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★後藤明生★

1 :吾輩は名無しである:04/01/24 19:47
内向の世代=後藤明生(1932年〜1999年)について語ろう。

【過去スレ一覧】
@後藤明生!
  http://mentai.2ch.net/book/kako/978/978731380.html
A後藤明生
  http://mentai.2ch.net/book/kako/1005/10059/1005995711.html
B【首塚に】後藤明生【挟み撃ち】
  http://book.2ch.net/book/kako/1036/10364/1036480170.html
C後藤明生全集発売に向けて立ち上がろう
 http://mentai.2ch.net/book/kako/994/994671192.html

2 :吾輩は名無しである:04/01/24 19:49
そういえば後藤スレってなかったですね。
これから読み返そう。

3 :吾輩は名無しである:04/01/24 19:51
後藤明生とはこれまたマイナーなスレ立てたものだな。

4 :吾輩は名無しである:04/01/24 19:53
【首塚に】後藤明生【挟み撃ち】
これ立てたの俺。もう読んでないや。

5 :吾輩は名無しである:04/01/24 19:53
今度はどこまで伸びることやら?

6 :吾輩は名無しである:04/01/24 19:55
今回はがんばって100を目指そう!

7 :吾輩は名無しである:04/01/24 19:55
しんとく問答読んでみましたが、どこがおもしろいのかわからなかったです。
どのように読めばいいんですか。

8 :吾輩は名無しである:04/01/24 20:00
草加の松原団地に住んでたな、この人。

9 :吾輩は名無しである:04/01/24 20:07
この人も創価学会なの?

10 :吾輩は名無しである:04/01/24 20:51
>>7
あなたが考える「おもしろい」ということの内容を考えてみましょう。
『しんとく問答』に限らないが、
後藤明生の小説はごく一般的な読者からみておもしろいと思われていること
が書かれていないから「おもしろい」のです。
水上勉だったかな?
後藤明生の文庫の解説で後藤は筆が乗って来ると敢えて書くのを止める、
いわゆる小説らしいおもしろさや約束事を意識的に切り捨てているところが
後藤の独創的なところだと書いていた。

11 :吾輩は名無しである:04/01/24 20:59
「吉野大夫」を詐欺だと言って怒った読者がいたらしいからな
あれは吉野大夫という飯盛女を描いた小説じゃなくて
「吉野大夫」という題名で小説を書こうとしている一人の小説家が
吉野大夫についてあーでもない、こーでもないとあれこれ考えたりするだけの話だからな(w

12 :吾輩は名無しである:04/01/24 21:01
後藤明生と笑いとか言ってるけど
笑えんのはワキ毛ポスターだけだよ

13 :吾輩は名無しである:04/01/24 21:01
要するに↑みたいな感じですよね
それにしては文を読む楽しさがないというか
プルーストとかムージルみたいなのを想像してたんですけど違うんでしょうか

14 :吾輩は名無しである:04/01/24 21:06
この人の小説ってとにかく絶版だらけだねぇ〜
で「笑い地獄」っつうのを持ってるんだけどまだ未読。
誰か読んだ人いる?おもしろいのかな?

15 :吾輩は名無しである:04/01/24 22:06
「笑い地獄」は漏れ好きだよ。
「ああ胸が痛い」とか「S温泉からの報告」「パンのみに非ず」も好き。

16 :吾輩は名無しである:04/01/24 22:31
>>15
『パンのみに非ず』の舞台になってる断食道場ってホントに実在してるみたいだゾ。
場所は奈良県と大阪府の県境の信貴山。

17 :吾輩は名無しである:04/01/24 23:36
後藤の本だと、、、

・書かれない報告・笑い地獄・挾み撃ち・思い川・夢かたり・行き帰り
・汝の隣人・壁の中・しんとく問答

を持っています。みんなハードカバーの初版なり。
いまはすべて絶版なのかなぁ?
日本では珍しい良質の作家の一人だと思うんだが、イマイチ人気がないのかなぁ。

18 :吾輩は名無しである:04/01/25 01:15
>>17のいうように
後藤明生はたしかにいい作家だと思うが
最大のネックはいかんせんほとんどの作品が現在入手不可能だということだ。
結局、過去の後藤スレで語られている問題点のほとんどすべてが
↑の事態に起因している。
そして気がつけばスレが消えているのも↑の問題と連関している。

19 :吾輩は名無しである:04/01/25 02:10
普通に読んでたら退屈だから絶版も仕方ないと思う。

20 :吾輩は名無しである:04/01/25 02:15
挟み撃ちだけ読んで終了ですよ普通。

21 :吾輩は名無しである:04/01/25 10:18
だって饒舌体にしては魅力に乏しいもん 文章
ダートーベーヘー 語りがどんどん地すべりしていくのが
おもしろいのかと思ったらそうでもなかったし
釈然とせんな 彼奴が何を狙っているのかが つかめぬ

22 :吾輩は名無しである:04/01/25 10:45

(´・∀・`) ヘェ後藤スレ復活したんだ。応援してるョ!



23 :吾輩は名無しである:04/01/25 11:04
あのー、この人ってもうなくなってるのか?

ずっと前に二冊ばかり読んだことあるけど、消息はまったく知らないんで。
近大にいたらしいというくらいしか知らない。

24 :吾輩は名無しである:04/01/25 12:22
1999年8月2日
 午前8時28分、近畿大学附属病院(大阪府大阪狭山市)にて逝去。病名・肺癌
1999年8月6日
 午後1時〜仏教文化会館(大阪府大阪市)にて告別式。弔辞・古井由吉+蓮實重彦etc。
2000年10月
 富士霊園内「文学者の墓」(静岡県駿東郡小山町)に埋葬される。

25 :吾輩は名無しである:04/01/25 12:46
群像新人文学賞選考委員の後藤先生が御存命なら
あの芥川娘どもをいったいどう評価されているだろうか、、、?

26 :吾輩は名無しである:04/01/25 14:07

後藤さんのはガキと対極にあるような小説ですからね。
昔、女子供には関わりのない小説と評価?されてた記憶もあります。
このことは古井にもいえることでしょうが
文壇デビューも大分遅かったんじゃなかったですかな。

27 :吾輩は名無しである:04/01/25 16:22
小島信夫とはどういう関係なんでしょうか?

28 :吾輩は名無しである:04/01/25 17:24
ついでに武田泰淳との関係も教えてください

29 :☆キキ+キ゚Д゚ ◆qpmo.OOqAo :04/01/25 18:10
哲板最強のカリスマ・☆キキ+キ゚Д゚♪が満を持して再登場!

物事に表面上の美しさを求めるな、
深く掘り下げれば真実が見えてくる、、、

そんな☆キキ+キ゚Д゚♪の哲学HPはココ↓

http://www.geocities.co.jp/HeartLand/8862/

僕の哲学は、学問ではない。
人間が生きていく中、背負うべき道徳なのだ。(HPより抜粋)

孤独を越え、闇から光を見出した☆キキ+キ゚Д゚♪だからこそ言える!
もう何も迷う事は無い、、、

☆キキ+キ゚Д゚♪に触れ、明日への一歩を踏み出すのだ!

30 :吾輩は名無しである:04/01/25 18:39
ついでに丸山健二との関係も教えてください

31 :吾輩は名無しである:04/01/25 19:49
>>27
小島信夫については、
学生時代、石和鷹らとやってた同人雑誌「新早稲田文学」主催の講演会の依頼で
小島のもとを訪問したのが最初らしい。
それからちょくちょく出入りするようになったようだ。
だから小島との付き合いは作家以前から。

>>28
やはり学生時代、同級生に連れられて武田泰淳の寺を訪問したことがあるそうだ。
泰淳の死後、武田百合子から形見分けとして泰淳愛用の陶器製の椅子をもらったことが
エッセイに書かれている。

>>30
○健とのつながりはよく知らない。

32 :吾輩は名無しである:04/01/25 22:31
>>28
そういや中公文庫の「目まいのする散歩」で解説書いとるな

33 :吾輩は名無しである:04/01/26 00:42
なんか、いつだったな。まるけんスレでまるけんが『挟み撃ち』出版記念パーティーの
発起人を務めているとか書いてあったよ。

あの、文壇と没交渉のまるけんが珍しいこともあるもんだと思ったけど、
あれって、本当の話だったのかな?

34 :33:04/01/26 00:50
みつけてきた。

486 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/10/20 22:57
文壇付き合いはしないといっておきながら、
後藤明生の『挟み撃ち』出版記念パーティーの
発起人を務めていることがわかった。
当然パーティーにも出席しただろう。

487 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/10/20 23:05
いーじゃん。どっちも世捨て人に近いし。
文壇付き合いというより、友達付き合いしてる相手が
たまたま作家だったってわけで。
勝手に宣言にした規律に囚われて変にかたくなであるよりいいと思うよ。

35 :吾輩は名無しである:04/01/26 01:09
丸山の「黒い海への訪問者」刊行の際に
「波」で対談していた位だから、
そう言う事もある。

36 :吾輩は名無しである:04/01/26 01:27
1973年12月、浅草・ちん屋にて『挾み撃ち』出版記念会。
発起人→阿部昭・加賀乙彦・黒井千次・坂上弘・高井有一・古井由吉・丸山健二・宮原昭夫

37 :吾輩は名無しである:04/01/26 01:59
マルケンはどうせ後藤のちんぽしゃぶってたんだろペッ

38 :吾輩は名無しである:04/01/26 03:13
福武の行方不明しかもってない

39 :吾輩は名無しである:04/01/26 20:06
文芸文庫の挾み撃ち持ってますけど他に入手の可能なのはあるんですか?

40 :吾輩は名無しである:04/01/26 20:14
後藤明生だとすばる文学賞選考会で安岡章太郎に一喝されてたのが、
おもしろかったな。

41 :吾輩は名無しである:04/01/27 01:21
>>39
・小説−いかに読み、いかに書くか(講談社現代新書)
・挟み撃ち(講談社文芸文庫)
・首塚の上のアドバルーン(講談社文芸文庫)
・戦後短篇小説再発見6(講談社文芸文庫)→共著「しんとく問答」所収
・雨月物語(学研M文庫)

42 :吾輩は名無しである:04/01/27 10:47
雨月物語なんか出してるのか。評論か?


43 :吾輩は名無しである:04/01/27 10:50
うゲッツ物語

44 :・・・:04/01/27 19:41
『雨月物語』は1980年に学研から出版された『雨月物語・春雨物語』の文庫版。
評論じゃなく雨月を現代語訳した本です。
雨月に関しては『雨月物語紀行』という本も平凡社から出してる。
こっちは題名通り文学紀行エッセイですね。

45 :・・・:04/01/27 19:45
『雨月物語』は1980年に学研から出版された『雨月物語・春雨物語』の文庫版。
評論じゃなく雨月を現代語訳した本です。
雨月に関しては『雨月物語紀行』という本も平凡社から出してる。
こっちは題名通り文学紀行エッセイですね。

46 :・・・:04/01/27 19:56
なぜか重複投稿になってしまいました。スミマセン

47 :吾輩は名無しである:04/01/28 02:17
>>25
昔、オレが群像に応募しようとおもったときの選考委員が後藤明生さんだった。
後藤さんの他に柄谷や源一郎も選考委員だった。
オレが書いたのは小説だったが前年までの後藤さんと柄谷の選評読んで遂に投稿しなかった。
正直、後藤さんや柄谷の選評が厳しかったからだ。
その年の夏、後藤さんは逝った。
翌年から選考委員の顔ぶれがさま変わりした。
あれ以来オレは小説を書いていない。
いまからおもえば一次選考で落とされてもいいから
あのときやっぱり出しておくべきだったといまでも後悔している。

48 :吾輩は名無しである:04/01/28 02:42
後藤と柄谷のときに阿部とか鎌田が輩出したんだったな

49 :吾輩は名無しである:04/01/28 16:38
>48
輩出された、だねー、きっと。
後藤さんの、『アメリカの夜』の選評、
東さんのと対にしてレポート書いたことあるよ昔。
そのとき以来の後藤ファンです。


50 :吾輩はゴドーである:04/01/28 20:02
阿部和重の『アメリカの夜』は、まず書き出しに魅力を感じた。カフカのある作品の気分
=論理である。途中、「アート系」学生たちの三角関係に少々退屈したが、やがて<語る
私=語られる私>のテーマが出て来た。また<模倣>のテーマが出て来た。すなわち、こ
れは<自己言及>のテーマを<模倣>の方法によって書こうという試みである。ただ、
結末の墓誌の誘惑は、いささか「文学」的である。しかし<読むこと=書くこと>という
テキストの原理を、そのまま小説のテーマ=方法にしようと試みた作者には、たぶんその
こともすでにわかっているのだと思う。その可能性に一票を投じた。
(第37回群像新人賞選評より)

51 :吾輩は名無しである:04/01/28 22:29
>50
名前ワラタ

52 :吾輩は名無しである:04/01/28 22:59
ゴドーを待ちながら

53 :吾輩は名無しである:04/01/28 23:11
意外とレスついてるな。さすが阿部ネタ。

54 :吾輩は名無しである:04/01/29 00:15
>>47
後藤の選評は辛口だったが
90年代の群像新人賞はたしかに輝いていた。
文学界や新潮とは一線を画してなにか新しい文学の胎動を予感させたものだ。
阿部和重にしても群像以外から登場することは考えられないだろう。
その牽引役が後藤とカラタニだったことは間違いない。
後藤は死んだが後藤の意思を引き継ぐものは絶対にいる。
そう確信している。

55 :吾輩は名無しである:04/01/29 01:20
>>50
ついでにカラタニの選評も是非読んでみたいな。
お願いできまつ?

56 :吾輩はカラヤンである:04/01/29 01:43
一方、阿部和重『アメリカの夜』は、装置からいって「自己言及的」で、批
評家・理論家が言いそうなことはすべてこなしている。その意味で、阿部氏
が最も批評家的であろう。とはいえ、やはりこの人は小説家なのである。つ
まり、ここでは、ドストエフスキーの『地下生活者の手記』のように、批評
的な自己意識が「外部」に出会って惨憺たるファルスとなるようになってい
る。たとえば、ブルース・リー論から始まるこの作品は、実際に主人公が空
手であばれてしまうところで一段落する。大変力量のある人が出てきたこと
を喜ぶ。
(第37回群像新人賞選評より)

57 :吾輩は名無しである:04/01/29 02:07
サンクス

58 :吾輩は名無しである:04/01/29 03:19
>50,56
ありがとー、ゴドーさん。
>50 文章がかっちりとしている印象で好きです。
「いささか「文学」的である」って文がするめでした。
>56柄谷さんは「とはいえ、やはりこの人は小説家なのである」の
ところに跳躍があるんだな。行間を読まないといけないというか。
その点、後藤さんは文を読ませる。

という単なる私見。ごめんなさい、阿部すれでもないのに。

59 :吾輩は名無しである:04/01/29 10:53
つまるところ
後藤・柄谷説によると阿部=カフカ+ドストエフスキーということか・・・
阿部もすげぇが
阿部を見出した後藤・柄谷も流石は一流の読み手

60 :吾輩は名無しである:04/01/29 12:09
加藤典洋が幅利かせている今の群像では、森健を発掘するのがやっとだから

61 :吾輩は名無しである:04/01/29 18:15
阿部和重ってほんとにそんな凄いの?

62 :・・・:04/01/29 21:55
>>47 >>54
>後藤の選評は辛口だったが

ていうか御自身の考えてる“文学”の基準がはっきりしてたから
結果的に辛口になったと思いますよ。
自分の考える“文学”の信念をひたすら貫いてるような内容だったから
僕なんか当時好感を持って読んでましたね。
文学に対してはいまどき珍しいくらい自分の信念を持ってた方だと思います。

63 :吾輩は名無しである:04/01/30 00:21
信念が無いと高橋源一郎や島田雅彦のようになるわけだ。

64 :吾輩はゴドーである:04/01/30 00:49
小説にはすべて×印をつけた。候補作の五篇いずれも「小説」のレベルには達して
いない。B級ポルノ的な話題にクソマジメで幼稚な、つまり通俗的感想を付けたよう
なものである。五名中三名が二十一歳というのも問題かも知れない。「プラスチッ
ク・ケース」「8月、冷蔵庫、その他のこと」はどちらも夢で終る。夢で終ることが
悪いのではないが、余りにも稚拙である。他の三篇はどれも一人称になっているが、
モノローグ以前の「ケイタイ」的お喋りに過ぎない。ケイタイやパソコンを扱うの
はよいが、小説としてのタネも仕掛けもない。
(第42回群像新人賞選評より)

65 :吾輩は名無しである:04/01/30 01:01
芥川賞のクソ餓鬼どもにぜひとも読ませたい一文だ

66 :吾輩は名無しである:04/01/30 02:08
>64
ゴドーさんありがと。
「B級ポルノ的な話題にクソマジメで幼稚な、つまり通俗的感想を付けたようなもの」
という個所は藁ってしまいました。
主張がはっきりしててやっぱいいわ、後藤さんの選評。
この人の本が殆ど絶版とは勿体無い。

67 :吾輩は名無しである:04/01/30 02:12
あの頃の群像新人賞、
多和田葉子から阿部和重までは該当作なし。
阿部以降も2年間該当作なし。
さすが。

68 :吾輩は名無しである:04/01/30 12:51
>>67
柄谷の自慢は多和田を発掘したこと。

69 :吾輩は名無しである:04/01/30 13:23
多和田の時は柄谷が一人で推したんだよね。
確か後藤明生は選考委員じゃなかったように思う。
前レスでも誰か書いていたが、
柄谷、後藤、高橋(この人は新人の選考には真面目になる)
がいてつまらない作品は送れないようになっていた。

あと、後藤の「笑い地獄」の角川文庫版に柄谷が解説を
書いているらしいんだけど、読んだ人いる?

70 :吾輩は名無しである:04/01/30 16:12
多和田って批評空間に連載してた小説があるよね?
適当に目にして読み進めたけど、柄谷がからんでたのか。。。
後藤さんににてるなと。

71 :吾輩は名無しである:04/01/30 17:51
>>70
多和田の「三人関係」って後藤の「関係」を意識してタイトルつけたのかな?
「円と楕円」とか「挟み撃ち」とかいった後藤的主題を多和田は追求している
と思う。

72 :39:04/01/30 23:17
39です。
今日、本屋で『雨月物語』をゲットしました。
これからよんでみようと思ってます。>>41さん、紹介してくれてありがとう!

73 :・・・:04/01/31 00:06
>>63 >>71
現存する作家で後藤さんに
直接、間接的に影響を受けてる作家は多いのではありませんか?
島田雅彦や高橋源一郎・奥泉光・多和田葉子・阿部和重から、
辻原登のような一見関係なさそうな人まで関係ありますよ。
辻原の『黒髪』という小説読んだ人いますか?
実際の殺人事件について書かれたたくさんの新聞記事や事件調書を小説中に引用して
ルポルタージュの方法で書かれた小説です。
これって後藤さんの「引用」と関係あるように思いますね。
だって、小説のなかにさりげなく
後藤さんが実際に書かれたエッセイまで引用されていますから。

74 :吾輩は名無しである:04/01/31 00:08
必読書150冊で

75 :吾輩はカラヤンである:04/01/31 01:31
>>69
後藤明生も疑いなく、ごくふつうに生きようとしていた青年であったにちがいない。
しかし、彼のなかには他者あるいは世界に対する奇妙な異和感がある。それが、かつ
ての体験だけによって形成されたのかどうか疑わしい。彼自身がそう説明したとして
も疑わしいのである。後藤明生の小説は、むしろ彼自身にも不可解な存在感覚を検証
しようとするところに発している。
その一つは、自己にとって外界は、つねに偶然で唐突だという感覚である。おそら
く、これは自分の生を自分の意思で選択しえないような時期に、父の死、敗戦という
出来事が突然襲いかかってきたということとかかわっている。彼は戦争を外側からみ
られるほどの年齢に達していなかったので、これらの出来事は“歴史”というより
も、彼自身の生存に不条理性を与えるものだったといえる。不条理性とは、べつの意
味ではバカバカしさとかデタラメさということだが、「笑い地獄」のような作品には
それがよくあらわれている。
(『笑い地獄』所収「解説」・角川文庫・1974年よりの抜粋1)

76 :吾輩はカラヤンである:04/01/31 01:32
この主人公は、肝心なときには眠りこけてしまう癖がある。これは一見すれば逃避の
ようにみえるが、そうではない。なにかをしようとするときに必ず障害が入る、ある
いは自分自身の生と、それをとりかこむ外界とがどこかで決定的にくいちがう、ある
いはくいちがわざるをえないという意識である。これは、後藤明生の固定観念のよう
なものだが、私はそれを、彼の戦争体験によって片づけることのできない、つまりそ
れよりももっと深い層にある問題だと思う。
注目すべきことは、彼がこういう障害感を悲劇的なものとしてではなく、バカバカし
く滑稽なものとして書いていることである。そして、彼は自分がこの世界に在ること
のちぐはぐさを、むしろ根本的な条件のように受けとっている。この相対的な眼は、
不条理を唱える文学者より、不条理に深入りしているといえる。彼の文体、真剣であ
り且つ真剣であるために滑稽にみえるといったふうな文体は、けっして「笑い」をめ
ざしているのではなく、そういう二重性を人間の条件のようにみなす眼から生じてい
る。
(『笑い地獄』所収「解説」・角川文庫・1974年よりの抜粋2)

77 :吾輩はカラヤンである:04/01/31 01:33
後藤明生は、「笑い←→笑われる」ことを、自他の相克という意識においてでなく、
それより下にある肉感的なものの側から感受している。それは、彼が武田泰淳や小島
信夫のような作家に親近感をおぼえていることからもうかがわれる。彼らに共通して
いるのは、人間と人間の関係を意識の次元でなく、肉感的なせめぎ合いの感覚におい
てみることだからである。後藤明生の文体が分泌する、ねっとりと執拗にからみつい
てくる粘液の秘密はそういうところにあるのかもしれない。彼の小説はいわば歯切れ
がわるいが、それは歯切れのわるいなにかを対象化しようとする文体の動きそのもの
なのである。
(『笑い地獄』所収「解説」・角川文庫・1974年よりの抜粋3)

78 :吾輩は名無しである:04/01/31 07:50
いいねえ、やっぱり30代の行人はおもろい


79 :吾輩は名無しである:04/01/31 08:00
雨月物語はある程度の注があればそのまま読めると思うけどな

80 :吾輩は名無しである:04/01/31 10:50
>>75-77
柄谷の解説、初期の漱石詩論につうじるね。
大袈裟かもしれんが、柄谷にしろ蓮実にしろ、
当時大勢の批評家がいた中で80年代批評の主流になりえたのは
後藤明生を評価するか、しないかという所にポイントがあったのやもしれん。
そこが柄谷や蓮実とその他大勢の明暗を分ける結果になったのかもね。
蓮実の挟み撃ち論も柄谷の解説と同じ頃だっけ?

81 :吾輩は名無しである:04/01/31 12:30
詳細は忘れたが、某国立大の講演会で保坂和志が
「後藤は小島信夫に勝てなかった」と言っていた。


82 :吾輩は名無しである:04/01/31 13:05
そんな下らんこと言ってるから保坂は初めからおわってるんだよ
勝つも負けるも保坂なんてその土俵にすら上がってないジャンww

83 :・・・:04/01/31 20:32
>>75-77
角川文庫版の『笑い地獄』は古本屋でも全然手に入らないんですよね。
僕も持ってません。
角川版をお持ちとはうらやましいなあ。

>>80
蓮實重彦の「挾み撃ち論」は
「『挾み撃ち』または模倣の創意」(「三田文学」1975年2月)です。
『小説論=批評論』(青土社1982年)に収録されています。

84 :吾輩は名無しである:04/01/31 22:17
蓮實のは、『文学批判序説』で河出文庫に入ってたはず。まだ手に入るんじゃない?
『挾み撃ち』を論じた文章のなかで、あれをこえるのは未だない、かな。
というか、『挾み撃ち』論自体が数えるほどしかないような気がするなー。

85 :・・・:04/01/31 23:13
そうですね。
『文学批判序説−小説論=批評論』というタイトルで河出文庫から出てましたね。
失礼しました。『小説論=批評論』は初版で持っているものですから。
『挾み撃ち』論は僕も蓮實さんの評論でしか知れません。
ほかには誰からの言及があるのかな?

86 :吾輩は名無しである:04/01/31 23:43
>>75-77
69です。ありがとうございます!
それを読みたくて古本屋に入るたびに
文庫のコーナーを探していた頃があったんです。
後藤明生の本はほとんどそのときに見ましたが、
これと「関係」(旺文社文庫)、
「女性のための文章教室」、「外套」(翻訳、学研)
は結局見つけることができませんでした。
あまり作品については触れていないのかと思っていたけど、
意外にも真面目に書いていたんですね。
思ってた以上でした。
「解説」の短い中で、後藤の一連の作品に通じている
笑いの底を流れている(裏の?)部分をうまく突いてますね。

>>81
小島信夫の方が後藤よりも上だと思っている人は多いと思う。
個人的にはどっちが上とか較べなくてもいいと思うのだけど。

>>84
同感です。
他の「挟み撃ち」論も読んでみたいけど、
あれを読んだらなかなか書けないんじゃないかな。
でも後藤明生論でいいから誰かに書いて欲しいね。
(そういえば蓮實氏も文芸時評やってた時に
後藤明生論を書こうと思えばすぐにでも書けるというようなことを
書いていたが、そういう気ももうないのか…。)

87 :吾輩は名無しである:04/01/31 23:45
最近だと渡部直己の六十八年小説論があるね>後藤明生論
未だに読んでないんだけど…

88 :吾輩は名無しである:04/01/31 23:47
講談社文芸文庫版『挾み撃ち』の最後に参考文献一覧が出てる。
いちおう参考になるのは平岡篤頼の『文学の動機』あたりかな。
あとは、何があったか。
本格的に『挾み撃ち』(はもとより後藤明生)に触れた評論って数少ないなあ。
最近だと渡辺直己の『かくも繊細なる横暴』に後藤論があるくらい?
これは結構面白い。蓮實チック。

89 :吾輩は名無しである:04/02/01 00:42
直己の明生論は一年前に本がでたときに読んだが漏れはダメだったなぁ。
何かさあ、自説に説得力をもたせようと努力して
いろんなとこから明生の文章を引用してるのはわかるんだけど、
それが継ぎ接ぎだらけでみっともないったらありゃしない。
あれじゃあ、明生の文章が持ってるおもしろさが全然伝わってこないんだよね〜。
ま、いつものことなんだけどさ。
ああいう文章書いてる間はハスミのエピゴーネンの圏内から逃れられないと思う。
ハスミチックだからこそ、
漏れはハスミの後藤論で十分だと思う。

90 :吾輩は名無しである:04/02/01 00:55
蓮実重彦『絶対文芸時評宣言』(河出書房新社)

この中の「スケープゴート」論は面白い。

91 :吾輩は名無しである:04/02/01 01:17
47だが、
64の後藤さんの選評はオレが群像に応募しようとおもって出さなかったときの選評だよ。
オレ、今でも記念に持ってるよ、その時の群像。
あの時は小説の当選作は出なかったんだよな。
後藤さんはこの群像の選評から3カ月くらいして亡くなられたが、
文章の横に載っている後藤さんの顔写真みたら去年より確実に痩せこけてる。
今から思えば体悪かったんだな。

92 :吾輩は名無しである:04/02/01 08:56
すっげー自演・・・・・

93 :吾輩は名無しである:04/02/01 10:40
小説の快楽で柄谷との対談のことが触れられていて(「柄谷行人と私」)
「最後まで、ほとんど『挟み撃ち』対談のような結果になった」とあるが
二人の対談を読んだ人いる?
文学界の平成5年4月号所収らしいが読んだ人いたら教えて下さい。

94 :吾輩は名無しである:04/02/01 11:14
それは柄谷の対談集『ダイアローグ』の三か四巻目に入ってたと思うよ。
読んだんだけど、内容は忘れちゃったな。

95 :吾輩は名無しである:04/02/01 12:20
馬鹿?

96 :吾輩は名無しである:04/02/01 17:40
90年代前半に行われた柄谷の対談モノは
ポスト中上を狙った文壇工作だからなぁ。
群像だか文学界に掲載された連続対談で
金井を誉め殺しにしてなかったか?
後藤との対談もそんな感じで
ユーモアがどうといった誉め殺しだったような記憶が…。

97 :吾輩は名無しである:04/02/01 18:35
93の対談時期は柄谷が近畿大に呼ばれた時期と符号するんじゃないか

98 :吾輩は名無しである:04/02/01 18:47
後藤健生の方が好き

99 :吾輩は名無しである:04/02/01 20:01
このスレ笑うね。
後藤明生のスレというより
後藤明生の事を書いてる連中についてのスレなんだから。

100 :吾輩は名無しである:04/02/01 20:33
対象の周りをぐるぐると回り続け結局その中心は既にからっぽだったってことか。

101 :吾輩は名無しである:04/02/01 20:36
>>99
それだけ作品そのものが一般に読まれずに、
批評的な関心だけで注目されてる作家ってことだな。

102 :吾輩は名無しである:04/02/01 21:06
ていうか、
現実に本が手に入らないからだろね。
それはそれで後藤さん的な状態だと言えるけど(w

103 :・・・:04/02/01 22:51
>>93-94
柄谷さんとの対談「文学の志」は『ダイアローグX』に入ってますよ。

>>98
後藤健生なんかで驚いていてはいけません。
後藤明生(ごとうあきお)という人が実在しています!
後藤さんと同じく大学の先生(横浜国立大学)で文学(英米文学)を教えていらっしゃいます。
『モダニスト詩以後』『歌う英語教室』という著書も書かれています。
Amazonの後藤明生(ごとうめいせい)さんの著書一覧のなかにも
後藤明生(ごとうあきお)さんの本が混じって掲載されています(ややこしい!)
御存知の人もいるかも知れませんが、御注意下さい。
念のため。

104 :吾輩は名無しである:04/02/01 22:55
地味な作家だなという印象。
挟み撃ちを読んで、ああ、こういうのかと思った。

105 :吾輩は名無しである:04/02/01 23:02
そうそう。
肝心の「壁の中」が入手困難なのだから
後藤という作家を論じるのは難しい。
「人間の病気」や「挟み撃ち」でも言及された
荷風に対するスタンスが分からなくなっちゃう。
まあ、読んだからといって
後藤の荷風→地下室人間→近代人モデル
というのもよく分からないんだけど。
それに蓮実が言うような言語的転回や表層的記述で
評価していいものか?

106 :105:04/02/01 23:04
あっ、>>105>>102に対する相槌です。

107 :吾輩は名無しである:04/02/01 23:10
全集とかないの?(素人でスマソ)

108 :吾輩は名無しである:04/02/01 23:20
>>107
いっぺん話があったそうですが、
本人が断ったそうです。
で、空前の出版不況の折に逝去なされて
そのまんま…。
どー考えても後藤よりも採算の取れないであろう
八木義徳だって全集が出ていたのにね。


109 :吾輩は名無しである:04/02/01 23:24
後藤明生に関して全集の話は禁句。
前のスレでも盛り上がりながら、いつのまにかスレ自体立ち消えてしまったからな。
この出版不況の折、後藤全集は相当厳しいやろう。
5千部も出ていなかったやろう、生前でも。

110 :吾輩は名無しである:04/02/01 23:35
直弟子は佐川光晴。

111 :吾輩は名無しである:04/02/01 23:46
「ジャムの空壜」だからなぁ。

112 :吾輩は名無しである:04/02/01 23:49
枝肉のように宙吊りなわけね。

113 :・・・:04/02/02 00:03
>>104-105
後藤さんをメタフィクションとか引用の作家として、
ポストモダンの作家という観点から評価する傾向があると思いますが、
(本人もそう評価されたがっていた気がしますが)
僕もそれはちょっと違う気がします。
上手く言えないけどやっぱりある種の私小説作家なんじゃないですか?
川崎長太郎のような私小説じゃありませんけど
実際に「わたし」と一人称で書かれる小説が圧倒的に多いですし。
そういう意味で僕は蓮實さんよりも
柄谷さんの方がそのへんをうまく突いてる気がします。(>>75-77

114 :吾輩は名無しである:04/02/02 00:53
ポストモダンから逸脱し、私小説からも逸脱してるてか。
良いと思うよ、そういうスタンス。
逆に言えばどちらとも結び付けれるよな。

115 :吾輩は名無しである:04/02/02 00:56
逸脱。っていうスタンス。濡れた。

116 :吾輩は名無しである:04/02/02 01:22
>>113
単純に言うと捉え所の無い作家だね。
70年代柄谷の批評は古井にしろ、
漱石にしろ、肉感的な部分を軸に
実存的に斬り込んで行く傾向があるけど、
武田、小島、後藤はそういう部分で評価される作家じゃない。
自他の境界があやふやになれば、
そりゃエロティックになるよ。
そういう意味では蓮實の方に分があるし、
後に柄谷自身が修正を加えた内向の世代評に繋がる部分もある。
だからといって文による達成とも言えない。
その残余の部分が問題なんだろうけど…。
私小説作家としては藤枝や初期の太宰が一番近いんだろう。

117 :吾輩は名無しである:04/02/02 09:55
後藤明生の引用についてちゃんと論じた人はいる?
ハスミもナオミもその辺のもっとも目立つ形式的特徴についてつっこんでないと思ったけど。

メタフィクションとかポストモダンつうくくりに入れられることが多いけど、
明生の方法ってそういう潮流とは異なる場所に立ってると思う。
そもそも、小説とは最初からメタフィクション、小説についての小説なのだとか
言ってるんだし。

いやほんと、とらえどころがないっていうのは同意。
そこが方法というか彼の姿勢なんだろうな。完結させない、まとめない。

118 :吾輩は名無しである:04/02/02 10:42
だからこそ批評し辛い作家だと言えるだろう。
現に後藤論は数える程しか出ていない。
それらもすべて隔靴掻痒の感がある。
後藤を批評することははからずも日本(に限らない)の「文学」と「批評」それ自体のありかたを
考えさせられることになる。


119 :吾輩は名無しである:04/02/02 16:27
首塚は面白いの?

120 :吾輩は名無しである:04/02/02 16:29
首塚は面白いの?

121 :吾輩は名無しである:04/02/02 18:06
何で2回言うねん

122 :吾輩は名無しである:04/02/02 20:09
面白い。
だが、この場合の“面白い”は“面白い”とはどういうことか
ということをつねに考えさせられるような“面白さ”である。
こんな風に言うとまたツッコミ入れられそうなわけだが。

123 :吾輩は名無しである:04/02/02 20:51
乾口君は今どこにいるの? 

124 :吾輩は名無しである:04/02/02 21:28
くだくだいってねーでどの点がおもしろいのか言えや。

125 :牛BSE ◆g7v7Ij2cLg :04/02/02 22:38
>>122
面白い正鵠を射た表現だよっ。
ゴーゴリをソフィストケートして
垢抜けした藤枝静男を足したような感じ?
あー何いってんのかわかんなくなった。スマン。

126 :吾輩は名無しである:04/02/02 23:06
くだくだいってねーでどの点がおもしろいのか言えや。

127 :吾輩は名無しである:04/02/02 23:09
72です。
『雨月物語』よみおわりました。
淡々とした語り口が却って鬼気迫る迫力を生んでる感じで良かったです。
挾み撃ちと違って文章が上手いなという印象。

128 :吾輩は名無しである:04/02/02 23:26
>>126
そんな怒らんでも・・・
色々あるけど真っ先に指摘しておきたい事一つ。
主人公兼語り手の人称の変化で
「ピラミッドトーク」〜「変化する風景」(1〜3編)→「私」
「『瀧口入道』異聞」〜「首塚の上のアドバルーン」(4〜7編)→「わたし」
「私」→「わたし」のこの飛躍は何!?
幾ら考えてもわからん!!

129 :吾輩はゴドーである:04/02/03 00:23
後藤明生<ゴトウ・アキオ>
 ttp://appsv.main.teikyo-u.ac.jp/kokusai/kyoin.html

130 :吾輩は名無しである:04/02/03 01:28
>>126
あのさあ、、、一言でスパッと纏められるような作家ではないんよ、後藤明生は。
125みたいにくだくだ言うだけ言って訳わからんようになるのが落ちなんよね、
結局最期は。
逸脱という言葉使ってたのがいたけど
どんなにこっちが纏めようと努力してもすぐそこから逸脱してしまう作家なんだから
仕方ないじゃん。スパッと纏められたらみんな苦労しないって。

131 :吾輩は名無しである:04/02/03 15:47
>>116はなかなか鋭い。
>>125もそんなに的から遠くないと思う。

>130のようなやさしく知的な人にコテハン名乗って張り付いてほしいだが。
なかなか「スパッと纏められないところ」が後藤が後藤たる所以なわけで。
後藤明生の文章も「くだくだ言ってる」感じとはちょっと違うけれど、
「のらりくらりと」読者をかわしていく。そこが魅力といえば魅力。
はまる人にははまる、ま、そんだけのことじゃないのかな。

>>122にからめていえば、後藤明生の作品に見られる表現は、
まるで雲をつかむような表現、しかし、その雲をしっかりとつかもうとしてる、
なんかそんな手触りが後藤の文体にはあるんだと思う。

132 :131:04/02/03 15:50
で、「挟み撃ち」と「吉野太夫」がオススメかな。

133 :吾輩は名無しである:04/02/03 17:45
あとはもちろん、「壁の中」読んでほしいな。かなり入手困難だけど。
だらだらだらだらとドストエフスキーとかゴーゴリとかカフカについて語りながら、
《贋地下室人》に仮装しつつ、途中で太宰だか椎名だかに成り代わったり、
聖書談義が続いたり、ギリシャ神話の一キャラクタに成り代わって延々と書き続けたり
する、まさに茫然自失の文章の塊!
んで、途中でいきなり永井荷風と延々と対話を繰り広げていく、奇怪きわまりない構成!
翻弄されたい人はこれを読むべし、と思います。

あと、色んな論者や古書サイトの人が間違えてるけど、「吉野大夫」は「太夫」
じゃないし、「挾み撃ち」は「挟み」じゃない。これ、出版社でも間違えてる
ことがある。まあ、仕方ないと言えばないけどね。

134 :吾輩は名無しである:04/02/03 20:07
『吉野大夫』という題で小説を書いてみようと思う。

135 :吾輩は名無しである:04/02/03 20:23
>>128
>「ピラミッドトーク」〜「変化する風景」(1〜3編)→「私」
>「『瀧口入道』異聞」〜「首塚の上のアドバルーン」(4〜7編)→「わたし」
>「私」→「わたし」のこの飛躍は何!?

1−3は手術前で4−7は手術後ですね。

「体じゅう管だらけで、お小水をビニール管から排泄している
 ○○さんは“男性”ではなく“患者さん”なんですよ」
     (第5編「『平家』の首」講談社文庫版P126より)

“私”がここで中性化されて“わたし”に転化しているのでしょう。
何せ宙吊りの首ですからね、性別はないでしょう。
その代わりピラミッド・トークの声から看護婦、ガイドといった具合に
女性はどんどん現実化し、作者に干渉してくるわけです。

136 :吾輩は名無しである:04/02/03 20:45
しかし「私」という表記がそもそも中性的なのでは?
大江さんの「僕」とか筒井の「俺」と比べても「私」だけではすでに男か女がわからない。
いずれにせよ「私」から「わたし」に移行することで
どんどん作品世界が軟体化していくようなべたーっとした広がりを形成しはじめるのは
事実であるが。

137 :吾輩は名無しである:04/02/03 21:29
壁の中は古本でも手に入らないねー
図書館で借りてしまったよ。

138 :吾輩は名無しである:04/02/03 22:16
>「首塚」
「わたし」と「私」の差異を言うなら、書簡体形式への変化も指摘すべきでは?
それと、描かれる対象が街中の「風景」から「文字媒体」へと転じている事とも併せて考えた方がいいと思う。
いや、特に俺に考えがある訳じゃないんだけども。

そういえば「壁の中」では「わたし」と「僕」という二つの一人称が使われてたな。

あと、「わたし」一人称って後藤明生はほとんどの場合「わたし」って書いていたはず。
漢字で書いているのは「首塚」以外で有ったかなあ。
羅列ですまん。

139 :吾輩は名無しである:04/02/03 22:46
>それと、描かれる対象が街中の「風景」から
>「文字媒体」へと転じている事とも併せて考えた方がいいと思う。

それは前半部が都市開発によって発見された
幕張の地理的関心が中心であったのに対し
後半部は歴史的関心へと移行しているからでは?
書簡体形式への変化はPR誌のコラム掲載という
設定のためだろうか…。
藤枝の「空気頭」における変化のようなものを
狙っていたような気がするなぁ。

>あと、「わたし」一人称って後藤明生はほとんどの場合
>「わたし」って書いていたはず。

うーん、そういえば…。


140 :・・・:04/02/03 23:28
>>129
そうです、この人です。いまは帝京大の先生かあ。
後藤明生(ごとうめいせい)さんと間違った人は絶対にいますよね。

>>117
『首塚の上のアドバルーン』にはベンヤミンも引用されていましたよね。
「引用」といったら自分の説を補強したり、
太宰のようにいったんバラバラに解体して
自分の文章のなかに取り込んでしまうのが一般的なのに
後藤さんは引用された文章をまるで異物のようなものとして提示しますよね。
引用された文章との関係でまた文章が生成されていくというか、
横へ横へとずれていくというか、そのへんの文章の壊れ方が珍しいと思います。

>>128
このことは気が付きませんでした。もう一度『首塚』読み直してみます。

141 :吾輩は名無しである:04/02/03 23:31
しんとく問答は全編「私」だな

142 :吾輩は名無しである:04/02/04 00:00
>>138
なるほど。
でもさ、ベランダからの眺めが距離感を喪失して
モンドリアンの絵のように見えてしまってるという事は
「変化する風景」で早くも「文字媒体化」への操作がされてる事を表してるのでない?
一篇目の「ピラミッドトーク」でも
「私」がベランダから真下の路上を見下すと
「消防隊侵入口」という白ペンキの大きな文字が描いてあったというし
風景のテキスト化の操作はかなり早くから始まってると言える。

143 :吾輩は名無しである:04/02/04 00:02
追加しとくが
138の書簡体形式の出現という説はまったく同感です。

144 :吾輩は名無しである:04/02/04 01:10
あれあれ、何時の間にか100超えてるよ。
今度の後藤スレは大健闘だな。
やれば出来るジャンw

145 :吾輩は名無しである:04/02/04 03:01
“私”と“わたし”の差異が問題となる所は如何にもって感じ。
後藤明生のスレらしいなとおもった次第。

146 :吾輩は名無しである:04/02/04 17:30
で、後藤明生の作品は何時から「わたし」→「私」に変化したの?首塚の途中?
俺の手元にある「書かれない報告」では「男」になってる。
「電話によるとつぜんの指名が男をおどろかせた」という書き出し。
昭和46年河出から出た初版だよ。

147 :吾輩は名無しである:04/02/04 20:00
「この人を見よ」は?

148 :吾輩は名無しである:04/02/04 20:41
作者の分身で
架空シンポジウムの
司会者の一人称は「私」ですな。

149 :吾輩は名無しである:04/02/04 20:57
海燕に連載が始った当初はごくフツーの一人称小説だった記憶がある。
「私」が東京駅で擦れ違った未知の男性に声を掛けられたエピソードとか。
それが暫くしたら、
いつの間にか谷崎の「鍵」の三角関係がどうのこうのという話になってて
「私」とカルチャーセンターの受講生の女と男の3人で
シンポジウムをやってる形式になってた。
びっくりした。

150 :吾輩は名無しである:04/02/04 21:19
平成版『壁の中』という感じだな、『この人を見よ』は。
未完であることが惜しい。

151 :128:04/02/04 23:38
>>135-143
「わたし」と「私」を巡る御意見有難うございました。
これだから文学板、なかなか侮れません。参考になりました!
しかし、自作解説の名手だった後藤明生さんご本人はその事について
なにもおっしゃっていないんでしょうかね。
「小説の快楽」の中の首塚に触れたエッセイではなにも触れられていませんでしたが。

152 :吾輩は名無しである:04/02/05 00:47
142の指摘−−
>「消防隊侵入口」
>風景のテキスト化の操作はかなり早くから始まってる

はいい処を突いています。
語り手の視線の彼方の景色が風景全般ではなくテキストに変換されている、と。
同様の表記は「S字型にカーブした道路」からもうかがえますな。
「道路」が「S」という「字」に変換されている。

文芸文庫版の解説(芳川泰久)では「私」で統一されてありますな。
敢えて人称表記の問題には深入りしないと言う筆者の強い意思を感じた次第。


153 :吾輩は名無しである:04/02/05 01:19
>>150
未刊行である事もね

154 :吾輩は名無しである:04/02/05 10:46
>>150 >>153
この人を見よのラストはどういう展開で終って?中絶している?の?
ニーチェと関係ある?

155 :吾輩は名無しである:04/02/05 19:51
ニーチェと関係は……ない。

156 :・・・:04/02/05 22:01
>>138-139
後藤さんの小説はほとんど「わたし」という一人称で書かれていますよね。
デビュー作の「関係」も「わたし」です。
ただ、『汝の隣人』(河出書房新社)の主人公は三人称の「G」でした。
『首塚』の途中から、突然、「私」に変化したのだと思います。

>>148-150
『この人を見よ』は途中から「私」「B」「R子」の架空シンポジウムに突入しますね。
でも、シンポジウムにはこの3人の他にも「声」というのが登場しませんでしたか?
「声」は架空シンポジウムのなかの架空読者だった気がしますが、
一体何者なんでしょうね(笑)

157 :吾輩は名無しである:04/02/05 22:36

とにかく単行本化されていないから調べようもない。

158 :吾輩は名無しである:04/02/05 23:19
どうして中断しちゃったんですか?

159 :吾輩は名無しである:04/02/05 23:28
たまたま手元にある「海燕」1992年新春特大号に掲載された
連載26回分をみると…

B「なるほど。これはかなり戦闘的だな。しかし、これが、
 どうして反キリスト的なものとの戦いなのか、
 よく分からないな。志賀批判がどうして反キリスト的なのかね」

私「まず、もっとも簡単な図式でいえば、こうなると思います。
  太宰のいう反キリスト的というのは、キリスト=〈旧約〉的なもの
  すなわち古い権威=権力に対する抵抗、抗議ということに
  なるんじゃないでしょうか。つまり、志賀直哉を〈旧約〉の神
  として奉り、その権威=権力の番人たらんとする文壇パリサイ派
  =律法学者たち、すうなわち志賀直哉のカラスどもによる支配の構造
  その反キリスト的構造との血戦、死闘が反キリスト的戦い、
  ということになるわけです」

とあります。ここら辺が題名に繋がっているのかな。
「壁の中」が元祖地下室人間である荷風をめぐる問答なら、
それを超えるものとして太宰が引用されているのでしょう。

160 :吾輩は名無しである:04/02/05 23:32
前スレにこんなのあった。

49 名前: 吾輩は名無しである 投稿日: 01/12/06 01:44
「この人を見よ」が未完の理由はその年に近大の学部長になったからでは?
連載は93年の4月号まででした。「海燕」の休刊は96年ですね。

161 :B:04/02/05 23:40
>>159
>「壁の中」が元祖地下室人間である荷風をめぐる問答なら、
>それを超えるものとして太宰が引用されているのでしょう。

なるほど。これはかなり戦闘的だな。
しかし、どうして「壁の中」を超えるものとして太宰が引用されているのか、
よく分からないな。志賀批判がどうして反「壁の中」なのかね。

162 :吾輩は名無しである:04/02/05 23:47

ワラタ

163 :吾輩は名無しである:04/02/06 00:05
よくよくかんがえたら
「壁の中」や「この人」の架空シンポ、2ちゃんの先駆みたいなもんだよな。
まあ、こっちは比べるのも恥ずかしくなるような
クソスレばっかだが(藁)

164 :吾輩は名無しである:04/02/06 00:50
エッセイ(か対談)に書いていたと思うが、
『この人を見よ』は連載中から
締め切りに間に合わない月があったらしい。
近大の学部長になったからで、
それから大学院開設のために
奔走しなければならなかったこともあって、
「海燕」休刊と共に中断してしまった。
一段落ついたら再開するつもりだったんだろうけど…。
そういえば『壁の中』も途中まで「海」に連載していたら
「とつぜん」休刊になったらしいよね。

165 :吾輩は名無しである:04/02/06 01:12
>>161
「壁の中」が小林秀雄、正宗白鳥をめぐって
結局は荷風=地下室人間=近代人という結論に落ち着いたのなら、
「この人を見よ」の場合は
志賀と太宰との対決から神なき時代の
アンチキリスト(キリストを超える者の意)像
を模索しているような印象をうけました。
反志賀というか志賀と対決する太宰とそれを取り巻く状況を
太宰を中心に展開しているといった感じですか。
ま、単なる思いつきですが。

166 :吾輩は名無しである:04/02/06 18:32
なんで全集出さなかったの?

167 :吾輩は名無しである:04/02/06 21:02
>>107-109参照の事。

168 :吾輩は名無しである:04/02/06 21:23
>>152のS字道路の指摘は感動した!
「私」がベランダから眺めている景色が壮大なテクスト・言葉ってか?
水平線の遥か彼方から巨大な文字が飛び出して来ると云うか、
景色の中から浮かび上がって来ると云うか
正にシュールリアリズムだな。

169 :吾輩は名無しである:04/02/06 22:02
正確にはシュルレアリスムだけどね。

170 :サイギサイギ:04/02/06 22:54
>>154
学校の図書館に海燕のバックナンバーがあった。
最後は平野謙『現代日本文学史−昭和編』を引用して
転向作家「M・M」(間宮茂輔)の転向の軌跡が説明されている。
そして以下の対話で終わってる。

171 :サイギサイギ:04/02/06 22:55
B「そのときに彼も動いたわけだな」
私「そうです、そうです。自然主義系統の作家だった彼が、労農芸術家連盟に加盟し
  たわけです」
R子「その労農芸術家連盟というのは、さっき誰かがいってた、ナップとか、コップ
   とかでいうと、どういうことになるんですかね」
私「うーん、これは難問ですな。実際あそこの離合集散、分裂と再編成のあたりは、
  何回読んでもアタマに入らないんですよ」
B「あ、あれはイカン。ホントにアタマがおかしくなる。こんぐらかって、イライラ
  して来るな、あれは」
私「実際、さっきのBさんじゃないけれど、割れたコップの破片を広い集めてはまた
  壊す。そんな感じですね」
B「あれはいったい何なんだろうな」

172 :吾輩は名無しである:04/02/06 22:55
「うんこ」

173 :サイギサイギ:04/02/06 22:56
私「ところが平野謙という人は、あそこのところがどうも好きらしくてね」
B「そりゃあ、まあ、そうだろうな」
私「そこで、そのコップの破片の離合集散をくどくどと繰り返し書いてるんですが、
  これがまた、何度読んでもアタマに入らない。読めば読むほど混乱して来る。もちろ
  ん、皆さんが必要だといわれるのならば、引用しても構いませんが」
B「引用ハンターイ!」
私「R子さん、如何でしょう?」
R子「これはどうも反対した方がよさそうだわね。コップの破片集めは、私も余り得
   意じゃないし。要するに間宮茂輔という作家は、昭和三年ごろ時流に便乗して、落ち
   目の自然主義から今をときめくプロレタリア文学に鞍替えをした、ということです
   ね」
私「要約すれば、そういうことになります。そしてそれが、彼の第一回目の移動とい
  うことです」

174 :サイギサイギ:04/02/06 22:57
以上で終わり。

175 :吾輩は名無しである:04/02/06 23:49
最終回情報サンクス!
おい、>172! 貴重な引用の邪魔すな!

176 :吾輩は名無しである:04/02/07 00:43
サイギサイギさんの引用−

>そしてそれが、彼の第一回目の移動ということです

「移動」ですか。
ここでも矢張り移動前と移動後の間で「挟み撃ち」に遭っていますな。
中絶が御本人の意思で無かったとはいえ、後藤明生氏に相応しい結末の付け方。
いやはや。参りました。

177 :吾輩は名無しである:04/02/07 12:07
>>167
なんで出さなかったかは書いてないじゃん

178 :吾輩は名無しである:04/02/07 20:02
>>107-109の信憑性は判らんが、
別スレに

12 名前: 吾輩は名無しである 投稿日: 2001/01/29(月) 15:51
生前に出版社から全集を出したい、とかいう話があったとき
「私はまだ死んでいません」と断ったそうだが。

とある。
没後に未刊の理由は>>108-109のように「空前の出版不況」が妥当な処だろう。
いまのところ圧倒的多数の絶版はコツコツと古書店巡りして探すしかない。

179 :吾輩は名無しである:04/02/07 20:31
後藤全集はもう無理だろう・・・

180 :吾輩は名無しである:04/02/07 20:43
「おもちゃの知、知、知」っていったいどんな本なんだろう。見たことがない。
レビューの類もほとんどない。

全集は無理でも、初期短篇集あたりを文芸文庫とかで出さないもんかな。
「笑い地獄」「書かれない報告」「疑問符で終わる話」「何?」「私的生活」「関係」
とかで一冊作ってくれれば、『挾み撃ち』に至る軌跡が多少は見えやすくなると思うんだけど。
今のままだとあまりに全体像が見えづらすぎる。『挾み撃ち』と『首塚』だけっていうのは、
どうも……。
本当は『壁の中』を再刊するのがいいんだろうけど、いきなりアレを読もうという
やつなんて居ないだろうし。いきなり読んでも面白いとは思うんだけど。

181 :吾輩は名無しである:04/02/07 22:09
俺も文芸文庫の愛読者カードに初期作品集刊行希望とよくかきこんだりしたもんだ。
後藤さん、駆け出しの頃は講談社から殆ど本を出版してない。
その辺と関係ないか?

182 :・・・:04/02/08 00:15
>>180
『おもちゃの知、知、知』(冬樹社1984年)持ってます。
目次は「虚構する」「虚構を読む」「虚構を書く」「虚構を語る」の四章で、
「虚構を書く」には後に『スケーブゴート』に収録される
「サイギサイギ」「変形」「子供地蔵」「スケープゴート」の4小説が収められてます。
「虚構を読む」の章の同じページに小説が挿入されてたり、文字のポイントがマチマチだったり。
かなりアバンギャルドな本です。(笑)
因みに表題は冒頭の「<生きがい>としてのフィクション」で引用されてる
「おもちゃのチャチャチャ」のパロディー歌から採った模様です。
こんな変な本、言葉では上手く説明出来ません!

183 :吾輩は名無しである:04/02/08 00:40
>>181
案外そう云う事情もあるかも。
「笑い地獄」「書かれない報告」「疑問符で終わる話」「何?」「私的生活」「関係」
発表媒体(初出を含めて)はこれら総て講談社と無関係の筈。(『思い川』は講談社?)
『壁の中』なんか中央公論だろ?
もう完全に逝っちゃってるとこだし文庫化は限りなくゼロに近いな。


184 :吾輩は名無しである:04/02/08 00:58
晩年に「群像」で選考委員をやってたくらいだから
出版社にその気があれば多少の無理はする。
野呂邦暢の短編集を文芸文庫で出した位だから、
後藤でもその可能性はある。
単純にやる気が無いか採算が取れないと踏んでるかの
どちらかだろう。

185 :吾輩は名無しである:04/02/08 02:09
河出の新鋭作家叢書を買えば?

186 :吾輩は名無しである:04/02/08 10:24
おもちゃの知、知、知
<生きがい>としてのフィクション

ワラタ

187 :吾輩は名無しである:04/02/08 11:18
新鋭作家叢書がまず入手不可ジャン

188 :サイギサイギ:04/02/08 12:39
>>156さん、
「声」はこれ⇒連載33回・前口上より

ふたたび『鍵』に戻るべきか? シンポジウムを中止すべきか? シンポジウム・
クライシスの真只中からとび出した「反博打的新博打」の結果は果して如何に?
しかし、その前に、声(?)からの質問あり。

189 :サイギサイギ:04/02/08 12:49
私「如何でしょうか、Bさん? 中野重治の『暗夜行路』論、果して丁か半
  か? そろそろ見当つかれたんじゃありませんか?」
声(?)「ちょっと司会者におたずねしますけど……」
私「はい、何でしょうか」
声(?)「さっき司会者が紹介されました中野重治全集の事なんですが、司
     会者は全二十六巻といわれましたが、全二十八巻ではないでしょ
     うか」
私「筑摩書房のものですね?」
声(?)「そうです。一九七六年に刊行開始されたもので、『暗夜行路』雑
     談は第十九巻に入っています。その全集の事です」
私「ちょっと待って下さい。えーと……あっ! これはまことに失礼致しま
  した。ご指摘の通り、全二十八巻であります。いや、これは司会者と致
  しまして、まことに面目次第もございません。早速ご指摘に従いまし
  て、ここで次のように訂正してお詫び申し上げます(以下略)」

190 :吾輩は名無しである:04/02/08 17:49
>>184
野呂邦暢 だーれ?


191 :・・・:04/02/08 23:33
>>184
文芸文庫第三弾、出版されないですかねえ。
編集者がその気になれば問題ないと思うのですけど。
初期短編でも『夢かたり』でも『笑いの方法』でも『壁の中』でも嬉しいです、
個人的には。

>>188-189
「声」(?)はthanks!です。
毎号、本文の前に「前口上」がありましたね。すっかり忘れていました。
学校の図書館で「海燕」を調べたとは学生さんですか?

192 :吾輩は名無しである:04/02/08 23:49
泰淳の「めまいのする散歩」(中公文庫)の解説はよかったけどな

193 :吾輩は名無しである:04/02/09 00:37
>>190
「諫早」の野呂邦暢も知らねーか・・・
ま、後藤よりも更にマイナーな作家だから仕方ないか・・・
だが、後藤と違って、死んでから文芸春秋から作品集まで出てるぞ。
あの世に逝って二十年以上たつがな。


194 :吾輩は名無しである:04/02/09 20:07
新鋭作家叢書は俺んちの近所の古本屋でセット販売されてるんだが
「後藤明生」「古井由吉」「丸山健二」「阿部昭」の他の巻は興味無し。
なんで、買おうかどうしよっかひたすら迷ってる所だす。
セット価格1万也(月報付)



195 :吾輩は名無しである:04/02/09 20:40
新鋭作家叢書は値打ちもんだぞ。
全巻二十冊位だったか?それで一万円なら安い買物だ。
買っておいて損はない。

196 :吾輩は名無しである:04/02/09 21:44
値打ちものかぁーーー
でもでも、まだ決心つかないっす。もうちっと悩んでみます。

197 :吾輩は名無しである:04/02/09 21:47
>全巻二十冊位だったか?

18巻だす。

198 :吾輩は名無しである:04/02/09 23:14
>>180よ、初期作品の魅力を語ってくれ。全然読めんからさ。

199 :吾輩は名無しである:04/02/10 00:01
後藤明生集(新鋭作家叢書)は
関係、笑い地獄、S温泉からの報告、
誰?・何?・、書かれない報告
が収められているな。

200 :吾輩は名無しである:04/02/10 01:02
出版社の問題はクリアできるはず。
というのも10年ほど前に自選作品集ということで
「関係」や「行方不明」が収められていたし、
講談社から昔出ていた、現代の文学(だったと思う)
にも「書かれない報告」や「ああ胸が痛い」が入っていたんで。
文庫やその他の文学全集でも出ていたし、図書館を利用すれば
初期作品の主要なものを読むのは難しくないと思うんだけど。

201 :吾輩は名無しである:04/02/10 01:31
『首塚』の首塚って実在するんだよね?ちょっと気になった。
千葉の知ってるヤシ、いる?

202 :吾輩は名無しである:04/02/10 01:39
↓これの著者って別人?
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4469211389/qid=1076344458/sr=1-9/ref=sr_1_10_9/249-7928784-3682704

203 :吾輩は名無しである:04/02/10 02:05
↑既出 >>103 >>129を見よ

204 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

205 :吾輩は名無しである:04/02/10 19:58
>>201
総武線の車窓(幕張⇔幕張本郷)から見えるそうだ(東京湾側)

206 :吾輩は名無しである:04/02/10 21:07
内向の世代の後藤明生の位置づけってどうよ?
古井&黒井&阿部&坂上&高井etc……文学的な方向性は皆バラバラだが、
後藤明生だけは特にずれている気がするんだが。

207 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

208 :吾輩は名無しである:04/02/10 21:49
>>206 柏原兵三を忘れるな

209 :吾輩はゴドーである:04/02/11 00:35
>>201
首塚=大須賀山
 http://chiba.fc2web.com/hamadagawa/kubiduka.html

210 :吾輩は名無しである:04/02/11 01:17
おお!これが馬加康胤の首塚か。
何か不気味な古墳だね、それに思ってた以上に大きいし。
サイトで『首塚』のこと全然紹介されてないのも気になったけど。

211 :吾輩は名無しである:04/02/11 10:35
こっちのページに出てるやん
ttp://chiba.fc2web.com/hamadagawa/makuhamapano_mj.html


212 :吾輩は名無しである:04/02/11 15:24
柏原兵三といや、
「徳山道助の帰郷」が文芸文庫で出てるよな。スレ違いでスマソがふと思い出した。

213 :サイギサイギ:04/02/11 17:53
>>191
院生っす。主査の先生に勧められてそれ以来ハマッテます。
スケーブゴートは図書館で借りました。

214 :吾輩は名無しである:04/02/11 20:19
>>206
俺にとって、古井、阿部、後藤は特別な存在。
古井スレでは当然の事ながら仮往生伝試文マンセー状態になってるけど
後藤の首塚も仮往生伝とほぼ同じ時期に出版されてる。
それぞれ古典に題材を求めた小説なのにそのベクトルは全く正反対を向いてる感じがする。
この2人の方法論の違いってなんだろなって疑問に思う。



215 :吾輩は名無しである:04/02/11 21:39
文体は凡そ対照的だよな、後藤と古井は。

216 :・・・:04/02/11 23:36
お二方は古典の引用方法が見事に違いますよね。
『仮往生伝試文』は読みました。
古井さんは文語体と口語体を交じり合わせたような独特な文章を作ってるし、
後藤さんは文語体と口語体を分裂的に共存させつつ書いてます。
どちらも新しい「文」を作ろうと意図した意欲的な試みなのでしょうが、
ほとんど同時期に、
内向の世代を代表するお二方が同じような意図で、
しかし、対極的な作風の小説を書かれてるという事実は驚きに値します。

217 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

218 :吾輩は名無しである:04/02/12 00:04
「首塚」と「仮往生伝」、刊行は何年?

219 :吾輩はゴドーである:04/02/12 01:11
首塚の上のアドバルーン→1989年2月刊/講談社(芸術選奨文部大臣賞)

仮往生伝試文→1989年9月刊/河出書房新社(読売文学賞)



220 :吾輩は名無しである:04/02/12 02:21
念のため>>214に聞いとくが、阿部昭だったら何推す?

221 :198:04/02/12 10:55
>>200
近所の市立図書館は「挟み撃ち」「汝の隣人」「壁の中」「首塚」「しんとく」だけ。
文学全集は昭和文学全集しかない。
「吉野大夫」も昭和文学全集で読んだんだが、
初期は「書かれない報告」だけしか載っていないんだよ。


222 :吾輩は名無しである:04/02/12 19:56
昭和文学全集で吉野太夫ったら、読みづらくないですか?
3段組みでしょ?たしか。

223 :吾輩は名無しである:04/02/12 20:21
あのペラペラの紙、ページをめくりにくい事、この上ない。
何とかならんものか・・・

224 :吾輩は名無しである:04/02/12 21:58
>>220
幼年詩篇、ふくろぐも、大いなる日、司令の休暇、鵠沼西海岸、ってとこかな。
短編小説礼讃もくりかえし読んでる。
古井、阿部、後藤で全集、作品集が出版されてないのは後藤だけ。
俺、それが悲しい。

225 :吾輩は名無しである:04/02/12 22:01
君らの話聞いてると、首塚とか吉野太夫、テクストを駆使しているってのが
おもしろそうなんだけど。
しんとく問答読んだらさ、なんか駅の周りを歩く第一話だけで、退屈でやめちったよ。
もっと迷路みたいな構造かと思ったら、店が潰れてた、で終わり。どういうことなの、これは。

226 :・・・:04/02/12 22:59
『吉野大夫』には堂々巡りするテクストの迷宮性が描かれてると思います。
ただ、『首塚』から『しんとく問答』へ進むにつれて、
テクストの迷宮というような構造さえも解体される方向に向かってる気がします。
メタフィクションというより、
メタフィクションのパロディーとしてのメタフィクション、
メタフィクションのなれの果てのような小説なんじゃないかなと思います。
そんなふうに書くとそんなもののどこがおもしろいんだと叱られそうですけど、
その「退屈」な部分が果てしなくおもしろい作家なんじゃないでしょうか?

227 :吾輩は名無しである:04/02/13 00:24
作品が読者を選ぶといった典型的な作家だよな。
とりあえず、挟み撃ちから入った方がこの作家を理解し易いとと思うな。




228 :吾輩は名無しである:04/02/13 00:53
一般的な括りとしてはメタフィクションかなァ……
昔、蓮實重彦がメタ小説のくせに全然前衛っぽく見えないのが不思議だと言っていた。
ちょっと↑の話と関係ある???
私小説でもないし普通の小説ともちがう。
無茶苦茶面白い訳でもない。かといってつまらない訳でもない。
掴みどころのない作家だね。

229 :吾輩は名無しである:04/02/13 01:49
>蓮實重彦がメタ小説のくせに全然前衛っぽく見えないのが
>不思議だと言っていた

ソースは?情報キボーヌ

230 :吾輩は名無しである:04/02/13 19:58
>>225
レストランGの海老フライライス、美味そうだよねえ

231 :吾輩は名無しである:04/02/13 23:02
>229
「魂の唯物論的な擁護のために」の対談の発言。
今手元に本が無いんでうろ覚え、スマソ。

232 :吾輩は名無しである:04/02/14 00:42
で、つまりは古井と後藤の比較、どうなった?

233 :吾輩は名無しである:04/02/14 01:09
だれか231の本持ってる香具師は?

234 :吾輩は名無しである:04/02/14 01:29
古井が古典回帰で現実の虚構化を図ったのに対して、
後藤の場合は小説内での現実を夢やテキストクリティークで
相対化して、小説内の現実やその外部である現実社会も虚構化した。
前者が文に重点を置いていたのに対して、
後者は小説という枠組に重点を置いていた。


235 :吾輩は名無しである:04/02/14 02:25
大筋同意。
じゃあ、後藤さん(の小説)にとっての「文」の意味、
位置付けはどうなりますか?
小説の枠組みに重点をおいも文章(文体?)の問題は依然として残る筈。



236 :吾輩は名無しである:04/02/14 10:30
    後藤先生、先生の小説、本屋で全然見つかりません。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ∧_∧ ∩   
       (  ´Д`)/   
      /      /   
  __ / /   /       
  \ ⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  ||\           \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
     .||              ||


237 :吾輩は名無しである:04/02/14 13:22
講談社文芸文庫
 @挟み撃ち
 A首塚の上のアドバルーン
 B変貌する都市−戦後短篇小説再発見6(「しんとく問答」収録)
@Aは今の内に買い揃えるべし。
今年位で店頭から消えるかも。

238 :ixion ◆ySh2j8IPDg :04/02/14 13:46
>>229 >>233

蓮實:
これだけじゃなく、太宰をはじめ、先ほど言われた物語の物語、
テキストからテキストが出てくるという話で、いろいろな作品、それこそ
古今東西のさまざまな作品が出てきますけれども、そういうものを内部に
抱え込んで書く作品というのは、世界的に見て、どこか非常に知的アクロ
バットという感じがするんですけれどもね。引いておられるボルヘスに
してもちょっとそんな感じがする。ところが後藤さんの場合は、知的アクロ
バットという感じがしない。あれは何でしょうか。

後藤:
簡単に一言で、しかも誤解、誤訳を承知で言えば「反ナルシシズム」と
いうことでしょうね。たとえば、グロテスクとか、幻想・怪奇文学というもの
でも、ロマン主義化してしまえば、一種のナルシシズムになってしまう
でしょう。アクロバットも同じです。そういう意味で、僕の場合は「反ロマン
主義」的「反ナルシシズム」といえると思います。

以上、後藤明生『スケープゴート』(日本文芸社、1990)付録
「特別対談: 小説のディスクール」より抜粋

239 :吾輩は名無しである:04/02/14 20:07
127です。
『しんとく問答』古書のネット販売でゲットしました。
今から読みます。

240 :231:04/02/14 22:19
>>238 あ、これ、これ。
初出は後藤明生の本の付録だったんですか。ありがとさん。
蓮實の評論にチョコチョコ登場するので前々から気になる作家でした。

241 :吾輩は名無しである:04/02/14 22:46
>「反ロマン主義」的「反ナルシシズム」

カッコイイ……

242 :Z☆ ◆yJ0qmb8yh. :04/02/14 22:46
>>234
鋭いですね。よく読まれているというのがわかります。
あえて付言すると、両者それぞれの企図は一筋縄じゃなく、
その企図を見えなくさせるようなフィードバックがあるように思われます。
一度メタレベルから文章・枠組みを操りながら、
もう一度それを払い戻すような手捌き。

243 :吾輩は名無しである:04/02/15 01:17
後藤明生の文章の手本はゴーゴリと二葉亭四迷と耳にした事あり。

詳細キボ〜〜〜!

244 :吾輩は名無しである:04/02/15 02:36
>>235
>小説の枠組みに重点をおいも
>文章(文体?)の問題は依然として残る筈。

後藤の作品はテキストの書く/書かれるといった従来的関係を
諸テキストの並立によって双方向的なものにし、
テキスト内外の主体や現実に激しい揺さぶりを仕掛けている。
そこら辺がグロテスクリアリズムと言われる所以だと思うが、
ちょうど合わせ鏡のように、
鏡面に映った枠(テキストという枠組)自体が破壊される事はない。
異化効果という見方もあるが、フォルマリスト的というよりは
例えばホフマンスタールのような印象を受ける。
何れにせよ文学的リアリティの追求は感じられないし、
文章的特徴は二次的なものなんじゃないかな?
叙述の戦略とでもいうか。

245 :吾輩は名無しである:04/02/15 02:54
>>228 >>238
蓮実の評じゃないけどさ、
ポストモダンとかメタフィクションノベルの範疇じゃあ括れないよ、この人は。
そんな次元の小説だったら、作家として最後まで生き残れなかったんじゃない?
コアの部分でもっと割り切れないなんかを過剰に持ってた人。
笑い地獄とか挟み撃ちを読んだら、
俺的にはそう感じられた。

246 :吾輩は名無しである:04/02/15 11:20
>>240
>チョコチョコ登場する←ひょっとしてバレンタインに引っ掛けた?w


247 :吾輩は名無しである:04/02/15 12:55
蜂アカデミーへの報告という小説、読んだことのある人います?

248 :ixion ◆ySh2j8IPDg :04/02/15 13:34
>>247

はい( ・ω・)∩

最終章(?)の「謎―日記失格者の弁明」が素晴らしいです。

 「某月某日」と、ある日わたしは大学ノートに書きつける。ところが書いている
うちに徹夜してしまう。気がつくと、そうなっているのである。これだけで、
すでに「日記」の定義からの逸脱であろう。日記失格である。ところがわたし
の場合、その上さらにオマケがつく。つまり、前日の日記(厳密にいえば
そうは呼べないものであるが)を読み返し、今度はその加筆訂正をはじめる。
いわば、「前日の日記」への「自註」みたいなものだ。そして、それがまた
徹夜になる。それが何回か繰り返される。そしてある日、その「自註」が
途絶える。と同時にわたしの「日記」そのものも中断する。もちろん、そうして
中断した「日記」が半月あるいは数ヵ月後に、ふたたび開始されることは
あった。しかし結局は同じパターンが繰り返され、同じ結果に終わったの
である。
 以上わたしの日記体験=日記失格の告白であるが、そういう次第である
から、貴アカデミーへのこの報告は、すでにご覧の通り、当時の日記を
もとにして書かれたものではなかった。また、仮に当時の日記が存在した
ならば、わざわざこのような報告を書く必要もなかったであろう。
(後藤明生『蜂アカデミーへの報告』新潮社、昭61)

 これとゴールディング『通過儀礼』の「閣下に向けての航海日記」を
絡めて、遊びとしての虚実日記を書いてみたりもしたよ…。


249 :吾輩は名無しである:04/02/15 14:36
羨ましい。。。
古本屋さんを見て廻っても、蜂アカデミーへの報告は見つからないのです。。。
白鯨の「文献部」を真似て、蜂関係の引用文献だけで構成されている章があると
聞いたのですが本当ですか?
タイトルはやっぱりカフカの小説から採ったのかしら?

250 :ixion ◆ySh2j8IPDg :04/02/15 15:16
>白鯨の「文献部」を真似て、蜂関係の引用文献だけで構成されている章

「11.蒐集」「12.文献学」ですね、はい。信濃毎日新聞や大分合同新聞、
朝日新聞などの記事を引用してまとめた章と、プラトン(というかアリスト
ファネス)やヘロドトス、メルヴィルやゴーゴリなどからの引用で成り立って
いる章です。

また、『白鯨』に関しては、作品全体を閉じる(いや、「送る」の方がよい
だろうか…)部分、つまり報告を閉じながら、謎として読者に送る結末(?)
において、イシュメールと棺桶の話が引き合いに出されます。

ハチ体験については、他の作品やエッセイでも触れられていましたね、
確か…。

251 :吾輩は名無しである:04/02/15 16:00
>>249
カフカ「ある学会への報告」だっけ?語り手が猿のやつだよね。
「蜂アカデミー」は未読なんででコメントできんが。



252 :吾輩は名無しである:04/02/15 20:07
>>250さん、ありがとうございました。ますます読んでみたくなりました。
まずは本を探さないと。。。

>>251
後藤明生さんはカフカ論(カフカの迷宮)も書かれていますし、
あるいは関係あるのかなと睨んではおりますけれど、
肝心の蜂アカデミーを入手していないので何とも言えないのですぅ。。。
さすがにお猿さんが語り手ではないでしょうけれど・笑

253 :吾輩はゴドーである:04/02/15 21:49
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/shotenji/36_goto.html

254 :吾輩は名無しである:04/02/15 21:51
みなさんすごいですっ!

255 :吾輩は名無しである:04/02/15 21:53
つーか、終わってるやん、これ↑

256 :吾輩は名無しである:04/02/15 23:44
>>253
こういうふうに要約されると身も蓋もないよねえ。
まあ、↓の部分は笑っちゃったけどさ。

>腓(こむら)返りの恐怖と葛藤しながら時に脱線しかけつつ、
>簡易カメラに栄養食品という軽装で歩いた模様が詳細に語られる

「簡易カメラ」⇒写ルンです
「栄養食品」⇒カロリーメイト でしょ?

257 :吾輩は名無しである:04/02/16 00:44
昔通ってた図書館では蜂アカデミーを生物学の棚に、
しんとく問答をエッセイの棚に置いていたな……

旺文社「現代日本の名作47」というのを古本屋で百円買いした。
「一通の長い母親の手紙」「関係」「人間の病気」「書かれない報告」
解説は平岡篤頼。あと、畑山博の小説も三つ入っている二人集。
かつてこの手の全集がバンバン出されバンバン売れていた時期が
日本にあったのだな。今となっては信じがたいことだが。

ところでこのページはがいしゅつか?
後藤明生著書一覧および年譜
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/4111/goto-shiryo.html

258 :吾輩は名無しである:04/02/16 00:56
>昔通ってた図書館では蜂アカデミーを生物学の棚に、
>しんとく問答をエッセイの棚に置いていたな……

後藤なら大いにあり得るな。
本人も草葉の陰で大喜びしているのではないか?

259 :吾輩は名無しである:04/02/16 01:39
>>244「ホフマンスタールのような印象」というのは?

260 :吾輩は名無しである:04/02/16 10:31
257の買った旺文社の全集つーのは新書版サイズのやつだろ?
前に俺も目撃した事あるよ。
それと旺文社文庫だが、こっちも今じゃなかなか見つからない。
「関係」は旺文社文庫で読んだが「四十歳のオブローモフ」は古本屋でも見ないな。


261 :吾輩は名無しである:04/02/16 12:00
>>230
レストランGは実在する? 大阪人のみなさん、情報キボーヌ!

262 :吾輩は名無しである:04/02/16 12:01
俊徳丸鏡塚もついでに情報キボーヌ!


263 :吾輩は名無しである:04/02/17 00:09
>>259
夢か現実か分からなくなっていく部分が「騎兵物語」に、
言葉で現実を規定する事が不可能な地点まで
記述者が追い込まれていく所が
「チャンドス卿の手紙」といくつかの短編に
似ていますね。

264 :吾輩は名無しである:04/02/17 19:58
>>16
超亀レスだが「パンのみに非ず」の断食道場ってここ?
http://www.danjiki.or.jp/

265 :吾輩は名無しである:04/02/17 21:36
多分そうだろな
しかし、「パン〜」は七十年代の小説じゃなかったか?
大阪なんだろ、断食道場のある山は? この時代に後藤は何故大阪にいたのだろう?
近大で教え出したのは九十年代だろ?
不思議だな

266 :吾輩は名無しである:04/02/17 22:39


後藤の位牌を継ぐ! 羽田圭介君17歳の『黒冷水』も読んでね!



267 :吾輩はゴドーである:04/02/18 00:26
>>243
僕の散文論というんですか、大袈裟に言えば文章論でもいいし、文体論でもいいんですけれ
ども、その基本は二葉亭(四迷)の言ったことなんです。たしか「余が言文一致の由来」と
いうエッセイがありますね。短いエッセイなんですけれど、その中で彼が言文一致をやると
きに、漢語のイディオム、慣用語、そういうものは使わない。でもって、自分は、どこにで
もある、そこらの日常語言葉をエラボレートするのだというふうに言っているのです。
つまり、すでに文学語として成立している漢語とか、漢詩の用語とか、いわゆる文学用語を
排除すると言っているわけですね。何でもない、ただの言葉を集めてきてエラボレートする
というんですか、縒り合わせるというんですか、これは僕は散文論として非常に新しくて、
ラディカルで基本的だと思うのですね。
(後藤明生&蓮實重彦「小説のディスクール」『魂の唯物論的な擁護のために』所収抜粋1)

268 :吾輩はゴドーである:04/02/18 00:28
僕はそれを文体論のベースに置きたいというふうに思っているわけです。ですから、二葉亭
が言うところの漢語の成句というものを自分は排したい。なぜかと言うと、二葉亭がそれは
「美文素」つまり美的要素だと言っているんですが、要するに小説というものは、特に散文
の言文一致小説というものは、美文的であってはいけないという一つの美学、いわば反美学
的美学があるわけですね。僕は、その二葉亭に帰ったところから日本の言文一致小説という
ものを根本的に考え直すべきじゃないかと、原則的に考えていますから、僕の文体論、散文
論も、原則的に、その原則に則るわけです。
(後藤明生&蓮實重彦「小説のディスクール」『魂の唯物論的な擁護のために』所収抜粋2)

269 :吾輩はゴドーである:04/02/18 00:29
(略)ですから、即物的に書こうとすることが、グロテスクみたいになってくるということ
でしょうね。団地を書いたときに、素材と文体の関係と言いますか、そういうものを根本的
に新しく考え直さないと、今までの文章ではとても書けないということを痛感しました。
ですから、さっきおっしゃったピラミッドトークみたいな、変な新製品の時計とか、変な寒
暖計とか、変なインスタントのにわか燗酒みたいなものとか、ああいうものも、すでに日常
生活で使われていると思うのですね。汽車に乗れば、ああいうものを売っていますからね。
ところが、実際にそれを文章に書いた人はまだいないのかもしれませんけれども、古い文章
で書いたら、どういうふうに書くのかなという疑問が、逆に僕にはあるんです。つまり今ま
で使われていた文章、あるいはイディオムで書いていくとしたら、実体を書かないで、なん
か珍奇なものだとか、おかしなものだとか、そういう書き方になるんでしょうかね。
(後藤明生&蓮實重彦「小説のディスクール」『魂の唯物論的な擁護のために』所収抜粋3)

270 :吾輩はゴドーである:04/02/18 00:30
僕の場合は、物として、それを画家が描くみたいに書きたいという気持ちがあるんです。す
ると、文章と物との関係から文章というのが壊されてくると思うのですね。文章というのは
壊れっ放しじゃ駄目なんで、壊されたものを、もう一度形にしなければいけない。だから
一回対象物から破壊され解体された言葉みたいなものを、もう一回それこそエラボレートす
ると言うか、形にすると言いますか、そういうある種の「異化」の方法だろうと思うのです
ね、僕の場合は。
(後藤明生&蓮實重彦「小説のディスクール」『魂の唯物論的な擁護のために』所収抜粋4)

271 :吾輩は名無しである:04/02/18 19:47
カフカ好きの後藤明生さん。
>>264さん御紹介のパンのみに非ずはやはりカフカの断食芸人と関係あるのかしら?



272 :264:04/02/18 22:20
16のレス見て調べただけなんで読んでないんすよね、実はまだ。
カフカもだけどタイトルからして聖書も関係してる???
とにかく紛らわしいカキコして悪かったです。



273 :吾輩は名無しである:04/02/18 22:45
後藤明生スレがある!!しかも何げに結構盛り上がってる?
ありえん。嬉しいので記念カキコ。

274 :吾輩はゴドーである:04/02/19 00:23
わたしは見張りだ。山の中の断食道場の見張りである。わたしの生活は、この断食道
場から途中で脱走するものを取締ることで成り立っている。もちろん、わたしの仕事
は脱走者の見張りだけではなく風呂焚きもやれば、山の下の町まで買物にも出かける
が、そんなことならわたしではなくとも、五体健全の男であれば誰にでもできるはず
であって、少なくともわたしがわたしでなければならないとすれば、やはり見張りと
いう他はない。
(『パンのみに非ず』所収「パンのみに非ず」冒頭部分・角川文庫・1974年)

275 :吾輩はゴドーである:04/02/19 00:24
(略)ずうーっと昔、まだ断食芸人というものがいて、それが小屋掛けサーカ
スの重要な見世物のひとつであったときから、やはり見張りはいた。懐中電燈
を手にした四人の見張りたちは、藁を敷いた檻の中の断食芸人がこっそりと水
以外のものを口に入れることのないよう、徹夜で見張り続けた。しかしながら
その見張りは、決して檻の中の断食芸人のためにおこなわれたのではないので
あって、入れ代り立ち代り料金を払って断食芸人を見物にやってくるものたち
のために、見張られていたのである。
(『パンのみに非ず』所収「パンのみに非ず」・角川文庫・1974年)

276 :吾輩はゴドーである:04/02/19 00:26
(略)しかしながら、皮肉にも、その真の断食芸人の最後のひとりと考えられ
る彼が、ある日、藁を敷いた檻の片隅にへばりつくようにして最期の息を引き
取ったあとで、歴史は急激に変ってしまった。見物人に見せるための断食芸人
が後を絶ったために、こんどは、かつて料金を払って断食を見物していた観客
たちが、われもわれもと権利金を払って断食をはじめたからである。彼らは、
山の中の断食道場にも集まってきた。そして、観客のためのではない、彼ら自
身のための見張りに見張られながら断食をおこなう権利を獲得したというわけ
であるが、これこそまさに、かつて真の断食芸人の最後のひとりが、文字通り
命がけで希んだにもかかわらずついに得ることのできなかった権利ではなかっ
たであろうか。
(『パンのみに非ず』所収「パンのみに非ず」・角川文庫・1974年)

277 :吾輩は名無しである:04/02/19 01:37
芥川賞は獲れなかったな

278 :吾輩は名無しである:04/02/19 10:55
後藤で芥川賞は無理だろう(w
これ、悪意があって言ってるんじゃないゾ。
「笑い地獄」が候補に挙げられたと言うだが、ああいう小説で受賞していたら
日本文学も今とは大分違ってるんじゃないかと思う。
少くとも島田雅彦は確実に芥川賞作家になってただろうな(w


279 :吾輩は名無しである:04/02/19 20:00
ゴドーさん、>>274-276の御紹介、ありがとうございました。
こちらの予想以上にカフカしてますね、
後藤明生さん・笑

280 :・・・:04/02/19 21:29
>>265
『円と楕円の世界』の「戒壇修業」によると、
「わたしがその『不可思議の山』を訪ねたのは、国宝として知られる『信貴山縁起絵
巻』を見るためでも、また、なんらかの御利益を得たいと思ったからでもなく、ある
ひとにすすめられて、断食道場を見学に行ったのである。そこを舞台にしたのが
『パンのみに非ず』(『文学界』二月号)であって、だから信貴山詣はいわばついで
であったわけだが……」と書かれています。
「パンのみに非ず」は「文学界」1969年2月号に発表された小説ですから、
前年の春まで勤めていた週刊誌編集部時代に取材で行ったのかもしれませんね。
ちなみに近畿大学で教鞭をとるため大阪に移住したのは1989年ですから、
断食道場の見学と大阪移住は関係ないと思います。

281 :渡邊照夫:04/02/19 21:38
>>243
ゴーゴリ的とは、読者に呼びかけるところとかだろうか

282 :吾輩は名無しである:04/02/19 23:35
文章の手本…宇野浩二の文章にそっくりだよね。後藤の文体。
横へ横へと果てしなく逸脱する「蔵の中」の語りなんかほんとそっくり。

283 :吾輩は名無しである:04/02/19 23:52
239です。
『しんとく問答』読了。
古墳(鏡塚)の立地場所が悪いせいでカメラのファインダーに古墳全体を収め切れず、
カメラを縦にしたり横にしたりして悪戦苦闘する部分は笑いました。
「俊徳道」と「贋俊徳道名所図会」のパロディー関係も興味深かったです。

284 :吾輩は名無しである:04/02/20 00:29
宇野はメチャ面白い
蔵の中・苦の世界・一踊り・鯛焼屋騒動・八木弥次郎の死・等々
もれも後期より前期のユーモア小説が好きなり
宇野浩二のスレがないのでここにカキコしますた


285 :吾輩は名無しである:04/02/20 01:17
自分でスレ立てたら?

286 :吾輩は名無しである:04/02/20 20:54
宇野浩二には間違い無くゴーゴリ的なユーモアがある。
江戸川乱歩も宇野の文体に魅了された一人だし、芥川なんかとも繋がりがあった。
当時、宇野はかなり重要な作家と見られてたのに今ではパッとしないのはどうしてだろう?
後藤さんのはゴーゴリ経由の宇野なのかな。
とにかく今時、宇野を云々するとしたら後藤さんの功績が大きいんじゃないか。
まさか水上勉経由じゃないだろうからな。

287 :・・・:04/02/21 00:09
>>283
そうそう。
「俊徳道」で語られるはずの本題の俊徳道の探索場面がスポッと抜け落ちてて、
代わりに探索前後のエピソードが長々と書かれてますよね。
「あれれ?」と思ってると
肝心の探索場面は次の「贋俊徳道名所図会」に後回しにされてる仕掛け。(笑)
僕もこの仕掛けは大好きです。
最後の「ラッパ型のスピーカー」の話も後藤さんらしい締め括り方だと思いました。

288 :吾輩は名無しである:04/02/21 00:53
>まさか水上勉経由じゃないだろうからな

水上勉経由とは?

289 :吾輩は名無しである:04/02/21 14:22
大阪のディオゲネス

290 :吾輩は名無しである:04/02/21 16:13
ゴッちゃんは近大でどんなこと教えてたの?

291 :吾輩は名無しである:04/02/21 20:14
>>260さんの書いていらっしゃる四十歳のオブローモフという本が気になるのですが、
これは小説なのかしら?それともエッセイ集?
読んだことのある人います?

292 :吾輩は名無しである:04/02/21 20:16
ついでに。。。
>>128で提起された「わたし」と「私」の問題はどうなっちゃったのですか?
途中で立ち消えになっているみたいですけれど。

293 :吾輩は名無しである:04/02/21 20:23
「四十歳のオブローモフ」は、どっかの夕刊新聞に連載されてた長篇小説。
中年の日常をエッセイ風に書きつづった作品。

294 :吾輩は名無しである:04/02/21 20:35
あっ、小説ですか。。。
ありがとうごさいましたっ。
先日の蜂アカデミーのレスにも書いたことですが、
ちょっと読んでみたいと思っても後藤明生さんの本が手に入らない昨今なので、
困っているところなのです(古書店でも見かけませんし。。。)
実際に本(四十歳のオブローモフ)はお持ちなのですか?

295 :吾輩は名無しである:04/02/21 22:47
持ってるよ。おれのは旺文社文庫だけど。長谷部日出雄だったかが解説書いてる。
それ以外にも年譜とか、参考文献一覧とか、著書リストとか、講談社文芸文庫並み
の付録の充実ぶり。
「挾み撃ち」と同時期に書かれてるんだけど、かなり違う感触。
故郷の思い出とか、ロシアへの旅先で出会った同窓生とかが出てくる。
「挾み撃ち」と読み比べてみると結構興味深いよ。

296 :吾輩はゴドーである:04/02/21 23:13
団地に棲む怠け者の奇妙な視点が抉出する人間関係を意欲あふれる手法で
描いた鬼才初の異色長篇!
(『四十歳のオブローモフ』文芸春秋・1973年・帯文)


297 :吾輩は名無しである:04/02/21 23:26
>>290
「ゴッちゃん」と呼ぶなよww

298 :・・・:04/02/22 00:17
>>278
『文学が変るとき』によると、

「人間の病気」(1967年前半期−第57回)
「S温泉からの報告」(1968年前半期−第59回)
「私的生活」(1968年後半期−第60回)
「笑い地獄」(1969年前半期−第61回)

と芥川賞には計4回ノミネートされたようですが、すべて受賞には至らず。
当時、最長老だった某選考委員から「読んでただくたびれただけ」と評されたそうです。
(この某選考委員とはだれのことだろう?)
島田さんのように「芥川賞落選御礼日記」は書かなかったようですが、
長老委員宛てに「総入歯と天眼鏡のお化けを送り届けてやりたい」と思ったそうです。

299 :吾輩は名無しである:04/02/22 02:15
ここの連中は佐川光晴をどう思ってるんよ。
 http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1061735195/l50

300 :吾輩は名無しである:04/02/22 15:38
生活の設計とジャムの空瓶は読んだ。
最近のは読んでないっす。

301 :吾輩は名無しである:04/02/22 20:01
一日遅れのお返事ですが、>>295さん、御紹介ありがとうございました。
挟み撃ちとは「かなり違う感触」という御意見でしたけれど、
作品の素材やテーマだけじゃなくて、
新聞連載(四十歳のオブローモフ)と書き下ろし(挟み撃ち)という違いもあるかしら?
ふっとそんな気がしました。
>>296さんの「団地に棲む怠け者」という言葉は笑っちゃいました^^
「住む」じゃなく「棲む」ですからねっ・笑

302 :吾輩は名無しである:04/02/22 22:15
「オブローモフ」はなんのプランも立てずに書き始めたらしい。
執筆は確か「挾み撃ち」よりも早い。
二葉亭四迷の「平凡」を書いたときのエッセイをそのとき読んでいて、
これでいいなら、自分もそれでやればいいや(牛の涎)、
と開き直って書いたんだったと思う。
正直高いお金を払ってまで読む必要はありません。
(10年くらい前まで300円とかで売っていたのになあ。)

ここで(というか他のところでも)取り上げられてないようですが、
「小説−いかに読み、いかに書くか」(講談社現代新書)は必読でしょう。
上にも挙げられていた「藏の中」も分析しています。
阿部昭の「短編小説礼賛」などより鋭い指摘が多く、
なぜほとんど紹介されないのか不思議です。

芥川賞の選評については芥川賞全集にすべて載っています。
おそらく図書館に置いてあると思います。

303 :吾輩は名無しである:04/02/22 22:33
>>298
六十年代後半で長老委員と言えば、、、滝井孝作か永井龍男でしょうな


304 :吾輩は名無しである:04/02/22 22:57
だからゴッちゃんは近大でどんなこと教えてたの?
近大の香具師いない?

305 :・・・:04/02/22 23:52
>>299
あ、>>73にも佐川さんのお名前を忘れてました。
『生活の設計』は読みましたよ。
後藤さんに似てるかよりも、個人的な印象は現代風「プロレタリア文学」でした。

>>302-303
了解しました。
今度、『芥川賞全集』で確認してみます。

306 :おさみ ◆pTvo7z/DwU :04/02/22 23:56
>>305
それは最後のあれだろ?
あれはシャレで言ってんじゃないのか?

307 :・・・:04/02/23 00:10
ええ、あの最後の言葉はユーモアですよね。
「現代風」と書いたのはその意味でですが、紛らわしい言い回しでした。
御免なさいです。

308 :吾輩は名無しである:04/02/23 00:28
>>304 ゴッちゃんって……笑

309 :吾輩は名無しである:04/02/23 01:39
>>295
「長谷部日出雄」(×)⇒「長部日出雄」(○)
後藤明生と長部日出雄か。
しかし、この組み合わせは珍しいな。この本だけか?

310 :286:04/02/23 20:39
>>288はそんな基本的な事も知らないのか。
勉さんは宇野浩二の愛弟子だよ。
宇野浩二の晩年の小説の口述筆記もまかされている。
『宇野浩二伝』という大部の評伝も書いているじゃないか。

311 :吾輩は名無しである:04/02/23 23:19
>>302
『小説−いかに読み、いかに書くか』は読みました。
『蔵の中』論や各章の斬新な視点も勉強になりますが、
プロローグの「小説を書くことは読むことからはじまる」は特に卓見ですよね。
「なぜ小説を書きたいのだろうか?」
「それは小説を読んだからだ」
平明な表現の中に小説に対する深い洞察が散りばめられているように感じました。

312 :吾輩は名無しである:04/02/23 23:21

「・・・」でした。

313 :吾輩は名無しである:04/02/23 23:37
後藤と長部はどっちも早稲田出身だったな
長部のほうが3、4年後輩だっけ?

314 :吾輩は名無しである:04/02/24 01:30
恩師の助教授が『小説−いかに読み、いかに書くか』を参考図書に挙げてたよ。
そのひとは太宰を研究してた。

315 :吾輩は名無しである:04/02/24 10:39
小説ーいかに読み、いかに書くか、今でも入手可?

316 :吾輩は名無しである:04/02/24 13:43
大きい本屋なら、まだ置いてある場合もあるけど…はたして。

317 :吾輩は名無しである:04/02/24 20:17
>>302さん、アドバイスありがとうございましたっ。
平凡式の文章なのですか。。。
むしろますます読んでみたくなりましたね・笑
現代新書の小説−いかに読み、いかに書くかは私も読みましたよぉ。
これで初めて機械(横光利一)の読み方がわかったようなものです。
作家というのはこのように他人の小説を読み込んでゆくんだなぁと
感心しちゃいましたね。

318 :吾輩は名無しである:04/02/25 01:38
>>315 版を重ねているから大丈夫じゃないかな、今の所は。
実はこの評論は隠れた名著で近代文学を読むのに必読の書。
田山花袋の「蒲団」を私小説の元祖と見る中村光夫に向けた批判と云う点でも、
後藤明生の指摘は一種のコペルニクス的転回だった。



319 :吾輩は名無しである:04/02/25 02:28
風俗小説論批判?


320 :近松秋江スレより:04/02/25 20:23
秋江スレの話題なんだけど、ここの住人は知っている?
なんか情報あったらヨロシク
↓ ↓ ↓

25 名前:吾輩は名無しである :04/02/25 11:04
「別れたる妻に送る手紙」の「る」論争?はなかなかおもろいやね。
でもさあ、漏れ、こいつの代表作の「黒髪」もややこしいらしいって話聞いた。
後藤明生が書いてた筈なんだけどさ、
黒髪も何種類かあるんだってね。全然違うストーリーで。
秋江全集持ってないから調べらんないけど、誰か教えてよ。


321 :吾輩は名無しである:04/02/25 20:44
さあ知りませんなあ…

322 :・・・:04/02/25 23:04
僕も記憶にありません。
『小説−いかに読み、いかに書くか』の『蔵の中』論(文体−接続詞とは何か)で
近松の名前が紹介されてます。
でも、そこでは近松の質屋通いをヒントに宇野浩二が『蔵の中』を書いたという文脈で
紹介されてて『黒髪』の話はありません。
うーん、どこなんだろう?

323 :・・・:04/02/25 23:19
あ、もしかすると辻原登の『黒髪』で引用されてた後藤さんのエッセイかな?
辻原登の『黒髪』が手元にないので出典は不明です。
そんな気がしてきた。(笑)

324 :吾輩は名無しである:04/02/26 00:35
>>319 左様、一種の「風俗小説論」批判だね。
総論は賛成。各論(作品論)としての「蒲団」論には反対。
そう云う構図。

325 :吾輩は名無しである:04/02/26 01:00
布団が私小説の祖?
中村光夫が決め付けたの?
つーか、それもしらなかったよ・・・恥恥恥

326 :吾輩は名無しである:04/02/26 01:25
丹羽文雄と論争した、あれだろ。
しかし風俗小説論が絶版じゃ、議論さえならんよなあ

327 :吾輩は名無しである:04/02/26 02:33
ゴッちゃんはどう評価したの?

328 :吾輩はゴドーである:04/02/26 23:08
>>320
『黒髪』は、二段組みの八木書店版全集で七ページ余り、原稿用紙で二十何枚かの短
篇であるが、実をいうと私は、これが音に聞く秋江の傑作『黒髪』だと思っていた。
ところが全集第一巻月報の柳沢孝子氏の文章、第九巻月報の島田昭男氏の文章を見る
と、傑作『黒髪』の女主人公の名は「お園」らしい。そしてそのモデルは「前田志
う」という京都の遊女で、秋江は彼女と暫く同棲したらしい。
とすると、第一巻の「黒髪」の他にもう一つの『黒髪』があって、私はまだそれを読
んでいないことになる。カタログによれば、それは第五回配本第四巻に入るらしいの
で、たのしみにしたい。しかし第一巻の『黒髪』も傑作である。
(後藤明生『小説は何処から来たか』所収「近松秋江を読む」抜粋)

329 :吾輩は名無しである:04/02/27 00:31
>>327 ポイントは複数あり。詳しくは本書33〜34頁を参照するべし。

【中村光夫】
・作者(田山花袋)と主人公(竹中時雄)の距離が皆無
・作者の主観的感慨が吐露された「事実そのものの告白」
・つまり作者のモノローグとなっている
(結論):「蒲団」は私小説である

【後藤明生】
・主人公(竹中時雄)は作者(田山花袋)に戯画化されて描かれている
・つまり両者の間には距離があるので主人公=作者ではない
・中年男の可能性としての「本音」を描いた作品
・「本音」は必ずしも経験された「事実」とは限らない
(結論):「蒲団」は私小説ではない

330 :吾輩は名無しである:04/02/27 01:06
主張が真っ二つやね
研究者はどっちに軍配上げてんやろ?

331 :吾輩は名無しである:04/02/27 01:41
>後藤明生『小説は何処から来たか』所収「近松秋江を読む」抜粋

こんな本出してたのか・・

332 :吾輩は名無しである:04/02/27 08:57
「小説は何処から来たか」を知らないのか。
これ、後藤明生の小説論の集大成みたいな本で、それまでの雑多な作家論を編み上げて作ってある。
日本の作家がほとんどで、四迷漱石荷風信一浩二利一清輝由吉才一とかを主に取り上げてる。
いまでも手にはいると思うよ。

333 :吾輩は名無しである:04/02/27 10:24

この世界じゃ文学者の姓名を名前だけで表記する習いなの?
古書目録でも見る事あるんだけどさ。
四迷、漱石、荷風はいいとして、
信一、浩二、利一、清輝、由吉、才一はなんか違和感あるww

334 :吾輩は名無しである:04/02/27 14:41
中上健次は「中上」じゃないかと思うが。宮沢賢治がいるし。

335 :吾輩は名無しである:04/02/27 19:37
フルネームで書くと長くなるから遊び半分に略しただけだよ。業界の風習でもなんでもない。
だいたい昭和以降の作家になるともう名前表記はしないね普通。

336 :吾輩は名無しである:04/02/27 19:52
昭和以降はホーリーネームになります。

337 :吾輩は名無しである:04/02/27 20:09
ここでは「明生」でもオーケーだゼ

338 :・・・:04/02/27 23:28
>>328
thanksです!
第七章「宇野浩二・牧野信一」の中だったのですね。
こんな意外な場所に近松秋江論をこっそり紛れこませてるとは!!!(笑)

339 :吾輩は名無しである:04/02/27 23:56
後藤明生はペンネームだよね。気になった。

340 :吾輩は名無しである:04/02/28 00:15
本名は後藤明正(あきまさ)。

341 :吾輩は名無しである:04/02/28 00:34
なるほどね。“明正”より“明生”が断然良いな。

342 :吾輩は名無しである:04/02/28 01:17
>>332
スマン。本当にしらなかった。
アマゾンで確認したら在庫はあるようなんで注文しておいた。
「歌う英語教室」はアマゾンでも引っかかってくるな。
これ同性同名の別人が書いたんだってな。間違って買う奴でてくるんじゃないか?

343 :吾輩は名無しである:04/02/28 01:31
>>341
黒井千次が後藤明生追悼文で同じこと言ってたね。

344 :吾輩は名無しである:04/02/28 02:41
>>337
「ゴッちゃん」でもオーケーだゼ!

345 :吾輩は名無しである:04/02/28 11:54
小説ーいかに読みいかに書くかだと志賀直哉を批判したとこが最高だった

346 :吾輩は名無しである:04/02/28 17:55
>342
「モダニスト詩人以後−英米詩人論」の著者も別人

347 :吾輩は名無しである:04/02/28 20:13
>>345さんは志賀直哉批判のどのあたりが「最高」だったのですか?
私は志賀直哉の特徴が他者から見られることを拒否している点、
文章が一方的な「直写」と「感想」の組み合わせから成り立っている点、
この二つの点が指摘されているのに感心しちゃいました。
後の章で語られる横光利一の機械の方法論とは正反対ですし。

348 :吾輩は名無しである:04/02/28 23:10
 ☆ チン     マチクタビレタ〜
                         マチクタビレタ〜
    チン    ☆ チン 〃 ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・) < 後藤明生全集の刊行まだ〜?
       チン    \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
  チン    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
        | .愛媛みかん.  |/


349 :吾輩は名無しである:04/02/28 23:33
後藤明生の志賀直哉批判って、凡庸って言うか何ちゅーか、
結構ありふれた批判じゃないかと思うんだが。

350 :吾輩は名無しである:04/02/29 00:38
345だが志賀直哉を分析した本を読んだのが、
あれが始めてだったんだよね。
おれが感動したのは、志賀がイモリの色を「いい色だった」と表現してたとこ。
「いい色」がどんな色か、志賀本人の好みを知る人しか、解らないじゃん。
そう言って後藤が批判してたのが印象的だった。
志賀にとっては、小説と随筆も、気持ちがムキになるかならないかの区別しか
なかったと言うのもインパクトあったしね。
たしかに後藤の批判は有触れた批判だったんかもしれない。
でもインパクトはおれにはあったね。


351 :吾輩は名無しである:04/02/29 01:06
それも大事だけど、例の「笑いの方法」はどうよ。
福武もなくなっちゃったし今では幻のゴーゴリ論になってなくない?
あれは勿体ない。

352 :吾輩は名無しである:04/02/29 01:25
ゴーゴリは後藤さんのの評論で始めて知った。
どっかの対談でデビュー作の笑い地獄はゴーゴリのパロディーだて語ってたね。


353 :吾輩は名無しである:04/02/29 01:28
あと「ある戦いの記録」はカフカのパロディでしょ?

354 :吾輩は名無しである:04/02/29 01:36
これは未読。面白い?

355 :吾輩は名無しである:04/02/29 01:36
>>352
デビュー作は「関係」だけどな。
処女出版したのが「笑い地獄」(と言う題名の作品集)だったっけ?

356 :吾輩は名無しである:04/02/29 01:45
>>353
昔に読んだな。何と言ったっけ?あれ。自動オナニー製造機だっけ?
カフカもだが「ゴーゴリの妻」とも関係あると思うんだが
作者名、ど忘れした。
イタリアかスペインの作家だったか?

357 :吾輩は名無しである:04/02/29 11:09

伊太利亜の作家・トンマーゾ・ランドルフィ。
ゴーゴリの妻はダッチワイフの話だ罠w

358 :・・・:04/02/29 20:59
>>355
いえ、処女出版は『私的生活』(新潮社)で1969年9月5日の発行ですよ。
『笑い地獄』(文芸春秋)は『私的生活』よりやや遅れて1969年9月30日の発行。
僅差のタイミングですね。
細かい話で恐縮です。(笑)

>>356-357
「ゴーゴリの妻」の話ははじめて知りました。
内容が面白そうなのでさがしてみます。

359 :吾輩は名無しである:04/03/01 02:19
『笑いの方法』は福武文庫のでもってるよ。
終わりのほうで紹介されてる、大江健三郎の『小説の方法』が、
シクロフスキーとかの理論で自分の論を武装してるのに
自分の言葉でゴーゴリを掴まえんと苦戦してるのが後藤っぽいととおもった。


360 :吾輩は名無しである:04/03/01 19:47
インターネットの古書検索で注文した夢かたりと四十歳のオブローモフ、
今朝、我が家に届きました♪
両方とも初版で私としてはちょっぴり高いお買い物になってしまいましたけれど、
夢かたりには後藤明生さんのサインまで記されていてビックリ!
宛名は書かれていませんでしたが、ラッキーなお買い物でしたね。
早速、今夜から読み始めてみるつもりですっ。

361 :吾輩は名無しである:04/03/01 23:35
翻訳で「鼻」と「外套」との本を出版しているのは事実か?

362 :吾輩は名無しである:04/03/02 00:14
学研の文学全集のやつとちゃうかな

363 :ixion ◆ySh2j8IPDg :04/03/02 00:29
『世界幻想名作集』(河出文庫)に入ってるよ、確か

364 :362:04/03/02 00:53
河出の世界幻想名作集は澁澤編のやつやったかな?
あれにはいっとったか。
学研のゴーゴリがみつからんから内容はわからんが学研にもはいってた覚えある。


365 :吾輩は名無しである:04/03/02 01:23
>>360
署名本の宛名は、削られたんじゃないかとおもう。
有名作家が有名作家に献本した本は、値打ちが挙がるけど、
そうじゃないケースは、却って価値が下がるしさ。
プロの古本屋は跡形もなく、キレーに消しちゃう技術持ってるよ。

366 :吾輩は名無しである:04/03/02 01:39
価値さがるの、どして?

367 :吾輩は名無しである:04/03/02 02:02
だーれも知らない一般人の名前があったらウザイしさ。
そんなの消しといて作家の名前だけ残したら、すっきりするでしょ
消しちゃってるケースは、ケコー多いよ。

368 :吾輩は名無しである:04/03/02 02:13
汚く消されているのは持っているよ。
ただし、後藤のではなく田久保のだけど。
しかし、田久保は字が下手だな。
あの文体であの字はないだろう。
編集者はどんな思いで原稿を読んでいたんだか。

369 :吾輩は名無しである:04/03/02 10:47
> 編集者はどんな思いで原稿を読んでいたんだか。

そう言われてみりゃ生原稿は見ねえな。後藤はどんな字書いてたんだろうか。
癖のある字っぽいがあの文体で達筆だったらおどろく。

370 :吾輩は名無しである:04/03/02 20:43
後藤明生さんのサイン本、署名部分をさまざまな角度から眺めてみました。
私には削られたようには思えないのですけれど、
>>365さんのおっしゃるとおり、
ひょっとしたら宛名は削られちゃってるのかも知れませんね。
それほど見事に消しちゃう技術があるなんて。。。
プロの古本屋さんというのは意外な特殊技術を持っていらっしゃるんですね^^
ちなみにサイン本の後藤明生さんの字は曲線的で何とも独特な字体です。
決して達筆ではないけれど自由でのびのびしている印象です・笑

371 :吾輩は名無しである:04/03/02 20:59
>>370は353とか347のカキコしてるのと同じ人?女性ですか?
女性だったら後藤さんの読者では、珍しいんじゃないかと思って
気になって聞いてしまったんですが…

372 :吾輩は名無しである:04/03/02 21:21
>>353は私ではありませんよぉ・笑
後藤明生さんの愛読者で女性は珍しいのかしら?
そんなこと考えたこともなかったけれど。。。
あ、一応、これでも女です・笑

373 :吾輩は名無しである:04/03/02 23:28
ゴーゴリの評論は『笑いの方法−あるいはニコライ・ゴーゴリ』だけなんか?
『死せる魂』について触れた評論はあるんかいな。

374 :吾輩は名無しである:04/03/03 01:16
俺の「夢かたり」もサイン本だー。知らないオッサンの名前が書いてあるけど。

375 :吾輩は名無しである:04/03/03 01:21
元松原団地の住人・・・懐かしいっす
隣の草加に下宿して学校通ってたからあの辺はよく知ってます

376 :吾輩は名無しである:04/03/03 01:29
>>374 君が知らないだけで案外、著名人かもよ?なんて名前だい?

377 :吾輩は名無しである:04/03/03 02:09
375

独協大生?

378 :・・・:04/03/03 22:44
>>373
僕も後藤さんの『死せる魂』論は見た事がありません。
『笑いの方法』の後記に初期作品や『死せる魂』については故意に書かなかったと
記されています。
「いつか『死せる魂』その他のことを、また書くことになるだろうか?
なるかも知れないし、ならないかも知れない」とも書かれています。
『笑いの方法』の続編は書いていただきたかったですよね。

379 :秋江スレで発見!:04/03/05 01:06
近松秋江スレで発見しますた。
↓ ↓ ↓

41 名前:吾輩は名無しである :04/03/04 00:57
>>40
後藤明生で思いついたが、上の「別れたる妻に送る手紙」の「る」の有無云々なんてさ、
後藤だったらそれだけで一篇の小説作っちゃうよな、ぜったいwww


380 :吾輩は名無しである:04/03/05 01:11
後藤明生って、どっかの大学で教えてなかった?
確かその頃から小説の理論家として華麗に再生したような記憶がある。

381 :吾輩は名無しである:04/03/05 03:14
近畿大学の学部長だったが、近大以外でのこと??

382 :吾輩は名無しである:04/03/05 09:23
早稲田の文芸科で非常勤やってはったよ

383 :吾輩は名無しである:04/03/05 15:51
一年間だけでしょそれって。

384 :吾輩は名無しである:04/03/05 22:38
「小説は何処から来たか」を読み始めてるけどさ、
読んだ事のある評論と読んだ事のない評論がごちゃ混ぜになってるよな。
どうして初出誌のデータが載っていないのだろうか?

385 :吾輩は名無しである:04/03/06 14:27
>>379
禿同。てか、実際にそんな小説かいてなかったっけ?
なんかありそーだなー。

386 :吾輩は名無しである:04/03/06 20:11
四十歳のオブローモフを読み終えました。
ロシアへ向かう船内で偶然再会した同級生の女性から自作の「小説」を聞かされる
シーンは退屈しましたけれど、
前半の団地ネタ、後半の結婚式(仲人を頼まれて大失敗しちゃう)のシーンは
非常に楽しく読めました・笑
明日からはもう一冊の夢かたりの方を読んでみるつもりですっ♪

387 :吾輩は名無しである:04/03/07 00:47
芳川泰久の『小説愛』の後藤明生論ってどうなのさ?

388 :吾輩は名無しである:04/03/07 01:16
価値なし、とまではいわないけど、つまんなかった。
優等生的読みの平岡篤頼、決定的な「挾み撃ち」論の蓮實重彦、
物足りないけどそれなりに新しい知見を提出している渡部直己、と
それ以外ではあまり面白いのはなかったなあ。

389 :吾輩は名無しである:04/03/07 02:02
後藤明生は批評家に−あるいは批評家にのみ−愛された作家だと言われる。
しかし、俺の見る所、非常に批評しづらい過剰さを孕んだ作家に見えるのだが、
どんなもんだろう?

390 :吾輩は名無しである:04/03/07 10:56
捉えどころのない作家だよねたしかに

391 :吾輩は名無しである:04/03/07 17:40
>>384白地社……ここは後藤の本でしか知らねえ。
どーせ従業員2、3名と逝った規模じゃないか。そこまで手回らんかった気がするな

392 :吾輩は名無しである:04/03/07 19:52
白水社の関連会社?

393 :・・・:04/03/07 21:34
白地社刊の本では、
僕は和田博文『テクストの交通学』と鈴木貞美『モダン都市の表現』を持ってます。
オシャレな国文学研究書と言った体裁でしょうか。(笑)
白水社とは関係ないと思いますが、名前は確かに紛らわしいですよね。

394 :吾輩はゴドーである:04/03/08 00:55
>>361-364
世界文学全集第35巻『ゴーゴリ』(学習研究社・1978年)所収
・「鼻」(後藤明生訳)
・「外套」(横田瑞穂・後藤明生訳)

395 :吾輩は名無しである:04/03/08 10:17
学研の全集は古本でもみかけないよねー

396 :吾輩は名無しである:04/03/09 11:07
私もこれは図書館、古本屋でも見たことがありません。
ゴーゴリは明生訳というところが目新しいと思いますが、
他に面白そうな巻はあるのでしょうか?

397 :吾輩は名無しである:04/03/09 20:08
>>396NACSIS Webcatで調べたら全50巻もあるじゃん、これ。
ラインナップを見ても相当本格的な全集でした。
学研って言うからガキんちょ向けかと思ったけど。

398 :吾輩は名無しである:04/03/09 21:26
神田で『現代の文学37』(黒井千次&清水邦夫&小川国夫&後藤明生)購入。
「靴下仲間」という小島信夫の月報のエッセーは笑えた。
後藤と小島、おかしな迷コンビだね(w

399 :吾輩は名無しである:04/03/09 23:04
例えば?

400 :吾輩は名無しである:04/03/10 02:15
早稲田に通ってた時以来の知り合いなんでしょ

401 :吾輩は名無しである:04/03/10 10:23
ここは後藤明生の項目の多いな
迷宮旅行社 → ttp://www.mayq.net/folder_dokusyo.html

402 :吾輩は名無しである:04/03/10 20:07
>>398
>>31とか>>81みたいな指摘もありんす 

403 :吾輩は名無しである:04/03/10 22:13
そりゃさ、付き合いも古そうだし影響関係はあるだろう。
けど、差異のほうが大きい気がするな、俺的には。

404 :・・・:04/03/10 23:04
>>398
月報付きとは知りませんでした。
「靴下仲間」にはどんな事が書かれてるのですか?
少しで構いませんから内容を教えて下さい。お願いします!!!

405 :吾輩は名無しである:04/03/11 00:34
>>398
保坂と小島の往復書簡集『小説修行』にも、
後藤に関する記述があるね。

406 :吾輩は名無しである:04/03/11 01:23
405の詳細キボーヌ

407 :吾輩は名無しである:04/03/11 19:57
後藤論収録の平岡篤頼の「文学の動機」を古本屋でみつけたけど、
やっぱ買っといたほうがいいかな?

408 :吾輩は名無しである:04/03/11 20:30
平岡先生、御元気なのだろうか?

409 :吾輩は名無しである:04/03/11 23:41
余り見掛けないから「買い」だね。

410 :吾輩は名無しである:04/03/12 00:51
>>398
前に読んだ小島さんの『暮坂』に後藤明生が実名で登場していました。
怖い人だなーという印象でした。

411 :吾輩は名無しである:04/03/12 01:01
そうなん?
後藤といや笑いとかユーモアなんかがすぐ重いうかぶけど。



412 :吾輩は名無しである:04/03/12 01:34
小島さんや水上勉さんを交えた飲み会でのエピソードです。
いつもニコニコしている出版社の社長さんを突然「あんたは偽物だよ!」と罵倒するシーンがありました。
どきっとさせられる場面だったのでハッキリ覚えています。
あくまで小説の中のシーンですが・・・

413 :とりあえず:04/03/12 22:55
 テスト。


414 :吾輩は名無しである:04/03/13 00:08
島田雅彦は弟子?

415 :吾輩は名無しである:04/03/13 00:47
どちらもロシア文学だからな

416 :398です:04/03/13 10:53
>>404
こんな感じだよ(w
↓↓↓
今はどうか知らないが、後藤君は食物に好き嫌いがつよくて、限られたものしか食わ
ないようだった。たとえば、肉とか卵とかいうようなものを、おまけに野菜とか漬物
とかいったものを食わない。ひょっとしたら、味噌汁も駄目というのだったかもしれ
ない。先日味噌汁はのんでいたから、その方は当時もよかったかもしれない。御馳走
してやろうと思う者を、絶望的にする男だった。

そういうわけで夜が更けるにつれて一層論客とり、文壇の中で自分が一番正しいとい
いだけになった彼をつれて、遠く国立の我が家へと戻ってきて寝かせた。ぼくの家へ
入るときだったか、それとも翌日出て行くときだったか忘れたが、彼はぼくの家の前
の池に落ちた。招かれざる客が落ちる仕掛けになっていると物知り顔に、花をもたせ
ていってくれる人もいるが、後藤君の場合は、下を見ずに最短距離を歩いたせいであ
る。勿論酔っていたり、酔いが残っていたせいであろう。(もっとも、ぼく自身、白
昼、しらふで落ちたことがある。)

彼は自称方向オンチであり、また同年配の作家連中の話では、必ず遅刻してくるとの
ことである。一年半ばかり前、池袋の「あさ」で待ち合せようとしたら、三時間待っ
ても現われず、宿へ帰ったら、今ようやく「あさ」へ着いたと電話してきた。ぼくの
案内もズサンだったし、ぼく自身もあの店へは二度目には遂に到達しなかったので無
理はない。

417 :398です:04/03/13 10:58
小島信夫の「靴下仲間」は『現代の文学37』(昭和48年5月30日第1刷発行講談社)
の月報の文章です。
出典だけは明記しとかないとね。

418 :吾輩は名無しである:04/03/13 13:21
240 名前:美香 ◆FE5qBZxQnw 投稿日:04/03/11 01:12
>>237
不等号はけんかになるからちょっと……。
むかしは好んでそういうことをやっていたけど。
まあ、それに近いことをやってみよう。不眠症だし。

工藤(知識B 文章C 即興B 体力C)
淳一(知識B 文章D 即興C 体力A)
おさむ(知識D 文章E 即興B 体力A)
団長(知識D 文章E 即興D 体力D)
旭橋(知識C 文章D 即興B 体力E)
ライチ(知識C 文章C 即興C 体力C)
ixion(知識A 文章F 即興D 体力D)
林彪(忘れた)
ファルロスマン(知識C 文章D 即興B 体力B)
ミス板(知識B 文章C 即興F 体力A)
美香(知識C 文章B 即興B 体力A)
創作ノオト(知識D 文章C 即興D 体力B)
35歳主婦(知識E 文章E 即興E 体力E)
白石昇(知識C 文章C 即興F 体力A)

ほかにだれがいたっけ?

241 名前:美香 ◆FE5qBZxQnw 投稿日:04/03/11 01:18
ころにゃん(知識A 文章A 即興A 体力A)
幕ノ内(知識D 文章C 即興B 体力E)
鰯(知識C 文章B 即興B 体力D)
矢部(知識B 文章E 即興D 体力D)
C(知識B 文章E 即興E 体力A)
G(知識D 文章D 即興D 体力D)


419 :吾輩は名無しである:04/03/13 17:58
>>414 島田に後藤は超えられない


420 :吾輩は名無しである:04/03/13 20:07
夢かたりを読み終えましたっ。
前回、読み終えた四十歳のオブローモフとはまた違った雰囲気でビックリ!
筋らしい筋はないといったらいいのかしら?
とーっても要約しづらい小説でしたね・笑
語り手の過去と現在、夢と現実がもやーっとした夢のような雰囲気が濃厚に立ち込め
た文体で表されておりまして不思議な読後感が残りました。
(圧巻は最後の「鞍馬天狗」です!)
こんな小説を読まされると後藤明生さんは小説がうまいなあと感心しちゃいますね。

421 :・・・:04/03/14 00:11
>>416-417
サンクスです!
いやあ、お二人ともとてつもなくユーモアがありますよね。(笑)

422 :ファロスマン ◆FTa/HQEoL2 :04/03/14 03:09
みんなで投票しよう!

http://www.fukkan.com/vote.php3?no=16291

てか全集出せ、てのはどこに言えばいいのか?
福武書店は文学やめちゃったし・・・



423 :吾輩は名無しである:04/03/14 10:47
マジにもう出ないの?


424 :吾輩は名無しである:04/03/14 11:22
>>408
平岡氏訳のロブ=グリエの本の広告が
出ていたのでまだ大丈夫なのでは?

425 :吾輩は名無しである:04/03/14 13:11
■過去スレ一覧■

@【首塚に】後藤明生【挟み撃ち】
 http://makimo.to/2ch/book_book/1036/1036480170.html
A後藤明生
 http://makimo.to/2ch/mentai_book/1005/1005995711.html
B後藤明生全集発売に向けて立ち上がろう
 http://makimo.to/2ch/mentai_book/994/994671192.html
C後藤明生!
 http://makimo.to/2ch/mentai_book/978/978731380.html

426 :吾輩は名無しである:04/03/14 15:21
そうか、>>1のスレッドから移行してたのね

427 :ファロスマン ◆FTa/HQEoL2 :04/03/14 22:04
>>425の見たけど、これまでいちばんのびて101なんだね。
こんどはスゴイ! 1000突破を祈ります。

428 :吾輩は名無しである:04/03/14 22:15
昔のスレ立てたリアル厨房はいるのか?

429 :吾輩は名無しである:04/03/15 01:34
>これまでいちばんのびて101なんだね

>>4みたいなのが多かったからな

4 :吾輩は名無しである :04/01/24 19:53
【首塚に】後藤明生【挟み撃ち】
これ立てたの俺。もう読んでないや。

430 :吾輩は名無しである:04/03/15 17:49
>>412
文学者の世界ってコワイねー(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル((((




431 :吾輩は名無しである:04/03/15 20:19
一つ質問させて下さい。
>>425の@からCを拝見致しました。
ところで、Cの>1の「大江健三郎」の意味するところは何なのでしょう?
後藤明生さんは大江さんとはどういった関係だったのかしら?
無知で申し訳ありませんけれど、
何か御存知の方がいらしたら教えて下さいな。

432 :吾輩は名無しである:04/03/15 22:56
4のスレの1は、大江が後藤の作品を評した文章です。
元が何かは知りませんが、初期の作品集(「私的生活」だったような)の帯に
書いてあるものですから、それを引用したのでしょう。

個人的にはどのような関係があったのかはわからないんですが、大江の「小説の方法」
に触発されて、「小説の構造」というエッセイを書いてたのはたぶんみんな知ってるのでは?
これは「笑いの方法」に収録されてますし、「針の穴から」にも載ってる文章です。
それくらいです

433 :吾輩は名無しである:04/03/15 22:57
『謎の手紙をめぐる複数の手紙』の単行本が1500円で売られていたんだけど
これって買いですか?

434 :吾輩は名無しである:04/03/15 23:02
後藤の本は集めるだけ集めと毛よ、全集が出ねえんだからさ。

435 :吾輩は名無しである:04/03/15 23:36
>>434
アドバイスありがと、明日買うよ。

436 :・・・:04/03/15 23:57
>>433
『謎の手紙をめぐる複数の手紙』は『壁の中』連載中の頃の作品集ですよね。
長編小説と短編小説の違いはあっても互いに共通するテーマがあるように思います。
と言う事で、普通の小説は一編も見当たりません。(笑)
個人的には「ホテル」に惹かれます。

437 :吾輩は名無しである:04/03/16 00:42
ixionを唯一の例外としてw
>>425の連中は殆ど2chを卒業したのだろうか…?
各スレの立ち枯れ方が妙に後藤らしいw

438 :吾輩は名無しである:04/03/16 20:16
>>432さん、御教示いただきましてありがとうございますっ。
大江さんの小説の方法、後藤明生さんの小説の構造は拝読済みです。
お二人とも同じような考えをお持ちでありながら、
実作の上では作品の雰囲気にかなりの違いがあるように感じられますけれど、
そのあたりはどうなのでしょうねぇ。
大江さんの「方法」が取って付けた上品な「お勉強」のように感じるのに対して、
後藤さんの「方法」は大江さんよりも素朴といいますか、
御自身の創作体験に裏打ちされた実感的な認識から来ているように思うのは、
私だけなのかしら?

439 :吾輩は名無しである:04/03/17 02:19
同感。
大江のカーニバル論やフォルマリズム受容は教養主義的だよな。
グロテスクリアリズムとか云々とか触れ回ったって、
グロテスクな感じは山口昌男に感化される以前の方に圧倒的に表されていたし。
かたや後藤のは一つ一つの文章の連なり方が妙に生々しいんだよな。
コトバとコトバ、文章と文章の接着が野蛮と言うか……。
兎に角、好対照な作家。


440 :吾輩は名無しである:04/03/17 20:35
大江に限らず明生だってバフチンを学ぶまえからバフチン的世界を描いてた訳だしさ、
「笑い地獄」とかみたいに。
凡人には理解し難いけど、
作家の生理つーのは文学理論を簡単に跳躍しちゃってるんだろうね。


441 :吾輩は名無しである:04/03/18 01:12
>>433-436 収中の“鰐か鯨か”は後藤チックな逸作

442 :吾輩は名無しである:04/03/19 10:31
「ワニかクジラ」の様な作風は何時の段階から始まったの?

443 :吾輩は名無しである:04/03/19 21:31
407だけど、平岡篤頼の「文学の動機」、遂に買っちゃったよ。
これから読んむゾー!


444 :吾輩は名無しである:04/03/20 01:07
>>442
傾向が謙著になるんは吉野大夫の連載時期ー1980年頃ー?からかなあ。
詳しい方、宜しく。

445 :吾輩は名無しである:04/03/21 18:01
昨日亡くなったいかりや長介って享年72歳だったけど、
と言う事はいかりや長介と後藤明生は生年(1932年)が同じって事になるんかな?

446 :吾輩は名無しである:04/03/21 20:01
長さんもそうだが、高木ブーも71なんだってな。
後藤も今生きてたら72か。
育ちざかりにロクなもの食ってなかった昭和一ケタ世代、早死にするヤツ多いな。
まだまだ働ける世代の筈なんだが。


447 :吾輩は名無しである:04/03/22 01:55
「優秀選手賞」の中に発見しますたw
ttp://www.nbu.ac.jp/~ones/football/2002league/hyousyou.htm

448 :吾輩は名無しである:04/03/22 20:05
古書店でドストエフスキーのペテルブルグを購入しました♪
想像以上に厚さの薄い本なのですけれど・・・笑
早速、今夜から読み始めてみるつもりですっ。

449 :こんなスレがあったとは:04/03/23 01:43
私にとっては世界最高の作家!
ロマン主義の亡霊(愛読者ならわかると思う)を徹底して批判した唯一の人でしょう。大江も中上も偉大だとは思うがロマン主義の亡霊にたいして無防備だと思う。
よって後藤明正が私にとっては最高の作家なのです。
「この人を見よ」で大阪の立ち食いうどん屋でタヌキソバを注文して、キツネソバが出て来たので絶句するところが素晴らしい(その直後に連載中断)。
この方は日本のロブグリエですよ、でもフェチが全くないあたりロブグリエより上だと思ってる。
20世紀最愛の作家っす。

450 :吾輩は名無しである:04/03/23 01:54
ロブグリエってたいしたことないんじゃ・・・。

451 :吾輩は名無しである:04/03/23 02:11
4行目の「後藤明正」(×)→「後藤明生」(○)
本名だからね、明正は。


452 :吾輩は名無しである:04/03/23 02:13
>ロマン主義の亡霊(愛読者ならわかると思う)を徹底して批判した

これは同意するよ。

453 :吾輩は名無しである:04/03/24 00:42
近大の教え子みたいやね、この子。

ttp://www3.ocn.ne.jp/~missitsu/profile.htm

454 :449:04/03/24 01:35
>451
すまぬ、普段から頭の中で「本名明正、後藤明生」と唱えてるほどの愛読者なもんで、間違えました。
いつも2ちゃんは週刊少年漫画板のバキスレしか見てないもんで後藤明生スレ発見して頭に血が昇ってしまいました。
この人「俺は才能がないから」とか言うのが口癖だったようで、そこがとても格好良い。
もうこんな作家は出ないよなあ。

455 :吾輩は名無しである:04/03/24 01:35
>>453

絶対、ジエン。

業界人、氏ね。

456 :吾輩は名無しである:04/03/24 01:40
写真と名前が一致しねーじゃねーか!

457 :吾輩は名無しである:04/03/24 02:41
>>454
あんなケッタイな小説……で、才能がないからって……?(w
才能とか独創とかって陳腐なもんしか書けん奴らに聴かせてやりたいな。


458 :吾輩は名無しである:04/03/25 20:23
ドストエフスキーのペテルブルグを読み終えましたっ。
対象作品が貧しき人々、分身、鰐、地下生活者の手記、罪と罰で、
後期の大作をあえて?はずしているのが後藤明生さんらしいですねっ^^
それに私ってば、知りませんでした。
罪と罰に「突然」という言葉が560回も使われているなんて!!!

459 :吾輩は名無しである:04/03/26 10:46
>>458 スレ違いを承知でうかがうのですが、ドストエフスキーの『鰐』は、
全集、選集等でしか読めないのでしょうか??

460 :吾輩は名無しである:04/03/26 12:51
ドストエフスキーの鰐は、バベルの図書館のロシア短篇集にも入ってたし、
福武文庫の前期短篇集にも入ってる。
あと、鴎外の訳もある。ちくま文庫「諸国物語」の上下のどちらかかに入ってた。
でも、バベルの図書館以外はいま手に入らないと思う。

461 :吾輩は名無しである:04/03/26 18:21
『吉野太夫』、『壁の中』
それぞれ2千円でみつけたのですが、
これって買いですか?

462 :吾輩は名無しである:04/03/26 19:34
「吉野大夫」はともかく(というか、ファラオ企画から新刊で三千円くらいのがまだ手にはいるし、
古書店で結構見る部類に入る)、「壁の中」が二千円なら相場の半分以下。
「吉野大夫」二千円は多少高い。

463 :461:04/03/26 19:40
レスありがとうございます。
参考になります。
『壁の中』はかおうかな、と思います。

それにしても詳しいですね。
勉強になります。

464 :461:04/03/26 20:11
その2冊以外では、
『酒 猫 人間』『分別ざかりの無分別』『八月/愚者の時間』
があったんだけど、
このへんは面白いのかな?
どれも1000〜2000円でしたが。 

465 :吾輩は名無しである:04/03/26 20:39
私は「壁の中」をまだ古書店の棚に並んでるのを見たことがない。ネットで買った。
ネットなら五六千円つく。作品としては後藤明生の全作のうちでも必読の三冊に
入ると思うから、これは是非読んでほしい。

後藤明生の本は古書店とかだと三千円くらいはついてることが多いから、その値段で、
後藤明生が好きなら買っておいて損はないと思う。
「八月/愚者の時間」は面白いのではないかと。二つの作風の短篇が前半後半で切り分けられていて、
どういうのを書いてるか把握しやすい。
他の二つはエッセイ集。単に身辺雑記的なものもあるのでこれは中身を読んでから決めた方がいいかも知れない。
エッセイ集は似た内容のが多いから、是非、とはいえないか。

466 :吾輩は名無しである:04/03/26 22:28
>462
ファラオ企画の吉野大夫は誤植が目立つよな。中公文庫か初版で買うべし。

467 :461:04/03/26 23:39
必読の他の2冊は何ですか?

それにしても、
本好きの方ですね。
壁の中にもずいぶんお金をおかけになったようですし。
それとも後藤の本がそれだけ価値のあるものということでしょうか?

とにかく、壁の中ともう一冊くらい買おうと思います。

468 :・・・:04/03/27 00:01
>>464
『分別ざかりの無分別』の何が面白いと言って、
表紙と裏表紙に後藤さん御自身を描いた全身像が描かれている事ですよね。
裏表紙の方は舌まで出してるし。(笑)

469 :吾輩は名無しである:04/03/27 01:04
>>467
>必読の他の2冊は何ですか?

そりゃあ、「挟み撃ち」と「首塚の上のアドバルーン」だろうな。

470 :吾輩は名無しである:04/03/27 12:43
いや、どうだろう。
「吉野大夫」や「蜂アカデミーへの報告」もはずせないんじゃ?


471 :吾輩は名無しである:04/03/27 16:45
「汝の隣人」は?

472 :467:04/03/27 17:22
『壁の中』かいました。
ちょこちょこ拾い読みしてみましたが、
とてもおもしろそうです。

>>468
たしかにあの装丁は面白い。
見てるとほしくなりますね。
>>469
その2作品は文芸文庫に入ってるので
後藤作品では珍しくてにはいりやすいですよね。




473 :吾輩は名無しである:04/03/27 18:03
>>465
『壁の中』いくらでかったの?
俺もネットで買おうと思ってるんだけど。

474 :吾輩は名無しである:04/03/27 20:02
「皆さん、ゴギブリが泳いでますよ!」

だったっけ?

475 :吾輩は名無しである:04/03/29 01:59
>>468はマジ?そんな本があるなら、み、見てみたい・・・

476 :吾輩は名無しである:04/03/29 22:08
>>475
おれは468じゃないけど、その本は見たことあるよ。
あれいいよな。

477 :吾輩は名無しである:04/03/30 00:40
オレ、持ってるよ、それ。
かの「へたうま系イラストレーター」・湯村輝彦が装丁を担当したみたいやね。
後藤が岩のようなものに腰掛けてる絵なんだけどさ、
足の方なんかスッゲー適当に描いてる(w
とにかくバランスの悪いへたくそな絵でさ、さすがは湯村って感じ。
裏には「不精者だけが読む本である」と手書きの字が書いてある。
もとになったのは文芸文庫版の挟み撃ち(265ページ上段)の写真やね。

478 :吾輩は名無しである:04/03/31 21:32
やっぱ後藤はいいね。
古本屋にもあまり出てこないけど、
見つけたら買って、
少しずつ読んでいきたいね。

『めぐり逢い』を2千円で見つけたので今買うかどうか思案中。

479 :・・・:04/03/31 23:10
『めぐり逢い』は単行本ですか?
僕は最初に集英社文庫の『めぐり逢い』を買った後、
別の古本屋で単行本を見つけたから手元に2冊所持しています。
地平線に猫の耳だけ出てる単行本の表紙もいいですよね。
お買い得だと思います。

480 :吾輩は名無しである:04/04/01 00:22
ブックオフで100円、
普通の古本屋でも1000円以下だから
止めとけ>「めぐり逢い」
そんなに大した作品でもないし。

481 :吾輩は名無しである:04/04/01 00:25
後藤明生は、ブクオフでなかなか見つけらんない。
まぁ、努力が足らんのかもしれんけど。
東京は背取りくらってるのかなぁ。


482 :吾輩は名無しである:04/04/01 00:49
日本の古本屋で検索したら、後藤の単行本相場は2000円〜3000円。
めぐり逢いは値段がマチマチで、1000円〜8000円。
8000円のは署名付。

483 :吾輩は名無しである:04/04/01 20:02
>>479
単行本です。
>>480
481とおなじく、
後藤の本ってブックオフでぜんぜん見つからない。
だから、あるていど高くても
古書店で買うしかないなあ、
と思ってるんだけど。
まあ、ブクオフで見つかるんならそれに越したことはないんだけどね。

484 :吾輩は名無しである:04/04/01 21:51
角川文庫の「パンのみに非ず」(柄谷が解説書いてるやつ)なんぞ
ブックオフはおろか、古書店でもぜんぜん出回らないゾ!


485 :吾輩は名無しである:04/04/02 00:27
後藤の本は好き嫌いが分かれるだろうけど
俺は好きだな。
ブクオフでなかなかみつかんないから
俺も古書店で買ってる。

古井とか小島信夫とか後藤明生とかの本って
いい作品だと思うけどあまりなくて困る。

486 :吾輩は名無しである:04/04/02 01:24
発行部数がそもそも少ない上に初版・初刷でストップしちゃうからな。
五千部だろう、せいぜい。

487 :吾輩は名無しである:04/04/02 02:07
汝の隣人二百円でゲトー!

488 :吾輩は名無しである:04/04/02 02:14
200円? えーーーー!!!

489 :吾輩は名無しである:04/04/02 03:32
>>464
>角川文庫の「パンのみに非ず」

スーパーのワゴンセールで50円だったよ。
集英社文庫版「笑い地獄」もいっしょ。
こまめに探せば見つかるよ。
スーパーの古書市はエリアーデの単行本が300円とか
結構でたらめをやっているからね。
しかし、後藤が角川文庫から出していた
団地人間の生態をまとめていたエッセイ集は何だったけ?
これも50円だったけどスルーしちゃったもんな。

490 :吾輩は名無しである:04/04/02 19:48
『蜂アカデミーへの報告』『笑坂』『行き帰り』『関係』
『四十歳のオブローモフ』を古書店で買いました。
ご主人に安くしていただき、
しめて6千円です。
感謝。

491 :吾輩は名無しである:04/04/03 10:38
これから連れと大阪城の花見に逝ってくるんで、
『しんとく問答』(大阪城ワッソ)の世界をフィールドワークしてきます。


492 :吾輩は名無しである:04/04/03 14:00
なんか羨ましい。じゃ、馬加の夢の後でも……
っていきません!

493 :吾輩は名無しである:04/04/03 22:23
昔、近所の古本屋に割と安く大量に入ったとき
そのときは『書かれない報告』と『四十歳のオプローモフ』
の二冊だけしか買えなかったのだけど、二日後また行ったら
十冊以上あったのが全部なくなっててびっくりした。
全集は絶対出すべきだと思う。


494 :吾輩は名無しである:04/04/03 22:27
13 名前: 吾輩は名無しである 投稿日: 2001/07/10(火) 00:32

昔、近所の古本屋に割と安く大量に入ったとき
そのときは『書かれない報告』と『四十歳のオプローモフ』
の二冊だけしか買えなかったのだけど、二日後また行ったら
十冊以上あったのが全部なくなっててびっくりした。
全集は絶対出すべきだと思う。

「後藤明生全集発売に向けて立ち上がろう」より
--
偶然の一致だろうか。


495 :吾輩は名無しである:04/04/03 22:31
旺文社文庫の『四十歳のオブローモフ』持ってる人っている?

496 :吾輩は名無しである:04/04/03 22:55
>>495
単行本ならむかし千円でかったけど、
文庫はみたことないなー

497 :吾輩は名無しである:04/04/03 22:58
『夢かたり』『笑い地獄』『書かれない報告』
あたりはどうよ。
『挟み撃ち』とか『壁の中』『吉野大夫』
以外はよむかちないのかなあ。

498 :吾輩は名無しである:04/04/03 23:01
>>295が所持してるみたいだな、旺文社文庫は。

499 :吾輩は名無しである:04/04/03 23:20
単行本わるくないぜ。
オブローモフは箱入りじゃないけど
後藤の本なら箱入りが多くていいね。
本が劣化しにくいし、しっかりとしたつくりには愛着がもてるな。

500 :吾輩は名無しである:04/04/03 23:22
500ゲット―――――――――――――――!!
今回は1000いくんじゃないか?

501 :吾輩は名無しである:04/04/03 23:30
>>497
首塚も代表作といっていい。
あと『夢かたり』『嘘のような日常』『行き帰り』の3部作は
個人的に愛着があるんだが。

502 :491:04/04/04 00:31
大阪城の花見に逝ってきたよ。
「大阪城ワッソ」と全部同じコースって訳には行かなかったけど
イカ焼き屋の「アシ」「身」の看板は確認しました。
それともう一つ、「マーラーの夜」にでてくる森ノ宮の「レストランG」だけど、
「GREEN EIGHT」ってレストランの事かなあ?
駅の西側の道路際にあってメニューにエビフライがでてた。

503 :吾輩は名無しである:04/04/04 01:15
きっとそれだ!!! 食ったか、エビフライは?

504 :497:04/04/04 01:57
>>501
実は俺も好き。
好きだから、個人的にはこれからも読み返していくけれど、
それらの作品もどんどん忘れられていくのかなあ。
というか、絶版だらけでこれから読もうという人が増えにくいわな

505 :吾輩は名無しである:04/04/04 02:22
後藤のエッセイ、結構見つけたんだけど
これって買いかな。
あと小説では私的なんとかっていう
割と珍しいやつもあったんだけど、、、
全部2千円以下

506 :吾輩は名無しである:04/04/04 08:16
こんなに見つけらんないってボヤイテいる人が多いんだ。
迷わず書いたまえ。君にはダメだったら売っちまえ。

507 :491:04/04/04 10:37
>>503
食べなかった。
でもかわりに難波宮跡公園の大阪城側で「大阪のディオゲネス」を目撃した。
犬を連れてたし、『しんとく問答』に登場するリアカー派の片割れかも。
イカ焼きの「アシ」「身」は200円ずつ値上げされてた。

508 :吾輩は名無しである:04/04/04 13:09
短篇「しんとく問答」に出てくる鏡塚を見に行った人っている?
ほんとうに塚の上にポールが立っててスピーカーがついてるのかな?

509 :吾輩は名無しである:04/04/04 14:59
おい、今日は後藤明生の誕生日ですよ?

510 :吾輩は名無しである:04/04/04 15:42
誕生日かー
今日はオブローモフでも読むことにする

それにしても後藤好きな人って結構いるんだな


511 :吾輩は名無しである:04/04/04 16:34
>>509
いや〜よく知ってるね〜。御存命だったら72歳ですか。

512 :吾輩は名無しである:04/04/04 20:03
>>501さん、私も夢かたりと行き帰りは読みましたよぉ。
嘘のような日常はまだ読んでおりませんけれど(入手していませんので)
それぞれ印象的な良い小説ですよねぇ。
ちなみに行き帰りで私が好きなシーンは結末の観覧車のシーンです。

513 :吾輩は名無しである:04/04/04 20:42
先日ネットで購入した『嘘のような日常』に
刊行当時の朝日新聞に掲載された大江健三郎による書評の切抜きが
挟まっていた。ちょっと得した気分。

514 :吾輩は名無しである:04/04/04 21:05
短篇「しんとく問答」で折口の『身毒丸』を持ち出しながら
自分の小説のことも託して後藤さんは語ってるのだろうか。。。
それにしてもこういうのが著者名なしに文芸誌に載った場合、
ただの日記体の散歩随筆と受け取られるのではないだろうか?
とちょっと思ったりした。

515 :吾輩は名無しである:04/04/04 21:45
そういや、折口信夫の「身毒丸」はハンセン病の旅芸人の話だったよな。
松本清張の「砂の器」をふと連想してしまった。

516 :吾輩は名無しである:04/04/04 23:41
>>513
よかったね。
読後の感想希望。
おれのいく古書店にもあって買おうか検討中なので。

517 :491:04/04/05 20:17
>>508
大阪府民じゃないけど、関西だから、いつか逝って確認してこようか?
でも俊徳丸の鏡塚があるのは八尾の町中よりまだ山手側でしょ?
同じ大阪でも奈良県寄りの所だからちょっと遠いなあ。

518 :吾輩は名無しである:04/04/05 23:10
て言うか、別荘のあった追分を探索して来いよ、だれか。
別荘とか吉野大夫の墓とか。

519 :吾輩は名無しである:04/04/06 01:15
>>517
違う視点で「しんとく異聞」なんて書いたらかっこいいYO。

520 :吾輩は名無しである:04/04/07 00:10
>>518 追分と軽井沢は違うの?

521 :吾輩は名無しである:04/04/07 22:01
正確には、北佐久郡軽井沢町追分、なので軽井沢の一部です。

522 :吾輩は名無しである:04/04/07 23:37
実際に行った人は??

523 :サイギサイギ:04/04/08 14:06
2ヵ月振りに覗きました。
田舎に帰省してる間に522まで増殖してるとは!!
これからもちょくちょくカキコさせて貰います。
明日から新学期だー−−

524 :吾輩は名無しである:04/04/10 00:04
>518
追分かあ。「笑坂」読んだら行ってみたくなった。

525 :吾輩は名無しである:04/04/10 01:54
後藤スレは、数人で回しているな(w
新刊で入手可能が二冊だけじゃいたし方ないか。

>>514
日記体の散歩随筆だわな。私小説の行き着く先だ。

526 :吾輩は名無しである:04/04/10 02:25
>>525
そうだね。5,6人くらいじゃないかな。
人数少ない分、変に連帯感あるような気がする。
俺は質問ばっかだけど、いつも丁寧なレスもらってるし。

あと1.2冊、文芸文庫にはいればなあ。
それか中公文庫あたりが何冊か復刊してくれれば、、、

527 :吾輩は名無しである:04/04/10 02:27
>>サイギサイギ氏

後藤は何を持ってますか?
好きなものも教えて

528 :吾輩は名無しである:04/04/10 16:39
>>508
昼飯時に毎日放送の『せやねん』を見てたら、
俊徳丸の鏡塚のある服部川駅らへんが偶然映ってました。
服部川のお祖母さんちを小学生と幼稚園の姉弟が訪ねるという企画だったけど、
田舎の住宅地みたいな雰囲気の町でした。
(流石に鏡塚は映ってなかったけど)
でもそのお祖母さんちも同じ山畑(やまたけ)という場所だったから鏡塚のすごく近所だとおもう。
そこらへんを後藤が写ルンですを持って徘徊してたかとおもったら逝ってみたくなった。
491=517からの報告でした。

529 :・・・:04/04/10 23:42
>>523
サイギサイギさん、お久し振りです。
これからもよろしく。

>>526
僕は『夢かたり』や初期の短編集を編んで欲しいですね。
『笑い地獄』や『書かれない報告』のような。

530 :526:04/04/11 00:51
>>・・・さん

いいですねえ。
その3つとも持ってないんですよ。
ただなじみの古書店に
あるのをこの前見かけたので
明日行ってみます。

531 :サイギサイギ:04/04/11 11:01
>>527
院の先生に勧められて初めて読んだのが『スケーブゴート』でした。
だから愛着が一番あるのは『スケープゴート』ですね。
これから読んでみたい後藤本は、

『カフカの迷宮』『夢かたり』『めぐり逢い』

この三冊です。

532 :W ◆RABK4KAJgA :04/04/11 21:53
このスレも詳しい人がいるんで参考になってる。
後藤はよく歩いてるよね。作品の中でも。
散歩の達人って感じなのかなあ。

533 :吾輩は名無しである:04/04/11 23:27
カフカの迷宮って古書で見かけるか?オレ見た事ないんだけど。

534 :吾輩は名無しである:04/04/11 23:33
>>533
たしかに、おれもみたことないなあ。
どこの出版社?

というわけで、これも復刊希望!

535 :吾輩は名無しである:04/04/11 23:50
岩波だよー

536 :吾輩は名無しである:04/04/12 06:39
岩波文庫に入ることはないよな
残念だけど

537 :吾輩は名無しである:04/04/12 20:42
>>533さん、>>534さん、カフカの迷宮(岩波書店)は、私、持ってますよぉ。
第1刷は1987年10月30日で「作家の方法」というシリーズの1冊です。
後藤明生さんのほかには、
小川国夫さんの『聖書と終末論』や富岡多恵子さんの『西鶴のかたり』、
別役実さんの『ベケットと「いじめ」』、金井美恵子さんの『小説論』等々、
作家による作家論という体裁で何冊か刊行されているようです。
後藤明生さんにしては珍しく(?)「ですます」調で書かれておりまして、
その内容はカフカ論でありながら、
どこか後藤さん自身の小説を御自身で解説しているような感がありますね。
さすがに岩波文庫には入らないでしょうけれど、
岩波現代文庫(でした?)の一冊として再刊されないかしら?
切にそう願っています。

538 :吾輩は名無しである:04/04/12 21:49
「カフカの迷宮」これは結構面白い本でした。
ですます調なのは元は講演だったのを起こした
ものだからという話をどこかで読んだ覚えがあります。
ただ、字組が緩くてページ数はそれほどないので、結構さくっと
読み終えてしまいます。
内容はちょっと忘れてしまったのですが、いつもの通り楕円、分裂
というキーワードで読んでみたり、「変身」を夢のリアリズムで書いた
作品だと分析していたような覚えがあります。
>537
まあ、後藤明生の作家論や小説論はけっこう自作自解っぽいですね。
それが他人のものを分析していたとしても。
で、後藤明生を語るときにその図式をつかってしまいがちになります。
そうなるともう後藤明生の掌の上で踊る感じになってしまうのですが。

ところで、537さんの挙げてるこのシリーズの金井美恵子の「小説論」
には、たしか一カ所後藤明生の名前が出て来ます。
金井美恵子は追悼特集にも「ストーブの死」というエッセイを書いていたので、
たぶん継続的な読者だったのだろうと思いますが、この人、他にどこかで
後藤明生について語ってたりしてないんでしょうか。
ご存じの方はいますか?

539 :吾輩は名無しである:04/04/12 23:19
金井の追悼文は読んでないけどさ、
蓮實の信徒だから後藤の愛読者であって不思議はないだろうな。
どっかの雑誌で「しんとく問答」のタイトルをパロったエッセイを連載してなかったか?
だれか詳しい話、知らない?


540 :吾輩は名無しである:04/04/13 02:11
>>539

うーん、しらないなあ。
ただ、蓮實の対談集『魂の唯物論的な擁護のために』で金井が
後藤の入院記(『メメントモリ』)が好きだといってた。

541 :・・・:04/04/13 22:48
>>539
去年の今頃、小説TRIPPERで連載されてたエッセイかな?
『そんとく問答』と云う題名だった筈なんですが、
当時、本屋で立ち読みしたくらいで、題名以外は殆ど憶えてません。
僕はどうもダメなんですよね、金井美恵子さんと云う作家が。
まったく良い読者ではありません。

542 :吾輩は名無しである:04/04/13 22:58
>>・・・氏
おれも金井はだめだな。
金井って本人はたいした作家気取りだけど
実際はたいしたことないと思う。

543 :吾輩は名無しである:04/04/14 00:13
同意。
後藤と金井じゃ、作家としての格が違い過ぎる。
金井なんてさ、
ハスミの顔色しか見てないジャンw

544 :吾輩は名無しである:04/04/14 07:14
確かに蓮實の顔色ばっかだね
後藤は批評家におべっか使わなかったけど、
実力があったから蓮實や柄谷に評価されてたよね

545 :吾輩は名無しである:04/04/14 12:54
元近大学長の顔色は窺ってたけどな

546 :吾輩は名無しである:04/04/14 19:26
元学長は同人仲間か、学校の先輩かなんかだっけ?

547 :吾輩は名無しである:04/04/15 00:27
『小説の快楽』に書かれてるけど
駆け出しの頃、檀一雄に無理やり檀の同人雑誌の編集委員にさせられちゃって
そこで知り合ったのが森敦とか近畿大の学長さんだった模様。
詩人で国会議員だったそうだが、知らんなあ。



548 :吾輩は名無しである:04/04/15 00:39
>元近大学長の顔色は窺ってたけどな

近大の方でつか???

549 :吾輩は名無しである:04/04/15 10:41
>>547

森敦がこれまた相当怪しい作家なんだけどな。
第3の新人達の教祖様的存在って言うか、黒幕なんだろ?あいつらの。
横光利一の愛弟子と言う話だが。

550 :吾輩は名無しである:04/04/15 14:13
>>549
詳しくしりたい
「意味の変容」が出た時、柄谷行人もべた褒めしてたよな

551 :吾輩は名無しである:04/04/16 01:25
547じゃないから「黒幕」の意味は分らんけど 
小島信夫や安岡章太郎はことあるごとに「森さん、森さん」と言ってたよね。
「月山」も「意味の変容」もどおってことない作品なのに
彼らが森敦を尊敬してやまない態度は傍から見てて見苦しかった。
だからオレは、

>第3の新人達の教祖様的存在

という表現はなかなか的を得ていると思う。
『小説の快楽』で後藤も「深淵の魔王」とか「モゥビ・ディック」と表現してたよな。
この言い廻しは明らかに褒め言葉じゃないでしょ。

552 :吾輩は名無しである:04/04/16 01:29
ゴメン。
>547じゃないから→「549」の間違い。
逝ってくるよ、おやすみ。

553 :吾輩は名無しである:04/04/16 01:44
壇と森が戦前に交友関係があったぐらいかな?
壇や安吾がフラフラしながらも
文壇にしがみついていたり、
軍関係の仕事をさせられたりしていたのに対して
森はダイナミックにぶっちぎってくれたからね。
元祖ヒッピーとでもいうか。
そこら辺が受けているのかな。
第3の新人=第3次戦後派は
私的領域に対してこだわりが強いじゃない?

554 :吾輩は名無しである:04/04/16 02:20
後藤明生の魅力は、方法のシンプルさだと思う。彼の散文が、「楕円」、「あ
みだくじ式」、「反ナルシシズム」(これは方法というより姿勢か)といった
ほんの数種の方法だけで書かれていることは、誰の目にも明らかなのではない
か。その数少ない、明白な道具でもって、本来中心が2つある楕円が「円」で
あるかのように教えようとするナニモノカ、「あみだくじ式」であるものが
「直線」であると信じ込ませようとするナニモノカの姿を、うっすらと(時に
ねっとりと)浮かび上がらせる。では、「円」であり「直線」であると信じ込
ませようとするナニモノカとはなんなのか……。読者は笑いに引き攣りながら
、そのことを思わざるをえない。ここが彼の技術の見せ所だし、読者をうなら
せるナニモノカ、なのだろう。しかし、後藤明生の先にはなにがあるのだろう
、と思わずにはいられない。阿部和重や吉田修一の悪戦苦闘(というほど苦し
そうでもないが)も、そのあたりに関係があるのではないかな。長文スマソ

555 :吾輩は名無しである:04/04/16 03:01
>長文スマソ

いえいえ、じゃんじゃん書いてください。
いやー、このスレの住人はレベル高いよな
特に今日の議論はすごい気がする

ほかのところだと、美香みたいなやつばかりだけど、
後藤の読者は違うね

556 :吾輩は名無しである:04/04/16 11:08
>>550

第3の新人を批評してたって言うか、
雑誌に発表される前の時点で彼らの小説を添削してたんだろ?
あくまで噂だが、小説のネタまで授けてたって話も耳にしたな。
そりゃあみんな森を崇め奉るよ。
後藤と関係ないレスになってきたからもうこのへんで消えるわ。

557 :吾輩は名無しである:04/04/17 03:06
水曜に神保町にいったよ
後藤のほんは何冊かみかけたけど、
少し値が張ったのでかわずじまい

古井を二冊買いました

558 :吾輩は名無しである:04/04/17 10:47
>>554
楕円やあみだくじ式や反ナルシシズムは、
小説の方法というより、後藤にとっての<世界観>の様なもんだろうな。
後藤が面白いのは楕円やあみだくじ式や反ナルシシズムをとなえながら
それらを完結した体系の中に閉じ込めてない事やね。
楕円と言ったところでそれ自体、体系化しちゃったら楕円という<円>になるから。
楕円、あみだくじ式、反ナルシシズムをとなえている後藤じしんも楕円的に相対化されてる。
そこに笑いがでてくるんだろうね。

559 :吾輩は名無しである:04/04/17 21:32
後藤さんの文章が設問として出されてるよ!

この問題の答えを教えて下さい
 http://book2.2ch.net/test/read.cgi/book/1082203113/

560 :吾輩は名無しである:04/04/17 21:49
貼るなよ。困るだろみんな。

561 :吾輩は名無しである:04/04/17 23:14
自分のエッセーが試験問題で出題されて
作者本人(後藤)が解けなかったと云うエッセイ、どっかになかったっけ?(w

562 :吾輩は名無しである:04/04/17 23:23
560さんの言うことも確かにそうだけど、
おれは結構559のスレ楽しく読ませてもらった

563 :吾輩は名無しである:04/04/17 23:24
「ナオナラ」だっけ?
何にはいってるの?

564 :・・・:04/04/18 00:53
>>563
『夢かたり』の中の一篇です。
ナオナラは主人公が少年期を過ごした永興の町に現れる狂女の名前です。
天狗鼻のアボヂや男性の狂人キンソーナーと並んで、
永興の名物女として描かれてますね。

565 :吾輩は名無しである:04/04/18 01:11
>>・・・さん
いつもありがとです
559見て読みたくなったんだけど
『夢かたり』もってないのでよめない。残念。

566 :・・・:04/04/18 01:29
>>561
僕も記憶にありましたので調べてみました。
『もう一つの目』(文芸春秋)所収の「大学の入試問題」というエッセイですね。

「一昨年の某大学の問題には、わたしの随筆が使われていた。昨年の某大学
では、小説の一節が使われていた。それで試しにやってみたのであるが、こ
れが解けない。例えば、傍線をつけた部分で作者が表現しようとしたのは、
次のうちどれか、という問題。さて、どれだろう、とやってみる。しかし
「解答」を見るとパツ。結局、六十点くらいしか取れなかった。まるでウソ
のようなホントの話である。もちろん文学作品に「正解」はない。したがっ
て、作者の意図と出題者の解釈のズレ、ということなのであろう」

567 :閑話休題 ◆pfBNin7rJs :04/04/18 01:39
>作者の意図と出題者の解釈のズレ、ということなのであろう

これはよくあることです。
試験問題レベルの「正解」は、技術を身につければ出せますが。。。

いずれにしても、「作者の意図が正しい」ということも必ずしもありえないわけです。

「うちの子はそんな子じゃありません」
とか、
「うちの子って、こういう子なのですよ」
とか親は言う。
しかし、果たしてその子は親が思っている(期待している、意図して育てた)とおりの子なのか。
という命題です。

568 :吾輩は名無しである:04/04/18 01:54
うーむ、道半ばではあるが、初の後藤スレでの1000達成
も射程に入ってきましたな。

569 :吾輩は名無しである:04/04/18 02:03
>>567 textと言うのはそもそもそういうもんだろう

570 :吾輩は名無しである:04/04/18 22:41
全集は完全にないよなあ
文庫化は可能性はあるけど、
期待はできない。

要するに、後藤の本って
手ごろな価格で見つけたらかっとけってことかな?

比較的新しい『スケープゴート』とか
『しんとく問答』でも絶版だよね?
やれやれ

571 :吾輩は名無しである:04/04/19 21:28
>>568
たしかに1000いくかもしれないね
でも、やはり書き込みは少ないなあ

4,5にんで回してるんだろうから
しかたないけど...


572 :吾輩は名無しである:04/04/19 21:35
ま、そう言ってやるなよ
クソスレ満載の文学板じゃまともな方なんだからさ

573 :吾輩は名無しである:04/04/19 22:15
本が手に入らないから、
人を呼び込んで膨らます
つうのが不可能なわけ。

574 :吾輩は名無しである:04/04/19 23:10
>>570
雨月物語の現代語版が学研M文庫というんで刊行されてるね。
これって昔の本の再刊文庫化なんでしょ?
小説とは又別の味がある名文になってて結構、おれは気に入ってるよ。

575 :570:04/04/19 23:14
>>574
そうだった。
本人の作品じゃないから
勘定にはいれなかったけど、チェックすべき本だよね

576 :571:04/04/19 23:18
>>572
すまん、ついないものねだりをしてしまった

577 :吾輩は名無しである:04/04/19 23:33
新潮文庫で蜂アカデミーを希望!

578 :吾輩は名無しである:04/04/20 23:01
>>577
うーん、むずかしいだろうな
最近、新潮はエンターテインメント系にかたむいてるし

579 :吾輩はゴドーである:04/04/22 22:25
あさくら讃歌−幻の卑弥呼の国は(作詞・後藤明生)
 http://www.catv296.ne.jp/~sensyo/asakura-sanka.htm

580 :吾輩は名無しである:04/04/23 01:01
作詞まで手掛けてたのか・・・
しかし、なんだろうな、いったいこの歌詞は???

581 :吾輩は名無しである:04/04/23 20:41
>>579さん、張りつけてくださったホームページ、拝見致しましたっ。
随所に後藤明生さんらしさが横溢していますよねぇ・笑
ところで作中の「ゲナゲナ」とは何なのかしら?
とーっても気になりますぅ。

582 :吾輩は名無しである:04/04/24 10:26
ゲナゲナ ゲナゲナ
ゲナゲナ話は 嘘じゃゲナ
いやーあ sori Batten !
ゲナゲナ ゲナゲナ
ゲナゲナ話は 嘘じゃゲナ
いやーあ sori Batten !

583 :吾輩は名無しである:04/04/24 21:44
ゲナゲナ話は嘘じゃゲナ
↓↓↓
ttp://www.murase-shinbunten.com/main/h_ben/10/main10.html

584 :吾輩は名無しである:04/04/24 22:40
永興と言いましたか。
後藤さんの郷里は今どうなってるんでしょうね。
行くに行けない海の向こうのかの地だけに本人も気に掛けておられた事でしょう。

585 :吾輩は名無しである:04/04/25 20:05
>>583さん、御教示ありがとうございましたっ。
私ってば、つい嘘吐きクレタ島人の話を思い出しちゃいましたよぉ。
後藤明生さんらしい真偽不明のゲナゲナ話なのでした・笑
どなたか、実際にあさくら讃歌をお聴きになった方はいらっしゃいます?


586 :・・・:04/04/25 23:47
僕は未だに聴いた事がありません。
以前のスレに演奏会の告知が載ってましたね。
それによるとカワイ出版から楽譜としても出版されているようです。
歌詞だけ見ると『八月/愚者の時間』の世界を楽曲にしたような雰囲気がします。

587 :吾輩は名無しである:04/04/26 12:18
君達さあ、詰まるところ後藤の代表作はどれなんよ?


588 :吾輩は名無しである:04/04/26 21:08
>>587
前のほうに結構書いてあるから嫁。

589 :吾輩は名無しである:04/04/26 22:24
>>587
『挟み撃ち』『吉野大夫』『首塚の上のアドバルーン』
『壁の中』あたりだね

先日、湘南台の図書館にいったら
『壁の中』があって少しおどろいた

ところで、みんなはもし後藤の全集が出たら
買うかな?どうする?

590 :・・・:04/04/26 22:57
>>587
小説以外の評論だと次の3冊は外せないと思います。

・『笑いの方法−あるいはニコライ・ゴーゴリ』
・『小説−いかに読み、いかに書くか』
・『小説は何処から来たか』

もしも後藤明生全集が出版されるなら、僕は絶対に買います。
現実には夢のまた夢と云った感も否めないのですが。(笑)

591 :吾輩は名無しである:04/04/26 23:04
>後藤の全集
うーん、全集は買わない。文庫で欲しいな。

592 :吾輩は名無しである:04/04/26 23:22
外野から書き込むけどさ、
どっちかって言うと文庫のほうが無理があるんじゃないかい?
文庫だとやっぱ代表作しか出せないでしょ。
上のレス読んだら主だったもんはもう文庫化してるみたいだけども。
後藤に詳しくないので間違ってたらすまん。

593 :吾輩は名無しである:04/04/26 23:37
・・・さんはけっこう後藤の本を
おもちですよね。
それでも、もし全集がでたら買うというのは
とても後藤のテキストが好きなんですね。
他にはどんなものを読むのですか?
日本のものだと古井とかでしょうか?

594 :吾輩は名無しであるsage:04/04/26 23:41
>>592
たしかにそうだね

柄谷とか蓮實とか島田とかが働きかけて
全集だしてもらうしかない

595 :吾輩は名無しである:04/04/26 23:50
全集はもちろん意義は大きいだろうけれど
研究者でもない自分のような一般読者にとっては縁遠いので
できれば5〜8作ぐらいは文庫化してほしい(絶版にならないように)
現在文庫で入手できるのは『挟み撃ち』『首塚の上』だけだと思う。

596 :吾輩は名無しである:04/04/26 23:53
選集でもいい。1500部、4500円ぐらいで出せるはず。
出してくれ〜。


597 :吾輩は名無しである:04/04/26 23:55
>>595
例えば、どの作品とどの作品?

598 :吾輩は名無しであるsage:04/04/27 00:02
>>596
妥当な部数・値段だね
そのくらいの価格だったら売れるし、
1500部だったらさばけるはず
賛成

599 :吾輩は名無しである:04/04/27 00:04
>>597
まず『壁の中』と『蜂アカデミーへの報告』。
あと昔中央公論や集英社で文庫化されてたものを復刊してほしい。


600 :吾輩は名無しである:04/04/27 00:11
600ゲット!
今夜は盛り上がってるねーw
がんばれ、後藤スレッドの諸君よ!

601 :吾輩は名無しである:04/04/27 00:18
選集だったら、むかし、岩波が出してた新書版サイズがいいかも。
コストダウンを計れるし。
問題は引き受けてくれる出版社があるかなんだが・・・

602 :吾輩は名無しである:04/04/27 00:26
>>601
新書サイズ
それだ、とパソコンの前にある椅子から思わず立ち上がりました。

603 :吾輩は名無しである:04/04/27 00:31
>>601
という事は、岩波にお出ましいただくかw
岩波文庫は後藤さん(の文学論)にだいぶ世話になってんじゃないか?
永井荷風とか宇野浩二とかゴーゴリとかさ。

604 : :04/04/27 00:40
本の体裁の企画立案の前に選集の収載作品をリストアップしてほしいな。

605 :吾輩は名無しであるsage:04/04/27 00:40
ほんとに盛り上がってるね

こういう人もいるんだから
出版社も少しは考えてほしいな

606 :吾輩は名無しである:04/04/27 00:50
>>604
よみたいのをあげればきりがないけど
『夢かたり』『嘘のような日常』『行き帰り』の3部作
それから『思い川』

とりあえずおれからはこの4作を提案

607 :吾輩は名無しである:04/04/27 01:03
初期の中短編も後藤っぽくて読みごたえがあるゾ。
さてと、もうそろそろ寝るかな。
後藤の夢を見たりしてなw

608 :吾輩は名無しである:04/04/27 01:05
>>607
おやすみ

609 :吾輩は名無しである:04/04/27 02:22
きも

610 :吾輩は名無しである:04/04/27 02:32
後藤の板で600こえたのかよ
マニアもいるんだな



611 :吾輩は名無しである:04/04/27 12:26
俺はメメントモリが読みたい。図書館で借りて一回読んだだけで、その後古本屋でも出会えてないんだよね…。
ビックカメラのCMの話とかタバコを関係者騙して入院中にも関わらず一日40本吸ってた話とか
とても大病をわずらっていたとは思えない笑える闘病記だった。

612 :吾輩は名無しである:04/04/27 20:36
>>587さんの御質問について、
>>589さん、>>590さんがそれぞれ作品を挙げていらっしゃいましたけれど、
私は夢かたりもそのなかに加えてあげたいなぁと思っています。
夢かたり、とーっても良い小説ですよぉ。
>>420でも感想をしたためましたけれど、
後藤明生さんは小説がうまいなあとつくづく感心しちゃいましたね。

613 :吾輩は名無しである:04/04/27 21:15
>>612
420さんでしたか。『夢かたり』楽しまれたみたいですね。
ぼくは持ってないので今探しています。
いずれ、何とかして読みたいと思います。

614 :X ◆sJh8mwqDUo :04/04/27 23:10
あまり多くは読んでなく詳しいわけではないけれども
『夢かたり』に始まる三部作は密度が高いという意見は同意。
個人的には『挟み撃ち』や『吉野大夫』よりも好きだな。
朝鮮での記憶をモチーフにした『夢かたり』と『行き帰り』、
それを受けて三作目の『嘘のような日常』では夢と現実が絡み合い…。
(『嘘のような日常』のラストも素晴らしい!)
余談だけど後藤のその本を思い浮かべるときはいつも
島尾敏雄「夢の中の日常」が脳裏をよぎってしまう。

615 :・・・:04/04/28 00:12
>>593
後藤さんの本は図書館で読んだのも多いんです。
それでも未読分が半分位はあります。
正直に言いまして、古井さんは僕には難しいなと云う印象です。
どちらもユーモアのある味のある文章だとは感じるのですが、
どちらかと云うと僕は後藤さんの平明でいて、
でもなんだかよくわからない不思議な文体のほうが好みですね。

616 :593:04/04/28 00:22
>>・・・さん
レスありがとうございます。
半分よんだというのは
ぼくにはすごいことに思われます。

ぼくは7.8作はもっているのですが
そのうちの半分しか読んでいないものでお恥ずかしい。

617 :吾輩は名無しである:04/04/28 00:52
>>610は“マニア”つーのを
そんなに売れてない作家の愛読者という意味で使っているんだろ?
それはそれでわかるんだけどさ、
後藤は文学にとっちゃあ保守本流の人だよ。
だから後藤の愛読者を“マニア”と表現するのはオレはすこし違う気がする。
こまかい指摘だけど念のため。

618 :吾輩は名無しである:04/04/28 01:32
うん。後藤は、単に手に入らないだけで中身は読みやすいと思う。
まぁ、色々理屈はあるかもしらんが、とりあえず読みやすい。


619 :吾輩は名無しである:04/04/28 01:44
>611

そうやね。
「メメント・モリ」は闘病記であって闘病記らしくない所がイイ!
おまけに騙し絵の表紙もイイネ!

620 :611:04/04/28 01:58
>>617
すまん。
いい意味での珍しい人という意味。
ごめん。おれも後藤好きなんだ。

621 :吾輩は名無しである:04/04/28 21:06
「挟み撃ち」の「挟」は正確には「挾」なんだよな

622 :吾輩は名無しである:04/04/28 23:18
>>614

「夢かたり」は過去の自己を完全に突き放して描いてると言うかな?
過去を相対化する操作で過去を回想する現在の自己まで相対化して描く。
加えて、この手の回想小説に有り勝ちな抒情性やセンチメンタルな物語性が、
ものの見事に全て削ぎ落とされる。
対象に感情移入させまいとするこの作者の決意たるや、
凄まじい気迫やね。

623 :吾輩は名無しである:04/04/28 23:21
渡部と阿部和重の対談で、
阿部が『アメリカの夜』だか『ABC戦争』だかを書く際に
参考になった作品として、
大西巨人の『神聖喜劇』と後藤の『吉野大夫』を
あげていた。
柄谷は後藤との対談の最後で、
いつか後藤を反復する作家が出てくると締めくくっていたけど、
いいかたちで予想があたっていると今のところはいえるんじゃないか。
島田や源一郎も後藤的なものを少しは受け継いでいるけど
こちらは悪い例に見える。

624 :吾輩は名無しである:04/04/28 23:22
佐川くんを忘れちゃ可哀想だよ。

625 :吾輩は名無しである:04/04/28 23:29
>>623
>大西巨人の『神聖喜劇』と後藤の『吉野大夫』を

しかし、肝心の後藤は大西をどう見てたんだろうな。
後藤の大西評は果たして存在するのか?


626 :吾輩は名無しである:04/04/28 23:47
>この手の回想小説に有り勝ちな抒情性やセンチメンタルな物語性が、
>ものの見事に全て削ぎ落とされる。
>対象に感情移入させまいとするこの作者の決意たるや、
>凄まじい気迫やね。

まったくその通りだね。誰もがやってしまいがちな
感傷的な過去の回想を後藤は決してしなかった。



627 :吾輩は名無しである:04/04/29 06:00
>>625
オレは知らない。同じ福岡出身だし、気になる作家だったのだろうが。
詳しい人に訊ねてみたい。

628 :吾輩は名無しである:04/04/30 18:24
今日、ブックオフで『小説――いかに読み、いかに書くか』
ゲット―――!
105円でした。

629 :・・・:04/04/30 23:15
>>625
柄谷さんとの対談「文学の志」では『神聖喜劇』について触れられてましたね。
それ以上の事は僕もわかりません。

>>616
何を読まれたのですか?

630 :616:04/04/30 23:20
オブローモフ、挟み撃ち、行き帰り、関係です。
628はわたしなので、ツギはその新書をよみます。

631 :・・・:04/04/30 23:50
そうだったのですか。
月に数回、僕もブックオフを見て廻りますが、
後藤さんの本は一度もお目にかかった事がありません。
ブックオフのような一般向けの大型店では扱いづらい本なんだろうなあ。

632 :吾輩は名無しである:04/04/30 23:58
>>631
講談社現代新書だよ。
けっこうありそうだけど、ない?

633 :・・・:04/05/01 22:44
>>632
『小説−いかに読み、いかに書くか』は既に入手済みなので、
ブックオフの新書版コーナーはいつもスルーしてます。
おもに単行本コーナーと文庫コーナーを見て廻っていますが、
後藤さんの本はまったく見掛けません。

634 :吾輩は名無しである:04/05/01 22:49
現代新書。
ついこないだまでっていうても数年前には、
まだ書店の棚に刺さってたんだがなぁ。

635 :吾輩は名無しである:04/05/01 23:36
関係ないかもしれんが、大西が後藤に反論したことあったな。
後藤がなんかの雑誌の合同批評で、大西の小説中の老人の登場人物が一晩に二、三回セクースするのを評して
「ありえないよね(笑)」と言ったことに対して、「それこそ俗情との結託である!」
と大西が怒った?ことがあった。
両方とも好きな作家だけど、接点?はそれくらいしか知らないな。
話題が話題だけに妙に笑えた記憶ある。

636 :628:04/05/01 23:54
>>631
ブックオフで後藤の本を見たのは
ぼくもその日が初めてでした。

他の本は古書店で手に入れたものです。
ブックオフだとハードカバーの後籐の本は
見つけるのは無理でしょうね。

637 :吾輩は名無しである:04/05/02 00:24
>>635 微笑ましい対立ですな(w

638 :吾輩は名無しである:04/05/02 01:32
この人を見よ。
単行本化熱烈希望!
連載当時、毎月欠かさず読み通した熱心な奴はいるか?

639 :635:04/05/02 02:14
〉ALL
先のカキコミに少々思い違い&誇張があったので訂正します。ごめんなさい。

出典エッセイを参照したところ、老人のセクス云々は松本健一の発言でした。
ただ後藤も大西の小説作中老人のハイパー老人っぷりに苦言を呈してたり、
いくつかの発言を大西に批判されています。
興味ある方は大西のエッセイ集『大西巨人文選4遼遠』P195「私の義憤」をご覧下さい。申し訳ないっす。

640 :吾輩は名無しである:04/05/02 08:13
『大西巨人文選4遼遠』って4500円くらいするよね。
図書館で読んでみるかな。

大西って人も後藤のように
一般的にはぜんぜん知名度ないよね。
批評家や文学好きな少数の人間が後藤や大西を読んでるんだよね。
周りに後藤を読んでる人は皆無なので
このスレノ人たちにはどこか
連帯感を持ってしまうなあ。

641 :吾輩は名無しである:04/05/02 10:25
どちらも言葉やテキストを逆手に取って現実を転倒させるというか、
現実に変更を迫る戦略を取っているんだけど、
文献の引用とか方法といった戦術レベルではたしかに違うね。
後藤はテキストとの関係で引用した側の作者の方がずっこけてしまう。
テキストからどんどんずれていってしまう。
その辺、大西はどうなんだろうな。

642 :吾輩は名無しである:04/05/02 11:02
しかし大西氏は有力者(ここでは出版関係者)にもマニ
アがいるってことからか、たびたび文庫復刊&紹介され
てるからね。

ぐぐってみても、
大西氏4210件
後藤氏2350件

 後藤は弱いんだよなぁ。誰が買ってるのか、いまひとつ顔が見え
てこないところがある。
 「こういう本が好き」とアピールすることによって、得られる自
己像というのが自分でも結びづらいことが、読者層の広がりを阻ん
でいると思われる。
 そこが良いという人もモチロンいるわけで。

643 :吾輩は名無しである:04/05/02 17:20
大西巨人の繋がりだと花田清輝の小説も一緒の文学的系譜だよね。
「小説平家」「室町小説集」……
花田の小説も一種のメタフィクション、小説の小説でしょう。
花田の事は後藤はしばしば称揚してたよね。

644 :吾輩は名無しである:04/05/03 09:33
>>638
「海燕」だっけ?
連載の時は読んでなかった。つーか、こんな人がいることも知らんかった。
平成版『壁の中』だよね、これ。

645 : :04/05/05 17:17
首塚にはベンヤミンの名前が出てくるけど
パサージュの思想家に後藤が興味を持つのは納得。

646 :吾輩は名無しである:04/05/05 17:46
都市とはいわばあらゆる断片の集積だからな。
ベンヤミンは「都市」という名の言葉の断片を拾い集めたが、
後藤は「首塚」で「歴史」という名の言葉の断片を拾い集め、
奇妙なテクストを作り上げた。

647 :吾輩は名無しである:04/05/06 00:08
>>642
早死にしたのも痛かったと思うんだけど。
大西のように長生きしてあの調子で小説を書き続けてたら、
急にクローズアップされる瞬間が来たかもね。
いわく「奇妙な前衛的私小説作家」とか何とかって触れ込みで。

648 :吾輩は名無しである:04/05/06 01:58
酒ののみ過ぎ、タバコの吸い過ぎか……
必ずしも長命である必要はない訳だが、それにしても惜しいな。

649 :36歳節約ママ ◆IXGdcmvC9s :04/05/07 20:59
メメントモリ読でないけど、
病室で煙草すってたんでしょ。

酒や煙草に節操がなかったわりには
長生きしたと思うよ。
67でしょ? よくがんばったんじゃないかな。

650 :吾輩は名無しである:04/05/07 21:03
今日、中公文庫の『笑坂』を見つけた。
箱入りの本で持ってるから買わなかったけど、
文庫のやつははじめてみたな。
500円と値段も手ごろだった。

651 :みか5さい ◆NGaQPY3pmc :04/05/07 21:05
えへえへえへ

652 :吾輩は名無しである:04/05/07 23:04
中公文庫の復刊をつくづく望むな。
笑坂・吉野大夫・嘘のような日常・夢かたり・行き帰り
どれもなかなかの代物だ。

653 :吾輩は名無しである:04/05/07 23:14
>>652
そのへんが復刊されれば
けっこう読まれるかもしれない。
後藤を未読の人には
挟み撃ちや首塚、壁の中などより
笑坂・吉野大夫・嘘のような日常・夢かたり・行き帰り
あたりのほうが入りやすいだろう。

654 :吾輩は名無しである:04/05/08 09:47
『笑坂』ーーー後藤明生らしいいかにもって感じのタイトルだよな。

655 :吾輩は名無しである:04/05/08 18:27
『首塚の上』を読みました。ピラミッドトークが面白かった。
疑問があるのですが、
どうしてラストでアドバルーンが浮かんでいる必要があったのでしょうか?

656 :吾輩は名無しである:04/05/08 20:51
蓮實重彦は「黄色い箱」の終わり方が素晴らしいと絶賛してたね。
>>655の質問については次の方、どーぞ。

657 :吾輩は名無しである:04/05/08 21:05
>>656
どこでそういってた?


>>655の質問については次の方、どーぞ。


658 :吾輩は名無しである:04/05/08 21:12
後藤との対談にて。
「黄色い箱」のラストは終わりらしくない終わり方で素晴らしい、と。
『魂の唯物論的な擁護のために』に収録されています。
>>655の質問については次の方、どーぞ。

659 :吾輩は名無しである:04/05/08 21:23
>>658
ありがと

>>655の質問については次の方、どーぞ。


660 :吾輩は名無しである:04/05/08 21:39
おいおい。
そんなにプレッシャーを与えたら次の奴がかわいそうじゃん(w

661 : :04/05/08 22:32
『首塚』の2章もあたる「黄色い箱」のラストって会話で終ってるね。
で、《黄色》というのがこの小説で重要だと思うんだけど(クレーの絵との関係)、
あと、《青い屋根、赤い屋根》というのも出てきて(モンドリアンの絵との関係)、
小説内で引用される歴史的な物語とは対照的に原色的な色彩が置かれる。
で、>>655の質問については次の方もしくは前の方、どーぞ。

662 :吾輩は名無しである:04/05/08 22:55
「未定」「予定」「未完成」「不確実」「不安」「変化の予兆」
「存在と非在の中間」「緑と茶あるいはオレンジの境界」「建設中」
と作中で「黄色」が表現されているけど、
これってまさに書かれつつあるテクストとしての『首塚』そのものを象徴する色だよね。
蓮実の賞賛する「黄色い箱」の終りらしくない終り方ってのも「黄色」そのもの。
という訳で、>>655の質問については次の方、どーぞ。

663 :655:04/05/09 10:54
ひゃ〜まるで役所仕事のようにたらいまわしにされてる・・・
でもスルーされてないのはうれしいような気もしますし・・・
こういうカフカ的迷宮というのは後藤スレらしいといえばらしいような・・・
で、疑問の提示の仕方が悪かったかもしれません。
「どうしてラストでアドバルーンが浮かんでいる必要があったのでしょうか?」
というよりも
「首塚の上にアドバルーンが浮かんでいるラストの描写をどのように受け取られましたか?」
というような感じでできればお願いします。

664 : :04/05/09 20:04
>>653
アドバルーンという和製英語は正式にいうとadvertising balloon、
つまり広告のためにあげる気球。それで確かラスト近くで14階からの眺めが
モンドリアンの「コンポジション」から「ブロードウェイ・ブギウギ」へと
変化したりするなんていう箇所があって、時と共に風景も変わると語られてた。
まあよくはわからないけどマンションなりショッピングセンターなりができて
アドバルーンがあがったということだろうから、ということで次の方にバトンタッチ。

665 : :04/05/09 20:05
>>653ではなく>>663でした。失礼。

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