乳の代金を払えなんて闇屋だって言わない。
それほどに歴史知識のない、見当はずれの自慢話に満ちた手紙をもらってA・センも困ったろう。
実際、翌日の紙面に載った返信には困惑が行間からあふれていた。そして一言、オデッセイに言及したくだりで、それを「解釈するにはその前のイリアス」を読めと。
戦後だけ切り取って近視眼的に見るな。歴史を流れで捕らえよ、という忠告である。それ、彼は分かっただろうか。


78 :吾輩は名無しである:04/04/19 01:22
実は入門には同時代ゲームがいい
初期とかはうまいけど、今に連なる大江のすごさはいまいちわからない



79 :吾輩は名無しである:04/04/19 15:45
「芽むしり仔撃ち」を読んで駄目だったら、
四国の森には立ち入らない方が良い。

80 :66:04/04/19 17:10
「同時代ゲーム」は、ネット上では失敗作という評が多く、
この作品を推す意見は珍しいですね。
少し興味を持ちました。

やはり、初期の代表作から「われらの時代」、
くらいまでは一通り読んでみたいです。

ひと頃の戦後民主主義批判ブームもやや沈静化し、
最近では、「文学部という病い」とか、「青春の終焉」とか、
「教養主義の没落」とか、「旧制高校物語」とか、
明治以降の教養主義の変遷を総括的に回顧する、
というような本が小さな流行りになっているようですが、
大江健三郎は、実存主義〜構造主義〜ポストモダンという、
戦後の教養主義の変遷を、ある意味馬鹿みたいな解り易さで、
非常に素直に作品へ反映させながら小説を書き続けた人、
という気がします。

最先端の知的流行を強靭な妄想力で物語化してみせる、
その力業に、リアルタイムで読み続けてきた人たちは、
魅了されているのかな、と。

81 :弧高の鬼才 ◆W7fyJoqOQ. :04/04/19 17:21
団塊の世代のヒーローだろ。反骨精神を煽り立てるナショナリズムだろ。
うちの親も団塊の世代だが。虫が好かないというよりは反証すべき余地のある
「敵」と言ったところかな。乗り越えなきゃだめでしょ。自我の未熟な哲学オタが
面白半分に戦後民主主義のあいまいなる価値観の中で、居場所がなかった〜〜って叫んでるだけだよ。

ポストモダン? 大江のどこがポストモダン? 理解しかねる。

むしろ私小説としての仮構を借りた、近代的小説なんじゃないの。
実存主義なんて借り物。

82 :66:04/04/19 17:35
いや、だから、大江にとって実存主義が借り物であったように、
ポストモダンも借り物としてつまみ食いしたというか・・

バフチンの受容も日本人としては最も早い一人ですよね。

実存主義からポストモダンまで、
戦後の教養主義を席巻した様々な意匠を、
私小説としての仮構を借りて、
とにもかくにも力業で小説に取り込み続けた姿が、
教養コンプレックスの強い団塊世代に支持され続けた所以のひとつかな、と。

まあ、大江作品そのものをロクに読んでないで、
イメージで語ってしまってるんですけど。

83 :吾輩は名無しである:04/04/19 19:51
倉橋ユミコと微妙にヒビキアッテいると思うのは自分だけか?
人生の親戚とか。


84 :吾輩は名無しである:04/04/19 19:56
ごめん>>66さんが倉橋スレに同じこと書いてましたね。
ヴァージニアとベティさんがかぶってるなと。
スレ違いスマソ

85 :吾輩は名無しである:04/04/19 20:11
洪水はわが魂に及び
が俺ベスト。

86 :吾輩は名無しである :04/04/19 20:34
三島の名付け親は川端、
芥川賞で大江を推したのも川端。

のちにライバル関係になる二人が世に出る際、
少なからぬ寄与をしたのが同じ川端というのが面白い。

川端、三島、大江。

この三人に共通するのは、
世界的に高評価を受けているということと、
あと、三人が三人とも「変態」ということかな。

87 :吾輩は名無しである:04/04/19 22:20
>80
>戦後の教養主義の変遷を、ある意味馬鹿みたいな解り易さで、
>非常に素直に作品へ反映させながら小説を書き続けた人、
>という気がします。

知的流行に弱いと言われてました。


88 :66:04/04/19 22:29
>知的流行に弱いと言われてました。

そうだったんですか。

中野孝次との対談でも、
暗喩がどうの換喩がどうのと、
ポストモダン用語を繰り出してきていたので、
勉強熱心さが大江の魅力の一つなのかと思っていました。

89 :吾輩は名無しである:04/04/19 22:32
そうですか。
暗喩はポストモダン用語ですか。

90 :66:04/04/19 22:38
まあ、暗喩=ポストモダン用語、と言ってしまうと違うかも知れないけど、
暗喩と換喩をセットにした言語観(ヤコブソン)というのは、
ポストモダン的世界観を考える上で欠かせないのではないか、
と素人考えで思っていたのですが、
その辺の明確な説明は詳しい人にお任せします。

91 :吾輩は名無しである:04/04/19 22:49
今度大学にこの人来るよ。
偉い人なの?
観にいこうかな。

92 :吾輩は名無しである:04/04/19 23:31
大江健三郎大嫌い。何でこんなのが評価されてんのか分からん。

93 :吾輩は名無しである:04/04/19 23:41
国歌・国旗・戦後民主主義者
野村勝美:2002.07.03
大江健三郎氏のレジオン・ドヌール勲章授章を考えてみます。大江氏
は自らを、「私は戦後民主主義者である」と公言するノーベル賞文学者
です。彼は「文化勲章」を拒否しました。「戦後民主主義」なるものの定
義を私は知りませんが、印象的には戦前戦中の日本を「全面悪」と捉
えている人たちのように思います。

さて、レジオン・ドヌール勲章はフランスの、民間人に与えられる最高
の勲章だそうです。やるのも受けるのも勝手です。ノーベル賞について
も、やるのも受けるのも勝手です。我が「文化勲章」を拒絶したのも、勝
手です。「文化勲章」は日本国民が最高の栄誉としているものですが、
それを拒絶する大江氏の理由は、「僕は戦後民主主義者、国家の勲章
は受けない」ということであると伝えられました。根底に、氏の長年の発
言から、1.日本の戦争責任,、2.反皇室
があると想定できます。「悪いもの」からの勲章は貰えない、ということ
でしょう。反「日の丸」、反「君が代」、反「核」の人です。そのこと自体を
非難する積りはありません。私が嫌うのは、この方面の人たちの得手
勝手な論理です。一般的にダブル・スタンダードといいます。

レジオン・ドヌール勲章は明らかにフランスの国家としての勲章です。
価値の源泉はそこにあります。
シラク・フランス大統領は11日夜、パリ郊外で行われたサッカー・フランス
カップ決勝戦を観戦しました。
試合開始前の国歌ラマルセイエーズ演奏の際に一部サポーター
が口笛を吹いたのに対し、「フランスへの侮辱」と激怒、退席したそうです。
大江さん、あなたに勲章を授ける人物は、こういう(すばらしい!)男ですよ。
「君が代はキライだけど、ラマルセイエーズは好きですか?」


94 :吾輩は名無しである:04/04/19 23:42
フランスは「核兵器」保有国です。最高レベルの原子力発電実施国で
す。かつて多くの植民地を持ち、アルジェリアにおいてもヴェトナムにお
いても、苛烈な政治を行いました。第2次世界大戦後日本軍が撤退し
た後に、インドシナの再植民地を目指してインドシナ戦争を起こしたフ
ランス。北アフリカの植民地を弾圧によって維持しようとして起こったア
ルジェリア独立戦争。第2次中東戦争(スエズ戦争)で英国と連合して
エジプトに派兵してアラブ諸国と戦争したフランス。世界中の反対を押
し切って南太平洋で水爆実験を続けたフランス。
その国の勲章は受けるけれど、わが日本の勲章は受けられないという。

大江さんが文化勲章を拒絶した理由のすべてがより強く、
レジオン・ドヌール勲章には含まれています。それ
を、片方は断り片方は受けるとすれば、論理を整合させるには一つの
根拠しかありません。
日本(日本人)をバカにしている、のです。


http://www.nomusan.com/~essay/essay_vatican_11.html



95 :吾輩は名無しである:04/04/19 23:58
なんで、暗喩と換喩の対立が、ポストモダンなのじゃ。
R・ヤコブソン「一般言語学」みすず書房 を読め。
構造主義の基本書だから、モダンにはいるのではないか。
70年代中期に大いに流行して、学部の卒論程度によく使われた。
大江氏は勉強家で、じっくり勉強してから、使い出すので
(その点は偉いと言えば言える)
大体ブームから5年ほど遅れてしゃべりだし、
小説や批評に取り入れる。
フォルマリズムもそうだった。

96 :吾輩は名無しである:04/04/20 00:05
>>88
>勉強熱心さが大江の魅力の一つなのかと思っていました。

学際的だとか、
建前左翼だとか、
しょせんは朝日・岩波文化人だと
批難されてました。
都知事からはアームチェア作家には
世界の事が分からないと言われました。


97 :吾輩は名無しである:04/04/20 00:13
都知事は最初から作家ですらないけどなw

98 :吾輩は名無しである:04/04/20 00:17
でも、石原は大江を尊敬していたよ。
昔、ベルリンの壁を見ながら、二人で対談するという
TV企画があったが、
大江の主張に、敬意を払ってた。
文学面では、まったく力が違うし、
石原は、勉強しない小説家が嫌いだから、勉強家の大江は好きなんだ。
政治面では、大江は素人、俺は玄人と石原は思ってるから、
大江が何を言おうと気にしないんじゃないかな。

99 :吾輩は名無しである:04/04/20 01:45
まあ、都知事にとって大江や故・開高は戦友みたいなものだからね。
大江がサルトルなら都知事は自身をマルローだと思ってるんだろう。

100 :吾輩は名無しである:04/04/20 01:50
でもそんなに大江から勉強しました的な匂いって感じる?
よくいわれるのが同時代とピンチランナーだけど、後者はあんまりいい小説
とは思わないけど、同時代なんかを「よく勉強しましたね」的な一言で
片付ける批評家は信用しなくていいと思う。
いままで偽史モノ小説っていくつかあったけど、ここまで完成されたものって
空前絶後だと思うし、また彼の場合言葉が構成に常に拮抗するから、
とてつもなくスケールが大きくなる。
これを図式的とか完成されすぎてるとかいう批評は、この
ゼロから世界をまるごと描いた小説に対して失礼すぎる、というか負け惜しみ的に聞こえる。

101 :吾輩は名無しである:04/04/20 01:57
>>20
http://takamatsu.cool.ne.jp/azure2003/k_oe/SeijiShonen.txt
horayo

102 :吾輩は名無しである:04/04/20 02:43
つーか、別に小説家はそんなに勉強しなくてもいいし、的確でなくても
いいわけだが・・
読むのは大衆であるべきなわけで、広義における詩的情感に訴える
特殊技術を持っているかどーかがもっとも重要なの。
それがインテリ臭い作風であったとしても、訴えるものがあるという
ことであれば、それは詩的に優れているってことなの。
別に学者じゃないんだからね。
たんに「詩」の技巧のなかで、当代のインテリ風ってのも有り、
ってことだろ。

103 :吾輩は名無しである:04/04/20 02:58
「大衆」の知的水準というのも時代状況に左右されるからなぁ。
大江も漱石や鴎外に比べたらそんなに教養豊かなわけでもないし。
だからといって、それが致命的な事かというと、
そうともいえないし。
だからといって、吉本ばななや綿谷りさを手放しで評価出来るか
というと、そうとも言えないし。

104 :66:04/04/20 04:09
>>95

すいません。
自分でも書いたあとに暗喩と換喩は、
むしろ構造主義用語だよな、と思いました。

自分の場合、構造主義とポストモダンの違い、
というか現代思想全般がよく判ってません。

大江は小説家としては勉強してる方だけど、
最大の魅力は、やはり一つの虚構的世界観を作り上げる、
詩的想像力にある、ということのようですね。

105 :吾輩は名無しである:04/04/20 06:27
独自の文体と類稀な想像力。
これが全て。
特に文体が抜きん出ている。
あれだけ多彩な文体を操った作家はそんなにいない。
虚構性(想像力)だけで言ったらSFやファンタジーには
同レベルのはたくさんあるから。
政治的なことはハッキリ言ってどうでもいい。

106 :吾輩は名無しである:04/04/20 06:45
大江が日本政府の賞を拒否したのって
ノーベル賞受賞が決まってから慌てて
日本政府が大江に賞を与えようとしたからと聞いたけど?

107 :吾輩は名無しである:04/04/20 07:58
そうだよ。
文化勲章は国家の権威付けの為に
押し付けるものだからね。
明治時代に拒否しないようにと政府からの通達があった。
フランスの場合は王権による文化保護かな。

108 :吾輩は名無しである:04/04/20 10:51
<<106 いつもの日本の風景だねえー

109 :吾輩は名無しである:04/04/20 11:33
世界が評価する作家を自国の政府が評価してなかったら
かっこつかないから賞を与えた
大江のためじゃなくて自分達の体面を守るため
あーこりゃこりゃ

110 :吾輩は名無しである:04/04/20 12:26
見る目がなかったということだよね。日本政府は。。

111 :吾輩は名無しである:04/04/20 12:34
サザンオールスターズの新曲「彩〜Aja〜」が26日付の音楽誌「オリコン」シングルチャートで初登場1位を獲得した。03年6月発売の「勝手にシンドバッド」から3作連続、
通算10作目のシングル1位で、トップ10入りは38作目。
シングルトップ10入り回数としては田原俊彦に並んで歴代1位タイとなった。
80年代が舞台の純愛映画で、原作の大ファンでもある柴咲コウ(22)は
「もう少し早く生まれて80年代に青春時代を過ごしていたら幸せだろうなと思った」。
主演の大沢たかおも「これだけ情熱持ってこだわってやったのは初めて」と原作、映画の魅力を強調した

112 :吾輩は名無しである:04/04/20 12:38
(『週刊現代』2001.9.1号)

サザンオールスターズ
   「創価学会問題」で内輪モメ

ttp://the49-2.hp.infoseek.co.jp/other/wgendai130901.htm

113 :吾輩は名無しである:04/04/20 12:41
桑田が大森に見切りをつけた理由は、どうもそれだけではなさそうなのだ。サザンオールスターズの所属事務所、アミューズの関係者が証言する。

 「じつは大森氏の九州の実家は、お母さんが創価学会の熱心な会員で、本人も20年ほど前から学会の活動に積極的に関わっていました。
初期の頃は他のメンバーたちも特に問題にしていなかったんですが、ここ数年、彼の学会への傾倒ぶりがひどくなり、音楽の練習に集中できなくなった
 あげく、ついにバンド活動に支障をきたすほどになって、見過ごしておけなくなったというのが真相なんです」



114 :吾輩は名無しである:04/04/20 12:43
「左」バンド、サザン

115 :吾輩は名無しである :04/04/20 13:44
 一日一煙
http://homepage2.nifty.com/komacchi/diary.htm
2003年12月5日(金)ボリバーロイヤルコロナスと「知識人」の枯渇〜その1〜
(中略)
 知識人というのは、普通の人よりも知識はもちろんのことその思考においてもより深く、悪い意味での常識や陋習にとらわれず展開することができる人種である、はずである。
しかし例えば、最近大江健三郎がフランスの左翼紙リベラシオンに発表したエッセイなど読むと、知識人とははたして何なのかと思わざるを得ない。周知の通り大江は、進歩的文化人の一翼として一部マスコミがしきりと称揚する作家である。
(面白いことに、朝日新聞は大江の記事を書くに際して必ず「ノーベル賞作家大江健三郎氏」という肩書を付ける。どこかの将軍様を思わせるが、ノーベル賞のご威光は大なるものらしい。
しかし佐藤栄作氏は生前ついに同紙によって「ノーベル賞政治家」と呼ばれることはなかった)
彼はそのエッセイでいきなり「日本は軍国主義の侵略戦争を反省して、戦後アメリカから扶植された民主主義を奇貨として憲法と教育基本法を備えた民主国家となった。
しかるに、小泉首相はブッシュ大統領の世界戦略に唯々諾々と従い、日本をテロリストの標的とするような愚かな政治的選択に踏み込んでいる」とぶちかましてくれる。
いわゆる進歩的文化人といわれる人たちが、アメリカに対して激しい憎悪を抱きながらそのアメリカから投げ与えられた「戦後民主主義」と「日本国憲法」だけは握り締めて話さない心性はある種の病理学的研究の対象として興味深いところだが、
それはこの際措くとしても、「戦後民主主義」を全く疑うことなく拝跪するその姿勢は全く「知識人」とは思えない思考停止ではないか。
(「日本自身による軍国主義の反省の結果」と糊塗するのは正面からその事実を見据えるのが怖いからであろう)もっとも大江の思考停止は今に始まったことではないが。
何せノーベル賞は「スウェーデンの市民から授けられた名誉だからありがたくいただくが文化勲章は「日本の国家権力から与えられる賞」であるという理由で拒否し、その幼稚な思考で唖然とさせた前歴がある。
(いうまでもないが、ノーベル文学賞はスウェーデン王立科学アカデミーの選考による)次回に続きます。


116 :吾輩は名無しである:04/04/20 13:45
2003年12月6日(土)ホヨードゥモントレーロブストと「知識人」の枯渇〜その2〜
(中略)
 (承前)大江のピュアな思考ぶりは例えば、
「子供時代、10歳までを私は第二次世界大戦の苦痛のうちに成長した。私は日本の超国家主義を味わった。
戦後、民主制と民主主義的理念が民主制のうちの最良の部分、すなわちアメリカの民主制によって日本に扶植された。そして、今度は日本が憲法と教育基本法を備えた民主国家となったのである。
以来、日本人はアメリカの大衆文化、映画や音楽によって影響されてきた。そのことには何の問題もない。日本人はそれでおのれのアイデンティティを失いはしなかった。」
という一節にもいかんなく示されている。
これを読んでその余りの能天気ぶりに「おいおい」というツッコミを20回くらい入れたくなったのは私だけではないだろう。
この余りにも無邪気な「善なるアメリカとそれによってもたらされた「戦後民主主義」に対する信仰」は、いくら愛する日本国憲法によって信教の自由が保障されているとはいえ(笑)、信じても救われない。
戦前の日本にいかなる形でも民主主義は存在しなかったと考えたい一部の人たちがその反動として「戦後民主主義」を抱きしめて離さないのも宗教に類似しているが、
おそらく彼らはなぜ「戦後民主主義」がつねに「カッコ付き」で語られる存在であるのかは理解できないだろう。
敗戦からの再出発に当たって日本人が持たなければならなかった新しいアイデンティティは、映画や音楽といった文化のごく一側面によって形成されたものではむろんない。
あるいは彼は、全き善であった偉大なアメリカがその後世界を侵略する邪悪の帝国(笑)に変貌したことについて呆然としているのかもしれないが、このように無邪気な、考察ともいえない考察では日本を含めた国際政治の全体像を俯瞰することなどとても不可能だ。
思考の枯渇した「知識人」には静かに退場していただくしかない。


117 :吾輩は名無しである:04/04/20 13:52
大江はフランシス・フクヤマをどう評価してる?

118 :吾輩は名無しである:04/04/20 13:56
まあ今の若い奴が読んでもあまり普遍性を感じないだろうね。戦争を知らないんだから。

119 :吾輩は名無しである:04/04/20 14:39
質問です。
「死者の奢り」という作品は、大江さんの実体験が元にあるのですか?
死体運びというバイトのことです・

120 :吾輩は名無しである:04/04/20 16:13
>>118
言いたいことがよくわかんないです。もう少し詳しくお願い。

121 :吾輩は名無しである:04/04/20 16:51
>120
戦争を経験してないのに、マイノリティーとマジョリティーの軋轢なんてわからないでしょ?
日本は戦争に負けたんだってこと、実感としてわかる?
黒人を飼育した日本人のやるせなさや狂気がわかる?

122 :吾輩は名無しである:04/04/20 16:54
ところで、悪文だとか文章がヘタとかいわれていたらしいけど
どーなんかな大江の文章って・・

123 :吾輩は名無しである:04/04/20 17:00
俺は大江の小説の文体は好きだがね。サービス過剰な感じが面白いと思う。

124 :弧高の鬼才 ◆W7fyJoqOQ. :04/04/20 18:08
悪文は悪文でしょ。とくに掴みが下手。起の部分が退屈だから、どうしても完全には好きになれない。
退屈な部分が過ぎると急にリズミカルになる。だから憎めない。


125 :吾輩は名無しである:04/04/20 18:41
例えば志賀直哉の書いた文章を
範とするのなら悪文なんだろうけど、
小説家というのは文章家じゃないからね。
室生犀星も悪文と言われたけど
彼の書いた小説が駄作という訳ではない。
一般に読みづらいとされる
「万延元年のフットボール」の最初の方も
そんなに読みづらくないだろう。

126 :吾輩は名無しである:04/04/20 19:06
大江は悪文が魅力なんだけど…
芸術家はわけわからんことするのが偉いよ。やっぱり。

127 :吾輩は名無しである:04/04/20 19:26
つーか小説が読み易かったら意味がない。

128 :吾輩は名無しである:04/04/20 19:29
>>127
テレビでも見てなさい

129 :吾輩は名無しである:04/04/20 19:38
>>128は勘違い。逆だよ。
そうだ俺だよ…アホだよ…

130 :118:04/04/20 20:07
>>120
なるほど、戦争経験のない人にはそういう普遍性はもてないですね。
でも120さんの言葉を借りれば、マイノリティーとマジョリティーの軋轢
なんてのは現代にも存在するものだし、大江作品から読者はそれぞれ独自
の感覚で各々の普遍性を持って読めると思うんです。その普遍性をもった
作品を書いたということこそが大江のすごいところだと僕は思っています。



131 :吾輩は名無しである:04/04/20 21:00
作家の大江健三郎氏がフランス政府からレジオン・ドヌール勲章コマンドールを受賞した。
大江氏は、95年にシラク氏の核実験再開に抗議して、フランスでの文学シンポジウムを欠席したことがある。
今回は、シラク氏の、米英と異なる核軍縮の役割に期待して受けることにしたという。

フランスは、核実験を行い、アラブ人や黒人への差別をやめず、
植民地支配に対してなんらの反省もない。
自国の戦争美化をしている国。

大江は受け取る勲章が「レジオン・ドヌール勲章」という
世評の高いものだということで、それを受け取る。
いかにも大江らしい。

大江が文化勲章辞退のときの「税金を使った賞は貰わないことにしている」との弁。
フランス政府が授与するレジオン・ドヌール勲章は、当然フランス国民の税金が使われている。

大江はフランスの植民地支配、歴史歪曲、戦争美化、核実験は許すくせに、
日本のそれらは問答無用で悪とみなし
根拠ない批判を繰り返す。




132 :吾輩は名無しである:04/04/20 22:01
過去の歴史的で偉大な作品の普遍性だって
曖昧なもんだよ。

133 :吾輩は名無しである:04/04/21 01:10
80さんが書いているように、大江が実存主義から出発したということは
よく耳にするんだけどいまいちわからん。
松浪の「実存主義」を読んでかじってみたんだけど、それが(大江以外においても)
文学作品のなかでどんな風に受容されているのか。カフカの「変身」は何となくわかるが…
大江初期作品にそくして具体的に説明してくれる人求む。
っうか、実存って概念自体が曖昧なのか?
哲学板に誘導されそうだけど、大江とのからみってことで許してください。

134 :吾輩は名無しである:04/04/21 01:33
133です。一応理解しているところは以下。
実存主義:即時的存在である状態を超越すること(脱自)。
サルトルの場合、ニーチェやハイデッカーと異なり選民的な思想はない。

自分にとって実存と実存主義っていう概念の区別が曖昧なのかもしれない。
ヘーゲル(?)から続く理性(神・超越者)を否定することで、
精神と肉体を区別。その精神を本質、肉体を実存って考えると
大江の初期作品を解釈することができるのかもしれない。
だけど死に到る瞬間まで脱自の連続を目的とする実存主義の立場とは異なるように
思えてならない。

作品に肉感的・性的な描写が頻繁に描かれていることが
大江的実存主義の表れなのだろうか?

っうか、書いていてさらにわからなくなってきた…

135 :吾輩は名無しである:04/04/21 09:12
大江健三郎

週刊朝日の作品酷評に怒る

ノーベル文学賞作家として名高い大江健三郎をネゴシ
エーターと呼ぶ。その本領を発揮するような“事件”があった。


「週刊朝日」が連載していた匿名書評家によるコラムで大江の
最新作がこき下ろされたのが事の発端。

朝日賞の選考委員で、「週刊朝日」に連載予定のあった大江から
編集部に早速クレームが入った。問題のコラムは連載中止となり、
編集長は解任された。

大袈裟とも思える「週刊朝日」の反応には訳があった。ライバル
紙・読売が大江の新聞連載小説をモノにしたという情報を察知して
いたからだ。

天下の朝日、読売を手玉に取った大江。流石はノーベル賞作家だ
と業界人をうならせている。

(国民新聞平成15年3月25日号)


136 :吾輩は名無しである:04/04/21 09:31
>>135
本当に大げさな反応だな

137 :吾輩は名無しである:04/04/21 23:35
オー、イェー!

138 :吾輩は名無しである:04/04/21 23:47
>>134
単純にサルトルばりの文体で登場した。

139 :吾輩は名無しである:04/04/22 00:52
大江の悪文には魅力を感じるけど、中上の悪文は単に下手で頭が悪い、と感じてしまう。

教養の違い?

140 :吾輩は名無しである:04/04/22 02:58
大江の悪文はフランス語の文法を日本語に取り入れようとした
意識的な試行錯誤の結果

141 :吾輩は名無しである:04/04/22 09:13
フランス語の「文法」に則しつつ日本語を書いた、
というのが大江の文章の秘密ですか。

142 :吾輩は名無しである:04/04/22 09:31
http://www.angel.ne.jp/~arrow/insist/ikenjizai/1028.htm
【高山正之の異見自在】A・センの困惑歴史を途中から読むな
[2000年10月28日東京夕刊]
先日の朝日新聞の夕刊文化面に大江健三郎の紙上「往復書簡」が載っていた。
この人の文章は、ノーベル文学賞作家という肩書を割り引いても分かりにくい。何を言っているのかさっぱりだが、一応、筋道というか、言いたいらしいことが二度か三度読むとぼんやりながら浮かんでくる。
この人の文章が入学試験やテストなどによく引用されるのは、一読さっぱり意味不明というところが評価され、ついでに彼の天皇制批判、戦後民主主義万歳の主張が共産党系の多い学校関係者にうけるからだろうと推測される。
でも、そんな文章をあてがわれる生徒たちには拷問といわないまでも、つらい仕打ちになる。
生徒は一読してまず思う。「ボクは日本語を話せ、理解できると思っていた。それは間違いだったのだろうか」と。
いや、そんなはずはないと再読する。さっぱり。もしかして暗号かなと思って逆から読む。少しは日本語らしくなるが、意味はやはり不明のまま。
やがて苦悩の底から疑念がわいてくる。ノーベル賞作家の書いた日本語が分からないのはボクは実は日本人ではなかったのか。
かくて多くの生徒がうつろな目で立ち上がり、ふらふらと、ときには絶叫して教室を飛び出し、再び帰ってこなくなる。不登校や非行化は、もしかしたら彼にも責任の一端があるかもしれない。
この「往復書簡」も突然走り出してビルの屋上から飛び降りたい衝動にかられるのがコワくて見ないふりをするつもりだったが、あて先が「アマーティア・セン」になっていた。ノーベル経済学賞を受賞したインド人学者だ。
英国植民地下のベンガルに生まれ、あの第二次大戦時の大飢饉を経験した苦労人で、欧米の経済理論に反発し、アジアの発展と可能性を強く主張してきた。
とくに日本の経済発展を高く評価し、欧米諸国が"あれはわれわれの単なる模倣"と見下すのを厳しく批判し、「欧米より進んだアジア独特の経済システムの牽引車になった」と昨年、シンガポールで講演している。
この講演の内容をもう少し引用すると、日本が示した模範は何より人的資源の開発、つまり教育にあった、という。(中略)


143 :吾輩は名無しである:04/04/22 09:31
そうした教育普及の意味が近隣アジア諸国に広がり、「経済発展とは(キリスト教とか、民主主義とかの)高い文化レベルや豊かさがなければ育たないという欧米の理論を覆して、さまざまな人種、宗教、
社会制度が入り交じる貧しいアジア諸国の間にも実現することができた」
それどころかそのごちゃ混ぜアジアには欧米をしのぐ経済発展の可能性がある、その鑑は日本だと言い切る人である。
それに対して、日本の過去を否定し、米国を崇拝し、その米国が持ち込んだ戦後民主主義をありがたがる大江健三郎という取り合わせは実にもってミスマッチというか、妙な取り合わせになる。
その好奇心が勝って、発作を覚悟で読んでみた。
この人の悪い癖は、どんな大きなテーマでも自分の小さな行動に収斂させてしまうことだ。A・センが一世紀半の世界史の流れからくみ出した理論について、自分が東大法学部をけって文学部にいった"事件"に置き換えて、
「どうです。ぼくはあなたの理論のすばらしい実践者でしょう」という自画自賛にもっていってしまう。
そして、終戦後の混乱時に餓死者が出なかったのは、天皇陛下のお言葉「家族国家として食糧危機を脱しよう」ではなく、米国がもたらした「社会制約を受けずに為し得た自由」と食糧援助の結果だと主張し、
それを実践した自分を「褒めてもいいですよね」。
確かにそのころ、学校で脱脂粉乳を溶いたものを飲まされた。臭くまずかったが、それで餓死しなかったわけではない。みんなが家庭菜園をつくり、買い出しし、なければ我慢した。暴動も起きなかったのはまさにA・センのいう「教育」のおかげだったと思う。
ちなみにこれほどノーベル賞作家を感激させた米国の援助の実態に触れておく。米国はドイツなどには無償のマーシャルプランを実施したが、対日援助ガリオア・エロアでは後から請求書を送りつけ、
日本政府は当時で数億ドルを払った。あの脱脂粉乳の代金を払えなんて闇屋だって言わない。
それほどに歴史知識のない、見当はずれの自慢話に満ちた手紙をもらってA・センも困ったろう。
実際、翌日の紙面に載った返信には困惑が行間からあふれていた。そして一言、オデッセイに言及したくだりで、それを「解釈するにはその前のイリアス」を読めと。
戦後だけ切り取って近視眼的に見るな。歴史を流れで捕らえよ、という忠告である。それ、彼は分かっただろうか。


144 :中川泰秀:04/04/22 09:37
大江健三郎がノーベル賞を辞退しなかったのは、
で き な か っ た からだ。

145 :吾輩は名無しである:04/04/22 14:50
小説はとても万人向けとはいえないけど、
なんだかんだ言って大江の話をするのは面白いね。

まんまと術中にはめられているのかな?

146 :吾輩は名無しである:04/04/22 14:52
小説を読んでいる、というよりは、
文学を読んでいる、という気分にさせられる。

文学幻想に浸りたい時にはいい作家。

147 :吾輩は名無しである:04/04/22 19:36
>>144
大江健三郎がノーベル賞を辞退しなかったのは、
最初からノーベル賞をとりたいと思っていたからだ。
14歳で、文学に生きようと決意した時点で
大江の眼はまっすぐにノーベル賞を見据えていた。
障害児の誕生や根強い闇右翼との闘争や、さまざまなその後の出来事は、
それらがあった「にもかかわらず」同時に
それらがあった「からこそ」、受賞できたのだ・・・といえないことはないが、
なによりも先に
大江自身の最初からの目標がそこにあったから、実現した。

148 :吾輩は名無しである:04/04/22 20:09
光がいなければノーベル賞は取れなかった

149 :吾輩は名無しである:04/04/22 20:22
芸術家としちゃあ
ちんけな目標だな、おい

150 :吾輩は名無しである:04/04/22 20:59
まあ、ノーベル賞ぐらいは獲っとかないと、
大江の場合は死後、文学的に抹殺されるな。
あの程度の賞は「芽むしり仔撃ち」を発表した段階で
受賞基準はクリアしていた。


151 :中学生:04/04/22 21:39
セクスってなに

152 :吾輩は名無しである:04/04/22 21:41
大江氏の場合問題なのは、氏の小賢しい処世術と創作活動が密接な関わりをもって
いることである。筒井康隆が断筆したとき大江氏は批判がましいことを書いていたが、
この人は日本に新聞が彼に関する批判を書けないことをどう思っているのだろう。
例えば、ある評論家がノーベル賞授賞式の大江氏を描写した
「満面の笑み」という言葉が、某大新聞には筆者に何の断
りもなく削除されてしまう。差別だの表現に自由だのの問題以前である。そうした庇護を当然と
思っているのかは分からないが、右翼から抗議を愛けた作品の文庫化を自分から拒否できるの
も、その程度の作家性しか持たないせいだろう。いずれにしろ、欲しくて欲しくてたまらなかった
ノーベル賞を手に入れて、その記念講演で「あいまいな日本の私」とは、皮肉でなく優れた自己
批評であり、大江氏の作家としての幕引きとして最良のものであったことは間違いない。


153 :吾輩は名無しである:04/04/22 22:02
んー、でも同窓生の
「入学当初は田舎出身であるコンプレックスが強かった」とか
「それを克服して『野望』を果たした」
という談話が記載されていたけどな。
それに断筆宣言なんかしてしまうから、
文壇内での影響力が目に見えて低下した。
発言力が復調したの小説を発表するようになった
ここ数年の事だな。

別にノーベル賞が怖くて自主規制をしてるんじゃなくて、
玉稿を貰えないとか、選考委員から降りられたら困る程度の物で
確かに大江自身にも問題があるのだが、
規制するメディア側にも相当な問題がある。
その証拠に文学賞とは無縁の小学館なんて
漫画家にガンガン批判させてるでしょう?

154 :吾輩は名無しである:04/04/22 22:04
>その証拠に文学賞とは無縁の小学館なんて

全く無縁でもないけど、
純文学とは無縁ですね。


155 :吾輩は名無しである:04/04/23 12:01
インポケットの大江特集の出来はどうですか?

156 :吾輩は名無しである:04/04/23 19:49
俺はたくさん読んだけど、苦手。
息子ねた多すぎ。あと文章が長いし、ねちっこい。
暴力ネタや個人と個人・個人と社会とのコミュニケーションについて
当時書いてたのはすごいと評価するけど。
後半は・・・・。

157 :吾輩は名無しである:04/04/23 21:50
洪水とピンチランナーの終わりは今思い出しても圧倒的だよ。
ラヴェルのボレロみたくガツンと終わるのに、なかなか本を閉じられない。
読み手を突き飛ばした小説が、その反動で断崖の下へとまっ逆さまに落ちる感じを
読後いつも味わう。突き飛ばされる自分は腰が抜けて動けないけど、
ともあれ救われた気分はするし。

158 :吾輩は名無しである:04/04/23 23:22
http://homepage2.nifty.com/htnk/200211.htm
2002.11.24(日)

「週刊朝日」と「AERA」の編集長がダブル解任

会社で原稿待ちやインタビューのまとめをやってうつらうつらし始めたところへ電話。
衝撃的なニュースが飛び込んできました。

理由は、
「週刊朝日」は社長が常々記事の内容をにがにがしく思っていたところ、大江健三郎批判を掲載し、「もう小説
は書かないほうがいいのではないか」と批判した。大江さんは、「批判は甘んじて受ける」というスタンスだそう
ですが、社長が自主規制した。
ということのようです。
大江さんは、朝日のシンポジウムというと出てくるパネリスト、という印象で朝日にとっては看板作家なんだろう。
バックナンバーをめくってみると、なるほど11月22日号に「まっとうな本」という月一連載が載っている。そこで、
「これをもって小説は最後にすべし」とのタイトルで記事が掲載されいます。
(中略)

最近の「週刊朝日が面白かったか」と聞かれれば、そうとはいえない。逆に首をかしげることもあった。
だが、こんな理由で首をすげ替えるのは、社内にくらい影を落とすのではないだろうか。
捏造記事ならともかく、たった一本の記事で記者や編集者を処分していたら、いくつ首があってもたりない。
だいたい、外部のご機嫌を気にして社長が原論弾圧の強権発動をするなんて、メディアとして末期的としかいいようがない。
朝日は出版局を出版部に格下げして、人減らしをしている最中だったそうです。
だからといって、出版のジャーナリズムなら金や作家の機嫌とりに差し出していいという判断をしたのなら、その神経を疑う。
読売ナベツネの独裁、日経鶴田卓彦社長の恐怖人事は聞いていたが、ついに朝日箱島信一社長もその仲間
入りをしたとしたら、日本の新聞界はイエスマンのご機嫌とり記者しかいなくなるに違いない。
なんとも腹立たしく、なんとも寒々しい気持ちです。
(後略)


159 :吾輩は名無しである:04/04/25 10:44
大江健三郎について――脆弱性と攻撃性

よーし、日曜日だから、お父さん張り切って大江について書いちゃうぞ!
なんて言っても、私に大江文学の本丸まで到達する頭脳があるわけもなく、
外堀の周りをうろつくような話しか書けないわけだが。

しかし事情は、日曜日のサラリーマンだけではなく、名のある文筆家・
業界人においても、意外と似通っているらしいのである。ここでは、
例として安原顕、本多勝一を挙げてみる。

安原顕は、半ば冗談で「スーパーエディター」を自称していたが、実際に
卓越した編集者だった。昨年、惜しまれつつガンで亡くなった。しかしその
安原も、大江健三郎を批判する時は、馬鹿みたいなことを言い出すのだった。
「大江は大手出版社にしか書かない」。ある小さな出版社の雑誌にこう書いて、
安原は大江を批判した。しかし滑稽なことに、その当時、安原は中央公論社の
文芸雑誌『海』の編集長だったのである。

160 :吾輩は名無しである:04/04/25 10:46
中央公論社といえば、現在は読売新聞社傘下の「中央公論新社」になって
いるが、当時は大手出版社の一角を占めていた。
つまり安原は、自分は大手出版社の高給取りサラリーマンでありながら、
副収入稼ぎの他誌寄稿で、フリーの大江に難癖をつけていたのである。

「大江は文壇の大御所で、出せば売れる。大江の本を出したがっている
弱小出版社は多い。しかし、大江は大手しか相手にしない」と、安原は
大江を攻撃した。補足しておくと、ノーベル賞受賞以前の話である。

これは、おかしな言い掛かりだった。まず、流行作家のようだった初期と
異なり、中期の大江は寡作だった(後期は、やや多作になった)。その
寡作の作品は、無名の作家に比べれば売れたが、ベストセラーという
ほど売れないこともあった。
また、例えばの話、新潮社などは、赤字覚悟で文芸書を出している。
えげつない人権侵害・暴露雑誌『週刊新潮』などで稼いだ金を、つぎ
込んでいるわけだ。

161 :吾輩は名無しである:04/04/25 10:48
【捏造記事】週刊新潮:連続17件敗訴【人権侵害】
http://society.2ch.net/test/read.cgi/mass/1069861129/
新潮社は、大きな広告を打って大江の新刊を宣伝できるが、弱小出版社
ではそれも難しかろう。そうなると、大江が新刊を出したこと自体、広くは
知られなくなってしまう。安原が卓越した編集者であったことは、彼が
携わった二、三の本を読めば明らかである。その安原が、大江のことに
なると、なぜ馬鹿みたいな雑言を連ねるのだろうか。

本多勝一が大江に付けた難癖も、構図は似ている。こちらの争いは、
安原顕に比べて有名なので、私が下手に要約するまでもあるまいが、
本多は次のように大江を攻撃し始めた。
「大江は、文藝春秋や新潮などの右翼出版社から、本を出している。
戦後民主主義と敵対する勢力であり、大江の主義主張と矛盾する。
大江の処世術は醜い」。
大江があまり取りあわなかったせいもあって、本多の攻撃は長く続き、
ノーベル賞批判などにも及んだが、ここでは割愛する。

162 :吾輩は名無しである:04/04/25 10:50
前述したように、文藝春秋社や新潮社は、右翼的雑誌で稼いだ金で、
文芸部門を維持する金勘定になっているそうだ。例えば、『文藝』や
『新潮』などの文芸雑誌は、軒並み赤字だという。
つまり、大江は、文藝春秋や新潮を儲けさせているというより、逆に
金を巻き上げている、したたかな男なのである。両社は、右翼的主張に
反するからと言って、大江の原稿を書き換えさせるわけでもない。

本多は、朝日新聞記者として高禄を食みながら、大江を執拗に攻撃した。
大江が取り合わないので、他の人が本多に反論した。「本多と朝日の
社論の間に、ズレはないのか? 朝日に二面性はないのか?」

文藝春秋や新潮社とは性質を異にするとはいえ、朝日新聞社にも
二面性があることは、隠しようもない。ある論点をめぐって、政治面と
経済面と社会面で、主張が食い違うことがままある。また、戦前の紙面は
時代が時代だから無視するとしても、縮刷版で戦後の紙面を拾い読みする
だけでも、時流に乗って左に右に、少しずつブレていることが分かる。

163 :吾輩は名無しである:04/04/25 10:52
そもそも、朝日を左翼の大将のように言うのは、文春や新潮や産経の
商売である。そうやって大新聞を攻撃して、雑誌や二流の新聞の売り上げ
を伸ばした。だいたい、800万部も売っている朝日が、大して左翼でも
反体制的でもあるはずもない。文春や新潮や産経の、商売の都合上の
宣伝を真に受けて、朝日を左翼の大将のように見なすという視野の狭さが、
日本でいつまでも本格的な政権交代が起こらない理由の一つでもあろう。

逆に言うと、朝日の社論である「戦後民主主義擁護・政府批判」も、
「商売」の性質を持つ。いつまでも保守が政権に居据わっているから、
いつでも保守批判をしていれば、大部数を維持できるという仕組みである。

要するに、本多・朝日の処世術と、大江・右翼文芸出版社の処世術の
どちらが醜いかは、一概に言えない。本多は、自分と朝日には甘く、大江
には辛かった。なお、本多はその後、「朝日は最良の新聞ではあるが、
商業マスコミの限界がある」として退職し、広告収入に頼らない雑誌
『週刊金曜日』を創刊した。

164 :吾輩は名無しである:04/04/25 10:54
安原顕、本多勝一の例を挙げたが、両者は、一時代を画す優れた業績を
挙げた人だった。その人たちにして、大江の前では、幼稚な駄々を捏ねた
のである。ましてや、その他の凡百の論者による大江批判は、批判する
側の低劣さをさらけ出したものが多い。これまでコピペされている大江批判の
ほとんどは、その類である。後日、一つ一つ指摘してみようかとも思う。

やはり、大江は巨人なのだろう。
巨人ではあるが、どうも大江は、ドキュン(2ちゃんねる用語)からの攻撃を
受けやすい vulnerability(脆弱性、攻撃誘発性)を持っているようなところがある。

そして、それを反転させたように、大江には攻撃的な一面があることも
知られている。自分に対する批判に、ときには文壇政治力を使って、敵を
潰すまで反撃するらしいのだ。しかし、それについては、また後日書こう。

(続く)
大江健三郎について――脆弱性と攻撃性

165 :吾輩は名無しである:04/04/25 10:56
不景気を脱するタメにいいこと考えた・・

うんこをカレーとして再利用。
カレーの普及が高まり米が売れ日本経済に大きな恩恵を与えると共に人気
就職先も農業へ。
しかし穀物の食べすぎにより日本人の腸は長くなり三大成人病の一つ
に便秘が加わり便秘薬が莫大に儲ける。


166 :吾輩は名無しである:04/04/25 11:46
本多勝一は大江の思想を攻撃したいんじゃなくて
やつの日本語を攻撃したいだけだろ、は?

167 :吾輩は名無しである:04/04/25 11:47
ノーベル賞作家を攻撃すれば自分も目立てるからな

168 :吾輩は名無しである:04/04/25 12:47
外堀の周りをうろつくような←何これ。陳腐

169 :虹パパ:04/04/25 13:14
あらゆる切り口に対応する大江文学。
素晴らしいの一言に尽きますな。


170 :吾輩は名無しである:04/04/25 13:19
大江さん家の表札
ttp://www.tokyo-kurenaidan.com/oooka-shousei/seijyou20.jpg

171 :吾輩は名無しである:04/04/25 13:29
>170
う〜ん、すてき♥

172 :吾輩は名無しである:04/04/25 17:54
図式的な少女趣味

大江健三郎『同時代ゲーム』新潮文庫

海外でほとんど訳書も出ていなかった著者が、なぜノーベル賞を受賞したのかは、今もって謎である。
世界的な評価を得ている日本人の小説家といえば、三島由紀夫と安部公房、それに最近では村上春樹ぐらいだろう。
川端康成の受賞も「三島由紀夫の空席が回ってきた」といわれたが、その類推でいうと安部公房が死んだために空席が回ってきたのだろうか。
著者は一時、ノーベル賞の候補者を推薦すると自称していた矢野暢と仲よくしていたというから、その効果があったのかもしれない。
いずれにせよ、佐藤栄作と並ぶ恥ずかしいノーベル賞である。

しかも、海外で評価される作品も『万延元年のフットボール』までで、それ以後はほとんど話題にならない。客観的にみても『個人的な体験』や『万延元年』は傑作といえるし、
後年の作品でも『雨の木』の連作のように肩に力を入れないで書いた短編には見るべきものがある。
しかし本書のように「同時代」への意識が過剰な作品は、読むに耐えない。
学生から職業作家になった著者には切実なモチーフがなく、「社会的」なテーマを頭の中で作り出して書いているからである。
30歳のときに書かれた『万延元年』が最高傑作とされるのは、著者の思想的限界を象徴している。

特に本書が著者の最低の駄作とされる原因は、当時、著者が傾倒していた山口昌男氏の「道化」論を小説に丸ごと取り入れたことである。
登場人物にそれぞれ文化人類学的な位置づけが与えられ、「祝祭」とか「異化」とかいう言葉が小説に出てくるのは、鼻白むのを通り越して腹が立ってくる。
最良の作品というのは、山口的な図式を乗り越えるところに意味があるのに、作家自身がその図式で書いていたのでは、話にならない。

本書には『ヒロシマ・ノート』以来の「核戦争の恐怖」のモチーフもあるが、こういう「非武装中立」の少女趣味が日本の民主主義をだめにした害毒は計り知れない。
最近の「歴史教科書」問題でも、著者は例によって自分の子供を引き合いに出して「弱者」への配慮がどうとかいう見当違いな批判をしていた。
作家としてはともかく、戦後民主主義の生み出した最悪のイデオローグとしては歴史に残るだろう。


173 : :04/04/26 01:07
たぶん福田だと思おうんだけど

>学生から職業作家になった著者には切実なモチーフがなく、「社会的」なテーマを頭の中で作り出して書いているからである。

こういうとこが決定的に間違ってるんだよな。
大江の切実なモチーフっていうのは世界も時代もまるごと手に入れたいっていう
誇大妄想的なところにあるんだよ。それが人並みはずれて強いから奇形的な小説が書けるの。
だからイデオローグとしては最悪だし、ついでに人格も最悪。


174 : :04/04/26 03:49
だいたい日本浪漫派的な誇大妄想的少年趣味がよくてなんで
非武装中立的な誇大妄想的少女趣味が悪いんだよ
永遠に非武装中立言いまくるのもパンクじゃねえか


175 :吾輩は名無しである:04/04/26 18:18
インポケット立ち読みしたけどなかなかおもしろカターヨ。
「ノルウェイの森事件」とか。
あとジョイスとナボコフの凄さを認識したのが意外と最近、とか。

176 :吾輩は名無しである:04/04/26 18:33
>>175
あれ読んでダブリン市民買うことにした

177 :吾輩は名無しである:04/04/26 19:02
大江のイメージには、イェーツよりはジョイスの方が似合ってはいるな。

178 :吾輩は名無しである:04/04/26 19:11
大江先生はとのかく凄いよ。
キリスト教圏ならともかく、日本で、しかも天皇的な超越論的思想に回収されず
に、こんなにも構築的な作品をつくりつづけたのには恐れ入る。

179 :吾輩は名無しである:04/04/26 19:57
独得の世界観を感じさせはするけど、
日本語で小説書いて、
天皇制に対する割りと紋切りな批判をしている時点で、
結局は天皇制に回収されているという気もする。

上に、本多勝一やなんかが大江を批判するのは、
結局大江の大きさを利用して自分をアピールしようというに過ぎない、
というようなことが書いてあるけど、
大江が天皇制を批判するも、結局、
天皇の大きさを利用して自分のキャラ立てをしているに過ぎず、
そうなると、畢竟、天皇あっての大江、ということになりかねない。

大江以上の攻撃誘発性を悠々と引き受けている天皇こそ、
やはり日本最強ということになるのか。

180 :吾輩は名無しである:04/04/26 21:02
丸谷才一ってそんなに小説上手いの?

181 :吾輩は名無しである:04/04/26 21:04
>>180
小説がうまいとは思わないけど、とにかく文章はうまいよね。

182 :吾輩は名無しである:04/04/26 21:05
>>181
だって大江さんは日本で一番上手いといってるよ

183 :吾輩は名無しである:04/04/26 21:15
大江さんよりは上手いかな。

184 :吾輩は名無しである:04/04/26 23:38
丸谷の新作の評判はよくなかったけどね。
でもこの人、エッセイの人だから。
そこが絶品なんであって、他はどーでもいい。

185 :吾輩は名無しである:04/04/27 01:09
エッセイなら東海林さだおの方が上という話もあるのだが。

186 :吾輩は名無しである:04/04/27 01:58
ジョイスを誉めるついでに丸谷さんもヨイショ、と。
話が面白くなったり華やかになるならけっこうノリで発言するタイプ、という気がする。そのへんが私は好きなんだけど、真面目な人は怒るよな。

187 :  :04/04/27 03:15
しかしここ最近まともな大江論って全然ないね。
と改めて考えてみると
そもそも中期後期も視野に入れたまともな大江論がないことに
はたと気付いた。


188 :   :04/04/27 03:31
>>173
そうなんだよね。
同時代なんかは、山口の理論を小説化したっていうのではなくて
大江のファシスト的な心性を作品化するにあたって便利だったって
だけのことなんだよね。
基本的に徹底的に無責任な子供であることが大江の凄さ。
だから

>学生から職業作家になった著者には切実なモチーフがなく、「社会的」なテーマを頭の中で作り出して書いているからである。

これはある意味当たってるんだけど、だからこそ妄想が純粋培養されてすごい作家になったってことだと思う。


189 :吾輩は名無しである:04/04/27 04:26
>>188
つまり「小説家」ってことだ。

ところで彼の構成力は日本人離れしているね。


190 :吾輩は名無しである:04/04/27 10:19
■2002/11/29(金)虫の書評、打ち切りか?
週刊朝日の匿名書評、「虫」の書評が打ち切りとなる公算が大きくなった。今週発売の週刊
文春12月15日号によると、虫の「憂い顔の童子」批判が来年からの連載が決まっていた大江
健三郎を怒らせ、12月1日付けで加藤明編集長が更迭されるという。
記事自体は連載がどうなるかにはまったく触れていないが、このぶんでは虫の書評も打ち切
りだろう。来週発売の週刊朝日は本来ならば虫の書評が載る回だが、果たして何か載ってい
るだろうか。
大江の連載に読者がつくかどうかは知らんが、私は関心がないから絶対に読まないだろうと
断言できる。虫の書評には賛否両論あるにせよ、久々に登場した面白い書評であったことは
事実。私は毎回楽しみにしていた。打ち切りで週刊朝日が上向くことはまずあるまい。
虫の書評タイトル一覧
http://homepage2.nifty.com/bookbookbook/zakkan5.htm
■2002/12/03(火)「週刊朝日」編集後記からにじみ出る無念
今日発売の「週刊朝日」12月13日号の加藤明編集長の編集後記。
「なんか『週刊文春』に載っていましたが、私、12月1日付で編集長をお役御免になりました」
もちろんこれは11月29日の日記に書いた記事のことだ。普通、こういう場合、ライバル誌の
記事には触れないだろ。あえて触れるところにこの人事が正常でないことがにじみ出ている。
あとは在任中にうれしかったことなどあたりさわりないことをつづっているが、突然の解任への
無念が感じられる。
私の印象では、週刊朝日は文春や新潮に比べ、記事そのものは面白くない。だがコラムは面
白いものがあるので買っているわけだ。虫の書評は面白かった。これは明らかに加藤編集長
時代の功績である。ところがこの虫の書評を理由に解任されてしまった。これを機に週刊朝日
が上向くとはとても思えないが。

191 :吾輩は名無しである:04/04/28 03:31
大江読者だったら、反日政治少年「エイティーン」ことI君の今後に
注目なんじゃない?

I君のバモイドオキ暦の紀元書にあたる「32年テーゼ」は知ってる?
ttp://www.geocities.co.jp/WallStreet/4792/kominte.html


192 :吾輩は名無しである:04/04/29 10:37
「風」の百目鬼恭三郎の場合は
圧力はかけられなかったような気がするが。
あれは丸谷と百目鬼が高校時代からの友人だった、
という事情もあるのだが。
このように匿名書評とはいえ、
文壇政治というのが絡んでくるからね。


193 :吾輩は名無しである:04/04/29 15:53
>>159ほか
[大江健三郎について――脆弱性と攻撃性]
おとーさんがむばったね。



194 :吾輩は名無しである:04/04/29 21:33
いかさま、ということで思い出すのは、大江健三郎である。彼は、最近世間
を騒がせている北朝鮮拉致問題について、何も語っていないようだ。
何人かの友人に確認したのだが、そういう記事や文章を読んだことがない、と言っていたから、南雲翁の寡聞が原因ではないようである。
 では、何故、南雲翁が、大江健三郎に北朝鮮問題について語ってほしいかという
と、かつて彼は、「北朝鮮こそ地上の楽園」的な発言を繰り返していたからである。「金日
成こそ真の指導者」と言っていたかどうかは忘れたが、少なくとも「君は北朝鮮の少年の
瞳の輝きを知っているか。今の日本の少年は駄目になっているから、ああいう瞳の輝きを
持っていない」という発言は繰り返ししていたのを、南雲翁はよく覚えている。だいた
い、大江健三郎は、北朝鮮帰国事業を推進した寺田五郎と共に、北朝鮮シンパである、という事実は、ノーベル文学賞受賞以前はよく言われていたことである。が、以降、まったく聞かなくなった。
 だから、マスコミは、インチキだというのだ。大江健三郎の北朝鮮擁護は、かつて
第一次戦後派などが、共産主義者だったものを昭和8年以降に転向させられ、さらに昭和
20年の終戦を期にまた共産主義に舞い戻った、みたいなものは違い、明らかに堅牢な意
志によって行われたものであるといえよう。それが、拉致疑惑が持ち上がって以降、大江
健三郎は、自著の中から巧みに北朝鮮についての発言を削除してしまっている。これは、
明らかなインチキだと思うのだが、はたしてどうだろうか。もっとも、文学に携わる人間
がインチキをすることは、小林秀雄を戦前から読んでいる人なら、容易に想像出来るだろ
う。
また、いかさまやインチキなら南雲翁だって、時々やらかす。やらかすけれども、そ
れはすぐに見破られることが多い、というのは今回関係ない話だ。
 ただ、なべて「世はいかさま」。とすれば、大江健三郎の件にしろ、あるいはもっ
と別な問題にしろ、真っ先に眦を決しても意味はない。ただ、じっくりと、何がいかさま
かそうでないかを見極めるだけだ。さて、今度の内閣は、いかさまか、否か。民主党と自
由党の合併は、いかさまか否か。世はいかさまだから、面白い。
平成15年09月25日 by 南雲翁(なぐものおきな)


195 :ブリキマン:04/05/05 01:55
大江健三郎さんは原発のことを小説やエッセイでも何かと取り上げては
反対の姿勢をとっていますよね
ただ肝心のはっきりとした根拠が私には見えなくて残念なんですが、
大江さんは何を心配して原発に反対していらっしゃるのでしょうか
いくつかの小説に出てくるように
プロトニウムが搬送中に盗まれる可能性があるからなのでしょうか
無知ですみませんが・・・・・・・・・・・・・・

196 :吾輩は名無しである:04/05/06 22:26
2ちゃんを見て、「大江>中上」評価する人が多くて、
ホっとしたよ、ha、ha!

197 :吾輩は名無しである:04/05/06 22:40
まあ客観的に見て「大江=中上」だな。

198 :吾輩は名無しである:04/05/06 22:49
客観的って何?一般評価ということか?

199 :無名草子さん:04/05/06 23:11
第194号 反日日本人の発言を垂れ流すNHK
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/3315/syutyou0194.htm
 
12月18日から20日までの3日間連続で、NHKは「シリーズ安全保障」というスペシャル番組を放送した。18日は「徹底検証・日本の備え。
テロとミサイルの脅威をどう防ぐのか」などを、19日には「変わる自衛隊・現場からの報告」などでしたが、この2日間で放送された内容はまずまずでした。
しかし、最後の20日に放送された「討論・日本の進路を問う」として、元内閣総理大臣中曽根康弘、元駐米大使栗山尚一、
元副総理後藤田正晴、ノーベル賞作家大江健三郎の4人で安全保問題を討論するというのですから、NHKはどうかしていると思いました。

特に反日日本人で悪魔の思想を持つ大江健三郎を出演させたとはNHKは人選を明らかに誤っています。
難解な文章を書く大江健三郎がノーベル賞を受賞したことは、これは特に批判することではなく、日本国民として喜ぶべきことであるが、
セットで授与される文化勲章は辞退したというのだからどう考えても正常ではなく、NHKがそれを知らないはずはない。
外国からの賞には、恭しく受賞をするが、日本のものとなると拒否するというのだから話しにならない。大江は祖国日本を愛していないばかりか、外国に行ってまで「日本の悪口」を言いふらす売国奴なのですが、
こんな大江に日本の安全保障問題を語ってもらうとは「NHKよ。何を考えているのか」と大きな声を出したくなる。

番組での大江の発言は当然にイラクへの自衛隊の派遣に反対していますが「派遣しない方が日本の将来のため、また子供達も誇りを持って生きていくことが出来る」
「自衛隊ではなく状況が安定したら文民を送った方が良い」「憲法9条があるのに自衛隊をすでに外国に送っている。
憲法改正を言う人はなぜ急ぐのか。20年、30年先を考えるとアジア諸国との平和的な関係が出来ると思う。憲法の規範に現実を押し戻すことが将来の(日本の)仕事です」「冷戦が終わり、仮想敵国がなくなっているのに北海道に大きな地上軍をおいている。


200 :無名草子さん:04/05/06 23:12
自衛隊は災害救助をする別組織に変えるべきだ」「憲法の前文に『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安全と生存を保持しようと決意した』とありますが、
これからはインターネットの時代ですから、国もあるでしょうが国民が横につながることが強くなり、諸国民の公正と信義に信頼する国に、またその信頼に応える日本人になって欲しい」などですが、もう完全のとんでしまっています。

中曽根氏が大江の発言を「空想的平和主義」と言って批判していましたが、当然でしょう。恐るべき悪魔のテロ国家北朝鮮の脅威が迫るなか、そんな国の信頼に応えていこうというのですから話になりません。
大江は「ぼくは、防衛大学生をぼくらの世代の若い日本人の弱み、一つの恥辱だと思っている。そして、ぼくは、防衛大学の志願者がすっかりなくなる方向へ働きかけたいと考えている」
と昭和33年に毎日新聞のコラム「女優と防衛大生」で述べたことはあまりにも有名ですが、こんな同胞である日本人を貶める発言をする大江健三郎はノーベル賞作家として知られているより、
戦後の日本をダメにした進歩的文化人の大江健三郎と言った方が知られているでしょう。

どんな立派な小説を書こうが親の悪口を言いふらすように自分の国と国民に罵声を浴びせる者は愚か者であり馬鹿にされます。自分の生まれた国を誇りにしない人間を誰が信用してくれるのでしょうか。
それにしてもNHKは、自衛隊のイラク派遣が決定した後に安全保障の関する番組を放送するのは時期としては良いかもしれないが、
私はイラクに派遣される自衛隊員には胸を張って堂々と行ってもらいと思っていますので、過去に自衛隊員を侮辱した大江健三郎をなぜ出演させ、再び自衛隊を貶めるような発言を許したのか。
こんな反日日本人の発言を垂れ流すから受信料を払いたくないという人が増えるのではないでしょうか。
税金が投入されている国営放送局に日本を愛しておらず自分の国の国民である自衛隊員に敬意を払わない反日日本人を出演させたNHKの真意とは何であろうか。
(平成15年12月)
私の主張・ひとりの日本人として


201 :   :04/05/07 01:21
時代とかあったりするけど
大江>春樹>>中上
って感じかな


202 :吾輩は名無しである:04/05/08 13:31
暗い

203 :吾輩は名無しである:04/05/08 20:33
燃え上がる緑の木の三部作を読んでいます
大江さん、小説の中でも書いてますが
微妙な差異を含んだ繰り返しがおもしろいですね

とにかくサッチャン萌え
でも宙返りでのサッチャンは微妙ですが

204 :無名草子さん:04/05/08 22:00

 「テーミス」という会員向け月刊誌がある。実にユニークな内部情報誌で企業ニュ
ース、官僚の内幕、永田町の水面下の動きな
どを早く伝えてくれるので、結構人気がある。これは嘗ての「週刊現代」編集長、フ
ライディ創刊者の伊藤寿男氏が主宰している。
 さて今月の「テーミス」で一番興味を引いたのは「大江健三郎」に関する醜聞であ
る。
 もともと権威主義的でマスコミからの評判も最悪の人だが、日本人は「ノーベル
賞」とう幻想に振り回され、大江の唱える「平
和主義」にもスペースを割いてきた。
 テーミス曰く。「週刊朝日」が大江を書評欄で批判したところ、朝日上層部への大
江の圧力で、加藤編集長が「解任」された。
その「書評」欄も打ち切り。
 読売は全面ぶちぬきで大江の連載を開始、朝日が仰天、慌てているところだったら
しい。
 文芸評論家の渡部直巳が大江の子息で作曲家の光を賛美するのは野坂の「エロ事師
たち」に登場する父娘のごとし、と言ったと
ころ「昴(すばる)」の連載は打ち切り。子息の作曲の無能については武満徹が「あ
れは音楽ではない」と言い切ったことがある
が。。。

 ところが絶縁状態の文春と大江は、芥川賞選考委員に突如復帰した。これは「ノー
ベル賞を前に文春を敵にはできない」と判断
したかららしい。外国の賞を貰っても天皇陛下の叙勲を辞退した左翼のデマゴーグ作
家だけのことはある。
テーミスは(3222)6001番。年間12000円。

http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000330.html


205 :吾輩は名無しである:04/05/09 00:30
相変わらず大江スレにはコピ平が貼りつくなあw

>>195 に遅レスだが、
東海村のバケツ事故とか、ブリキマンを超えるコメディだったわけだ…。

基本的には、『ヒロシマノート』での取材あたりに起因するんだろう。
ま。「森の力」とか「鯨の声」とか、言葉だけ取り出すと通俗的な
(オカルト入った?)エコロジストみたいになってしまうけどねw

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